フェイク・ショウ episode0【クリエイティブスタジオゲツクロ】
月面クロワッサンの作道雄さんが描いた、フェイクドキュメンタリー作品。
名作だという噂で、とりあえず30分×4話の作品なので、一話ずつ時間がある時に観て、感想を書こうかななんて思って観始めたが、思いのほか、かなり面白く、4話一挙に観てしまった。
全体的にはホラーチックな空気を醸しているが、落語という笑いをベースにコミカルさも盛り込まれる。それでいて、温かみがある話として出来上がっており、何とも不思議な感覚に包まれる。かつ、一つのことに打ち込む覚悟の大切さなど笑いをベースに教訓のようなメッセージも組み込まれているようだ。
月亭太遊さん演じる揚鳥亭翔鳥という、落語家人生に悩む男が、今は亡き、一門の創始者である何百年も前の師匠が、ある村で過ごした一時と対峙する中で、落語という笑いの意味合いを見出していく。
そこには、笑いで皆を幸せにしようと、全人生を賭けて、真摯に落語に取り組み、それを後世に繋げたいという想いがあった。
昔も、今も、そして未来も、皆が笑顔でいられる楽しき世の中。
一人を笑わせることで拡がる皆の笑顔。
過去の笑いの技術を駆使して、今、生み出される楽しい笑い、そして、そこから導かれる楽しく幸せな未来。
笑いがそんなこれまでの歴史、そしてこれからの未来永劫、幸せを導くための、繋がりの媒体として存在していることが感じられる。
笑いだけでなく、古くから伝わる芸術や様々なこと。そこには、きっと多くの人たちが幸せになって、笑顔でいて欲しいという願いから、繋げられてきた想いがあるのだと思う。
<以下、あらすじだけ。ネタバレしますので、ご注意ください>
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