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2016年12月 9日 (金)

メビウス【劇団ショウダウン】161209

2016年12月09日 船場サザンシアター (90分)

今年の5月に拝見して、今回で4回目の観劇となるこの作品。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/85-6a4f.html
今回は、三浦求さん(ポータブル・シアター)×澤井里依さん(舞夢プロ evkk)のお二人の組み合わせ。
実は、この組み合わせ、10月にも公演があった。その時は、観逃し。
たくさん観劇していると、色々と観に伺っておきたい公演も多く、観逃さざるを得ないことはしょっちゅうある。そのたびに、悔いの気持ちが残るのだが、これに関しては、けっこういつまでもやっぱり観ておけばよかったとうじうじと言っていた公演。
だって、三浦さんは数年前にご所属の劇団のフローズンという作品で演じられた男の凄まじいお姿に圧倒されて、一瞬で虜になってしまった方。その後は、マイムなども含めた演技で、ちょっと癖のある独特の空気を醸し、ユニークで誠実な印象が強く残っている。
澤井さんは、いわゆる美人さんでありながら、それを平然と捨てて、豪快に弾けた面白キャラを演じられる。と思いきや、違う公演を拝見すれば、揺れ動く心情変化を繊細に表現されたり、感情を暴発させた、思わず惹き込まれて息を呑んでしまう、感情剥き出しの外観とマッチした美しいお姿を魅せられたりする、多彩な女優さんだ。
このお気に入りのお二人の組み合わせで、かつ好きな作品。
今でも、なんで観逃したのか、理解に苦しむ。
それが、今回、もう一度観るチャンスを与えられた。

今回、まず、誰という訳では無いけど、とにかく感謝している。
今回の再演は、恐らく、私が観逃した10月の公演を観られた方々の多くが声をあげて、その素晴らしさを創り手の方々に伝えてくれたからなのだと思う。
再演は、きっと観に行かれた方々から発せられた想いと、その想いに応えてくれた創り手の方々のおかげであることは間違いないだろう。
想いの繋がりが形となって、どこかの誰かの喜びと幸せの気持ちを導く。その恩恵を被ることになった私も、この作品の素晴らしさを、どこまで伝わるのかは分からないが発信することで、その輪の中の一員となれるのかもしれない。
これは、この作品を観て感じられる、想いの繋がりの力ということと同調しているように感じる。
メビウスという作品は、その舞台の世界を超えて、私たちの出会いを繋げ重ねていくことが出来るようなものとなっているのかもしれない。
とにかく、観れて良かった。
ありがとうという言葉が、そのまま、今回の観劇としての感想だ。

実は先週、Twitterでしばらく観劇を控えるようなことをつぶやいた。
頚椎ヘルニアの症状が出始め、右肩が痛くてじっとしてられず、右腕が痺れて、たまにふらないとイライラするから。
心配のコメントをいただいたりしていながら、もう平然と観劇。
でも、決して嘘をついていたわけではなく、本当にちょっと観劇は厳しい状況です。
それでも、上記したように、これだけは観ておきたかった。
今回の観劇を決めたのは、この日の朝。そう信じたかったところもあったのでしょうが、何となく調子が良さそうな気がした。
朝ご飯を抜いて、昼ご飯を食べて吸収が高くなった時に鎮痛薬を絶妙なタイミングで呑んで90分という何とかいけそうなランタイムに備える。
船場サザンシアターの小劇場の中では、トップクラスの身体に優しい椅子。
あまり込み合っていないようだったので、後方座席に座れば、少々、身体をもじもじ動かしても何とか許容範囲だろう。
ショウダウンには信頼できる、優秀な制作さんがいらっしゃるので、いざという時は何とかしてくれるはず。
とりあえず、いつもの単独観劇ではなく、知り合いを連れて、何かあったら助けてもらう。
といった対策を一応、整えて臨みました。
もちろん、あのお二人の役者さんの舞台を拝見したら、痛くなくなるんじゃないかという勝手な希望的観測もあり。
結果は、そう甘いものでは無いですね。頚椎ヘルニアは。
やっぱり、ずっと痛かったし、こうしてブログを書いている今、そのつけが痛みとなって出ているような気がします。まあ、今週末の観劇はまた、全て棒に振ることになりますが、仕方ありません。
もう観逃したくなかった公演を観ることが出来たのですから。でも、これで、また観逃してしまう公演も出てくるわけで。それをまた悔いてといった、キリが無い負のループには巻き込まれてしまいますね。

ちなみに、やはりこの劇場の椅子はかなり身体に優しかった。そして、制作さんにも色々とご気遣いいただき、深く感謝です。
連れて行った知り合いは、風邪をひいていて、咳止め薬を呑んでの観劇。こんな美しく静寂な舞台だとは思っていなかったらしく、ずっと咳をしないように戦いながらの観劇だったようです。
そんな私に無理やり連れられた可哀想な彼ですが、こんな感想をメールでくれました。
そのままコピペしておきます。

いつの時代も争いばかり
単純に未来→過去というお話ではない
キーワードは「想い」
花は「絆」
想い、想われることの大切さを、お互いの絆を
改めて認識してほしい、気付いてほしい、
そういう大切なものは目の前にあること、
そして、とても儚い刹那的なものであること、
そういうことを考えさせられるお話でした。
そして、女優さんの可愛いさにどうしても
目がいってしまいますね...

長くなりましたが、私の感想を簡単に。
もう、何回も拝見しているので、なかなか書きにくいところがあります。
今回、特に感じたのは、二人の歩みといったような感覚でしょうか。
マイムをお得意とする三浦さんの影響が強いのかもしれません。
一歩一歩、歩みながら、この二人は3000年の時を共に過ごしたんだなあと感じます。
出会えても、戦い合わなければいけない間柄だったり、言葉が通じ合わなかったり、そもそも人間じゃなかったりと、スレ違いを繰り返してしまう二人。
それは、右足が上がれば、左足は地についていて、次の時は逆になったりみたいなイメージが浮かびます。
互い違いに動くけど、二人で一歩ずつ、どこかへ向かって先へと歩んでいる。
アンドロイドとなった二人は、最期の時、その動きを止めることで、両足、二人の足は揃い合った。
その停止の瞬間、二人は互いに歩んできた、長い時間への想いを通じ合わせることが出来たような印象を受けます。
歩幅や歩調が違う二人が、共に想いを通じ合わせながら、歩み続ける中で、いつしかそこに同調が生み出されるような。そして、たどり着いた場所は二人だけの大切な場所。そこは、長い旅をしながら、想い合った二人だから出会えて、そこで永遠の時を終えることが出来る場所だったように思います。
約束という言葉の下で繋げ続けた人を想う気持ち。そして、そんな想いをいつも受け止めようとしてきた、これもまた人を想う気持ち。
3000年の時を経て、何度も出会いを繰り返し、そこから遡って出来上がった二人のメビウス様ループのたどり着いた先は、二人の永遠の幸せな姿だったのかな。

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コメント

SAISEI様

私が観た『メビウス』では至高の組合せです。如何でしたか?(笑) 私は9回観劇。最も観劇している作品になります。SAISEIさんのなかではどうだったのでしょう? それにしても記事の

マイムをお得意とする三浦さんの影響が強いのかもしれません。
一歩一歩、歩みながら、この二人は3000年の時を共に過ごしたんだなあと感じます。
出会えても、戦い合わなければいけない間柄だったり、言葉が通じ合わなかったり、そもそも人間じゃなかったりと、スレ違いを繰り返してしまう二人。
それは、右足が上がれば、左足は地についていて、次の時は逆になったりみたいなイメージが浮かびます。
互い違いに動くけど、二人で一歩ずつ、どこかへ向かって先へと歩んでいる。
アンドロイドとなった二人は、最期の時、その動きを止めることで、両足、二人の足は揃い合った。
その停止の瞬間、二人は互いに歩んできた、長い時間への想いを通じ合わせることが出来たような印象を受けます。
歩幅や歩調が違う二人が、共に想いを通じ合わせながら、歩み続ける中で、いつしかそこに同調が生み出されるような。そして、たどり着いた場所は二人だけの大切な場所。そこは、長い旅をしながら、想い合った二人だから出会えて、そこで永遠の時を終えることが出来る場所だったように思います。

の部分、うまいこと言われますね(笑) なるほどなあ、と(笑)

観劇ジャンキーの方々と話をしていると『メビウス』の情報公開が遅いとよく聞きます。次回は早い方が良いなあ。

投稿: KAISEI | 2016年12月 9日 (金) 23時59分

SAISEI様 本日は公演の観劇に繋げていただき、心よりありがとうございました。また 記事もありがとうございます。ご回復を願うばかりですが、観ていただいたことが 繋がっていくように これからも歩みを続けたいと思っております。ご観劇くださり、心よりまた心からありがとうございました。

投稿: ほこき | 2016年12月10日 (土) 00時33分

SAISEI様

iaku「車窓から、世界の」ピッコロシアター中ホール

作:横山拓也
演出:上田一軒

三井(北中の教師)・・・橋爪未萠里(劇団赤鬼)
洋平(三井の恋人?)・・・大塚宣幸(大阪バンガー帝国)
忠岡(駅員)・・・緒方晋(The Stone Age)
砂村(PTA副会長)・・・岸本奈津枝
金堂(ガールスカウトの副団長?)・・・木全晶子(ピッコロ劇団)
鳩里(同人誌の漫画家)・・・杉原公輔(匿名劇壇)

※役名の後の()内はKAISEI補足。

『ここで起きた人身事故も、駅一つ離れたら「迷惑」でしかなかったんかな。』

地元有志のはたらきかけによって出来た念願の新駅「東奥原」(ひがしおくばる)。しかし、多くの住民は従来から利用していた特急が止まる隣の奥原駅から離れることはなかった。おかげで、当初見込んでいた年間乗降利用客数には程遠く、駅前開発は停滞、東奥原駅は地域発信型請願駅の代表的な失敗例となったしまった。この駅のホームから中学生女子三人が特急電車に飛び込むという凄惨な事件から2週間。今日は彼女たちがかつて所属したガールスカウト主催の「お別れ会」が行なわれる。2014年春、ピッコロ劇団(オフシアター)初演の問題作、再び。

2015年観劇My bestのiaku「walk in closet」の劇団? その時のキャストから 緒方晋さん、橋爪未萠里さんが同じ段階で期待しますし匿名劇壇の福谷圭祐さんの替わりに団員の杉原公輔さんが入った+大塚宣幸さんの加入。10月以降の公演では劇団競泳水着、演劇集団よろずや、東洋企画と共に期待していた作品の1つ。私が昨年観劇My bestにiakuの「walk in closet」を選んだのは人間というものをしっかり描いた会話劇だなぁ、と感じたからです。奇しくもその折初めてお話した緒方晋さんも同じことを言われてました。そしてその作品を体現された昨年の素晴らしいキャストの方々。iakuは外せない、と思わされた役者さん達でした。間に挟んだ「仮面夫婦の鏡」は個人的にはイマイチだったんですがハードルは上がってますからね(笑) 結果から言うと 「walk in closet」の方が良かったです。ただ役者さんの演技力や内容は昨年並みに良かったです。ただ設定がね(笑) 粗筋はまた。

投稿: KAISEI | 2016年12月10日 (土) 00時44分

SAISEI様

◆満月動物園『【音楽劇】ギター弾きのウタ』common cafe

【キャスト】
沙織:西原希蓉美
香織:河上由佳
あかり:原典子
百草 :諏訪いつみ
園子:丹下真寿美
真弓:一瀬尚代(baghdadcafe')
つくり:笹川未希(イヌチャンネル)
美月:竜崎だいち(羊とドラコ)
ギター弾き:むんむ

本年5月の中之島まつりにおいて、大阪市中央公会堂前の野外ステージで1ステージのみ上演した、 幼い頃に両親を亡くし貧しい中から歌手を目指して奮闘していく、沙織(西原希蓉美)と香織(河上由佳)の姉妹の半生を描いた音楽劇。

絵本のような可愛らしい世界観の中で、逆境にもくじけずたくましく成長していく姉妹の姿に広く共感を集める作品となりました。

マイクなしにはセリフも聞こえない広々とした野外ステージでの上演から一転、息づかいまで伝わる小空間に場所を移してパワーアップ・リビルド!

これまでにない【可愛らしい満月動物園】にゼヒご期待ください♪

【あらすじ】
4歳の沙織は両親を亡くし小学生の姉香織と沙織にしか見えないギター弾きと暮らしている。ギター弾きはいつも沙織のそばにいてギターを弾いている。香織は小学校に行っているのかどうか。。近所のお手伝いなんかをしてネギマや魚のアラを貰ってきて生活している。施設に入ると姉妹が一緒に生活できなくなってしまう。
 オクダイラ園子という〔たぶん〕小学生〔設定〕の女の子が自転車を駆ってやってくる。沙織のことを「泥棒猫」と呼ぶおませな女の子で園子曰く「オクダイラ財閥のお嬢様」らしい。ただし本当のところはこの町で2軒,いや3軒目をオープンさせようとしている自転車屋の娘らしい。沙織がクラスの男子ゴルゴ5〔だったかな?〕に色目を使ったとかで因縁をつけに来たのだ。ゴルゴ? どの子? 沙織はゴルゴから温かい汁粉をもらったことを思い出す。断固拒否。オクダイラ園子はゴルゴを巡って尻相撲3本勝負を提案。1本目は園子が,2本目は沙織がすかして取り,3本目は根性で沙織が勝つ。この後も2人はライバルとしてずっとゴルゴを巡って成長する。それが終わったのはゴルゴが汁粉の食べすぎで太ったこと。2人は15歳〔やったかなあ〕になっている。
 姉の香織は沙織を高校に行かせようと働きまくっている。沙織にはバイトも許さない。気晴らしに沙織が公園で歌を歌っているとプロデューサーを名乗る美月という女が「スナックで歌を歌ってみない」と勧誘。スナックで歌うと寸志が貰えた。沙織は姉の香織も誘うと美月に告げ寸志を手に姉に報告。姉は怒る。なぜなら歌うことしかできなかった母親は父(歌っている母の姿が好きだったらしい)の亡き後,スナックで歌って姉妹を育てたが次第に飽きられ最後は公園で投げ銭目当てに歌った末死んだ〔死んだ直接の理由を忘れた〕から。しかし沙織は姉も高校に行けるから,と説得。デュオでデビュー。沙織は飽きられぬようジャンルによってデュオ名を使い分けて大阪中で稼ぎ姉香織は7年遅れ、沙織は1年遅れで高校に入学する。オクダイラ園子の経営するスナックでも歌う。何でもこの町だけで125店舗も自転車屋を出してしまい潰れてしまったらしい。オクダイラ財閥を復興する,という逞しい園子。ゴルゴのことは関係なく「ウチはあんたと仲ようなりたかったんや」と幼き頃のことを振り返る。
本格的に音楽をやりたい沙織は美月の紹介で過去に「紅天使」という世界中でヒットさせたツキナミ百草という女のもとで修行することに。弟子の天才歌手キサキムラキバリの娘真弓や百草の付き人らしきミナモトツクリと出会う。姉の香織と姉妹デュオを続けるつもりの沙織だったが香織は高校を出たら就職するという。お汁粉会社なんかに就職活動しに行っている。
 百草の元で修業中の沙織は「あ~♪」という音がうまく出せない。百草に何度も叱られる。真弓は簡単に出せる。どこが違うのか悩む沙織。ツクリと話をしたときに百草の過去を聞く。百草はバンドのベーシストだった。解散した後「紅天使」がヒットするが〔何かが原因で〕音程が外れるようになり歌手ができなくなる。でも「歌手はできなくても育てることはできるわね」と言ってプロデューサーになった。沙織を教えているときの百草はとても楽しそう,と。
 相変わらず「あ~♪」の音がうまく出せない沙織。「あ~♪」という音がうまく出せない原因は姉香織だと真弓が指摘する。沙織は想いが多すぎる。1つの歌には1つの想いしか入らない。百草は沙織自身に自分で考えてほしかったのだと真弓に告げる。「紅天使」のオーディション1か月前のこと。
就職が決まった姉香織。もう少しで高校も卒業。沙織は姉と一緒に歌を辞めようかと。美月にもそのことを告げる。美月が「沙織が歌をやめたら沙織のお母さんが悲しむ」と言う。「なぜそんなことを言うの? お母さんを知っているの?」と問う沙織に,美月は「沙織の母は美月と百草とバンドを組んでいた。デビュー直前にボーカルの自分がブルって逃げた。おかげでバンドは解散,百草は「紅天使」をヒットさせたが沙織の母は公園で歌っているのを発見。訪ねていく。沙織の母は「次女が音楽の才能があるようなの,よろしく頼むわね〔と言ったような〕」。沙織の母が死んだあと姉妹を見失ったがようやく見つけることができてここまで来た,と言う。
ずっと沙織にしか見えなかったギター弾きは亡き母だったのだ。

投稿: KAISEI | 2016年12月12日 (月) 11時33分

SAISEI様

◆真紅組番外公演teamDolls「8人の女たち」道頓堀ZAZAHOUSE

【キャスト】
ギャビー:古田里美
オーギュスティーヌ:野村ますみピエレット:阿部遼子
カトリーヌ:樋口友三衣
マミー:中村ゆり(魚クラブ)
ルイーズ:たもつ(シアターOM「うしとら」プロジェクト)
シュゾン:萩原有見(劇団明朗会計)
シャネル:若木志帆

舞台はフランスの郊外にある大邸宅。
クリスマスのために集まった屋敷の人々。
その朝、一家の主がナイフで背中を刺されて死んでいた。
屋敷にいたのは、8人の女たち。
雪で外部との連絡を絶たれた女たちは、疑心暗鬼となりお互いの詮索を始める。
それぞれの秘密や思惑が、少しずつ露となる。犯人が分かったとき、女たちは・・・・。

【あらすじ】

15年この屋敷に勤めているメイドのシャネル(若木志帆)がこのお屋敷にほんの少し前にやってきたメイドのルイーズ(たもつ)にこのお屋敷のことを話している。イギリスの留学しているこの家の長女シュゾンが今日帰ってくるらしい。そうこうしているとこの家の女主人ギャビー(古田里美)とシュゾン(萩原有見)が帰宅。この家には,ギャビーの母のマミー(中村ゆり),妹のオーギュスティーヌ(野村ますみ)も一緒に住んでいるらしい。姉妹なのにギャビーとオーギュスティーヌはうまくいっていないみたい。マミーは車いすに乗っている。メイドのシャネルがシュゾンのためにブリオッシュを作るがオーギュスティーヌが横取りする。そこへギャビーの次女のカトリーヌ(樋口友三衣)が起きてくる。この家の主人であるマルセルを起こしに行ったルイーズが,部屋で背中に刃物を突き立てられ血塗れになって死んでいるマルセルを発見して悲鳴を上げる。
「現場の保存」を言い張ったカトリーヌ? が部屋に鍵をかけてしまう。警察を呼ぼうとしたところ電話線が切られている。外は大雪で車も走っていず人も歩いていない。車で警察に知らせに行こうとしたところ,車もいつの間にか故障させられており動かない。外から何者かが侵入した形跡はないうえ,家の外で飼っている犬たちが吠えなかったことから,犯人は赤の他人ではないという推理が出される。そして「マルセルが殺された」という電話で呼ばれたマルセルの妹ピエレットがやってくる。ここから誰が犯人かという推理をしながらそれぞれの動機を暴く調べる際に彼女たちの秘密が暴かれていく。

ちなみに話の途中で父親のマルセルが破産した,という話も出てくる。

マルセルの義母マミーは株券を枕の下に隠し(みんな知ってるらしい)自分の娘のオーギュスティーヌにすら渡さない。実は歩くことができる。

マルセルの妻ギャビーは,夫の共同経営者と浮気をしており現在夫婦の寝室は別々である。この屋敷を出ていく用意までしている。

マルセルの妹のピエレットは元のダンサーとかいう噂もあり,お金に困って兄のマルセルに無心にたびたび来ているようだ。屋敷に来てマルセルの部屋に入ろうとするが鍵がすり替えられていて入れない。屋敷に来るのは初めてと言うが実は前日夜遅くにマルセルに金を無心し手に入れた金をギャビーの浮気相手に貢いでいたことがわかる。ギャビーは浮気相手からその金を駆け落ち代として受け取っていたのだ(笑)しかし封筒の中は空っぽ。誰かが中身を取っている。

マルセルの義妹オーギュスティーヌは,眼鏡をかけてオールドミス風。ひがみっぽく心臓発作の持病を持っているらしい。恋愛に興味がないふりをしているが実は図書館で恋愛小説を借りていることが暴露される。義兄であるマルセルに好意を持っている。途中でギャビーのドレスを借りてセクシー路線に転換する。心臓発作を起こした際に注射器がオーギュスティーヌの部屋から見つからずシュゾンがギャビーの部屋のベッドの下から発見する。

マルセルの長女シュゾンは妊娠している。実は前日に密かに屋敷に戻ってきて父親のマルセルに相談していた。

マルセルの次女カトリーヌは推理小説が大好き。

メイドのルイーズはマルセルの5年来の愛人。昨夜マルセルにハーブティーを運んだと語る。

メイドのシャネルはピエレットと同性愛の関係にあるうえ屋敷の庭の一角にある自分の小屋にピエレットを連れ込んでギャンブルをしているらしい。昨夜は仕事を終えた後自分の小屋に戻ったといっているが実はその後ピエレットを屋敷の中に案内していた。最初に真相に気づくがピストルで撃たれてその後は沈黙を貫く。ピストルはピエレットのバッグから見つかる。

 シュゾンが屋敷の外に助けを呼びに行こうとしたときに使おうとした塀の破れた部分にカトリーヌのパジャマの切れ端があったことからカトリーヌが疑われる。その前にシャネルの次に真相に気づいたと言っていたカトリーヌは,これまで誰かと誰かの間でだけ明らかにされてきた昨夜から今朝にかけての出来事」を全員に向かって語っていく。カトリーヌは昨夜父親のマルセルの部屋にやってきた女たちと父のやり取りをこっそりと一部始終聞いていたのである。以下は父親のマルセルの部屋に来た順番である。

マミーが持っていた株券が盗まれたと言って破産したマルセルに株券を渡さなかった。

オーギュスティーヌがマルセルの部屋に行った。

 ギャビーがマルセルを破産させた夫の共同経営者と駆け落ちするために別れ話をしに来た。

 メイドのルイーズがやって来てマルセルとお愉しみ。

 ピエレットがマルセルからお金をせしめる。この時にハーブティーを運んできたルイーズがピエレットがマルセルの部屋にいるのを見ている。その後,シャネルがピエレットを迎えにくる。

 シュゾンが密かにロンドンから屋敷に戻り父親のマルセルに妊娠したことを告白する。

 カトリーヌは泣いているマルセルを見て皆の本性を暴くためマルセルが死んだように偽装して一芝居を打つことにしたのだ。ピエレットを電話で読んでから電話線を切断。車の故障もオーギュスティーヌの注射器をギャビーの部屋に隠したのもピエレットのバッグにピストルが入っていたのもギャビーの封筒にお金が入っていなかったのもマルセルが生きていることがバレないように部屋の鍵をすり替えたのも全部カトリーヌが仕組んだことだったのだ。シャネルは庭に行った際,窓に映るマルセルを見て気づいたのである。そこでカトリーヌはピストルでシャネルを撃って脅し一芝居を途中で終わらさず最後まで行ったのである。

 カトリーヌは父親のマルセルはドアの向こうで元気だと語り,父親を愛している私だけが父親と共に生きていく,と言いドアを開ける。しかしそこに銃声が。8人の女たちの本性を知ったマルセルは絶望したのだろうか? 自死してしまった。

投稿: KAISEI | 2016年12月14日 (水) 21時54分

SAISEI様

◆よろずやポーキーズ「戦国転送改」一心寺シアター倶楽

【キャスト】
上総信人・織田信長:浜沖龍生
仙代青葉・伊達政宗:渡辺みゆ
出雲くに・出雲阿国:児珠ゆか
瓶割かよ・柴田勝家:美沙香
日向サトル:須藤牧子
森成美・森蘭丸:杉森にいな
鈴木重・雑賀孫市:今西刑事
倉田一郎・片倉小十郎:森本憲(劇団ゴサンケ)
田丸真・真田幸村:那須翼
細川玉之助・細川ガラシャ:星村彰(ぽんこつチョップ)
カムイ・上杉謙信:浜崎聡
新免武・宮本武蔵:三宅大介(演劇集団ワチャチャ丸)
但馬柳平・柳生宗矩:あっくん
クリス・滝川一益:内田竜輔
森良成教授:菱田盛之(マンガタリ編集部)
斉藤蝶子:中村あゆみ
明智光秀:原圭太郎(吉田商店)
アンサンブル:
下浦貴士
森山恵美(演劇カンパニー未来計画TOP)
山口大輔(吉田商店)
溝口大成(本若)
恵(音声劇団五里夢中)

人の脳とゲーム世界をリンクしてゲームを実体験するバーチャルゲームシステム「戦国転送」
その最終テストプレイで、突然システム暴走を始めた!
データが逆流を起こし、キャラクターデータがプレイヤーにダウンロードされてしまった。
暴走したシステムによりダウンロードされたのは織田信長をはじめ、伊達政宗、上杉謙信、真田幸村ら戦国武将。
プレイヤー達は、それぞれのキャラクターに体を乗っ取られてしまう。
だが、ただ一人高校生のサトルと明智光秀は一つの体に二つの心を宿し共存していた。
突然手に入れた肉体に驚き、戸惑い、荒れ狂う武将たちだったが
光秀の説得で落ち着きを取り戻す。
・・・が、それもつかの間。
織田信長はシステムを乗っ取り現代の世をその手中におさめようと動き出す。
光秀は信長を止めることができるのか?
そして皆、あるべき姿に戻ることが出来るのか?
そして事件の真相は・・・?
よろずやポーキーズ初の再演「戦国転送改」
八年の時を経て兵どもの熱き魂が再び降り立つ

【あらすじ】(時間軸は狂っている可能性あり)

森良成教授(菱田盛之)が開発したバーチャルゲームシステム「戦国転送」の最終テストプレイの会場。集まったテストプレーヤーたち。斉藤蝶子(中村あゆみ)によると多様な人の中から選んだらしい。森教授に資金援助をしているおもちゃ会社のセンダイの社長令嬢の仙代青葉(渡辺みゆ)と青葉に仕える倉田一郎(森本憲),森教授の娘森成美(杉森にいな)とその友達の日向サトル(須藤牧子),ゲームばかりしている息子とコミュニケーション取れない鈴木重(今西刑事),忍者マニアのアメリカ人クリス(内田竜輔),学級崩壊に苦しんでいる教師但馬柳平(あっくん),売れないミュージシャンカムイ(浜崎聡),歌舞伎役者の細川玉之助(星村彰)までいるらしい((出雲くに(児珠ゆか)瓶割かよ(美沙香),田丸真(那須翼),新免武(三宅大介)もいるがこの段階でなんかあったか思い出せない。たぶん出雲くには占い師だったと思う))。テストプレーヤーの質問に対する回答によると斬られた衝撃も適度に感じるらしい。

「安全面は大丈夫か? 」と心配する但馬柳平に森教授は太鼓判を押している。なのに誓約書をちゃっかり書かせる矛盾も。とにもかくにも研究員の上総信人(浜沖龍生)もテストプレイを受けてテストプレーヤーに同行するらしい。斉藤蝶子(中村あゆみ)が未成年者は親の同意が必要と言って成美とサトルに誓約書を渡す。成美は森教授の娘だから良いとしてサトルは両親がいないと言う。テストプレイの前にトイレタイム。トイレから戻ってくる途中,カムイが「戦国転送」の楽曲を作らせろ,と青葉に絡んだらしく倉田に留められたりしている(カムイがミュージシャンと分かったのはこの時。成美は知っているらしい)。新免武と但馬柳平にも因縁があるらしい。二人は学生時代に剣道をやっていた。但馬柳平は稽古では強いが緊張するタイプで試合ではお腹を壊したりしていつも早々と敗退。最後の大会か何かで決勝で会おうと約束したのにやっぱりお腹を壊して相見えることができず。

最終テストプレイが始まる。システムが暴走して言うことを聞かない。データが逆流しているらしい。テストプレーヤーたちが倒れこむ。しばらく経ってテストプレーヤーたちが起き上がるとキャラクターデータがプレイヤーにダウンロードされてしまった様子。上総信人には織田信長が,仙代青葉には伊達政宗が,出雲くにには出雲阿国が,瓶割かよには柴田勝家が,森成美には森蘭丸が,鈴木重には雑賀孫市が,倉田一郎には片倉小十郎が,田丸真には真田幸村が,細川玉之助には細川ガラシャが,カムイには上杉謙信が,新免武には宮本武蔵が,但馬柳平には柳生宗矩が,内田竜輔には滝川一益がダウンロードされたらしい。そしてテストプレイヤー達は、それぞれのキャラクターに体を乗っ取られてしまっているらしい。だが、ただ一人サトルだけはサトルの心の空虚な部分に明智光秀(原圭太郎)が入り込み一つの体に二つの心を宿し共存していた。

突然手に入れた肉体に驚き、戸惑い、荒れ狂う武将たちだったが明智光秀の説得でとりあえずは落ち着く。森教授たちが原因を調べるまで研究所の中に滞在することになる(研究所は町から離れた場所にあるが研究所外に出ると混乱を招くため)。織田信長(浜沖龍生)は家来である柴田勝家(美沙香)や森成美(杉森にいな),滝川一益(内田竜輔)を率いてグループを作る。

原因究明に時間がかかっている間に織田信長率いるグループが研究所を脱走((宮本武蔵(三宅大介)は信長グループについたはず))。後を追う日向サトル,伊達政宗(渡辺みゆ),片倉小十郎(森本憲),雑賀孫市(今西刑事),真田幸村(那須翼),上杉謙信(浜崎聡),柳生宗矩(あっくん)。出雲阿国(児珠ゆか)細川ガラシャ(星村彰)は占いで織田信長グループの行先を探って側面援助する。

宮本武蔵を追った柳生宗矩は対決して相打ちに倒れる。遺体を回収する織田信長グループ。伊達政宗,上杉謙信も柴田勝家に倒されて遺体を回収される。

出雲阿国,細川ガラシャから織田信長グループが研究所に向かっているとの連絡が。織田信長グループ以外のテストプレーヤーを研究所から引き離すために一度研究所を離れたのだ。研究所にもどった織田信長グループと戦う反織田信長グループ。宮本武蔵,柳生宗矩,伊達政宗,上杉謙信も違うデータをダウンロードされて織田信長グループの戦闘員になっていたはず。その最中不利になった織田信長が森蘭丸こと森成美を人質にとったことから上総信人に惚れているらしい斉藤蝶子が上総信人は織田信長をダウンロードされていず正気であることを見破る。上総信人は軍需産業から誘いを受けこのシステムを軍需産業に売り込もうとしていたのだ。

だいぶ忘れてきていますね(汗)

最後は元に戻るのですが。すみません。こんなところで終わっておきます。

投稿: KAISEI | 2016年12月20日 (火) 13時17分

◎THE ROB CARLTON『THE WILSON FAMILY』HEPホール

作・演出 村角太洋

巨大建造物爆破解体のプロ、ウィルソンファミリー。
彼らはこれまでに数多くの解体を成功させてきた。
今度の依頼は老朽化し、使用されなくなったホテルの解体。
ファミリーにとっては数ある仕事の一つになるはずだった。

爆破解体とは。
そして、家族とは。

【出演】
トム:村角ダイチ(THE ROB CARLTON)
マックス: 満腹満(THE ROB CARLTON)
スティーブン:ボブ・マーサム(THE ROB CARLTON)
ケビン: 伊勢村圭太
サイモン: 高阪勝之(男肉 du Soleil/kitt)
オーウェン: 古藤望(マゴノテ)
トルーマン: 萬谷真之(劇団ヴィジュアル系バンド)
サイトウ:御厨亮(GERO)
リック: 諸岡航平
ジェフ: 川下大洋(Piper)

【あらすじ】
 前説にボブ・マーサムさんが登場。爆破解体についてはあまり私もよく知らない,と(笑) 資料を取り寄せたが英語ばかりだから。唯一「family」という単語が多いことに気付く。どうもアメリカの巨大建造物爆破解体業者は家族経営が多いらしい,というようなことを述べる。

ビルの屋上。川を挟んで対岸には今回爆破対象のこの街のシンボルの老舗ホテル。
左手には(満腹満)右手に双眼鏡を片手に立っている。左側にはサイモン(高阪勝之)が座って新聞を読んでいる。オーウェン(古藤望)が下から上がってきてドアを開ける。トム(村角ダイチ)に追われているらしい。いつものことのようだ。オーウェンはマックスにフックを渡して「死なない程度に殴れ」なんて言って逃げていく。サイモンが鍵をかけるがドアが叩かれる音が。サイモンが鍵を開ける。ゴルフクラブを持って追いかけてくるトムが現れる。オーウェンとトムの追いかけごっこがしばらく続く。ケビン(伊勢村圭太)が現れ二人を止めに行く。

リック( 諸岡航平)が今回の顧客のホテル側責任者なのかな? トルーマン(萬谷真之)とその秘書? サイトウ(御厨亮)という日本人を連れてくる。式典に参加するトルーマンは髪型が崩れたら嫌だとヘルメットを拒否したりしているがゴルフクラブを持って追いかけているトムを見て慌てて被ったりしている。実直そうなリックがついに「お父さんに言うよ」と言うとみんな収まって集まってくる。ちなみにこの後も収拾がつかなくなるたびにリックはこの台詞をみんなに言う。

相当怖いオヤジのようだ。顧客のトルーマン達にウィルソンファミリーを紹介しようとするリックにトムが「俺が会社のナンバー2だから俺がする」と紹介する。金髪の男が長男オーウェン、ずんぐりしている次男ケビン、三男サイモンは渋い系の少し異質な空気をまとっている、小柄で細身の四男リックのところでトルーマン達は驚く、 巨漢の五男マックスが末っ子だと?

紹介が終わり渉外担当のリックがトルーマン達と「社長のジェフが遅れている」などと話している時にウィルソンファミリーの面々はスーパーボウルの賭け事をしている。なおかつオーウェンがマリファナ中毒であることがわかる。仕事中に博打だと? と不安になるトルーマンは「君たちに任せるのは不安だ」と言ってしまう。仕事にプライドを持っているウィルソンファミリーの面々はトルーマン達に「不安ってどういうことだ? 」と詰め寄る。「お父さんに言うよ」というリックにも「仕事にケチをつけられたらオヤジ(ジェフ)だって怒るさ」と相手にしない。トルーマンはサイトウに責任を押し付けサイトウは窮地に陥る。

そこに電話がかかる。他の案件の顧客の担当者が忘れていたのだろう? 見積もりを今日中に出してもらわないと責任を取って担当者はクビになってしまうという電話らしい。「仕方ないな」と一致団結してテキパキ手分けして仕事をし速攻見積書をメールするウィルソンファミリーの面々。
「めちゃめちゃ仕事できるやん」と驚くトルーマン達。この後またさっきの「君たちに任せるのは不安だ」の件の続きで詰め寄られたトルーマンは「不安ではなくファンなんだ」と詭弁でウィルソンファミリーの面々を言いくるめサイトウはオーウェンのファンにされてしまう。

トルーマンの携帯に電話が入る。困ったことが起きているらしい。どうも何かを隠しているらしく問い詰めると「パンケーキの厚さが薄いとクレームをつけている客がいる」と言ってクレームを解決するために屋上からトルーマン,サイトウは去る。怪しんだウィルソンファミリーの面々はリックが変装して探りに行くことに。

トムとオーウェンが何で揉めてたかの話になる。爆破装置の置き場所で揉めていたらしい。シュミレーションするとどちらも位置が違うことがわかる。位置を直しに行くことに。

ジェフ(川下大洋)が到着。屋上に来る前にホテルによっていろいろ見回って来たらしく爆破装置の配置ミスを知り銃を持ってトムとオーウェン,ケビンを追いかけ回す。そこにリックが帰還。「パンケーキの厚みの苦情というのはウソではない(ジェフがクレームをつけてたw )が元ホテルマンスティーブが爆破反対しているらしい。そこに元ホテルマンスティーブが屋上に来る。曰く「ホテルは私の人生そのものだから爆破をやめてほしい」と。「それはできない」というジェフの言葉を聞いてスティーブは飛び降り自殺をしようとする。ウィルソンファミリーの面々は「説得はトルーマン達の仕事だ」と電話するがつながらない。「人生で何もやり残したことがない」というスティーブに「フーターズに行ってないだろう」と言ったりそのホテルマンとしてのプロ意識にチップとして100ドル渡したりして自殺を止める説得成功。

 スティーブが帰って行くときに爆弾発言。「君たち兄弟は似ていない,本当に兄弟なのか? 」と。マックスがその言葉に反応する。「俺は四男のリックよりもでかい。ほんとうの兄弟じゃないんじゃないか? 」過剰反応するウィルソンファミリーの面々に余計疑うマックス。結局違うことが判明。慰めるリック。「血がつながってなくても俺たちは兄弟だ」と。「それは自分のことじゃないからだよ」と拗ねるマックスにリックは「自分がマックスの立場でもその想いは変わらない」と言いきる。ここからリックもサイモンもケビンもオーウェンも子供のできなかったジェフ夫妻の養子であることが判明。ショックを受けたサイモン,オーウェンは投身自殺をしようとするが結局止められる。雨降って地固まる,で家族の結束が却って高まった。

そこにトルーマン達が帰ってくる。スティーブを説得した。「予定時刻に爆破を行う,とジェフはトルーマン達に言うが「家族の結束を壊さない」と声高に叫ぶウィルソンファミリーの面々の声を聴いたサイトウがウィルソンファミリーの面々はスティーブに説得されて爆破するふりをして爆破しないと誤解して爆破装置を奪う一悶着があったりする。中にはうまい棒が入っていた。たばこを吸わないウィルソンファミリーの面々が仕事後に咥えるものらしい。

爆破前。20カウントからする。爆破が起こるが二発目の爆発が起きない。トムとオーウェンが直したところだ。「ネズミに齧られてるんじゃないか」と言うサイトウ。調べに行くことに。一発目の爆発が起きているためいつ崩壊するかわからないホテルに行くのは危険だがみんなが立候補する。「籤で決めよう」という意見があり手回しよくトルーマンが籤を出す。なんでも王様ゲームがいつでもできるように常備しているらしい。最初に引いたジェフが当たり籤を引く。

ジェフが調べに行く。ジェフから電話が。ネズミではなくヌートリアの仕業だったらしい。崩落が起こり出口が埋まって閉じ込められるジェフ。トルーマンに電話が入り3万人を超える観衆が爆破予定時間が過ぎたのに爆破されないビルにブーイングを浴びせかけているらしい。失敗という言葉が世の中で一番嫌いなジェフ。苦渋の決断だがジェフが閉じこめられたままのビルを爆破することに。最後に一人一人に別れのメッセージを言うジェフ。トムへのメッセージは「実はお前は。。」肝心な部分が通信制限で聞き取れない。通信制限はフルハウスを見ていたことが原因らしい。

ついにビルを爆破する。湧き上る歓声。

そこにジェフ帰還。曰く、元ホテルマンのスティーブが従業員専用の出入り口から現れ出口まで案内してくれた。チップ分だそうだ。お客様をお見送りするのが自分の仕事だと。本物(プロ)のホテルマンの仕事だと湧くウィルソンファミリーの面々。

投稿: KAISEI | 2016年12月21日 (水) 21時53分

>KAISEIさん

今回は若手の組み合わせも観たかったのですが。
時間はあったけど、身体が悪くなって断念。
情報はもう少し早くないと日程調整が厳しいですね。あと、普段はチケット代はあまり気にしないのですが、さすがにあの値段では、何本も観るのは抵抗がありますね。

投稿: SAISEI | 2016年12月29日 (木) 13時50分

>ほこきさん

返信、遅くなり、もう見られることはないかと思いますが・・・

体調不良での観劇となり、色々とご気遣いいただきましてありがとうございました。
おかげ様で、何とか90分を楽しむことが出来ました。
今後も期待しております。

投稿: SAISEI | 2016年12月29日 (木) 13時52分

>KAISEIさん

たくさん感想ありがとうございます。
詳細はやはり、いくら説明されても観ないと分からないものなのでしょうが、何となくのイメージを感じられるだけでありがたいです。

iakuとROBは観たかった。
特にROBはお気に入りなので。
感想を拝読してその気持ちは高まりますね。観劇三昧でまた配信してくれないかな。

真紅組は珍しくコテコテ気味のサスペンスだったんですね。女優さん方の雰囲気も合っているような。
満月動物園も、拝読した限りでは、この劇団らしい感じか。
よろずやはよく分からない・・・やはり文字だけでは限界があるみたいです。

投稿: SAISEI | 2016年12月29日 (木) 14時00分

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