偽フェスティバル5【劇団壱劇屋】160529
2016年05月29日 門真市民文化会館ルミエールホール (70分)
改めて、いい方たちが揃った、いい劇団なんだなあと。
純粋に楽しく、幸せな気持ちでいっぱいの時間でした。
ずっと、この劇団の舞台を観続けられればいいなあと思います。
この訳の分からないゆるゆるのネタ集の公演で、そんなことを思わせてしまう力が凄いですね。
以下、簡単にその内容を記しましたが、元ネタをほとんど知らず、ほぼ意味が分かっていないです。まあ、面白かったのは面白かったですが。
スクエリであの素敵な少女役を演じられたことをはじめ、数々の作品で、不思議な存在感を醸される小刀里那さんの舞台での姿をもう一度拝もうと思って足を運んだだけなので、それで十分です。
・小刀里那さよならパーティー
劇団壱劇屋を卒業し、芝居からも引退するのだとか、小刀里那さん。
そのパーティーが開催される。主催は大熊隆太郎さん。参加者は現メンバーたち。
おとなしそうな方だが、アメリカのお偉いさんとも通じているらしく、電報が届いている。
およそ、登場にはふさわしくない劇団員の合唱曲で、小刀さん登場。
と思いきや、小刀さんがいない。
・最後の戦い -ビギニング-
大麻を吸って、だいぶいってしまっている少年、小刀。
頭の中では、目障りな劇団員たちが消え去って、その喜びに酔いしれている様子。
蛇口をひねる。水をかぶる。女の子になる。
・ワイン娘
フランス、ボルドー地方を訪れる小林。
そこには、伝統的なブドウを足で踏んでワインを作る姉妹たちがいた。
彼女たちは日本が大好き。
どこで覚えたのか、ブラックな用語が飛び交う歌を愛らしく唄いながら・・・
・離婚旅行
香川に新婚旅行にやって来た夫婦。
その小指は、赤い糸ならぬうどんで結ばれている。
それを香川人が食べて、二人は離婚することに・・・
・最後の戦い -ロンリーウォー-
女の子となった小刀の下に二人組の強盗。
誰もいないここを自分が守る。そう強く決意する小刀。
腕の立つ小刀はチンポを引き抜き、アキレス腱を切るという荒技で戦う。
・育ての親
女が彼氏の部屋へ行くと、人の姿をしたロックフラワーのようなものが。
幼き頃に蒸発した両親の欠片をここまで育てたらしい。
彼氏はレンタルDVDを返しに部屋を出る。
残された女は両親とぎごちない会話。
やがて、彼氏が蒸発した両親と偶然再会したと戻って来る。
その姿は何も似ていない・・・
・中二と中三
虫取りをする中二女子。
その逆手の虫取り網の持ち方は中二の証ざます。中三男子は言う。
だったら、ざますと教育ママ口調は中三の証なのだろう。
私も中三になったらそうなるのか。いや、高一になったら、若い時はどうだったか。
中三男子の姉は高一。ジョイにも負けない油汚れに強いのだとか。
私の中一の弟はぜんそくだ。ラスクだ好きだが・・・
・しりとり
しりとりをする劇団員。
負け。鬼になる座長が、本当の鬼に。
劇団員たちは数々の死亡フラグを掲げて倒れていく。
止めなくては。しりとりを終わらせないと。尻から出る、んのつく言葉で・・・
・最後の戦い -ファーストブロード-
追い詰められてしまった小刀。
ナイフを突きつけられる。
あの時を思い出す。
あの修羅場だったベトナム戦争での悲惨な戦いを。
・バリの神話
オムツをして現れる劇団員たち。
彼らは、古来から伝わるバリの神々なのか・・・
・布亀すり替え事件
女性ADが、おむつを履いた赤ちゃんたちのCM撮影をしている。8人の可愛らしい赤ちゃんたち。
撮影終了。3人はお疲れ様と帰っていく。赤ちゃんを演じる大人の役者らしい。
残りの5人の本物の下に4人の母親。
なぜか顔を覚えていないと言う母親たち。
コンプレックスとも言える身体的特徴を思い出し、次々に我が子が判明し、連れて帰られる。
残り2人。最後の母親は名前を呼ぶという単純な方法で我が子を見つける。
ところが、家に連れて帰ると夫が叫ぶ。こいつは誰なんだと。しかも大人じゃないか。
母親は夫を連れて撮影場に戻る。
そこには我が子を可愛がるADの姿が。
ADはもうすぐ出産。その予行練習をしたかったらしい。偽の赤ちゃんはその旦那。
何とも共感しにくい理由に・・・
・最後の戦い -ランボー-
小刀は最後の力を振り絞って狂ったように戦う。
ベトナム戦争時代と劇団員時代が交錯してしまっている小刀を、ようやく迎えに来た劇団員たちが正気に戻す。
みんながいないここを守り抜いた小刀。
・改めて小刀里那さよならパーティー
改めてパーティー開始。
後輩、同期、先輩から、しょうもないプレゼントをもらい、くだらん三文芝居を見せられるだけでなく参加せられる小刀。
読み上げるお別れの手紙には、これまでの不満、恨みつらみが延々と書かれている。
それでも、最後はみんなで歌って踊る。
見回せば、周囲の皆がみんな笑顔になっている。
壱劇屋。その中に小刀里那が可愛らしい笑顔でいる。
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