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2016年4月24日 (日)

スポチャンストリート【劇団SOLA】160424

2016年04月24日 アカルスタジオ (60分)

金曜日に2週間ぶりの観劇を東京で果たし、大阪でも本日から復帰。
まだ、右手が痺れる症状は治まらないので、少し短めのランタイムで、難しいことを考えることなく単純明快な話、出来ることなら踊りや歌を交えたエンタメ要素の高い作品で、可愛い子もたくさんご出演されてなんて条件が揃う公演を探していたのだが、ここが全条件を満たした。
本当は本編の後、スポチャンの試合をする30分ぐらいのアフターイベントがあったのだが、ちょっと右手が限界。ビリビリと痺れて、感覚が無くなってくるので、安全をとって退席することにした。
まだまだ本調子からは程遠い感じだ。

まあ、しかし元気いっぱいの作品だった。
若いって羨ましい。元々の坐骨神経痛の腰痛に加えて、頚椎ヘルニアなのか、右腕までおかしくなってしまったこの中年の自分の姿が悲しくなってしまう。
若いだけでなく、思いっきり頑張っているという姿が輝いて見えるのだろうか。
若い熱量と共に、作・演が壱劇屋の大熊隆太郎さん、先生役として山本貴大さんがご出演されていることもあってか、全体的にスタイリッシュな空気も醸されているところが巧くはまっているように感じる。

高校のスポーツチャンバラ部。
と言っても、師匠気取りの頼りなさそうな顧問の先生と部員は2人。
貧乏で金に目ざとく直進的な戦い方をするユウコ、パワフルに学業や部活動をこなし小細工をしたあざとい戦い方をするジンコ。
部員が欲しい。天然の空気を漂わすジンコの妹、イモコは、大会に出場して優勝すればいいと簡単に言う。でも、2人で参加できる大会など無い。大会に出られないから、誰も興味を持ってくれない。どうしようもないパラドックスに苦しむ中、先生がある大会を見つけてきた。
スポチャンストリートバトル。
ルールは簡単。道行く者にスポチャン勝負を挑み、勝てば相手のリングを奪える。負ければ逆に奪われる。リング無しで戦って負けたら退場。最終的に手にしたリングの多い者同士の決勝戦となる。
2人は参加を決意する。

優勝候補はツヨコというめちゃくちゃに強い人らしい。そんな人といきなり戦ってはあっさりと退場だ。
作戦は勝てそうな人を選んで戦っていくだ。
いざとストリートに繰り出そうとすると、ユウコのリングが既に無い。知らぬ間に、姉御のような人と戦って負けたらしい。ジンコはユウコが退場にならぬように、かばって戦わないといけなくなり、いきなり幸先は悪い。
現れたのは大阪弁丸出し、服もヒョウ柄と明らかな関西人、ニシコ。
初勝負で勝手が分からない2人に、杖をブンブン振り回して平然と襲いかかってくる。いきなりやられると思った瞬間、どこかから姉御のような人が出てきて助けてくれた。
アネコ。ユウコがさっき戦って負けた相手のようだ。風貌通り、姉御肌で汚いことが嫌いな感じ。しかも、学校の先輩らしい。ライバルではあるが、2人に心強い味方ができた。
ジンコは改めてニシコと勝負。関西人の自分がおいしければ勝負には負けてもいいみたいな性格を巧妙に突いて見事勝利。

金持ちオーラをプンプンと匂わす人、カネコ。
特注の槍のような武器に、ひときわ輝くリング。
でも、貧乏人を舐めてはいけない。最低賃金で懸命に働き、日々を過ごす家族のたくましさがユウコには浸み込んでいる。
ユウコはカネコを破り、戦いで撒き散らされたカネコのポケットの小銭をゲットして嬉しそう。

なぜかイモコがいる。
姉のジンコをここまで魅惑するスポチャンの魅力を確かめたいらしい。
姉に戦いを挑むが、かなわない。
諦められないイモコは、やって来た長刀を凛と構える女剣士、ケンコにも対決を挑むが敗退。
ジンコとユウコは、敵討ちとばかりにケンコと対戦。
剣道あがりのケンコは構えると足に隙が出来る。
またしてもあざとい戦いで勝利。

赤、青、黄、緑のマスクをした怪しげな4人組。
大会荒らしらしく、参加者のリングをかたっぱしから奪っていく。
これまでに対決してきた面々もやられてしまったらしい。
そして、ジンコとユウコもその餌食に。助けに来たアネコも今度はやられてしまう。
現れたツヨコ。
4人組をもろともせずに蹴散らして去って行く。

悔しいジンコとユウコ。
このままでは帰られない。
ジンコとユウコ、そして4人組にリングを奪われた皆は敗者復活バトルロワイヤルに参加。
勝ち抜いた一人だけが、特別に用意されたリングをもらい、決勝に進める権利を得る。
ところが、そのリングまでが4人組に盗まれてしまう。
ルールが変更され、その4人組を倒した者が決勝に進むことに。

4人組の下に向かう皆。
ところが、そこにはアネコがいた。
4人組を手下にした黒幕はアネコだったらしい。
アネコは、皆を倒し、さらに、部下の4人組をも裏切って倒す。
全ては賞金のため。
そんな金に憑りつかれているアネコをジンコは許さない。
みんな、各々の想いを抱いて必死に戦ってきたのに。人の気持ちが分からない奴を私は許さない。私は敗れた皆の想いを胸にあなたと戦う。
そんな熱き姿のジンコをみんなは冷めた目で見ている。
どうも、一人酔いしれてしまっているようだが、ジンコはアネコを打ち破る。

アネコにはお金が必要な理由があった。
4人組はいじめられっ子。アネコはそんな4人を助け、いじめっ子をボコボコにした。
でも、それは暴力事件となり、アネコの父はいじめっ子たちにお詫びの金を支払うことになってしまった。
父にお金を返して謝りたい。
そんな気持ちからの行動だったようだ。
人の気持ちが分かっていなかったのは自分だった。ジンコはアネコに謝罪する。
ドタバタですっかり忘れていたが、これで勝者はジンコ。
ジンコは決勝進出となり、ツヨコと戦うことに。

絶対に勝つ。燃えるジンコ。
友達のユウコ、妹のイモコ、戦友であるニシコ、カネコ、ケンコ。そして、アネコを筆頭にアカコ、アオコ、イエコ、ミドコたち。
今度はみんなもジンコに熱いまなざしを送っている。
ツヨコの動きはさすがのものであったが、いまや、この物語の主人公となったジンコに敵はいなかった。
ジンコは接戦の末、ツヨコを打ち破る。
ツヨコは悔しさを露わにするが、良きライバルが出来たと思ったのか、また戦おうという意志をほのめかせながら、かっこよく立ち去る。
賞金。
ジンコはそれをアカコに手渡す。
受け取れないと言うアカコだが、ジンコとしては受け取ってもらわないと困る。
だって、それと引き換えに部活に入部してもらわないと。4人組も一緒に入ってくれれば一挙に5人も増える。
頼み込むジンコとユウコ。
さらには顧問の先生は、入部してくれたら、あの暴力事件はうまく揉み消すとまで言い出す。
相変わらず、小汚さを匂わすスポチャン部であるが、新しい仲間たちと共に、ようやく活躍の場を拡げていけそうだ。

登場人物が漫画に登場するキャラかのように、しっかりと特徴付けされていて、人が多い割には、各々がきちんと印象に残る。
どうも、マジ対決でその勝敗により話が少し変わるようなところもあるようで、舞台上で自由に楽しく駆け回る色々な個性を持つキャラの動向が魅力的であった。
存分に激しい動きや踊りを交えながら、スポチャンの戦いを絡めた青春熱血ストーリーを進め、小気味のいいオチでラストを迎える様は、己の全力をぶつけ合った名試合を観た後の爽快な気持ちに通じているようでもある。

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コメント

SAISEI様

アカルスタジオ、いい小屋でしょ? 天井が若干低いのが玉に瑕かなあ。キレイだし。

現状、合わはる公演だったんですね(笑)

アフターイベントは壱劇屋らしいグダクダ感がありましたが(笑)

12時~やったら西分さんが来られてた回ですね。

そうそう、近鉄アート館の真紅組『おしてるや』初演観られてないんですね。

今回は浅雛さん、古田さん、山本さんが良かったですね。成瀬サキさんも出演されてるはずでしたがわからなかったです(笑)

投稿: KAISEI | 2016年4月24日 (日) 23時05分

SAISEI様

 劇団SOLAを見続けている私としては率直に言うと少し後退した公演かなああ,と思いました。

 まあ,番外公演だしね。私より劇団SOLAやアカルスタジオの公演を観られてる方がいらっしゃいます。もし宜しければどうぞ。

http://ameblo.jp/rick19219/entrylist.html

3月公演の後,19人中8人が卒団されての公演になるんですよね。

投稿: KAISEI | 2016年4月25日 (月) 14時25分

>KAISEIさん

四つ橋線なんば駅からすぐですしね。
居心地はいいスタジオですね。

まあ、書かれているとおり、番外公演なので、若い思いっきりの良さが出てて良かったんじゃないでしょうか。
個人的にはもっとストーリー性を盛り込んで、感動青春ドラマっぽく味わいたかったところもありますが。

真紅組。こことどちらにするか迷ったんですよね。
予約が2日前に締め切られてしまったのと、あとは上演時間です。今、2時間はちょっと不安が大きいんで。
残念でしたが、前回公演からDVD出されているみたいですね。
今回のもそれを期待します。

ブログ拝見しました。
好きなんやねえ・・・、SOLA組。

投稿: SAISEI | 2016年4月25日 (月) 20時58分

SAISEI様

劇団SOLA初観劇はSAISEIさんと同じ『Last Note of PANDORA 』。私の方はそのまま観続けて定期公演『ピンチヒッター』→『クローバー』→『pillow! pillow! pillow!』と観てきています。『ピンチヒッター』は間も悪く大根だなあ、という方もおられましたが(笑) 高安さんの脚本演出の『クローバー』から良くなってきて『pillow! pillow! pillow!』はテンポや間も良くなって来てました。ただ惜しむらくはある場面を切り取っただけ、という作品が多く深みにかけますしライトな感じのものが多いんですよね。旗揚げから2年近く経つのでせめて1時間半で人物造形もしっかりした作品を観てみたいものです。

御紹介したブロガーは旗揚げ公演の『アップロック』から観ておられるようで再演『アップロック』、『あの日僕らが見た明日』、『Last Note of PANDORA』、その後の公演と観られてますね。

今回は番外なのでアレですけど。脚本や演出家が変わる度に初めまして、になってお互いに遠慮もあるのかな? 若干イマイチな公演になってるかなあ。

投稿: KAISEI | 2016年4月26日 (火) 01時34分

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