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2016年3月19日 (土)

NEXNEISIST【有馬九丁目ANNEX】160319

2016年03月19日 STAGE+PLUS (50分)

難しい。
何を描こうとしているのか、とてもじゃないが分からない。
下記に頭を振りしぼって、感じたことを書いてみたが・・・
神やら運命だとか言って、さも全てを分かったかのように安易に受け止めてしまう人たちへの否定。知識や経験が乏しい故に、無防備に入り込まれてしまう幼さも否定。
たくさんの努力で得た知識や経験を基に、神や運命の本質を見詰めて、生きてみよう。神や運命と言っても、勝手に自分に降りかかってきたものではなく、自分自身で導いてきた、今この時の自分にきっと必要なものなのだから。
といったようなことを感じる作品でした。

目隠し、手枷、鎖に繋がれた女。
川向こうからその女を連れて来た男。
その父と母は川向うの世界は魔界だと恐れる。そして、弟は外の世界を全く知らない。
家族たちは、この美しい女を神のように崇める。
男はそのまま、神や天使のように思わせておくように女に忠告する。そうしないと、単なる人だと分かってしまうと無碍に扱われてどうなるか分からないからと。
弟は、口にできないくらいに臭い食べ物を女に渡す。そして、女に自分の好きな河川敷のことを話す。
母はその食べ物を自らが食べて美味しいことを示す。自分たちの世界と異質の女を敵視しているかのような空気を醸す。
父は女が親しい息子の振りをして女に近づき、距離を縮めようとする。そんな父を母は責める。
男は川向うが魔界でも何でもないことを知った。
そこで、自分だって頑張って生きていけると考える。
そんな男に女は自分と入れ替わってみることを提言する。
女はいつの間にか、家族の輪の中に入り込む。
家族で行った向こうの家。そこにはつつじの花が綺麗に咲く庭があり、酒でも飲めば楽しそうなところだった。
会話はそのことだけが繰り返される。
男はそんな家族と女を黙って見詰めている。
弟は、違和感を覚えたのか、徐々に家族の輪の外に。
やがて、母が冬に降った雪の話をする。またつつじの花の会話が始まる。
つつじではおかしい。冬の次には椿が咲く。
繋がらなくなった家族の会話。
男は女の目隠しを外す・・・

観たままを書くと、こんな感じの話だったように思うのだが。
父と母は、連れて来られた神としての女を、疑うことなく受け入れる。でも、疑うことなくというのは、きっと嘘で、母はどこか敵視に近い疑念があるようだし、父は媚を売って味方として取り入ろうとしているような感じである。だから、本当の受け入れではない。
異質であり、少なくとも自分たちにプラスになるようには思っていない様子。
でも、川向うの世界を魔界だと、鼻から目を背けて生きているような人たち。恐らく、川向うが魔界そのものではないことは知っている。かつて、そこで嫌な思いをしたから、そう理由付けして、拒絶するようになったみたいに感じる。やって来た女を神としておいて、本質を見ないようにする、下手に抗ったりするよりかは受け入れてしまった振りをしておく方が容易なのかもしれない。
自分たちも見ないから、女にも自分たちを見させない。暗黙の了解で成り立つなーなーの関係みたい。
対して、弟は純粋過ぎるが故に、女への興味が先行する。経験が乏しいからか、外で得た知識が少ないからか、女が自分にとってどんなものなのかが分からないようだ。だから、自分のことを語り心を開いてみる。でも、どこか今までとは違う感覚を得る。幼いながらも何か不穏な匂いに勘付くのだろう。接するうちに興味が恐れへと変化したかのような印象を受ける。
男は、川向うに自分で足を踏み入れ、自分の目でその姿を見てきた。そして、この女を連れて来ている。だから、その女を父や母のように表面的に見ないし、弟のようにただ恐れたりもしない。
受け入れた上で、自分にとってどういうものなのかを見出そうとする。女が語るつつじは嘘だ。本当は椿だ。それが、男が女を安直に受け入れたのではなく、その言葉に安易に翻弄されるのではなく、自分なりにどうするのかを決めた自主性のようなものを感じさせる。流されないみたいな。
感覚的には父や母は大人、弟は子供。男はその狭間の若者。大人のように斜に構えたような形で女を受け止めないし、子供のように心のままに接することもしない。しないというかは、出来ないのだろう。それが、今この時を生きる男の姿なのだと思う。
女を神や運命みたいなものとして捉えるならば、それは自分自身が導いてきたもの。だから、それに真正面からぶつかる。それが女の目隠しを外し、真正面から己の運命を見詰めてみるといった信念に繋がっているように感じる。
作品名はそんな新しい生き方を目指す者みたいな意味合いなのかな。

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