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2016年3月 6日 (日)

樂猿祭【演劇ワークショッププレゼンツ】160305

2016年03月05日 インディペンデントシアター1st (75分)

劇団ミライ缶 もも組のバック・トゥ・ザ・ヴァージンロードを観劇。
まあ、面白いと言えば、面白いんだけど、あまりにも脚本が雑じゃないかな。
突拍子も無い展開が多用され過ぎで、話を楽しむことが出来ない。
その分、役者さんのキャラ押しだったところはあるが、それだけでは、かなり濃かったとはいえ、ちょっと物足りなさが残る。
こんな魅力的な役者さんが巣立ちましたよみたいなことは理解するが・・・

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は、本日、日曜日まで>

2015年。チアキ、高校生。
祖父が亡くなった。
近所のお喋りおばちゃん3人組は、自分たちの子供を遊ばせながら、いつものように井戸端会議。ボケて長かったし、歳も歳だし大往生。それよりも、あそこは祖母と母が険悪な仲だから、大変でしょうねなんて、勝手なことを言っている。
そう、うちはチアキが物心ついた頃からずっと祖母と母の仲が悪い。父の浮気が原因で、母は離婚。チアキを連れて、実家に戻る。これからどうするつもりなんだと祖母が厳しく母を責める。私がしっかりと育てると母は言う。でも、仕事だってしないといけない。だから、祖母の協力は必要不可欠。ただでさえ、ちょっとボケ始めてしまった祖父のことで大変なのに。
祖母と母は、そんなことで諍いを始めた。
火葬されて煙になる祖父を見送りながら、チアキは火葬場の裏山を眺めている。
祖父が大好きだった。仕事で忙しい母、自分のことばかりの祖母。夕食はいつも祖父と一緒。ボケているから、会話はあまり成り立たない。でも、そんな時間が好きだった。

そんな祖父との思い出にふけっている時に、いきなり、ウェディングドレス姿の女性が目の前に転がり込んでくる。未来のチアキ。自分のことだからすぐに分かる。
38歳のチアキ。研究者と結婚をしたらしい。25歳で結婚。公務員のような安定した職に就く男と結婚。ウェディングドレスはブランドの素敵なもの。
そんなことを夢描いていたチアキは、妙齢を迎え、どう考えても不安定な研究者と結婚をして、センスの悪いウェディングドレスをレンタルする未来のチアキに愕然としている。
そんな中、今度はいかがわしい男3人組。
社長が待っているからお戻りくださいと未来のチアキに向かって言っている。
聞けば、未来のチアキの旦那はタイムマシンを開発した研究者で、その会社の社長。試作品のタイムマシンを、事もあろうか、結婚式の日に勝手に持ち出し、この時代にやって来たらしい。目的は、祖父との約束を果たすため。
でも、もう祖父は、ご覧のとおり、煙に。
だったら、もう少し過去に戻ればいい。
3人組が止めるのを振り切り、未来のチアキはタイムマシンを作動させる。私も行きたい。チアキは未来のチアキにしがみつき、一緒に過去の世界へ。

たどり着いた先は、2002年。
シブガキ隊が素敵やら、キャーキャー言っている女子高生3人組。よく見れば、近所のあのおばちゃん3.人組ではないか。
チアキたちは、早速、実家を訪ねてみる。
ちょうど離婚した時みたいだ。チアキの保育園への送り迎えの件で祖母と母のバトルが始まっている。
今から思えば、まだましな方かも。チアキの時代の二人の仲はこのとき以上に劣悪だ。
未来のチアキの頃はどうなの。そんなチアキの質問にまあまあかなとはぐらかした答えをする未来のチアキ。大人になって分かることもたくさんあるから。
どうも、二人の会話から、祖父は入院しているらしい。あまり覚えが無い。
チアキたちは病室を訪ねることに。
3人組はチアキたちの後を追って、この時代に到着。
こんなことになったのも、お前のせいだと責任の擦り付け合いをしている時に、たまたま通りかかった祖母に不慮の痴漢行為をしてしまう。
怒った祖母は薙刀を振り回し、3人組を追い回す。
母は保育園の先生に呼び出しを受けている。チアキがいつも一人で寂しそうにしていること、お母さんとの絵を描かせても、祖父と一緒の絵しか描かないことを心配されている。

その頃、ある結婚式場でトラブルが勃発していた。
不治の病に冒された車椅子姿のナナ。そのナナを愛するエイジは、たとえわずかな時間でも夫婦として過ごしたいと結婚をすることに。
ところが、そのナナが結婚式場からどこかへ姿をくらます。
エイジの先輩、同僚である刑事、ギワさんはじめ、3人組は結婚式でのネタを練習中。ナナ失踪の話を聞き、得意の分野だと行方を捜すことに。ただ、このギワさんがとんでもない抜けた男で、車椅子姿の女性と出会いながら、タクシーに乗るのを手伝うという失態を犯している。

チアキたちは病院へ。
未来ではノーベル賞を取ることになっているらしい、やたら色気のあるナースの案内で祖父の病室に向かう。
その時、祖母に追われた3人組が助けてと飛び込んでくる。
そして、さらには刑事たちも。ウェディングドレス姿の未来のチアキをナナと勘違いしたのか、女子高生のチアキに脅されて連れ回されているとギワさんは判断して、実力行使で救出しようとしてくる。ギワさんは女子高生に嫌な思い出があるらしく、女子高生=凶悪犯という考えらしい。
訳の分からない状況になるが、そんなふざけている場合では無くなった。
祖父が書き置きを残して病院を抜け出したらしい。
さらに、保育園の先生も飛び込んできて、チアキが目を離した隙にどこかへ行ってしまったと。
皆は手分けして、探すことに。

その頃、教会にナナはいた。
シスター、ココロ。男運が悪いのか、長年の不倫の末、男に捨てられ、この道に入ったらしい。ナナとは友達。ここにかくまってもらうことに。
そこにやって来た皆。
チアキと未来のチアキ。
まだ祖母から逃げ回っている3人組。鬼と化した祖母。
女子高生、チアキをまだ追うギワさんたち刑事。
新郎のエイジ。
さらにはチアキの母も。

ココロの不倫相手がギワさん。一度は自分の気持ちに整理をつけたものの、再会して再び溢れるココロのギワさんへの想いは、二人のSM関係の性癖を呼び起こす
ナナが逃げ出した理由は不治の病が治ったから、不安になって。エイジは改めて、ナナへの愛を誓い、それを受け入れるナナ。
問題はとりあえず、解決したかのように見えるが、実は祖父とチアキの行方不明事件は何も進展していない。
弱気を見せる母に、祖母は厳しくも温かい言葉を投げかける。
絶対に大丈夫。これから、二人で頑張らないといけないのだからと。
そんな祖母と母が心を通じ合わせている姿を初めて見たチアキ。
大人になった未来のチアキはそのことを知っている。今のチアキに一番、知って欲しかったことだ。あの頃、辛い気持ちでいた自分のことだからなおのこと。
皆はもう一度、手分けして探すことに。

残ったチアキと未来のチアキは思い出す。
あの日、祖父と公園で一緒だったことを。
二人で抜け出してデートした。
チアキは、大きくなったら祖父と結婚すると言った。
祖父は、嬉しそうに、でも、これからもっと好きになる人と結婚して欲しいと願っていると言った。そして、その時に、一緒にヴァージンロードを歩かせて欲しいと。
その願いを叶えるために、チアキはやって来ていたのだ。
未来のチアキは、祖父との約束を果たし、未来に戻ることに。
未来はこれで変わってしまったかもしれない。でも、今の祖母と母への想いを忘れずに、いつかあの人と出会ってくれたら。
そんな言葉を残して、未来のチアキは立ち去る。
そう言えば、この時の記憶が無い。ボーっと煙になった祖父を見ていて、気付いたら家にいた。
今となっては、記憶を消されたこと、それを誰がしたかは分かるけど。

未来のチアキと別れて、チアキは火葬場へ戻ろうとする。
その時、3人組が現れ、チアキの記憶を消す。
これで任務終了。3人組も急いで戻って、社長の待つ式場に向かわないと。
それにしても、こんな時代で自分たちに出会うとは思わなかった。
シブガキ隊ファンだった、あの近所のおばちゃん3人組。子供の名前はもちろん、各々のファンだった人の愛称からとったらしい。
おばちゃんたちは、我が子の名前を各々呼んでいる。
それに思わず反応してしまう3人組・・・

オチも含めて、色々な伏線が潜んでいるところは面白いとは思いますがね。上記していないことも実はたくさん。
もう少しスマートに話を展開させてくれていたら、感想も変わったかな。
ただ、登場する役者さんのキャラは皆、濃い。持ち味を活かして、そのキャラで存分にご自分方の魅力を発揮できたのではないでしょうか。

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コメント

SAISEI様

やんさんもSAISEIさんも辛いですね(笑)私はそれなりに3本楽しみましたが(笑)まあタイムマシンもののコメディですから、ねえ(笑)ただチラシやホームページのあらすじとは若干違ったので作家さんの最初の思惑とは変わったんでしょうね(笑)

劇団ミライ缶もも組・さくら組、劇団'15を観劇しました。

もも組は最初のチアキ(ニノ)の長台詞が全然頭に入ってこなくて出だしイマイチでした。SAISEIさんがどう書かれているかまだわからないのですがやんさんが指摘されているように

発声ができていない(滑舌が悪い。何言ってるかわからない、聞こえてこない)
2002年にも関わらずシブがき隊のファンや原田知世の曲が流れている。違和感がある

には賛成ですね。ただ演技はそこまで悪くなかったかと。表情はうまく作られてたと思いますし、間は意図してか偶然かわかりませんが私にとっては良かったです。

おばあちゃん役の役者さんの声が好きでした(笑)

お母さん役の方の演技が一番好きだったかな。

保母さん役の方が前説の時に落ち着いたはるなあ、と注目したのですが作品中でも落ち着いた演技で。

チアキやニノ役(途中から)の方も結構良かったですね。

車椅子の女性役の方も表情良かったし。

お目当ての国本さんは修道女役がよくお似合いで。祈ってるときの声が好きでした。

終演後、車椅子の女性の婚約者役の方が挨拶してくださるなど好感を持ちました(笑)

投稿: KAISEI | 2016年3月 6日 (日) 23時45分

>KAISEIさん

そうですね。
ただ、これは恐らく、卒業公演みたいな形だから、役者さんの得意の活かせる力をきちんとお披露目するところに焦点を絞ったみたいな感じですかね。

だから、役者さんの評価は非常に高いです。
本当は一人一人コメントしたいところでしたが、役と名前が一致しない方が多いのと、もう体調悪いし書くだけでいっぱいで・・・

投稿: SAISEI | 2016年3月 7日 (月) 07時47分

SAISEI様

さくら組はお祖母さん役と車椅子の女性を除いてジョブチェンジ。配役はパンフに載っているので書きませんが一度観たからか最前列のせいか出だしは今回のニノ役の方がセリフが入ってきました。見た目ではもも組のニノの方が女子高生っぽい感じでしたがさくら組のニノも良かったと思います。

若干演技も違う部分もあって警察官の二人組がコントする場面とかはネタが異なってました。

そうそう、もも組のギワさんの役の方、上手いのか素なのかわからない演技でしたがさくら組のギワさんの方が若かったのですがまた違った味でしたね。

ちょこちょこ台詞がトンだところもあったみたいでしたが(笑)

投稿: KAISEI | 2016年3月 8日 (火) 01時42分

SAISEI様

'15はクリスマスイブの日の話。

彼女と初のクリスマスを過ごす会社員が先輩女性に雰囲気の良い店を教えてもらう。しかしその店ランチはやっているが夜は食事はあまりない店。デート失敗話。

先輩女性はクリスマスに女子会を設定。友人の女性教師を電話で誘うも女性教師は仕事だと断り同僚のソフトボール部顧問の男性教師の誘いも断りコンビニに何度も飲み物を買いに行っては宅飲み。

ソフトボール部顧問はソフトボール部でクリスマスパーティーをしようとクリスマスケーキやケンタッキーなどチキン?を買ったりするも部員はみんな練習後帰宅で空っぽ。

先輩女性は女子会に行くもみんなからキャンセルが入り店に入るとなぜか誘わなかった後輩の暗い女性が。しかし話して飲んでるうちに仲良くなりそこに彼女と別れた会社員が合流、カラオケに。

彼女は憂さ晴らしにバッティングセンターに。後ではソフトボール部顧問がやはりバッティングで憂さ晴らし。

こんな話が交互に組み合わさってました(笑)

投稿: KAISEI | 2016年3月 8日 (火) 01時54分

SAISEI様

前コメは『幸せのレッスン』という作品の方でした。『田村家の長男』という作品との二本立てでした。過去に観た作品ではまきこみじこの『計画はあくまで優雅に美しく』にメンバー構成や雰囲気が似てたかな。「かなたのブログ」に記事がちょびっとありましたかね。昨年1月の作品です。気が向いたらまた書かせていただきます。

今週末の予定は

(土)学園座→羊とドラコ
(日)劇団音芽

で確定にします。土曜日の中空きがツラい。。

投稿: KAISEI | 2016年3月12日 (土) 00時58分

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