SQUARE AREA【劇団壱劇屋】160210
2016年02月10日 シアトリカル應典院 (90分)
急ぎ、ブログをアップ。
とにかく観に行くべしということを、少しでも伝えるために・・・
2013年に拝見した作品。
(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/square-area1306.html)
<↑ ネタバレしますので、ご注意願います>
今回が29回目の公演。
私が観始めたのは10回目公演から。
数多くの名作あれど、代表作を挙げてと言われれば、この作品を挙げる方も多いと思う。もちろん、私もその一人。
個々の身体能力、表現力の素晴らしさはもちろん、圧倒的な一体感のあるパフォーマンス。
毎度のことだが、細かなところにまで趣向を凝らした、斬新なアイディア溢れる演出。
これは前回拝見した時にどう感じたかはよく覚えていないが、シンプルな舞台美術なのにもかかわらず、音響と照明が、舞台を美しく、そして迫力あるものへと彩っている。
登場人物の個々の背景までしっかりと刻んだ役作りが、各キャラにある生活、生きてきた物語を容易に想像させ、人が繋がり合って生み出されている私たちの生きる空間を優しく、温かく描き出している。
生まれてきたことへの感謝、そこで数々の人と出会えて、同じ時間を過ごした喜びを、ありがとうの言葉で、互いに想い合う姿として浮き上がらせ、様々な事情のある中で日々生きていることの尊さを自然に温かく感じさせる素敵な話。
何がいいって、もう何もかもいいし、誰がいいって、これまた、誰もがいい。
思わず息を呑む迫力ある舞台に、涙が滲む素敵な優しい話もいい。
そして、何か公演自体もよかった。
平日昼間に満席になるなんて、ここまで壱劇屋は人気が出たのかと驚いたが、人気のアイドルがゲスト出演だったみたい。名前ぐらいは知っているが、NMB48の石塚朱莉さんという方。
普段、演劇を観ない方がたくさん来られていることが予想され、お喋りとか、作品ではなくその方をただ観るスタンスでの観劇の空気とかになるのが嫌だなあ、違う日にすればよかったかなんて観る前に思っていたのだが、こんなことを考えていたことが恥ずかしい。勝手に失礼なことを想像して、本当に申し訳ないと今、思っています。ごめんなさい。
この素敵な作品を純粋に楽しみ、かつ、お目当ての方も真摯に応援するという空気に溢れていました。いいファンがこれだけいるということは、よく知りませんが、石塚さんという方もきっと素敵な方なのでしょう。初舞台ということでしたが、劇団員の方々と真っ向勝負するぐらいの度胸が座った役者の姿を魅せておられましたから。自分にも出来ていないような素敵な観劇をされているといったような客席の空気がとても心地よかった。
ということで、つまりは何もかも良かったのです。
だから、冒頭にも書きました。
観に行くべしと・・・
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