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2016年2月

2016年2月29日 (月)

僕の國【劇団展覧劇場】160229

2016年02月29日 関西大学 KUシンフォニーホール (105分)

卒業するということを、負の視点から見詰めてみた問題作と言えば、そんな感じじゃないでしょうか。
それだけ、不安や恐れの中で、覚悟を決めて道を進もうとしているのでしょう。出来ることなら、すがるものが欲しい。逃げ道も欲しいし、一緒に戦ってくれる仲間も欲しい。
でも、神はそんなもの与えてなどくれない。
今、居る場所から、どこかへ向かわないといけない時。自分の道は、自分一人で切り開いていくしかない。その時の原動力は、その居た場所で仲間たちとの時間の中で得たものなのだと思います。

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あかり・ツキ・三日月【大阪アニメーションカレッジ専門学校11期生声優学科卒業公演】130228

2016年02月28日 大阪市立青少年センター KOKO PLAZA (70分)

3年前、8期生の卒業公演を拝見。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/tokijiro130202-.html
この時期は、色々と重なり、その後はなかなか観に伺えず。
今年は、上手く、日程調整できたので、楽しみに伺う。3年前もとても良かったことをよく覚えており、その時、ご出演された方々の中には、今、私が観劇する関西小劇場界でも、ご活躍していてお知り合いになれた方もいらっしゃるから。

「Overcome and Challenge」と称して、行われた卒業公演の中の一作品。
3年前以降も、関西小劇場で幾度とそのちょっとコミカルで熱いお姿を拝見している泥谷将さんの作・演で、アニメ声優4組の方々が創られた卒業作品。
卒業公演にふさわしい素敵な作品でした。
卒業を迎え、これからどうしていけばいいのか。その答えを、共に時間を過ごしてきた皆さんで、一つの想いとしてぶつけてきたような話だったように感じます。

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名無しのサツキ!~ぶぶ漬けもう一杯くれ編~【劇丼】160228

2016年02月28日 道頓堀ZAZA HOUSE (110分)

面白かったですとしか、書きようがないな。
まあ、付け加えるなら、スタイリッシュなダンスや、音楽がいかしていてかっこよかったってところでしょうか。
学生演劇界で活躍する、面白役者博覧会みたいな感じで、いいもん観たいなら、今回出演している役者さんを追っていけといった感じかな。

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きみが大好きだった、とおいいえ【Sputnik.】160228

2016年02月28日 MOVE FACTORY (60分)

家族という枠の中に閉じ込められた人たちの狂気みたいな感じでしょうか。
家族だから、こうじゃないといけない、絆が無ければいけないといったことを強制されるかのように生きる人たちが、それが実現できない時に、勝手に魔王なんてものを仕立てて、平衡を保つみたいな歪んだ感覚が残ります。
たくさんの謎が残されて、結局、何なのかが分からないところが、またモヤモヤし、不気味な気持ち悪さを残します。

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2016年2月28日 (日)

野獣郎見参!~BEAST IS RED~【劇団万絵巻】160227

2016年02月27日 芸術創造館 (130分)

祝2000本観劇。
先週ぐらいから、2009年から始めた観劇の通算2000本目をどこにするかを考えて、観劇日程も色々と調整していました。
満員御礼で予約がなかなか出来ず、結局、上手く調整できず、観るつもりだった作品を幾つか観に行かないということになってしまいましたが、まあ仕方ありません。
ここにしたいなと思ったので。
多分、2010年のここの卒業公演が、私が初めて観た大学生の学生劇団の作品で、その時、凄く感動したのです。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/100110-cbdd.html
その後も、ちょこちょこ拝見するようになって、今では頻度は少ないものの、色々な大学の劇団を拝見させていただくようになっています。
私にとっては、学生劇団観劇の原点となる大切な劇団です。

昨年は、母が末期がんでもう危ない時だったので、卒業公演を拝見できないことをとても残念に思っていました。
今年の卒業生の方々は、2012年にずいぶんと山奥の高槻キャンパスで拝見した公演で初めて観たのかな。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/2012.html
もう、ほとんど忘れてしまってますが、けっこう、あの時、目を惹いた役者さんが、今回、主役クラスで大活躍。
立派になられてと少し感慨深い気持ちも沸いてきます。

正直、ここは、う~ん、いまひとつといった時と、めちゃくちゃ凄いやんという時がはっきりとしていて、前者だったらちょっとなあなんてことも少し、頭をかすめましたが、そんな心配は何も必要なかったようです。
まあ、ここまで立派に創り上げられてと感動の一言です。
上手く言葉にできません。
この域まで達する公演を実現したこの劇団の力にただただ感服。そして、この劇団を知り、私の観劇人生の記念にここを刻み込めた嬉しさで一杯です。
素敵な公演を拝見させていただけたこと、ここに至るまでの数々の公演を拝見して時間を共に過ごせたことを誇りに思います。
ありがとうの一言を感想にしたいと思います。

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2016年2月27日 (土)

彷徨坊怪異譚 土蜘蛛の章【熊の宅急便企画】160226

2016年02月26日 スペース・イサン (90分)

本当に譚といった感じの作品で、地域伝承の一つの話を聞いたかのような感覚が残ります。
話し上手な語り部がいれば、その登場人物の面白さや、例えば戦いのシーンなどは、聞く者の頭の中でどんどん想像して膨らんで楽しめるものでしょう。それが、今回は、話の展開を見守りながら、そんな想像が目の前で勝手に熱い姿として映し出される訳ですから、実に気楽に楽しめるというものです。

命を与えられ、生まれ、生き、死ぬ。
その本来、限られた時間に永遠を求めるのか、人は妖怪や神を生み出して、自分たちの儚いが繋がる時間を見守らせる。
訪れない死、永遠に流れ続ける生の時間。
それに苦しむ者たちの姿から、生ということの尊さを見詰めようとしているみたいな感じの話かな。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2016年2月26日 (金)

くるり、くゆりら【あえか】160225

2016年02月25日 近畿大学D館3階実習室 (40分)

別役実作品を彷彿させるような、不可思議なサラリーマンとホームレスの会話から、やがて、サラリーマンの回想が始まり、叙情的な、何とも淡く切ない風景が拡がっていく。
火は時間を遡って、過去に戻れるらしい。そんな火に導かれ、あの頃を思い起こす。
いいことだけではない。辛い、もどかしい思い出たちもいっぱい。
そんなことを全て経験しながら、時の流れに乗って、今の自分がいる。その今の自分の姿がどうであろうと、それが自分だ。そして、これからもその流れに乗って、未来へと進む。
そのためのちょっとした一歩に願いを込めた話のように感じる。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は本日、金曜日まで>

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2016年2月24日 (水)

火曜日のゲキジョウ【ぶいぶいブタイ×ステージタイガー】160223

2016年02月23日 インディペンデントシアター1st (30分+30分、休憩10分)

今の自分の肯定。
自分を振り返り、今を見詰め、未来を見出す。
生まれがどうだろうと、育ちがどうだろうと、何か過ちをしてしまっていても、今が描いている自分じゃなくても・・・
いつだって、自分は頑張ってるじゃないか。
だから、今、することを信じて進めばいい。
そう思えるような生き方をしたいな。
そんな願いが込められている共通性を感じる両作品だったように思います。

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マナー講座星人の逆襲【劇団はみだしぼっち】160223

2016年02月23日 道頓堀ZAZA (95分)

(2016.02.25 全文削除の上、作品内容に関してのみ記録)

自分も経験したあの、ちょっと気味悪くも感じるモヤモヤするマナーを、こう考えたらふっきれるぞと前向きな奇抜な発想を基に創られた作品。 あらゆる不条理を乗り越える大事な考え方かもしれません。

その場しのぎで身につけた、上っ面のマナーなんかより、もっと、これまで、自分なりに培ってきた何かがあり、それを面接では見てもらわないといけない。
それに、教えられるビジネスマナーなんかは、宇宙人が作ったような、会社側に都合のいいようなもの。マナーではなく、勝手に決められた規則だ。意味不明な校則の中で生きてきた私たちは、それに騙され順応させられやすいのかもしれない。
先人たちが、こういうことに気をつけて、思いやりを持って、人と接すると、どちらも気持ちよく働けるよといった本当のマナーがあるはず。
それを知り、身に付け、各々の個性を活かして実践すればいいだけのことなのだろう。

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2016年2月22日 (月)

CRONY A【劇団Pinocchio】160221

2016年02月21日 LIVEHOUSE 39 (110分)

ちょっと力が入り過ぎな感じがするな。
脚本も、作品の描き方も、役者さんも・・・
それはそれでいいとは思うけど、たくさんのことを全力でガンガンぶつけられてきても、いつの間にかしんどくなって、かわすように観てしまうようになった感がある。
裏を掻く、巧みな話の作り方が、またそれを増長させているようにも思う。
鋭い一発が、この作品の中のどこにあったのかが明確じゃないので、結局、面白く楽しかったけど、ガチャガチャして疲れたという感覚が残ってしまっている。

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night way【遊劇舞台二月病】160221

2016年02月21日 シアトリカル應典院 (95分)

いわゆる殺人事件のような、ニュースでみる凶悪な犯罪。
いじめや差別のような、日常にはびこる問題。
こういうものには、加害者と被害者がいる。そして、それを見る傍観者。
加害者は悪い、被害者は可哀想だった、私たち傍観者はまあ関係ないのでそう思う。
それだけでは、ずっと何も変わらないのではないか。
何が間違っていて、どうしないといけないのか。加害者を罰して、被害者を慈しむだけではこの答えは出ない。
各々の立場から、その人を見詰め、そこに想いを馳せてみよう。
そこから、きっと、人が生きるこれからが見つかる。
人はいつだって優しく、善意で生きることを求めている。
それを信じて、実際にそんなことが出来るような題材として、この作品を提供しますといった感じの作品かな。

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2016年2月21日 (日)

小林まゆみ10周年記念企画【小林まゆみ】160220

2016年02月20日 KAIKA (ゲスト:10分×2、本編:60分)

小林まゆみさんを初めて拝見したのはいつで、何の公演だったかな。
失礼ながら、その記憶はありません。
いや、もちろん、綺麗な方ですし、魅力的な演技をされる方ではあるのですが、多分、一目見て、この人だって強烈な印象に残る感じのタイプでは無いのでしょうね。
今は、しっかりと認識出来るようになりました。だから、今回も足を運んだ訳で。
少し色気ある、丁寧な仕草でじっくりとこちらの心情を蓄積させていく役者さんという認識かな。
じっくりとその魅力が染み込んでくるような、まあ、大人の女優さんの魅力でしょう。
今回の作品も、そんな大人の女性の芯を魅せるようなものだったように感じます。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は、本日、日曜日まで>

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2016年2月20日 (土)

OPEX【匿名劇壇】160220

2016年02月20日 カフェ+ギャラリー can tutku (65分)

フラッシュフィクションという、ここの特許みたいな公演に少し慣れたのでしょうか。
時間も適していたのかもしれません。
とにかく、フラッシュで綴られる各作品を、存分に楽しむことが出来たような気がします。
一応、テーマにお金が掲げられています。どこかで絡んでいるような、全く関係ないような。そんな様々な作品が、演劇の在り方を現実的なお金のことも交えて考えさせる作品も組み込みながら、綴られています。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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星空発電所【彗星マジック】160219

2016年02月19日 インディペンデントシアター1st (80分)

びっくりするくらいに素敵な物語。
感動しました。
輝く星たちの本質を見詰め、今、生きることが、過去から繋がり、未来へと繋がっていく途方もない時間の中でどういう意味合いがあるのかを感じるような話。
美しい、綺麗とかだけじゃない。そこにある何に心を惹かれるのか。その本質を見出そうとした時、そこには人の想いがたくさん溢れている。
姿や生き様みたいな外観だけでは分からない、純粋な想いがそこには隠されている。
それをはるか光年先、前から届く星の光から感じてみなさいと語っている。
また、役者さん方が星のように輝いて、素晴らしく素敵な空気を創り上げられます。
何から何まで美しく素敵だ。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2016年2月19日 (金)

水底平家【劇団コケオドシ】160218

2016年02月18日 道頓堀ZAZA (100分)

源平合戦の平家に焦点を当て、その時代に生きて、死ぬ者たちの姿から、今の自分、時代を見詰めてみるような話か。
その死、一つ一つに触れ合うことで、その人だけの人生が浮き上がる。その生は尊く、生、本来の喜びが見えてくるように感じる。
死を真摯に見詰めることで、生の意味合いを導き出す。演劇作品にはよくあるパターン。
そこには、自分の人生の道は、自分だけのものであるが、そこには多くの周囲の者たちとの触れ合いがあり、それが自分が歩くための駆動力になっていたりする。
自分とは違う他人。互いに相容れないことがあっても、そこで、線引きして争うよりも、交じり合い、より良く生きて死ぬ道を互いに歩むことが出来る日が来れば。
そんな祈りが、若い方々のエネルギーで強く感じさせられ、その熱演により、命の尊さを深く想わせる作品でした。

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2016年2月17日 (水)

火曜日のゲキジョウ【月曜劇団×オパンポン創造社】160216

2016年02月16日 インディペンデントシアター1st (30分+30分、休憩10分)

喪失を受け止めての、自己解放みたいな感じが共通かな。
もう取り戻せない、失ってしまう時の人間。
人への恨みや妬み、自分への不信や不安が浮き上がる。
そんな負の感情が渦巻くけど、最後には人を思いやって、その愛に感謝する時間を得られるみたいな形で両作品とも、全く違う形態ですが描かれているような気がします。

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朝まで生ゴヅラ2020【笑の内閣】160216

2016年02月16日 アトリエ劇研 (100分)

初演はDVDで拝見。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/dvd-93e4.html
予知能力でもあるのかと思うぐらいに、先の時代を読んだ作品に感激したものだが、今回はその時と比べ物にならないくらいに、面白く感動的な作品。
作品名は初演と同じだが、再演では無く、初演の続編のような形になっている。
また、初演は、ゴヅラが放射性物質のメタファーとして捉えられるような感が強く、政治ネタに偏っていた印象が強いが、今回はそれに加えて、ゴヅラが本来の怪獣としての存在感を強め、単純に怪獣もののパロディーとしても十分に楽しめてしまう。
一つの話を、様々な視点で捉えて、多層的な楽しみ方が出来る素晴らしい作品だと思う。
作り込まれた脚本の妙と、個性的で分かりやすい登場人物キャラ、終始、パロディーであることを忘れさせない面白い話の展開、そして、ちょっと涙が滲んでしまうようなこの劇団では珍しい希望を感じさせるラスト。
見事な作品でした。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。と言っても、本日が千秋楽。これだけの作品なら、もっと早くに観て、微力ながら宣伝に参加したかったが。2016.02.17追記:札幌公演が3月にあることを忘れていました。白字は元に戻してしまっていますので、重々ご注意願います

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2016年2月16日 (火)

SQUARE AREA【劇団壱劇屋】160215

2016年02月15日 シアトリカル應典院 (90分)

2回目の観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/square-area1602.html

飛び抜けて素晴らしいと判断した作品を、よく観に連れて行く後輩と一緒に。
あと、前回、買い忘れたパンフレットを入手するため。
小さな娘と息子がいる後輩は、やはり、この手の話は感慨深いようで。
パフォーマンスの凄さと、切ないけど温かみのあるストーリーに感動していたようです。

この日は、関西弁バージョン。
コテコテじゃない、ナチュラルな関西弁なので、特に変わった感じがせずに、自然だったのは、やはり地元だからなのかな。

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2016年2月14日 (日)

チョコレートタウンとトラブルカカオ【激団しろっとそん】160213

2016年02月13日 MOVE FACTORY (本編:70分、ゲスト:10分、おまけ:15分)

公演自体の楽しさは、一切否定する気はないし、それを魅せることが明確になってきて、文化祭と称するこのスタイルは非常にいいなと思います。
でも、今回は作品に関しては、ちょっと酷評かな。
少しはしょり過ぎな感じがするけどな。
アイドルアイドルして、元気いっぱいな彼女たち。
若さや熱さの力で押すようなイメージだが、実際に作品を観ると、いつも巧妙な脚本を丁寧に演じ、じっくりと積み上げて話を展開し、同時に心情の高まりを蓄積する。
それがあるから、妙なテンションの前説や本編に入る前の不可思議な時間とのギャップに驚かされるんだけど。
今回はそれが感じられない。
かなりご都合主義が入り、話の整合性が掴みにくい。恐らくは、それよりも伝えたいことを叫びたかったのでしょう。
それが少し先走るような感じで、まだ準備できていないところで叫ばれて、そのまま終わってしまったような感が残ります。
劇団としての想いが作品の中で強過ぎる、例えば、転機を迎える劇団の決起公演とかの作品を拝見した時にそんな感情をどうも私は抱く傾向が多いみたいなので、今回もそんなところかと思います。強い想いがあるからこそ、冷静に想いを重ねて表現して、それを心に刻みたいなと思いますが、これは創り手だけでなく、観る側の問題もあるので難しいのかもしれません。
それでも、ちょこちょこと各キャラの持ち味を活かした笑いを組み込みながら、安定した流れで話を展開させる力は、さすがは7年目の劇団だけあって、ベテランの域に達しているぐらいの魅力を感じます。

<一応、以下、あらすじがネタバレしますので公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2016年2月13日 (土)

お家族【大名】160213

2016年02月13日 G/PIT (90分)

家族という組織体の中ではびこる閉鎖的な歪みをコミカルに描いているのかなと思いながら観ていたが、どうもしっくりこない。
社会の中で、自分の役割を見出せず彷徨う人たちが、家族を通じて、自分自身を見出すような話かとも思ったが、そうでもない。
結局、何なのかはよく分からないが、最後に、この奇妙な家族像の中にある、正しいのか間違っているのか、おかしいのかおかしくないのか分からないような様々は、全て、演劇という虚構の舞台世界の中ではきちんと成立してしまうということを面白く描き出そうとしている作品なのかなという結論に落ち着いた。
正論がはびこり、押し付けられたかのようなルールに縛られて生きないといけない今の社会と、創り上げられる演劇作品の世界の同調性を自虐、皮肉を効かして、描いているように思う。
同調していても、演劇の世界は楽しいし、面白い。でも、社会は厳しく辛い。この違いを見出すことで、今を楽しく生きるヒントが隠されているようなことを感じさせられる。

<許容範囲な気もするが、一応、何となくあらすじがネタバレっぽいので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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叫べ。決意と、今と、【劇団未踏座】160212

2016年02月12日 龍谷大学深草キャンパス学友会館3階大ホール (65分)

話の展開が細切れというのか、シーン転換がスムーズじゃないというのか、前半、ギグシャクした感じが漂い、ここでしっかりと惹きつけられなかったことが残念。
伝えたい、言いたいことが、整理されて話の中に詰め込まれていないので、焦点が絞れないなと感じたのもマイナス要因だったかもしれない。
結局、この前半の引いた観劇が、ラストに向かっての登場人物たちの心情の積み重ねに繋がらず、大きく心を揺すぶられるまでに至らなかった。

ただ、後半になってからの、各登場人物の言動は、大人と言っても一人で何でも決めて出来るわけではなく、その葛藤や将来への不安が絶えず付きまとう中で、各々の道を進む覚悟を熱もって描く力強い姿として表現されている。その描き方に、4人の高校生の性格、家庭環境、考え方など、キャラにしっかりとした背景を持たせた個性的な形を浮き上がらせている。それと同時に、各々の具体的な夢は全てぼかされている。
恐らくは、自身の経験を基に、その大事な一つの分岐点で何かしらの選択をして今、ここ大学の演劇部にいる大学生の自分たちの視点で描かれた作品。自分たちのことだけを描いているのではなく、これからその分岐点を迎える人たち、その一つを超えた自分たちと同じ位置にいる人たち、そこからさらにたくさんの選択をしながら人生を歩む人たちと、この作品を観る全ての人へと伝えたい言葉、決意を熱い叫びと共に激励を感じさせるような描き方は、巧さだと感じる。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2016年2月12日 (金)

しょうてん魂【MousePiece-ree】160211

2016年02月11日 インディペンデントシアター1st (90分)

感想は、詐欺とか反則とかずるいとかかな。
あれだけ笑かしておきながら、最後にあんなに泣かすなんて。そして、また小気味のいいオチまでつけて。
おっさんたち、いつもどおり全力の面白さで素敵だし、女優さん、めちゃくちゃ綺麗だし。
う~ん、やっぱりずるいよ。
こんなに人の喜怒哀楽を好きなだけ揺すぶるなんて・・・

<以下、ネタバレしますので、ご注意願います。この後、大阪、東京と2/21まで公演が続きます。戻すのを忘れるから白字にしていませんので、重々ご注意願います>

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錆色の瞳、黄金の海【劇団ショウダウン】160211

2016年02月11日 船場サザンシアター (105分)

初演の感想。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/140524-3df7.html
<↑ あらすじがネタバレしますので、ご注意願います>

胸がカーッと熱くなる。
2年前に拝見した時、既にトップクラスの名作だったが、より深みを増して、とんでもない作品となっている。
目の前にこんなにまで美しい情景が浮かび上がってくるのは、登場人物たちの一つ一つの言動に心震わされ続けた結果でしょう。
ラストなんか最高だったなあ。
あの主人公の少年の語りから、ちょっぴり大人になった少年の冒険の日々。それを見守る母親。
どう言葉で、この作品の素晴らしさ、美しさを表現すればいいのか分かりません。
とにかく感動の一言。
私は、終演後に、ご出演の役者さん方とお話をすることはほとんどなく、サーッと劇場を後にしてしまいます。
今回は、劇場の外に出て、この作品の作・演のナツメクニオさんのお姿を拝見して、思わず素晴らしかったと声を掛けてしまいました。
何の面白味も工夫も無い感想の言葉ですが、そんな風になってしまうほどの心高ぶる状態にまでになったのでしょう。

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2016年2月11日 (木)

これっぽっちの。【南船北馬】160210

2016年02月10日 ウィングフィールド (75分)

二組のカップル。
どこかくすぶった、この男女の会話から、夢を諦め、捨てて生きてきた今を描き出しているような作品。
結婚・出産のようなイベント、男女・生まれ・天性・老いといった変えることの出来ないこと、学歴・努力・選択のような生き方に関すること。そして、今の時代や社会。
夢を叶えるなんかなかなか出来ず、夢を諦め捨てて、失いながら生きる人たち。その中で残ったちっぽけなものを必死に大事にして幸せへと導こうとする姿が描かれているようでした。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2016年2月10日 (水)

SQUARE AREA【劇団壱劇屋】160210

2016年02月10日 シアトリカル應典院 (90分)

急ぎ、ブログをアップ。
とにかく観に行くべしということを、少しでも伝えるために・・・

2013年に拝見した作品。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/square-area1306.html
<↑ ネタバレしますので、ご注意願います>
今回が29回目の公演。
私が観始めたのは10回目公演から。
数多くの名作あれど、代表作を挙げてと言われれば、この作品を挙げる方も多いと思う。もちろん、私もその一人。
個々の身体能力、表現力の素晴らしさはもちろん、圧倒的な一体感のあるパフォーマンス。
毎度のことだが、細かなところにまで趣向を凝らした、斬新なアイディア溢れる演出。
これは前回拝見した時にどう感じたかはよく覚えていないが、シンプルな舞台美術なのにもかかわらず、音響と照明が、舞台を美しく、そして迫力あるものへと彩っている。
登場人物の個々の背景までしっかりと刻んだ役作りが、各キャラにある生活、生きてきた物語を容易に想像させ、人が繋がり合って生み出されている私たちの生きる空間を優しく、温かく描き出している。
生まれてきたことへの感謝、そこで数々の人と出会えて、同じ時間を過ごした喜びを、ありがとうの言葉で、互いに想い合う姿として浮き上がらせ、様々な事情のある中で日々生きていることの尊さを自然に温かく感じさせる素敵な話。

何がいいって、もう何もかもいいし、誰がいいって、これまた、誰もがいい。
思わず息を呑む迫力ある舞台に、涙が滲む素敵な優しい話もいい。
そして、何か公演自体もよかった。
平日昼間に満席になるなんて、ここまで壱劇屋は人気が出たのかと驚いたが、人気のアイドルがゲスト出演だったみたい。名前ぐらいは知っているが、NMB48の石塚朱莉さんという方。
普段、演劇を観ない方がたくさん来られていることが予想され、お喋りとか、作品ではなくその方をただ観るスタンスでの観劇の空気とかになるのが嫌だなあ、違う日にすればよかったかなんて観る前に思っていたのだが、こんなことを考えていたことが恥ずかしい。勝手に失礼なことを想像して、本当に申し訳ないと今、思っています。ごめんなさい。
この素敵な作品を純粋に楽しみ、かつ、お目当ての方も真摯に応援するという空気に溢れていました。いいファンがこれだけいるということは、よく知りませんが、石塚さんという方もきっと素敵な方なのでしょう。初舞台ということでしたが、劇団員の方々と真っ向勝負するぐらいの度胸が座った役者の姿を魅せておられましたから。自分にも出来ていないような素敵な観劇をされているといったような客席の空気がとても心地よかった。

ということで、つまりは何もかも良かったのです。
だから、冒頭にも書きました。
観に行くべしと・・・

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2016年2月 7日 (日)

無名稿 機械【無名劇団 大大阪舞台博覧会】160207

2016年02月07日 芸術創造館 (30分)

仕事の都合で、この1作品しか観ることが出来ないので、もう辞めておこうかとも思ったのですが、せっかくだしなあと足を運ぶ。
前回拝見した作品がなかなかの面白さだったので。
今年の6月に行われる同名作品の本公演の短縮版なのか、予告編なのか。
とにかく言えることは、その本公演にかなり興味を惹く公演でした。

周囲の人たちのことに囚われて、それに執着することで、自分が自分で無くなってしまったかのような彷徨える人。生きる実感が無くなったかのよう。
それはただ何かに動かされる機械のようにも映る。
私たちは人間。自分の意志を持ち、自分の自由で行動する。
それが孤独や寂しさを恐れる人の性ゆえになかなか出来ない。そして、そんな孤独の中にいる人に寄り添えるような社会じゃなくなっているから、そんなことがより増長されて、最悪、憎しみ、妬み、恨みのような負の感情を人は蓄積し、人を傷つけることへと発展してしまう。
自分の意志はどこにあるのか。
一つ一つを手作業で丁寧に作り上げる工房での人の仕事、機械が入り込み量産に対応できる工場での人の仕事。
自分の意志や想いは、人が機械になってしまわない限り、どこかにきちんと存在している。そんな人としての生き方を見詰め直してみるような作品のように感じます。

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居坐りのひ【劇団N2】160206

2016年02月06日 ウィングフィールド (80分)

残しておいたメモとにらめっこ。少し目をつぶって、あの舞台の風景や空気を思い起こしてみる。すぐに洗脳されてしまうところがあるので、あまりしたくないけど、他の人の感想を検索してみる。
30分経過。
素直に断念しましょう。感想を書くのを。
何を書いているのか、今となっては理解できないメモに記された数々の言葉。とにかく、緊迫感がピリピリしてて、でも、何かふわりと浮いた感覚もあって。その特殊な空気は、どうなっているのか分からないから、暗闇で頭は思考停止しているはずなのに、眠らせてもくれない。
神話、息苦しさ、すっきり、からっぽ、言葉遊び、なまぐささ。観た方の感想も、私にはそれ!って感じにはならない。
この状態では、仕方ありません。私にはまだ付いていけない作品だったのでしょう・・・

ただ、一点だけ。
月の光やら、雨やら、屋上やら、天井から落ちてくる紙やら・・・
上から下に。
舞台を踏みしめる足。でも、どこか、舞台上の人たちは浮遊しているような、消えそうな存在感。舞台に落ちている紙。その地面に転がる紙にはしっかりとした抒情的なのか抽象的なのか、とにかく言葉が刻まれている。
窓を閉めて、外の光を遮断して、暗闇に包まれて、この地に封印されているような感覚。そこに灯される灯りは男の持つ懐中電灯だけ。でも、その手にはビニール手袋がはめられ、生身ではないから、光の持つ温かさは感じられない。
降ってくる雨を傘で遮る。いつの間にか舞台はどこかから見下ろされているような感覚。
この舞台の上に何かあり、そこは暗闇では無い。冷たい雨もそこからきている。
何やら、重力に抗って、自分がこの地に降り立つ前のあの日に戻ろうとしているかのよう。でも、それは同時にこの世での自己の存在意義を失ってしまうような感じか。
この地に、降りかかるものに抗いながら、空からのわずかな光の熱をじっと受け止めながら、この地を踏みしめて生きていかなくてはいけない私たちの生みたいなものを描いているのかな。

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正義のミカタ【劇団ゴサンケ】160205・160206

2016年02月05、06日 シアトリカル應典院 (正義の都合:105分、悪の理想:105分)

ヒーローとは、正義とは、その答えを見つけ出すことに悩む二人の若者。
一人は、純粋に正義の魂を熱く燃やしながら、どうであろうと純粋に悪へと立ち向かう。
もう一人は、悪が悪になった由縁に目を向けることで、悪を倒すだけの正義の在り方に疑問を持ち始める。
そんな二つの視点で話は描かれている。
そこから見える正義と悪。
その定義とは何ぞや。
そんな正義と悪の定義を考える中で、人が人の弱さをたくさん抱える中で、どうやって強く生きて、より良き生き方が出来るのかを考えさせられるような作品でした。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は本日、日曜日まで。でも、満席だったと言っていたような・・・>

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2016年2月 1日 (月)

真夜中すべての白を【MicroToMacro】160131

2016年01月31日 芸術創造館 (120分)

いつの間にかおかしな道を歩かされてしまい、歪んだ世界へと連れて行かれる世の中。恨み、妬み、憎しみに執着したかのような一人の人間の狂気によって。
歴史的にもそれは現実に起こったし、今、生きてる自分たちの世界もそんな感じかもしれないという社会風刺。
その中で、どうであろうと傷ついた人など作りたくないし、悲しみの中にいる人は救ってあげたいし、大切な人は守りたいし、みんなで幸せになれるならそうありたいといった人の想いは絶対にある。
そのことを家族や仲間たちの想い合う姿から見せて、それが必ず素敵な未来に繋がることを信じて祈るような作品のように感じました。
私たちが信じて繋がり合えば、必ず世界は変わる。そんな信念が浮かび上がってくるかのよな力強く心に響く話だったように思います。

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人魚伝説【エクステ】160131

2016年01月31日 神戸アートビレッジセンター KAVCホール (120分)

高校演劇のワークショップを母体にした劇団のようで、若い方が多いですが、見事な舞台の迫力を創られていました。
はずれの街、ウチウミでどん底とも言えるような生活を過ごす人たち。でも、そこはエネルギッシュで、生命力に溢れていて。金に追われる日々だが、貧しいなりに明るく必死に生きている。
でも、そんなウチウミにだって、変化が訪れる。それは、必ずしも皆を幸せにしてくれるものではない。苦しく辛く悲しい道へと導いてしまうことにも。そして、そのウチウミから暗い大海へと放り出される。
それでも、私たちはその暗い海を、かすかな光をたぐりよせて進まないといけないようなことを感じさせる話でした。
悔いや喪失。人が前へ進む原動力はそんな失うことから始まっているのではないかと思わせるような生きることの残酷さを感じますが、同時に、だからこそ私たちは自分を信じて、悔いても、失っても、何もかもが変わってしまっても、前へと進み続けることが出来るという安堵も得られるような気がします。

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