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2016年1月21日 (木)

OMG【梅棒】160120

2016年01月20日 吉祥寺シアター (100分)

風桶に引き続き観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/160120-bfa2.html

梅棒、初公演、スタンスのリメイク版。
その頃は、梅棒なんて存在を恥ずかしながら知らなかったので、もちろん観ていません。
でも、大阪にLINX'Sというイベント公演で来て頂いた時にされた作品が参考になるかな。(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/linxs-non-stop-.html
観たら分かりますが、色々と変わり過ぎて、全く違う作品のようですが、確かのその原点は残っていますね。
正直に書くと、話はちょっと変え方が突拍子も無いところがあって、厳しい言い方をすると破綻してしまっているようなところがあり、初演の方がスマートだったかなという気がします。その代わり、今回は魅せる様々なものを盛り込みまくったような印象が残ります。
ダンスと言っても、色々なジャンルがあるのでしょうし、その魅力を最大限に魅せる場の設定も様々なのでしょう。さらには、ダンスだけでなく、歌やらパントマイムやら色々なものも。
そんなエンタメの魅力を綺麗に融合して、相乗効果で最高級の舞台にしようとしたのかなといった感じです。
そして、それを実現してしまったというのが、今回の公演のこの作品なのだと思います。

<以下、ネタバレしますので、ご注意願います。公演が来週まで続くので白字にはしていません。書きたいことは風桶と同じ。観れるなら観に行けばいいじゃないですかと、それだけです。>

ノーズウメライナ大学バスケ部。
責任感の強そうなキャプテンのマイケル、一生懸命頑張ることが取得のようなエースのジョン。仲良しコンビの部員、ラリーとカール。そして、みんなのアイドル、キュートでしっかり者の女子マネージャー、ダコタ。マイケルとジョンはライバル同士。バスケはもちろん、ダコタのハートを射止める男として。
いつものように練習中、ボールを怖い人にぶつけてしまう。多分、気が弱いくせに虚勢を張っているスカーフェイスをボスとして、きめているけどどこか抜けてる肉体派のナッティと野獣のような荒くれ者のマクレーンを子分に従えたギャング。
ギャングは暴れ出し、マイケルがナイフで右腕に大きな傷を負うことに。
マイケルは、動かなくなった右腕のために、バスケ部を辞める。バスケ部の面々は、キャプテン不在となり落ち込む。とりわけ、ジョンはライバルであり、大切な親友でもあるマイケルを失い、その落ち込みはひどい。ダコタも皆を元気付けたいが、自身もこれからどうしていいのか分からないようだ。
チャンスはあるかもしれない。どんな怪我でも治せる人がいるらしい。マイケルは一縷の望みを賭けて旅に出る。

ギャングはヤクの取引などかなりの悪いことをしている。
CIA特殊捜査班も目をつけている様子。あまり役には立たなさそうな部長、ロバート、セクシーなオペレーター、ハナエ。現場最前線で頑張る捜査官、アシュトン、彼を影で支える優秀な能力を持つ女性、ルーシー。
アシュトンはヤクの取引現場に潜入し、銃弾をくらう。ギャングに捕まり、絶体絶命のピンチ。それを救ったのがルーシー。彼女は普段はごく普通の女性だが、捜査となると、いや愛する男のためなら、ロボコップばりのとてつもない能力を発揮するようだ。
ギャングを取り逃がしはしたが、アシュトンは助かる。怪我はいつものところへ行けば治してもらえる。アシュトンはルーシーに連れられて修道院へと向かう。

町中では、孤児のダニエルが、日々を必死に生きている。
道化のクラウンが声をかけ、芸を見せるが、そんなものには興味が無い。今日生きるために、どうするかという人間にそんな芸で楽しむ余裕は無い。
通りすがりの男のサイフをスルが、相手が悪かった。ギャングの一味。
ダニエルはボコボコにされるが、そこを修道女たちに助けられる。
怪我をしているので、ダニエルは修道院へと連れていかれる。
修道院では、院長のデロリスが真っ黒な顔に白い歯を見せて笑って待っている。神の力で、その怪我を治す。十字架が光り、それを傷口に当てると治るみたいだ。こうして、怪我をすることの多い捜査官など、様々な人たちの怪我を治しているらしい。ただ、力を思った以上に使うのか、院長はフラフラしているが。
こうして、ダニエルは修道院に身を寄せることに。
修道女の綺麗なお姉さん、キャシーと可愛らしいお姉さん、ウェンディとの生活が始まる。
修道女たちは院長にあこがれている。自分たちにもあの怪我を治す力があれば、院長を手助けできるのに。でも、いくら頑張っても、十字架は光らずその力は発揮できない。
ところが、ダニエルが十字架を手にすると、それは光り輝いた。

ギャングは今度は銀行強盗を企む。
ロバートとハナエは、多くの捜査官を従えて潜入。でも、逃げられてしまった。
アシュトンとルーシー不在では仕方が無い。二人は愛を確かめ合っている最中だったようだ。
怪我をした捜査官を連れて修道院へ。
いつものように、院長の十字架が光り、皆の怪我を治す。ところが、その途中、院長は力尽きて亡くなってしまう。
修道女たちは悲しみ、何もしてあげられなかったダニエルも悔いで苦しみの中にいる。いつも明るいクラウンですら、悲しみの表情を浮かべている。
そんな中、マイケルが怪我を治してもらいにやって来る。
でも、・・・

バスケ部の下には、またギャングがやって来るが、ダコタの甘い誘惑で骨抜きにしてしまう。
そんな奴らを相手にしている場合ではない。
ダコタはジョンにバスケットシューズをプレゼントするつもりなのだから。
思わぬ邪魔が入ったが、無事にプレゼントを渡す。その箱の中身はなぜかピストル?
アシュトンとルーシーは愛を確かめ合いたいだけ確かめ合った様子。まだ足りないのか、二人はキスをして愛を確かめる。職場でも嫌になるくらいにラブラブ。
アシュトンの捜査官としての能力はまだまだだ。特に射撃の下手さは目に余る。ルーシーはピストルを彼にプレゼントすることに。彼はもらった箱を開けると、その中身はなぜかバスケットシューズ?

マイケルの怪我を治すのは、ダニエルがすることに。
初めてなのでよく分からないが、修道女たちも手伝う。
マイケルにとってはかなり厳しい治療となる。変な野菜ジュースを飲まされ、洗濯ばさみで体中を挟まれ、顔を好きなだけ吸引され。
神の力を使うということは、悪魔に打ち勝つということなのだろうか。ダニエルと修道女、そしてマイケルはその悪魔を倒し、神の力を手に入れる。
そして、その皆の協力のかいあって、怪我は見事に治った。

アシュトンとルーシーのラブラブぶりは相変わらず。
今日も潜入捜査。
アシュトンの未熟なところは、ルーシーが見事にカバーする。
でも、一瞬の油断が出来た。ルーシーが狙撃される。それをかばってアシュトンは撃ち抜かれてしまう。
倒れるアシュトンのポケットからは、指輪が転がっている。
天使たちがアシュトンを迎えに来る。
涙を見せて悲しむルーシーに声をかけることは出来ない。
彼は天界へ連れて行かれ、閻魔様の裁きを受ける。
そこには修道院の院長もいらっしゃった。彼女は当然、天国だ。
自分の番。天使たちの言い添えもあって、見事に天国行きを獲得。
と喜んでいる場合ではない。ルーシーにお別れしないと。彼は天使たちを振り切って下界へと降り立つ。
そして、見えぬ姿ではあるが、ルーシーの左薬指に渡すはずだった指輪をはめる。ルーシーには確かにその姿が見えているよう。

ルーシーは、ギャングたちに最後の戦いを挑む。
1対3で分が悪い。
捕まり、ピストルも奪われ絶体絶命のピンチ。
その時、ロバートとハナエが救援に。
助かったと思ったのもつかの間、ロバートはギャングたちと密通していて裏切り行為を見せる。ルーシーとハナエは再び窮地に。
しかし、所詮は大した男では無かったのだろう。隙を見て、ハナエはピストルを奪い返し、ルーシーに渡す。
ルーシーは発砲。ギャングは息絶え絶えで逃げていく。

バスケ部では恋を実らせたジョンとダコタがいる。ラリーとカールもおかしな関係になっているようだが。
そんな幸せな中、ギャングがまたやって来る。
バスケで勝負。
ギャングたちは汚い反則ばかり。ギャングがジョンを狙い陥れようとしたその時、あいつが戻ってきた。マイケル。
こうなったら、ギャングたちは何をしても無駄。
ナイフやピストルで攻撃を仕掛けてくるものの、こちらには今や神となったダニエルが怪我なんかすぐに治してしまう。
そして、ルーシーは派手な爆破攻撃でギャングを粉砕。
バスケの勝負の方は、マイケルが3点シュートを狙って終わりにするつもり。
放たれたシュートは、弧を描き、ゴールの上へ。そこに待ち構えていた今は天の人となったアシュトンが掴み、ゴールにダンクシュート。
全ては終わった。
ギャングとロバートはハナエに捕まり、牢屋へと連れて行かれる。
ジョンとマイケルは手を交わして再会を喜び合う。ダコタやラリー、カールも大喜び。
院長は天から、修道女キャシー、ウェンディ、そしてダニエルたち皆の頑張りに白い歯を剥き出して微笑んでいる。
ルーシーは、自分を助けるまでに成長した素敵なアシュトンの姿をどこかで感じているようだ。
悲しみもあったが、これでまた幸せに向けて皆が進み始める。町の幸せを司るクラウンの表情は嬉しそうだ・・・

まあ、楽しい舞台でした。
この作品は、後輩も連れて行きました。
あれ凄かったでしょと言ったら、すぐにあそこのことだと分かってくれましたね。
ピストルとバスケットシューズのすり替えのシーン。
あらすじを書くだけでは分からない、とんでもない技を魅せています。
最初、観た時は目を剥きましたけどね。今回は、きっとあるだろうと思っていたので、そこまでではないものの、やっぱり感動します。

怪我を治す。単純なことですが、人の苦しみを救う。
やりたいことが出来なくなれば苦しいでしょうし、自分が思ったように力を発揮できなかったら苦しいでしょうし、人と別れることになったら苦しいでしょうし、きっと悪いことをしているとそれは苦しいことなのだと思います。ダニエルが悪事に手を染めて生きていた時間は彼にとって苦しみの時間だったはずで、恐らくはギャングやロバートもそうだったのでは。
そんな苦しみを救う。
それが、修道院長や神の力を持っていたダニエル、天に召されたアシュトンの手によって、救われた人の姿が浮き上がります。それは、きっと、その救われた人がまた、同じように苦しむ人を救うようになる出発点ともなるようです。
自分が出来ることで、そんな人の苦しみを救ってあげられる。
この町にいる道化のクラウンはそんな生き方の象徴のように見えてくるようです。

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