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2016年1月

2016年1月30日 (土)

明鳥【一ひめ二たろう】160130

2016年01月30日 トリイホール (85分)

かなりいいですねえ。
味のある役者さんの揃ったテンポのいいコメディー。
何かちょっといいこと言ってたりして、うるっとくるところもあるのだけど、キャラが全員、いかがわしいので、それすら笑いの要素となってしまう。
ホストの人間模様を背景に、上っ面じゃなくて真に頑張ることの意味合いを浮き上がらせた、ただただ楽しい作品。
ラストの締め方は、ホストらしく、決め台詞でいかしている。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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私は、捨て犬だった【ikiwonomu】160130

2016年01月30日 東山青少年活動センター 2階創造活動室 (50分)

音響が凄いというのは事前情報で聞いていたが、本当に凄い。
どんな仕組みなんだろう。本当に自分の目の前で雨の音や犬の声が聞こえてくる。
あれはいいですね。元々、頭の中でイメージしやすい作品だと思うのですが、その臨場感が相まって、より想像力を膨らませて作品を楽しめたような。
こういった観劇ができると、観終えた後も、何度も噛み締めて味わえるから凄く楽しいんですよね。

作品は2年前に拝見した公演の中の一作品。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/50-00f1.html

捨て犬だったわたしの生の時間。
自分を大切にしてくれた人の長い人生の中の一部に刻み込んでもらえた。その人の人生のターニングポイントに、いつもわたしがいた。
これからもそうありたかったけど、時間には逆らえない。でも、わたしを引き継ぐものたちの時間を、またあなたの人生の一部にして欲しいな。そんな繋がる想いを胸に迎えに来た死へとわたしは旅立ったように感じます。
わたしの死の時報が鳴ろうと、回り続ける時計。そして、そんな時にも、新たな始まりの時報がどこかで鳴っている。
生まれてくること、そして、生きること。その中で大切な人と出会って想いを通じ合わせること。そんな時間に幸せを感じ取って、そのことを次に伝え繋げること。
繋がる想い。その連鎖が幸せな世界を生み出すことを感じさせる素敵な作品でした。

<上記リンク先も、下記もあらすじがネタバレします。リメイク版なので、白字にはしていませんので、ご注意願います。公演は日曜日まで>

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想い出パレット ~乙女の戦、なにわ場所~【大阪ゲキバカ】160129

2016年01月29日 世界館 (95分)

2年前に拝見したこの作品の女子版ですね。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/602014140327-fa.html
バカをするのは男だというのが定説ですが、どうしてどうして。女子だって相当バカじゃないですか。引くぐらいにバカでしたよ。
キラキラ輝く女子の素敵な姿。その輝きは私がこれまで拝見してきたのとは違う輝き方を魅せていた方もいらっしゃいましたが。
大阪ゲキバカは役者さんを壊すからなあ。破壊して新たに生み出された魅力もこれまた良かったりはしますが、ちょっとポカーンと開いた口がふさがらなくなるところも多々あり。

ずっと頑張ってきたが、ふと立ち止まってしまったかのような私。
そんな時に、自分を愛し続けてくれる母のいる実家に帰省する。
そこで思い起こされる仲間たちと過ごした楽しい時間。楽しいだけでは無かったはず。悲しく、辛く、苦しいこともたくさん降りかかり、子供だからどうしようもなく何もできなかったこともある。
でも、そんな時も決して立ち尽くして、ただ立ち止まったりはしていなかった。いつも、目は前を向き、足を前に踏み出した。そして、どんなことも楽しくしてしまえる力があった。
みんなと一緒だったから。母や姉妹、友達。そんな想いを胸に自分は今を生きている。
頑張っても頑張っても結果が出ず、もう自分にはいいことなんか起こらないんじゃないかと孤独に苛まれた時。 たとえ離れていても、ずっとそばにいて自分を想ってくれる人がいること、そんな想ってくれる人だって、今を懸命に生きていることに気付く。
頑張らなくっちゃ。何でも夢にできて、それを叶えるための希望に溢れていたあの頃の気持ちがあれば、きっと頑張り続けられる。
そんな心が奮起されるような作品でした。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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TOUCHABLES【メイシアター×ホルマリン兄弟】160129

2016年01月29日 吹田市文化会館 メイシアター中ホール (145分)

これ、DVD出ないのかな。
びっくりするくらいのハイスピードで、うわ~無茶苦茶やな、隙間隙間に好きなだけ笑いを放り込んでくるな、おっあんなところに観たことある人があんな姿でとか思いながら楽しんでいたら、あれよあれよという間に終わってしまった。
気付かなかった、恐らくはまだまだ詰め込まれた面白要素をもう一度じっくりと味わいたい。
にしても、普通は仲間への想いやら、裏切りやらに心を動かされながら、何かしら感じたりするものなのだが。
感想がただ面白かっただけであることも珍しい。ある意味、究極のコメディーなのだろう。

<以下、単にネタバレのあらすじを覚書として書いているだけです。DVDとか、また観る機会があった時に読み返せるように。公演終了までは白字にしていますので、ご注意願います。公演は日曜日まで>

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2016年1月29日 (金)

ソドムの紅い月~やっぱ、すっきゃねん~【大阪ゲキバカ】160128

2016年01月28日 世界館 (135分)

何か聞いたことはあるけど、よく知らないので、ソドムをあらかじめ、ネットで調べて観劇。
確かに、この話、ソドムだわと感動。
ただ、そんなことどうでもいいくらいに、駆け回るハチャメチャなキャラたちを楽しみ、一緒になぞ解きをするという作品でしょう。
なかでも、あのキャラは酷かったな。久しぶりに見ましたね。あんな下劣極まりないクズ男を熱演で魅せることが出来る方。

作品の中に隠された人の憎しみ。その憎しみの炎は、人の愛する心や想いでもなかなか消えない。全てを焼き尽くすまで、燃え続ける。
何も無くなってしまった焼け野原。そんなやるせない現実の中に、それでも、そこにあった人の優しい想いを信じて、新しい自分たちの町を創り出しましょうという希望も見せるような話でした。

<以下、ネタバレしますので、ご注意願います。特に基本、ミステリー形態の作品ですので、犯人がいます。それも書いてしまっていますので、重々、ご注意ください。公演終了まで白字にします>

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2016年1月27日 (水)

火曜日のゲキジョウ【daisen minori×カヨコの大発明】160126

2016年01月26日 インディペンデントシアター1st (30分+30分、休憩10分)

いつも個々の感想は下記しているので、この部分では、共通テーマみたいなものを、無理やりにでも探り出して書くようにしているのですが・・・
こうまで真逆な作品形態だと厳しいですね。
でも、キーワード的な言葉はあって。
夢見て生きることは難しい。でも、それはきっとその夢に依存してしまうからで、そこに向かった道を進む人生を歩むのは何も間違っちゃいないようなことを考えさせられます。
daisen minoriは奥深くに閉じ込めた暗闇に光を灯すように、カヨコの大発明は眩し過ぎる輝く世界の中にどこか潜んでいるように、それを浮き上がらせているように感じます。

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2016年1月24日 (日)

もう音はいらない【劇団サニー】160124

2016年01月24日 カフェ+ギャラリー can tutku (60分)

自分の道を自分で決める。
でも、若いからどう切り開いていけばいいのかはなかなか分からない。
大人たちに聞いても、かつての失敗や苦い思い出からなのか、その道のリスクや、逃げ道の作り方は教えてくれるけど、本当に一緒に寄り添って道を切り開こうなどとはなかなかしてくれない。
自分の夢を叶える。自分をヒーローに育て上げ輝かせる。
それはどれほど孤独な道で、辛さや苦しさが伴うものなのか。
でも、だからと言って立ち止まってなんかはいられない。
降りかかる様々な悩みの中、自分は前へ進む。だって、その道を進みたいと思ったのだから。
歪んだ感情が渦巻いていますが、最後はそんなことを思わせる力強い希望の話だったように思います。

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アップ・ダディ・ダウン【SHASEN×ステージタイガー×淀川工科高等学校演劇部】160124

2016年01月24日 近鉄アート館 (105分)

親子、兄弟、夫婦、友達、恋人、ご近所さん・・・
生きていると、自分の周囲には人がいっぱいいることに気付かされます。
そんな人たちから、けなされたり、憎まれたり、妬まれたりするけど、同時にそれ以上に助けられたり、救われたり、思いやられたり、寄り添われたりもする。
その想いは繋がっていく。歳を重ねて成長していくと同時に、その想いを膨らませていく。
恥ずかしくない、かっこ悪くない、卑怯じゃない生き方ってどんなものだろうか。
ある小さな町の大人がいる商店街とその子供たちが過ごす中学校、多くの世代の者たちがたくさんいる巨大なハルカスを舞台に、どんな世代の人、どんな環境にいる人でも、この社会で豊かに誇りを持って生きていく姿を見せようとしている作品だったように感じます。

<以下、ネタバレしますので公演終了まで白字にします。公演は本日、日曜日まで。17:00の千秋楽はまだ席があるのだとか>

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2016年1月23日 (土)

楽園【劇団ずぼら】160123

2016年01月23日 大阪大学豊中キャンパス学生会館2階大集会室 (70分)

小学校時代のある日の出来事を、大人になった現在の姿で描くというちょっと不思議な設定。
でも、観ると、確かにその意味合いが分かり、その設定がより大人になって成長するということを深く考えさせてくれるようだ。
楽園という子供の残酷な世界。
そこであった人への傷つけや悔い。
そこから自分たちは何を学び、大人になっていけばいいのか。
寄り添えなかった、相手の気持ちを考えてあげられなかった、自分が優位になることだけ考えていた・・・
その結果、この作品にように、償なうことなど出来ないような、取り返しのつかないことも起こったりするだろう。
あの頃、出来なかったからこそ、今、出来るようになりたい。
そんな蓄積が人を成長させるではないかと思わせるような話でした。

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2016年1月22日 (金)

ハイアガール【夕暮れ社 弱男ユニット】160122

2016年01月22日 京都芸術センター 講堂 (110分)

生きていると降りかかる様々な嫌なこと。突然、やって来る大切な人との別れ。
悲しく、辛く、苦しく。
どうして、こんな目に合うのだと怒り、何かを憎み、でも、何に怒ればいいのか、何を憎めばいいのか分からず、絶望の中、孤独に彷徨う。
そんな時に、ふと周囲を見渡してみると、自分と同じように苦しみ、悲しみの世界にいる人が救われたいと必死に頑張っている。
その人に寄り添い、手を携えてみたら。
きっと、二人で笑顔になって、これからのことを語れる時間が生み出される。
悲しみや苦しみは自分だけにあるものではない。皆と一緒になって、それを消し去っていきましょう、そんな社会が出来上がればいいなということを、ある町、その町の人たちを社会とそこで生きる私たちに見立てて、伝えているような話でした。
悲しみの中に、希望を確かに感じさせる温かい作品だと思います。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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APOFES2016 【福地教光】160121

2016年 01月21日 APOC THEATER (50分)

久しぶりの東京観劇のラスト。
ひとり芝居フェスティバル。
大阪でいうINDEPENDENT 一人芝居みたいなものでしょうか。
全部で23作品あるみたいですが、今回は時間の都合もあり、かつてはよく大阪で拝見していた福地教光さん(バンタムクラスステージ)の作品を拝見。
穏やかで優しい心地よさの余韻が残る素敵な話だったなあと漠然と感じて、大阪に戻り、今、ブログを書いているわけですが、書き出すと、あれっ、よく話を把握できていないのではというところが恥ずかしながら多々出てきて・・・
分からないところも多々ありますが、日々、変わらぬと言っても変わっていく世界で生きる自分が、遠き自分に確かにあった想い、心を星を見るかのように見詰めて思いを馳せるような、そしてそのことを生きる力とするような話だったように思います。

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軽くフィクション team B【シザーブリッツ】160121

2016年01月21日 中野ザ・ポケット (120分)

出張を利用した東京観劇。
前日に梅棒を二作品拝見して、もうお腹一杯の大満足。
これで、大阪に戻っても良かったのですが、17:30から、以前、よく大阪で拝見していた役者さんの一人芝居があるので、これを観て帰ることに決める。
となると、午前中は仕事をするにしても、それまでに何か観れるんじゃないのと急遽、ネット検索。
大阪ではDFG OSAKAという公演をまとめたサイトがあるので、すぐに調整できるのですが、東京の方は、そんな便利なサイトがあるのかどうかも分からず。
色々と調べた中、ここに決めました。理由は単純。チラシに載っていた女優さんが可愛らしかったから。昔もボクラ団議だったかな。この理由だけで拝見して、めちゃくちゃ面白かったから、この決め方はバカにしたものではありません。
そして、そのことを証明するかのように、今回も見事に成功。
かなり癖のある登場人物たちによるコメディーでしょうか。話の芯にあるものはけっこう深刻な人の生き方に通じるものですが、それを最後に柔らかく浮き上がるように、様々な伏線回収を楽しく魅せながら、話を展開するという見事な作品でした。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2016年1月21日 (木)

OMG【梅棒】160120

2016年01月20日 吉祥寺シアター (100分)

風桶に引き続き観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/160120-bfa2.html

梅棒、初公演、スタンスのリメイク版。
その頃は、梅棒なんて存在を恥ずかしながら知らなかったので、もちろん観ていません。
でも、大阪にLINX'Sというイベント公演で来て頂いた時にされた作品が参考になるかな。(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/linxs-non-stop-.html
観たら分かりますが、色々と変わり過ぎて、全く違う作品のようですが、確かのその原点は残っていますね。
正直に書くと、話はちょっと変え方が突拍子も無いところがあって、厳しい言い方をすると破綻してしまっているようなところがあり、初演の方がスマートだったかなという気がします。その代わり、今回は魅せる様々なものを盛り込みまくったような印象が残ります。
ダンスと言っても、色々なジャンルがあるのでしょうし、その魅力を最大限に魅せる場の設定も様々なのでしょう。さらには、ダンスだけでなく、歌やらパントマイムやら色々なものも。
そんなエンタメの魅力を綺麗に融合して、相乗効果で最高級の舞台にしようとしたのかなといった感じです。
そして、それを実現してしまったというのが、今回の公演のこの作品なのだと思います。

<以下、ネタバレしますので、ご注意願います。公演が来週まで続くので白字にはしていません。書きたいことは風桶と同じ。観れるなら観に行けばいいじゃないですかと、それだけです。>

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2016年1月20日 (水)

風桶【梅棒】160120

2016年01月20日 吉祥寺シアター (95分)

我慢できずに東京まで観劇に。
今回は東京だけの公演だから、また次の機会にするかなあと思っていたのですが、先週の金曜日に急にやっぱり観なくちゃダメなのではと思い立つ。
やっぱりなあ。これだから観逃がしというのが怖いのですよ。
こんな素晴らしい作品を観なかったことを考えると、もう。
よかった、よかった。とにかく観れて。
観たから、最高だったと書ける。それが幸せだと思います。
そして、このブログを書き終えたら、すぐにもう一つの作品を観劇予定。幸せの連鎖ですね。

<以下、ネタバレしますので、ご注意願います。公演が来週まで続くので白字にはしていません。関東に住んでいる人が羨ましいですよ。その気になれば、観に行けるだろうし、もう一回観たりも出来るでしょ。それは本当に幸せなことだと思いますよ。その幸せ、きちんと掴んで下さい。きっと私の住む大阪はじめ、遠いところからの演劇好きの心の底からの気持ちです>

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火曜日のゲキジョウ【これはこれブラザーズ×オッドテーラーズ】160119

2016年01月19日 インディペンデントシアター1st (30分+30分、休憩10分)

今回は、それだけでも十分に魅力的な非常に巧みな脚本と、それにピタリとハマった役者さんの名演、コンビネーションによって、作品がより輝くことを証明したような感じかな。
上手いなあ、巧いなあと唸る二作品。
両作品とも素晴らしいものでした。

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2016年1月18日 (月)

対ゲキだヨ!全員集合【短距離男道ミサイル×オレンヂスタ×コトリ会議】160117

2016年01月17日 アトリエS-pace (45分、40分、45分、休憩10分×2)

家族をテーマにした三劇団の三作品。
色々な発想で作品を創り、個性的な演出でそれを舞台で魅せるものですね。
恐らく、初観劇となる宮城の短距離男道ミサイル、愛知のオレンヂスタ。両劇団ともちょっと尖ったところを見せながら、独自色で家族を考えさせる話でした。
コトリ会議はよく拝見しているので、いつものごとくか。訳の分からない話の展開にクスクス笑いながら、何か重いものを与えられたような不思議さ。
各劇団の魅力が明確になった非常に楽しい公演だったように思います。

<2016.01.18追記。4月に東京公演があることを忘れていました。以下、ネタバレしますが、白字にはしていませんので、ご注意願います>

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2016年1月17日 (日)

タンバリン【劇団go to】160116

2016年01月16日 インディペンデントシアター1st (90分)

昨年、INDEPENDENT一人芝居で予告編みたいな作品を拝見して、興味を持った作品。(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-2.html

まあ、観た方がほとんど思うような感想になりますが、眩しい女性たちの姿を拝見して、勇気をもらえるような素敵な作品でした。
強くなりたいという熱血がベースですが、会話のテンポもよく、ちょっとコミカルなところもあり。
女性が演じているところもあるのか、日常生活を普通に過ごす中で、何かに挑戦する時の家族や周囲の現実も絡んでいて、その話のリアル感が伝わってくるようでした。

<以下、ネタバレしますので、ご注意願います。月末には東京公演がありますが、公演期間が長いので白字にはしていません>

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クラウドエンド【激団リジョロ】160116

2016年01月16日 インディペンデントシアター2nd (140分)

臨場感あふれる舞台の空気に、心情を真摯に吐露する人物の表現。
狭いバスの中を一つの社会の縮図として捉えながら、そこにある人間の命を見詰めようとしている作品。
人が単純に持つことが出来る悪意や憎しみによる負の連鎖が数々の人の命を奪う。でも、それを止めることが出来るものも人は持っている。優しさや善意や思いやり。そんな感情は、どんな人にでも、そこに命があるという尊さを分かっていれば、自然に生み出せるはずだという人を信じる祈りが込められているような話だと感じます。

<以下、ネタバレしますのでご注意願います。今月末に東京で公演もあり、公演期間が長いので白字にはしていません>

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2016年1月16日 (土)

夕空はれて ~よくかきくうきゃく~【カラ/フル】160115

2016年01月15日 船場ユシェット座 (90分)

別役作品にしては、不条理ながらも微妙に分かるという会話が心地いい、非常に観やすい話でした。
いつものごとく、なかなか核心に至らないイライラするコミカルなやり取りをより楽しめたように思います。
多様性を求められる現代社会において、自分の存在をどう明確にして生きていくのかみたいなことが込められているのかなあ。
自分を分かってもらうために懸命に言葉で行動で示していかないと、社会からおいてけぼりにされてしまうような、今の窮屈な世の中で、かつての緩やかで優しかった時代に思いを馳せる。そんな、いつの間にか、良いのか悪いのか、こんな世になってしまったんだなあという哀愁の念を感じさせられます。
観方によって、色々と捉えられる面白味のある作品であることは間違いないでしょう。

<以下、ネタバレしますが、有名戯曲なので、ネットで情報は幾らでも入るので、白字にはしていません。ご注意願います。公演は日曜日まで>

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2016年1月15日 (金)

恋人がビッグフット【無名劇団】160114

2016年01月14日 ウィングフィールド (75分)

クリスマスイブの4つの話。
各々の話は1~3個ぐらいのシーンに分割され、各話を交錯させながら、全体を展開する。
間には、登場人物の心情を表現したコンテンポラリー風のダンスを交えて、同時にシーン転換するという流れがスマートで心地よさがある。
非常に創りが美しいという印象が残る。
金魚鉢の中の金魚。深い海の底で暮らす深海魚。
その狭い世界、暗闇の世界で生きる魚たちの気持ちを、現況から一歩踏み出せない自分たちの生き方に繋げて、自分らしく生きることってどういうことなのかを見出そうとする作品か。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2016年1月12日 (火)

旅猫リポート【演劇空間WEAVE CUBE】160111

2016年01月11日 十三 Black Boxx (120分)

観る前にTwitterで流れる感想を見た限りでは、感動やら胸いっぱいやら、どうやら泣ける作品だと知る。
どんな話かを良く知らなかったので、ネットで読書感想文を少し見る。6回泣けたなんて感想もあり、どんだけ涙脆いねんと一人ツッこんでいた自分を今や完全に否定せざるを得ない。
じわじわ盛り上がって最後に泣けるパターンなら何度も経験しているが、確かにこんなに頻繁に涙腺崩壊警報が頭の中で何度も発令するのは初めての作品かもしれない。

人生と向き合いながら、出会った人たちとのそこにあった想い合いを感じ取っていく。
そこにある想いは、何も無いところから勝手に生み出されたものではない。
優しい人の想い。それを受け止めて、相手にその想いを返そうと応えることから生まれた絆、繋がりが生み出した産物である。
そんなことが、一見クールで、自分の自由な世界を持つ猫視線で語られていく。
ある不幸な事故で両親を亡くしたことから始まる、たくさんの出会いと別れを繰り返した男の人生。でも、さよならする時は、いつもそこにありがとうがあった。たくさんの想いを皆から注いでもらったから。
それは最後の最後までそうだった。
その最後のありがとうを受け止めた猫。
猫はその男の素晴らしき人生、そしてそんな男と出会ったことで得られた素晴らしき自分の人生、いや猫生を感謝の気持ちを込めて、悲しみ無しに、その喜びだけを純粋に私たちに伝えているようだった。

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2016年1月11日 (月)

机上の空論(ワタシタチハタダコレカラノコトヲカンガエテイタ)【劇団太ロウ】160111

2016年01月11日 ウィングフィールド (50分)

机の上の男と、その男を訪ねる男。
共に死を恐れ、孤独で、これからの生への思いが希薄。
そんな二人が、違う道を歩んでいく。
ラストは悲しい、人がどうあっても避けることのできない死という結末。
でも、そこに至るまでの生の時間に目を向けて、人が幸せにより良く限られた時間を過ごすために必要なものが見えてくるような作品。

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橙色の中古車【FUKAIPRODUCE羽衣】160110

2016年01月10日 元・立誠小学校 音楽室 (65分)

あるアラフォー女性のアルゼンチン一人旅を描く。ロードムービーものといったところでしょうか。
当日チラシには、移民の国、アルゼンチンの歴史を通じて、文明を享受してきた人間が自然を受け入れていくヒントを感覚として探るような作品と書かれています。
正直、あんまりこれは感じ取れなかったなあ。
それよりも、出会いと別れ。
単に別れるのではなく、次の道へ進むためのお別れ。出会って得たものは心にしっかりと刻まれる。そうして、自分の人生は膨らんでいく。
長い旅。行き着く先までどこまでも、自分の体と心だけを信じて。

まあ、それよりも演じる深井順子さんか。
何なんだ、この人はと驚愕するパワーの持ち主でした。
いつの間にやら、彼女の一挙一動に目を奪われ、その魅力に心惹かれてしまいました。
何て素敵な女性なのでしょう。アラフォーだからこその味ならば、歳を経ることで滲み出る人の魅力を証明したような方ですね。
そんなパワフルで熱量たっぷりの作品を拝見して、浸ってないで走らないと、また出会える何かを信じて、笑って感謝してさよならしないといけないのかなと。

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2016年1月10日 (日)

杉沢村のアポカリプティックサウンド【イエティ 】160110

2016年01月10日 インディペンデントシアター1st (80分)

恥ずかしくも、何回もビクってなってビビりながら、冷静を装っても悲しくもこういったオカルトに翻弄される人間模様を見て笑って楽しむ。
音響・照明によるこの世ではないような不気味な舞台の空気と、やたら日常生活におけるドロドロした人間臭さが醸される登場人物とのギャップも終始、面白いと感じさせているのかもしれない。
ホラーとコメディーの融合。そして、人間の潜在的に潜む解明できない謎や終末への執着を俯瞰的に切り込んだような作品。

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演劇と歌声と10個くらいのいいたいこと。【べろべろガンキュウ女】160109

2016年01月09日 千里山コミュニティセンター (95分)

ちょっと設定は歪んだところがあるが、その中で純粋な想いを通じた人の成長を描いた切なくも心地よさの残る青春劇。
・・・をベースに、演劇的手法によって、その物語の奥深くまで潜り込んでみるという作業に付き合わされたような公演かな。
普通は、その完成品を観るので、その過程を観て考える時間は新鮮だったかもしれない。
たった一つのシーンの中にある登場人物の心情、そこに至る背景、登場人物の元々の性格、登場している人たちの相関、シーンを盛り上げる音楽、伝えたい事、演劇的な技術・・・
これらにより、そのシーンは多様な可能性を持ち、舞台は宇宙のような無限を生み出せることを見出しているような作品だった。

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2016年1月 7日 (木)

話すのなら、今ここにないもののことを話したかった。今ここにないものの話ばかりしようと思った。【Recycle缶の階】160107

2016年01月07日 パシフィック・シアター (舞台編:45分、休憩15分、客席編50分)

登場人物と役者の舞台編、登場人物と観客の客席編を通じて、演劇って何なのかという演劇論のようなところから、人が登場人物を創り出し、その作品の中で唯一の世界を生み出すことで描かれる人の想いのようなものが浮き上がる作品。
今、見えないもの、聞こえないことを、舞台から語り掛けることで、観る者の心に響かせることが出来る演劇の力は、暗闇の中で不安にいる者たちへの大きな光になり得ることを示唆しているような話かな。
演劇だけでなく、色々なことに置き換えられそうなメタファー的な要素を持つ話と、いつの間にか劇場を舞台にした舞台と、自分たち観客が座る客席の境界がよく分からなくなるようなメタフィクション構造が、不思議な感覚を得る作品でした。

<以下、若干ネタバレしますが、許容範囲と判断して、白字にはしていませんのでご注意願います。公演は日曜日まで>

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2016年1月 6日 (水)

ハイスクール天守物語【兵庫県立姫路工業高等学校演劇部】160105

2016年01月05日 姫路キャスパホール (70分)

泉鏡花の天守物語。
この作品を、ある学校の演劇部を舞台にして、様々なキーワードを置き換えて創られている。
ベースとなる天守物語、劇中で演劇部によって演じられる天守物語が、徐々に同調し、融合した不思議な虚構の世界を描いている面白い作品。
人の醜さや、権力に支配される歪んだ社会を背景に、そこにある人の純粋な触れ合いがじっくりと描かれている。
ダンスパフォーマンス、音響、照明の技術を駆使したエンタメ性も高い。
ラストは皆で踊る。祭りというか、祀りのような、人に降りかかる様々なことを自然のように捉え、人間たちは必死にそれを受け止めて力強く生きていこうという祈りのようなものを感じる。

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2016年1月 2日 (土)

ソコナイ図【dracom】160102

2016年01月02日 アートスペース ジューソー/#13 (100分)

今年の観劇始めは、苦手な劇団3本指には入るだろうdracomから。
孤独に最期の時を年越しと共に迎えようとしている姉妹の話。
救われることのなかった姉妹が、最期の時に暗く冷たい部屋の中で、どんな想いでこれまでを振り返り、これからを見詰めたのかを描いたような感じ。
彼女たちが届けることの出来なかった想い、私たちが受け止めることの出来なかった想いに頭を巡らせ、彼女たちを通じて幸せの社会を祈る話のように感じる。

<以下、若干ネタバレしますが、許容範囲と判断して白字にしていませんので、ご注意願います。公演は明日、日曜日まで>

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