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2016年1月20日 (水)

風桶【梅棒】160120

2016年01月20日 吉祥寺シアター (95分)

我慢できずに東京まで観劇に。
今回は東京だけの公演だから、また次の機会にするかなあと思っていたのですが、先週の金曜日に急にやっぱり観なくちゃダメなのではと思い立つ。
やっぱりなあ。これだから観逃がしというのが怖いのですよ。
こんな素晴らしい作品を観なかったことを考えると、もう。
よかった、よかった。とにかく観れて。
観たから、最高だったと書ける。それが幸せだと思います。
そして、このブログを書き終えたら、すぐにもう一つの作品を観劇予定。幸せの連鎖ですね。

<以下、ネタバレしますので、ご注意願います。公演が来週まで続くので白字にはしていません。関東に住んでいる人が羨ましいですよ。その気になれば、観に行けるだろうし、もう一回観たりも出来るでしょ。それは本当に幸せなことだと思いますよ。その幸せ、きちんと掴んで下さい。きっと私の住む大阪はじめ、遠いところからの演劇好きの心の底からの気持ちです>

吉田テスタロッサは、2016年01月20日15時のあるバンドのライブ会場に降り立った。
彼の兄、ベルリネッタと共同開発した小型カプセル型タイムマシンに乗って、2316年の未来から。
彼の目的は、違法タイムトラベルを続ける兄を未来に連れ戻すこと。
と、その前にテスタロッサはどうしてもしておきたいことがあった。
それが、このライブ会場。今日は夜桜前線というバンドがメジャーデビューを果たす日。その歴史的な瞬間に立ち会いたかったのだ。
2016年の今はインディーズなのでそれほど知られていない。でも、このバンドは心に突き刺さる音楽を熱き魂で歌い上げる名バンドとして、未来では有名アーティストたちと名を並べている。
ライブが始まる。
テスタロッサは、ファンたちとトレードマークの真っ赤なタオルを振りかざして盛り上がる。
満足。
これで本来の目的を遂行せねば。
彼が兄を探してタイムトリップをした瞬間、あろうことかバンドのメンバーたちがそれに巻き込まれてしまう。

たどり着いた先は1716年の江戸時代のある町。
どうやら、この町は悪人らし過ぎるいでたちの獅子鳴道を筆頭にし、柄の悪い美華蘭嬢、体のキレを活かしたコンビプレイが得意らしい怒鳴太郎と羅吠郎の荒くれ四人兄弟が、町人たちに悪さをしているみたいだ。
芸者のわかばは、その荒くれ兄弟に目をつけられている。彼女に想いを寄せる甘之丞は、嫌がらせをする荒くれ兄弟から彼女を救いたいが、残念ながらその力が無い。
今日も、獅子にわかばは絡まれている。やめろと止めにはいるものの、甘之丞はいつものように軽くいなされる。町人仲間の飛脚の恋太郎や飛丸も援護射撃をするが、かなわない。でも、今日は思わぬ救世主が。夜桜前線の松本ランボルギーニ。テスタロッサと一緒にこの時代に飛ばされたらしい。ランボルギーニは、獅子たちを追い払う。
百姓夫婦。体が弱い妻は寝たきり。夫は必死に働いて大根を収穫。でも、その大根を荒くれ兄弟は奪い取ってしまう。ひもじい生活。これでは、妻を元気にしてあげることもできないし、生きていくのすら危うい。その時、こちらにも救世主が。同じく夜桜前線の黒柳ムーンだ。彼は大根を取り返し、未来の万能薬、バファリンで妻の病気をも治してしまう。
芸者小屋では、性根が腐っていそうな越地後屋が客引きをしている。そこを通りかかった、ベルリネッタ。この時代に彼もいたみたい。彼がかなりの金を持っていることを知った越地後屋は強引に店に連れ込む。この店の最高クラスの芸者たち、唄い手、わかばと踊り子、八島と伊つきの唄と踊りが始まる。すっかり気分がよくなったベルリネッタは、芸者たちにいかがわしいことをしようとする。ここからはさらにお金を。そう言う越地後屋にベルリネッタは気分を害して怒って出て行ってしまう。代わりにやってきたのが、金の無い荒くれ兄弟。適当な部屋に案内すると、そこには新たな芸者。なぜか夜桜前線のみのヴィシャス。彼は、遊び方が汚い荒くれ兄弟を痛い目に合わす。

ベルリネッタは、町中で何かを拾う。未来の道具。どうやら、追っ手が迫っているらしい。
彼はその道具で凶暴化する。そして、追ってきた越地後屋を洗脳し、通りかかった荒くれ兄弟を手下にする。
一方、テスタロッサと夜桜前線のメンバーは再会を果たす。
早く戻らないと。テスタロッサは、手持ちの道具で何とかしようとするが、それが暴発。町は瞬く間に火で覆われる。
これに乗じて暴動・略奪をする荒くれ兄弟。
百姓夫婦は、弱いながらも夫婦で協力し合って逃げ出す。それをムーンがしっかりと保護する。
芸者小屋では、芸者たちが自力で脱出。八島が取り残されるが、飛丸が勇気を出して救出。二人の間に恋が芽生える。
ランボルギーニは、獅子と対決。獅子に痛手を負わせる。その傷を手当する伊つき。今まで受けたことの無かった優しさに触れた獅子は、これまでのことを少し反省した様子。
町人たちと夜桜前線のメンバーは協力し合い、何とか火を消し止める。
何も出来なかった。わかばを自分の手で守ってあげられなかった。いつも、おむすびをくれて、自分を応援してくれる大切な彼女を。甘之丞はランボルギーニに強くなりたいと願い出る。特訓が始まる。

一方、荒くれ兄弟たちは、獅子が死んだと勘違いして、悲しみと憎しみを募らせる。
ベルリネッタと、今やすっかり洗脳されてしまっている越地後屋は、それを煽る。
テスタロッサと夜桜前線のメンバー。あいつらを亡き者に。
昔からそういう奴だった。ベルリネッタと一緒に研究をしていたテスタロッサ。ベルリネッタはお金や地位に目がくらみ、間違った道へと進むようになった。
荒くれ兄弟たちは町を襲う。テスタロッサや夜桜前線のメンバーは捕まってしまう。
途中、獅子と荒くれ兄弟は出会うが、動き始めてしまったベルリネッタの陰謀は止めることが出来ない。獅子も再び、仲間入りして、町はベルリネッタと荒くれ兄弟の天下に。
町を取り戻そう。俺たちには、夜桜前線のあの熱い魂があると、真っ赤なタオルを振りかざす。でも、そんな甘之丞の叫びに、町人たちは怖いとおじけつく。
そんな中、わかばがさらわれる。
甘之丞は、一人立ち向かう。
付け焼刃の特訓ですぐに強くなるはずもなく、ボコボコにされる。でも、彼はあきらめない。わかばを助ける。
そんな甘之丞の気持ちに捕らわれている夜桜前線のメンバーの心に火がつく。彼らのその燃えた心は音楽となって熱く奏でられる。そして、その音楽は町人たちみんなを奮い立たせる。
皆で協力して、荒くれ兄弟を倒す。
ベルリネッタはテスタロッサに捕まり、どこかへ飛んでいってしまった。今頃は、氷河期近づく時代でマンモスと戦っているかもしれない。
戦いの場の跡にはタイムカプセルが転がっていた。

夜桜前線のメンバーは自分たちの時代に帰る。
町人たちとお別れ。
自分たちがいなくなっても、きっとこの町は大丈夫。
百姓夫婦の妻はどうやらご懐妊らしい。夫は今以上に頑張ることだろう。赤子を見れないのは残念だが、楽しい時間だったとムーンは振り返る。
飛丸と八島はすっかりアツアツの恋人同士に。
獅子は、あれだけ悪さをしたので体裁は悪そうだが、素直に伊つきに自分の想いを伝えたみたいだ。やれることを始めようと鍬を手にしている。兄弟たちにも応援されて、きっと二人の想いは実ることだろう。芸者生活もけっこう楽しかったのだが。今や姉さん、妹たちとの別れを惜しむヴィシャス。
そして、甘之丞はもう大丈夫だ。自分だけであれだけ戦ったのだ。あいつは、この時代の夜桜前線の魂を一番知るファンとなった。わかばと幸せに暮らせばいい。ランボルギーニは甘之丞にエールを送る。

戻った夜桜前線。
紅白歌合戦に初出場を果たした日。
300年前だろうと、300年後だろうと、彼らの心から溢れる熱き魂は、いつの時代だって健在だ。
彼らのその音楽が、今、生きる人たちの心を奮い立たせている・・・

といった感じの話を、いつものごとく歌と踊りだけにのせて。
梅棒おなじみの、歌詞に巧妙に合わせた話の展開も見事だったし。
文句なしですね。
にしても、風桶ってどういう意味なのでしょうかね。
風が吹けば桶屋が儲かるをイメージしていたのですが、それでいいのかな。
人の幸せなんて、ちょっと吹いた風が、自分や周囲の者たちの間を連鎖して掴めてしまうもの。
その風になりたい。そんな気持ちが夜桜前線の魂の源なのかなと感じます。

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コメント

SAISEI様

東京でも観劇三昧ですね。

出張お疲れ様でした。

投稿: KAISEI | 2016年1月22日 (金) 13時43分

>KAISEIさん

大阪でも公演があればねえ。
さすがの出来でしたよ。

出張?
あ~、そうだ。私は出張で東京へ行ったのでしたね(^-^;

投稿: SAISEI | 2016年1月23日 (土) 10時39分

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