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2015年12月27日 (日)

MEMENTO2-甘キ死ヨキタレ-【劇団カメハウス】151227

2015年12月27日 一心寺シアター倶楽 (95分、休憩10分、90分)

前回拝見した作品。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/mement131228-55.html

恐らく、前回も観て、ある程度把握しておいた方が、細かなところもたっぷり楽しめるんでしょうね。
私は観てはいますが、ほとんど覚えておらずで、あたかも初めて観る物語のような感じで楽しみました。
にしても、凄い迫力ですよ。
ここはほんまもんやなあと思ったのが感想でしょうか。

主役のヴィベル演じる宮崎サカナさんのあまりにも美しい凛としたたたずまいをはじめ、魅力的な役者さんの宝庫。
特に目を惹いたなあというのが、影を魅せるファンクの山咲和也さん(自由劇場)、熱き魂に心震えるヴォーダンの服部雁之助さん、冷徹な狂気に魅惑される佐藤駿さん、執着する憎しみの権化と化したロートの川原梓さん、暴力性の塊を純粋に魅せるヘモの西田美咲さん(劇的☆ジャンク堂)、究極の愛を狂気に変えるエーデルガイドの実盛優花さんあたりでしょうか。

<以下、文章としては訳分からないからネタバレしないとは思いますが、ちょっと一部の言葉が気になりますので、一応、公演終了まで白字にします。公演は火曜日まで>

吸血鬼と人間の混血であるがために迫害されるダンピールの軍隊の長であるロートは、純粋な吸血鬼ヴァンの血を継ぐ不老不死のヴィベルの復活を阻止するために、吸血鬼たちに攻撃を仕掛け、空中戦が繰り広げられる。
しかし、軍隊の仲間であるヨハンの裏切り行為により、その阻止は邪魔をされ、ヴィベルは復活を遂げる。
彼らは皆、鳥たちが生活する島に不時着。
ヴィベルは、希少な吸血鬼の白血を継ぐバートリーによって捕らえられ、処刑されそうになる。
一方、ヴィベルとヴァンの血を分け合ったこの世に存在するもう一人のヴァン、ドミニクは、バートリーの下から逃げ出したクラウディアを、島の戦士であるトゥハーンと共に救おうとするが、バートリーの追手たちに捕まる。クラウディアはヴィベルがかつて愛した女性。
ヴィベルと一緒に吸血鬼になったがその血の階級は低い貴族、アンブレラは、かつてクラウディアを凌辱し、子を宿させている。敵対するバートリーの下へと向かう。
ヴィベル、ドミニク、アンブレラは、そこでバートリーの下にいるファンクという吸血鬼の存在を知る。ヴァンの血を継ぐ者はこの世にヴィベルとドミニクだけ。しかし、3人目のヴァンが存在していた。

で、ここからが完全に記憶が飛んでいる。
何かあったはずなのだが、全く覚えていない。
とにかく、ヴィベルはバートリーの処刑から逃れて救出され、長き眠りから目を覚ます。
ドミニクは植物人間になってしまっている。
ヴィベルはバートリーにアリスのとげとかやらを刺されたらしく、大切な血の記憶を失ってしまっている。それを抜くためには、何とかのくちばしとかやらが必要で、それが保管されている社に向かう。鳥の声を聞く必要があるので、スアラという巫女と一緒に。
しかし、社には既にバートリーがいて、何とかのくちばしはファンクの手の中。クラウディアも正気を失っているのか、うつろな目でバートリーに従っている。
バートリーは、巫女を人質にして、ヴィベルを自分の配下とする。
一方、ドミニクはフルフトという医師に植物人間を解いてもらう。そして、ロートの下へ向かい、自分をダンピールの軍隊に入れるように願い出る。
3人目のヴァン、ファンク。これはヴィベルが自分以外の血を吸ったから。裏切り行為だから、吸血鬼を倒す側に回ったみたいだ。
アンブレラは、島の医師、エーデルガルトに自分を仮死状態にするように願い出る。その場にはフルヒトがいた。フルヒトは、エーデルガルトから、植物人間状態にある大切な人の手術を依頼されていたみたい。
ダンピールの軍隊は、裏切り者のヨハン、そしてヴィベルを亡き者とするために、バートリーと対決をすることに。
ここまでが前半。
何か色々あって、よく分からないところだらけだが、つまりは、ダンピールVSバートリーという戦いが、ヴァンの血を分け合ったドミニクVSヴィベルという構図になったという理解でいいのだと思う。

戦いの中、ヨハンはアルタイルという男と共に、ヴィベルを刺し、さらっていく。バートリーの配下である、ファンクは二人を追う。
ヨハンは悪魔に憑りつかれているらしい。不老不死を研究している薔薇の一族のベアトリスは、ヴィベルを手に入れるために、彼を騙して裏切らせたようだ。大切な人を救いたいエーデルガルトも、この一族の不老不死という甘い言葉に踊らされている。
フルフトは、彼女に延命行為ということの本当の意味合い、医師としての誇りを諭し、改心させる。
ベアトリクスは、用済みとなったヨハンに銃を向ける。その時、ヨハンの仲間であるヴォーダンが現れて、彼をかばう。ヴォーダンは孤独な男。その孤独ゆえか、ヘモという攻撃的な自分の化身をいつも従えている。そんなヴォーダンだから、友達であるヨハンの裏切りには理由があると信じていたみたいだ。
ヴォーダンの死を嘆くヨハン。その隙を死んだはずのヴォーダンが突く。実はアルタイルが化けていたようでヨハンは致命傷を負う。
そこに、本物のヴォーダンがロート共に現れる。
ヴォーダンのヨハンへの友達としての想いは裏切られても決して消えてはいなかった。それは長であるロートも同じだったらしい。
二人はアルタイルを追い込むが、まずはヨハンの救出が先だと、とどめを刺すことを諦めて、フルフト、エーデルガイドに彼の治療を願い出る。
んっ、ここにロボットのような女の子、マシーニがいて、彼の人工臓器を作るんだったな。後から書くけど、リップという全てを知る男と一緒にいるんだけど。いつの間にいたんだ。
まあ、とにかくオペは成功してヨハンは無事助かります。

そんな中、アンブレラが現れる。
彼女は、仮死状態になり、バートリーの屋敷の死体置き場に潜入成功。
そこで、自分が吸血鬼だと信じ込んで、本当にずっと生き続けているユーベルとドラコという者たちと共に、バートリーの血の秘密が記された本を手に入れる。
屋敷を脱出する途中に、リップという科学者と出会う。
リップもまた、クラウディアを愛した男。
アンブレラはクラウディアとの面会を要求するが、リップはそれを拒否する。
それよりも、ヴィベルをここに連れて来て欲しい。その時に全てを話す。彼が求めるタナトスの全てを。
ということで、アンブレラはこの場にやって来ている。
アンブレラは刺されて眠りについているヴィベルとついでに皆を連れてリップの下へと戻る。

で、ここでヴィベルの目を覚ますために、みんなで踊るコーナーが始まる。
勇敢な客も交えて。
前回もそうだった。これで大半の記憶は消えてしまう。
かろうじて残った記憶が上記である。

リップは全てを語る。
クラウディアこそがタナトスであることを。
それに気付き、彼女を殺そうと思ったが、リップには出来なかった。彼も彼女を愛した一人だったから。
彼女をメメントで殺してしまうか、植物人間にして封印するか、どちらかの選択しかない。
まずはクラウディアをバートリーの下から救い出さないといけない。
かくして、ダンピールもヴァンも関係ない連合軍が結成。
バートリーに打ち勝つためには強力なヴァンの力が必要。そのためにヴィベルは百鬼を倒し、真のヴァンの姿を取り戻すことに。それまでの間、皆で協力して、バートリーの配下たちに応戦することに。

うん、ここで、ヴィベルに裏切られたとクヨクヨして、どこかですねているドミニクの下に、タマカゼという憑き物を落とす人が現れ、彼を励まし、この戦いに向かわせるのですが、このタマカゼがいつ登場したのかよく覚えていない。確か、リップが呼び出したはずだが。
まあ、ドミニクもバートリーとの戦いに向かったということです。
アンブレラはバートリーの下にたどり着く。そこで、知りたくない真相が明かされる。
アンブレラに身ごもされたクラウディアは、バートリーに拾われた。彼女は子を産み、バートリーは殺すのも可哀想だとダンピールに預けた。今では、その長になっていると。
ロートはアンブレラの娘だったようだ。
アンブレラはそんなことをロートに知られたくないが、バートリーはそれを彼女にも告げる。
これで連合軍が解体するかと思いきや、彼らの血を超えた結束は強く、共存への道を未来に見出しているのか、全く動じない。
そんな中、百鬼をしっかり斬って、戻って来たヴィベル、そして、遠くから援護射撃をするドミニクの力を借りて、ロートはバートリーを倒す。

ヴィベルは、自分を捕らえていたトゲを抜く。
失われた血をドミニクから吸い、自分の体に取り込む。
そして、第3のヴァンであるファンクが自分自身であることを受け止める。
クラウディアへの想いが生み出した自分の鏡像。
ヴィベルはファンク、自分自身に打ち勝つ。
そして、クラウディアを強く抱きしめ、彼女を封印することで別れを告げる。
いつの日か、愛する彼女を殺すために・・・

とりあえず、覚えている限りを書いてみましたが。
どれくらい書けるのものなのかを体感したいところもあって。
まあ、この作品を創り上げることがどれほど凄いことか、演じる役者さんはじめ関係者の方々の努力がいかほどのものなのかがよく分かりました。
本当に凄い人たちです。
前回公演をある程度覚えていないとはっきり分からないところもありますね。
登場人物が多くて複雑だけど、実は大きな柱があって、それほど話としては難しくないようにも思うのですが、これだけの大作、まとめるのはやはり無理があるようです。
まあ、DVDがきっと出るでしょうから、その時にでも、上記の間違い探しをしながら楽しむとしましょうか。

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コメント

いつもありがとうございます。
今回はフッと現れて人工臓器をシュバッと作ってスゥーといなくなりました
覚えていていただけたのが何より嬉しいです。
来年も色んなところに出没できたらな、と思います。
またぜひ、みにきてください。

投稿: 成瀬サキ | 2015年12月28日 (月) 09時12分

>成瀬サキさん

悲しみ背負う暗い女の子、今どきの女子高生、奇怪なロボット人間。後は、下っ端軍人か。京都で殺陣もしてたね。
他もあったかな。思い出せるのはこれぐらい。
はっきりと認識したのは、やっぱりあの重厚な演技をしっかりしていた一人芝居。
今回も、しっかりと見ていましたよ。人工臓器を作るの、最前列で目の前だったし。
また、来年のご活躍を楽しみにしております。
まずは、この公演、千秋楽まで頑張って(゚▽゚*)

投稿: SAISEI | 2015年12月29日 (火) 10時21分

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