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2015年12月

2015年12月31日 (木)

【決定】2015年 観劇作品ベスト10 その3

残った58本の輝く作品たち。
今年の私の大事な大事な思い出です。
毎年、書きますが、この段階まできたら、実は順位はほとんど関係ありません。
もう一度、考え直したら、きっと変わるような順位付けになってしまいますが、今、この時に決めたベスト10を発表したいと思います。

これまでのことは全部リセット。
全て、私の記憶をたどって、色々なことも組み込みながら決めています。

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2015年12月30日 (水)

2015年度 観劇作品ベスト10 その2

一つ一つの作品をじっくり考えられるレベルの50本程度に絞ります。
その1での点数はリセットして、下記基準で加点・減点をします。

・もう一度公演があったら、他公演を切り捨ててでも観に伺いたいと思える作品ならば+2点します。

・チラシ、Twitter、ブログなどで公演関係者の方が上演時間告知をしていない場合に-3点します。
逆に、かなり積極的に告知をしている印象を受けた劇団には+2点します。
一応、減点対象になった劇団に関しては、作品名+上演時間で検索をかけて、私の知らないところで告知をしていなかったかは確認しています。
120分と告知した劇団の作品で、90分ぐらいに盛り上がりを見せた時に、まだ終わらないからとちょっと心のままに見れなかったということが、今年2回あり、確かに上演時間を告知するのは重大なネタバレかもしれないとは思います。でもね・・・本当にはしご観劇する者にとっては、重要過ぎる大事な大事な情報なのです。観ようかなと思った者になるべく足を運ばせるべく、各劇団のスタイルで上手く情報提示をしていただければと願います。

・受付の対応などに難がある場合、-2点します。今年は2件だけ。そのうち1件は最初の絞り込みを抜けてきました。
逆に丁寧だなと思える対応だった場合に+2点します。
最初の絞り込みで消してしまった劇団もありますが、下記劇団の対応はとても心地よかったと思います。これだけで作品の感動が2、3割増しするものです。
<TANSUI.、劇団六風館、劇団未踏座、劇団ぎぶあっぷ、劇団「劇団」、ALTERNAIT produce、少年眼鏡、笑の内閣、VOGA>

・上演中に私の中での常識を超えるお喋りがあった場合。あくまで、お喋りです。大きな笑いや、面白すぎて役者さんのセリフを思わず繰り返して喋ってしまうなんてものは対象にはなりません。あと、少しぐらいはお友達と凄いねとか喋りたい気持ちは分かるので、その程度は容認。
今年は3件だけ。大幅に減りました。どれも最初の絞り込みを抜けてきています。今年は少ないので、この3件はここで消させていただきます。
前説でお喋りに関する注意を促す劇団が少し増えてくれたように思います。客に緊張させて空気が固くなるとかの問題は確かにあると思いますが、個人的には携帯電話を切ってよりも言って欲しいです。だって、携帯はボタン押せば鳴り止むし、ある時間で切れるし、ずっと鳴りっぱなしはないでしょ。お喋りは上演時間中ずっとだし、止めるには口をふさぐしかないのですから。
下記劇団は前説できちんと言ってくださいました。そのせいか、序盤、妙に固い空気だった時がありますが、しっかり観て欲しいという気持ちがある劇団だから、そんなものは最後には吹き飛ばしてしまい、楽しい時間を過ごさせてもらったと感謝しています。
<壱劇屋、大谷高校、Project UZU、RandomEncount、芝居処味一番、超人予備校、STAR★JACKS、劇団レトルト内閣、劇団ZTON>

・私のTwitter、ブログに役者さんはじめ、公演関係者の方々からコメントをいただいた場合、+2点します。

・単純に好きな劇団の公演、好きな役者さんがご出演の場合、+2点します。

・複数回観劇した作品、Verが幾つかある作品に関しては、この時点でどれか1本に絞ります。

トータルで10点満点となりますので、上位50本ぐらいを目安にラインを引こうかと思います。

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2015年度 観劇作品ベスト10 その1

今年最後の観劇が終わり、感想も書き終えました。
まだ、観に行きたい公演もあるのですがね。ちょっと遠いから、仕事との兼ね合いで厳しい。
ということで観劇納めです。
242本。通算で1945本になりました。来年2000本達成できそうですね。
今年は1月が、観劇をお休みしたので、観劇7年目で3番目に低い数字です。
と言っても、1ヶ月、観劇を休むと、もうそんなに観ないようになるのではと思っていましたが、いつの間にか観劇ライフが復活。
まだまだ演劇の魅力からは逃れることが出来ないようです。
今年も作品を通じて、色々なことを思い、考えたりしながら、自分のことを見詰めることが出来たような気がします。お知り合いになれた観劇仲間や役者さんとかも少し増えたかな。
観劇を通じて、本当に豊かな時間を過ごしているように思います。
そんな自分を楽しませてくれた作品たち、それを創り上げた方々に敬意を表し、今年の振り返りと共に、ランキングを決めたいと思います。

毎年のごとく、まだ決まりません。
多分、その3で決定になると思います。
今、この部分を書き終えてから、振り返りを開始します。
まずは、観劇した242本を半分ぐらいに絞ります。
観終えて数日以内に、これぞ演劇だなあという演劇点と、とにかく話だろうと、踊りだろうと感動したかの感動点を各3点満点で点数付けしています。
これに、今、もう一度、また観てみたい作品かを考えてみて、そうならば+2点します。
これを、観た作品をランダムに並べて2回繰り返します。
トータルで10点満点となりますので、半分ぐらいに絞れるラインで決めたいと思います。

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イン ザ グッド【DanieLonely】151229

2015年12月29日 カフェ+ギャラリー can tutku (85分)

とある四兄弟の話。
ズレる会話。でも、繋がっている絆。これが温かい。
やっぱり、繋がっている人って、離れてても切れないんだなという安堵の優しい気持ちが芽生えてくる。
離れている間に大きな悲しみ、辛さ、痛みがあっても、それを分かち合おうと相手に寄り添って共有することができる。そして、それを乗り越え、大きな喜びへと変える人の想い合う、繋がり合うことで生まれる強い力を感じさせられる話。

<以下、ネタバレしますので公演終了まで白字にします。公演は31日まで。観劇納めにぴったりの作品ではないでしょうか>

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2015年12月28日 (月)

白井宏幸探検シリーズ 六甲山の珍獣 小永井コーキの謎を追え!【エリーの晩餐会】151227

2015年12月27日 インディペンデントシアター1st (75分)

もう一年が終わりますねえ。
今年2月に拝見した、同じ変態シリーズ。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2015/02/55-97dc.html
2月ですが、私は今年は1月は観劇を休んでいたので、今年2本目の観劇でした。
そして、今年はあと1本で観劇納めにする予定。間に火ゲキでも変態を観たんだったかな。
変態で始まり、変態で終わろうとしているかのような今年の観劇。
でも、不思議と心地よさがあるのは、両作とも変態に隠されて愛ある温かみのある作品だったからでしょう。

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2015年12月27日 (日)

MEMENTO2-甘キ死ヨキタレ-【劇団カメハウス】151227

2015年12月27日 一心寺シアター倶楽 (95分、休憩10分、90分)

前回拝見した作品。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/mement131228-55.html

恐らく、前回も観て、ある程度把握しておいた方が、細かなところもたっぷり楽しめるんでしょうね。
私は観てはいますが、ほとんど覚えておらずで、あたかも初めて観る物語のような感じで楽しみました。
にしても、凄い迫力ですよ。
ここはほんまもんやなあと思ったのが感想でしょうか。

主役のヴィベル演じる宮崎サカナさんのあまりにも美しい凛としたたたずまいをはじめ、魅力的な役者さんの宝庫。
特に目を惹いたなあというのが、影を魅せるファンクの山咲和也さん(自由劇場)、熱き魂に心震えるヴォーダンの服部雁之助さん、冷徹な狂気に魅惑される佐藤駿さん、執着する憎しみの権化と化したロートの川原梓さん、暴力性の塊を純粋に魅せるヘモの西田美咲さん(劇的☆ジャンク堂)、究極の愛を狂気に変えるエーデルガイドの実盛優花さんあたりでしょうか。

<以下、文章としては訳分からないからネタバレしないとは思いますが、ちょっと一部の言葉が気になりますので、一応、公演終了まで白字にします。公演は火曜日まで>

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会いたくて会えなさすぎるあなたたちへ【baghdad cafe】151226

2015年12月26日 シアトリカル應典院 (110分)

今年の6月に行われた試作公演で選ばれた作品。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/2015.html
この時は作品の構造が難しそうだなと思っていたが、本公演になると構造よりも話自体が深刻で難解な話になっていた。
何か気持ち悪くなって吐きそうになる作品。
正直、好みじゃない。
演劇には観劇するということでしか触れていない私のような人が、この作品を観ることで、描かれる演劇に関して同調することは非常に難しいことだと思う。だから、自分の人生の何かに置き換えて想像しないといけない。でも、演劇ってかなり特殊な世界のようで、それにはまる何かが観ていてもなかなか見つからない。
と言って、俯瞰して観るには、演劇やそれに関わる人たちを好きになり過ぎたようにも思う。
演劇をされている人、それに囚われているような人ならば、もっときつい思いを抱きながら観たのだろうか。それとも、心が解放されるような何かを得たのだろうか。
この作品に登場する演劇人って、自分の人生にまで演出をつけてしまっているような感じで、それが表現をする人の宿命なのだろうかと感じる。

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プレゼントタイム・ハローグッパイ【匿名劇壇】151226

2015年12月26日 HEP HALL (95分)

単純そうで複雑に絡み合って、歪みも出来てしまう恋愛関係を、壁を隔てた二つの世界を巧みにリンクさせて描いていく。
漫画のようなキャラクターたちのテンポのいい会話と壁を描写する美しい舞台セットを用いてスピード感のあるシーン転換を駆使した話の展開。
二つの世界に隠されている謎は徐々に浮き上がり、壁という存在が互いを分かつという現実の形としても、互いの心の中に歴史的に隔たりとして刻まれていることも見えてくる。
それでも、人は壁の向こうを知りたい、声を聞きたい、会いたいという感情が自然に湧き上がってくる。壁が無くなったとしても、そこには得体の知れない形の生き物がいるかもしれないし、言葉も通じないかもしれないのに。
そんな芽生える人の純粋な気持ちを恋愛というキーワードで描写しているような感じの作品。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は本日、日曜日まで>

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2015年12月26日 (土)

フォアグラ【劇団うんこなまず】151226

2015年12月26日 IRORIMURA プチホール (75分)

相変わらずの奇抜で訳の分からない設定、分かるようで分からないという微妙に不条理な会話で展開する話ではあるが、シーンは何度も繰り返され、海外ドラマスタイルで笑いのポイントも明確にし、作品の理解へと誘導を仕掛けてくれてはいる。
でも、眠くなってもくる。
おかげでメモは今、読み返しても何を書いているのか分からない。頭にわずかながらも残る記憶に頼るしかなくなってしまった。
と言っても、思い出せるのは、ご出演の女優さんが学生劇団の頃からお気に入りの方なので、変な着ぐるみ着てても、変わらず綺麗だなあということぐらいしか残っていないのが正直なところ。

最後の方で、これまたよく分からないアトラクションコーナーがある。
でも、これで頭が一度リセットされる。
眠ったり、分からないと行き詰まったものを一度クリアして、ラスト5分ぐらいを観る。
この時に、何となく作品が分かったような気がして、少し心がすっきりする。
こんな一休みが大事なのかもしれない。人生においても。
これが、そのまま作品で感じたことにもなる。
つまりは、頭で考えずに、この場で何かを感じ取ってみてと、体感させる芝居なのかもしれない。
いつものごとく、観終えて、普通の観劇には無い不可思議な感覚を残す作品だった。

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ババロワーズ・ショートショート・カタログ Vol.9 ゴールデンベストの巻【ババロワーズ】151225

2015年12月25日 道頓堀ZAZA (125分)

先月に引き続き、観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/130-c6bf-1.html

5作品。
可愛らしいダンスで綴られる身体表現パフォーマンスの1作品を除いて、何か情けない男ばかりが出てくる哀愁ある切ない作品ばかりでした。

これまでにご出演された役者さん方が勢揃い。
凄いものですね。それだけで愛されていることが分かります。
作品間の作・演のたかせかずひこさんのトークは、先月同様、ずいぶんとぼやき口調で面白い。この人の話ならずっと聞いていてもいいなあと思えるのは、きっとトークに愛があるからのように感じます。
こんな人が創った作品なんだから、作品に愛を感じ、それを演じる人たちが愛し、愛されるのは当然か。
愛おしい気持ちでいっぱいになれる楽しく素敵な時間でした。

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2015年12月23日 (水)

考え過ぎの喋り過ぎvol.5 ~お金について~【丸山交通公園ワンマンショー】151223

2015年12月23日 スタジオヴァリエ (40分)

vol.1に伺って以来、久々に講義を受けに行く感覚で。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/50-6e71.html
ずっと、観に伺おうとは思っていたのですがね。なかなか、京都はタイミングが合わず。
今回はお金がテーマ。
独自の視点で繰り広げられる、妄想のような世界観、奇抜な発想を交えたトークはやはり面白かったです。
今回はテーマが難しく、話を締めるための結論が無かったみたいで、苦しそうだったな。途中、切迫した表情で、懇願するみたいな感じになったり。
でも、価値をお金に換えるというマルクスの資本論での商品という考えを、自分自身に見立ててキメたラストはさすがの奇才っぷりを発揮されるなあと感動。
変わらぬ楽しいトークショーでした。

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2015年12月22日 (火)

せんたくの日和【空晴】151222

2015年12月22日 インディペンデントシアター2nd (90分)

ちょっと無理やりだろうってところも多々あるけど、勘違い、スレ違いを上手く活かしながら、話を進め、色々とある現実の中に人の想いを見つけ出していく。
数々の選択の結果の今。どうしようもないことだってたくさん。でも、選択したことによる何かは絶対にきちんと残っている。
それは自分だけのことではなく、自分の大切な人のことも思って、繰り返してきた選択だから。

生きていると色々な厳しい現実が降りかかってくる。ひたすら耐えて、頑張り続けていると、心にも汚れが溜まってしまうのかな。ちょっと洗濯。いつだってすればいい。
汚れを落として、新しい気持ちで。そうしたら、きっと見えなくなってしまったものも、澄んだ目で見れるようになるのかも。
そこには、きっと人の心温かいものがあるように感じさせられる作品でした。

<以下、ネタバレにご注意願います。大阪は本日まで、年明けに福岡で公演があります。公演期間が長いため、白字にはしていません>

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2015年12月21日 (月)

しずかなごはん【劇団ジャブジャブサーキット】151220

2015年12月20日 ウィングフィールド (120分)

面白かったと書くのは、ちょっとテーマが深刻な病気だけに、気が引けるところがあるが、やはり面白かった。
実際に取材も綿密に行っているようで、食べ吐きという摂食障害に至る経緯や、その治療の実状が非常に分かりやすくまとめられている。
ダイエットや失恋、家庭環境、仕事環境など、要因は絡み合っており、それに苦しむ患者の不安、それを一つ一つ丁寧に慎重に紐解いていこうとする医師たちの懸命な姿が浮き上がる。
同時に、作品として、ネットの流通により、情報が売り物になる変化する社会・時代を背景に、ある事件の真相究明という謎解きを交えて、話が肉付けされている。
そして、その犯人探しという行為が、こんな摂食障害など依存症に苦しむ患者たちにとっては無意味なことであり、決してミステリーのような虚構の世界ではなく厳しい現実なのだということを突き付けるようなラストになっているようだった。

<2015.12.23追記:公演日程を把握していませんでした。来年、5月、6月に津と大垣で公演があるみたいです。以下、かなりネタバレします。白字にはしていませんので、重々ご注意願います>

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今度は愛妻家【MEHEM】151220

2015年12月20日 Cafe Slow Osaka (120分)

3年前に学生劇団で拝見した作品。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/121206-1d55.html

観終えて、そのままを書くとほとんど泣けなかった。オカマのあるシーンぐらいだったのではないだろうか。上記リンク先の感想では、かなり泣けたことを記載しており、また自分でもその時のことはけっこう覚えている。
別に泣ければいい作品だということはないし、自分自身にも日々変化がある中で以前に観た作品との比較にどこまで意味があるのかは分からないが、やはり正直なところを書けば、見劣りした印象が強い。
まあ、個々の役者さんの熱演は楽しめたとは思うが、この作品自体を味合うには、いまひとつだったなというのが感想。
話の筋を覚えていたところも大きいと思う。朝早くから仕事をして詰め込んだ日程の観劇だったので少し眠気があったことも。年初に母が死に、死と向き合うことに対して、感情的では無く、冷静に分析するような視点があったのかもしれない。秋頃に彼女と別れて、愛する、大切に想うなんてことを斜に構えて見てしまっているところもあったかな。
これぐらいが、観る側としてのマイナス評価になった理由。
作品を拝見して一番感じるのは、どうもテンポというか、流れが悪い。特に、後半に向けて心情を蓄積しなくてはいけない前半が顕著。これは、個々の役者さんの一つ一つのセリフであったりもするし、しっくりこないぎごちなさを感じてしまう掛け合いや会話にもあったように思う。
これがために、ラストあたりの熱演、心情込めた数々の言葉も心震わされるレベルまでもっていかれなかったように思う。

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2015年12月20日 (日)

ツキノヒカリ【満月動物園】151219

2015年12月19日 シアトリカル應典院 (125分)

事故で大切な人を失ってしまった者たち。
悲しみの前にやって来る、現実の受け入れ。
沈黙していた、そんな人たちが言葉を語り出して、悲しむことが出来るようになり、そして再び人生を歩み出すようになるまでの話。
死で分かつことになった事実は変わらない。その悲しみも消えることは無い。
だから、悲しむことを我慢して拒絶することも無い。
各々の立場、やり方で、悲しみを受け入れ、取り込み、心の一部として背負って、乗り越えていく。
そして、幸せになって欲しい。そんな権利があるのだから。
そんな祈りが、温かく優しく、この死神シリーズの最終話として描かれているようでした。
どこか、生きることに安堵を得て、心が穏やかになるような作品です。

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2015年12月19日 (土)

バブルス・マーメイド【劇団赤鬼】151218

2015年12月18日 ABCホール (125分)

初日ということもあってか、少々、客も舞台も固めな印象かな。そのためか、ちょっと脱線するギャク・コメディー部分の大半は微妙な空気。
それでも、肝心の本筋は、やはりしっかりと魅せられます。
ある一言を書くと、一発ネタバレなので、ここでは記さないようにしますが、名作をベースに綺麗に美しく仕上げた作品だと思います。

私はハッピーエンドが基本的に好きですが、それよりも好きなのは、これからの続きに光が感じられる話です。
個人的な意見ですが、悲劇なんか面白く観れる訳が無く、それでもそんな悲劇が素晴らしいと思われるのは、そこから希望が見出せるからだと思うのです。
例えば、震災だって、それだけ描けば悲劇以外のなにものでもないですが、そこから、新しい命や生きる力、人にあった想いの優しさをたくさん見い出せれば、悲しい別れがそこにあったとしても、その最後には希望へと繋がるように思います。
そういう描き方が本当の厳しい現実を表現しているのだと思います。
この作品は、まさにそれが描かれているように感じます。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2015年12月13日 (日)

わたしがわたしであるために【演劇集団あしたかぜ】151213

2015年12月13日 Free Style Studio 金毘羅 (65分)

幸せの形を問うような話か。
これまでにもこの劇団の作品で感じる、自分自身と作品を通じて対話する形の作品。
純粋に素朴に、想いを連ねていく。
それは芯があり揺るぎない力強さを感じさせもするし、脆く壊れてしまいそうな哀しさを伴う弱さを感じさせたり。
夢と仕事とお金。一度きりの人生。
自分自身のことを削りながら、その想いを作品として昇華させているよう。

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覇道ナクシテ、泰平ヲミル 真王孫権編【劇団ZTON】151212

2015年12月12日 HEP HALL (120分)

両編とも観れて良かった。
既に観た偽蝕劉曹編の続きということだったが、続きというよりかは、孫権視点でもう一度、偽蝕劉曹編の真ん中あたりから話を見直して、補完しながら、泰平の世が生まれる夜明けみたいなところまでを描いている感じかな。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/120-a76f.html#more

真の平和のために。
それは、人が真になることから始まる。
2編通じて長い作品でしたが、行き着いた先は、そんなことを感じます。

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トイレはこちら【芝居屋さんプロデュース】151212

2015年12月12日 音太小屋 (55分)

責める女にかわす男。
枝葉ばかり見て、遊び幅が小さく、何かと口うるさい姉ちゃん。
幹しか見てなくて、安易に考え過ぎ、飄々とした調子のいいおっさん。
日枝美香Lさん(超人予備校)と田口哲さんの雰囲気が実にぴったり。
こんな二人が繰り広げる、ズレた不条理会話劇。
そこに毒のあるユーモアをふんだんに混ぜ込みながら、80年代の社会情勢に警鐘を鳴らしているような作品か。

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2015年12月12日 (土)

月と太陽ともぐら【プロデュースユニットSHIPPO】151212

2015年12月12日 LIVE & CAFE BAR PLACEBO (55分)

貧民街生まれのもぐらが、地中深くに潜り続ける中で出会う月と太陽。
その光が彼に闇の中にいる今、そしてこれからの自分に気付かせるような物語。
セリフは無く、和田雄太郎さんの動きと表情、mollenさんの生演奏だけで想像する世界。
ただただ、暗い。
闇ということもあって絶望的な苦しみ、切なさが浮かび上がるが、そんな闇だからこそ、見えるほのかな光に安堵を得る。
月や太陽が見えない地中の闇の世界でも、そこに光はある。かつて地上で暮らしていた時の光は自分といつも共にあり、それを体に心に刻んで、自分は生きている。
だから、下へ下へ、潜り込んでいる時間でも、希望を信じて、今の時を過ごして欲しいという祈りが感じられるような作品でした。

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まことに神の造りしをんな -智恵子抄-【劇団レトルト内閣】151211

2015年12月11日 ABCホール (120分)

重いものが胸にズシンと響く。
コーラスや生演奏といった演出が、描かれる世界を重厚にして、エンタメながら、心に訴えかけてくる力強さが大きい。
女。芸術家。この二つは、幸せを掴むために、どこかで一つに絞らないといけないのだろうか、捨てなくてはいけないのだろうかと感じてしまうような智恵子と、今の平成の世を生きる女性の生き様が描かれている。
時代が進んでも、この問題は何も解決していないのか。でも、その原因に人は人を愛してしまうというところも見えてきて、それならば愛はひどく残酷なものだとも感じる。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2015年12月11日 (金)

前略さくら様【STAR☆JACKS】151211

2015年12月11日 芸術創造館 (50分)

昨日の本編に引き続き、番外編を観劇。
(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/starjacks151209.html)

女郎部屋に預けたさくらを助けるために、讃岐から近江へ向かうまでの一人旅の道中の3つのエピソードが綴られています。
コミカルな一面をやや強めに出していますが、人情に溢れ、心優しい、石松の魅力を存分に味あわせる話が並びます。
コミカルで面白いけど、本編を見ていると、ずっと涙が滲んでくるかもしれません。
だって、この話は、本当は作品名のとおり、石松がさくらに聞かせる話だったはずなのですから。
手紙ではなく、きっと、近江から清水へさくらと一緒に、2人で帰る道中で、石松が調子にのって、少し話を盛ったりしながら語るはずの。
叶わなかったことだからこそ、いつも人の幸せを願う石松だったからこそ、その後、きっと幸せを掴んだはずのさくらと一緒に、彼の想いがこもったこんなエピソードを観なくてはいけないという思いがこみ上げてきます。

<以下、本編同じく、あらすじがかなりネタバレします。白字にはしていませんので、重々、ご注意願います。このブログ、観劇後、次の公演を観るまでの時間で急いで書きました。理由は、本編観たなら、是非、観たらいいと思えるような作品だったからです。大阪は明日の公演だけ。まだ、席はあるとのことでした。足を運んでいただき、石松の真の魅力を味わい、叶わなかったさくらへの想いに涙するといいのではないかと>

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2015年12月10日 (木)

覇道ナクシテ、泰平ヲミル 偽蝕劉曹編【劇団ZTON】151210

2015年12月10日 HEP HALL (120分)

初演は曹操を中心にした編を観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/95-3e8a-2.html
同時に上演された劉備を中心にした編を観逃がしてるので、ずっと気になっていました。
今回は、この二つを融合した作品となっており、記憶は曖昧になっていますが、何とか思い出しながら、忘れてしまっているのか、今回、再構成されて描かれたことなのかは分かりませんが、初演と繋ぎ合わせながら観ていました。

作品名どおり、覇道の下、今を壊し、それからをどう創り上げるのか。その先に泰平が生み出せるのか。
壊したり、裏切ったり、妬んだりと負の欲望も心の内にたくさん占める人間にそれが出来るのか。
歴史はそれを実現して、今がある。
これを描き出すことで、混乱して戦いがはびこる世において、どんな時でも、その運命を受け止め、壊し、創り、道を切り開く人の強さを浮き上がらせようとしているように感じます。

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2015年12月 9日 (水)

桜舞う夜、君想ふ【STAR☆JACKS】151209

2015年12月09日 芸術創造館 (120分)

私がこの劇団を観た最初の作品。2011年の再演版。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/starjacks111028.html
分かりますかね。ちょっとテンション上がって、ブログに感想を書いているのを。
多分、惚れたんでしょうね。そんな劇団です。

で、今回。
これが、もう・・・
もう最高じゃないですか。何から何まで。
熟練した殺陣や高ぶる熱さを魅せるエンタメの力は、この劇団の魅力でしょうが、きっとそれだけでなく、その底にあるしっかりした心、ぶつけようとする想いの力がいいんでしょうね。それがこの劇団、演じる作品の中にある男の魅力なのかもしれません。
個々の登場人物の心情描写はもちろん、シーン描写も非常に丁寧で、じっくりと見せる話の展開。それが蓄積していき、最後にとんでもない集大成を観ることになる。
心震える、感動の美しい物語。
今回は東京でも公演があるらしい。
良かった。こんな凄いもん、多くの人に観てもらわないともったいない。

<以下、あらすじがかなりネタバレします。来週には東京公演もあり、公演期間が長いので、白字にしはしていません。重々、ご注意願います>

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祭!2015 -Final-【足一】151208

2015年12月08日 かつおのあそび場 (30分、20分、20分、25分、休憩20分、5分、5分)

今年のvol.2~11までの上位4組が揃う。
そのうち3作品は、ほぼ二人芝居。
二人ということもあるのか、そこにある想い合いが共通して感じるようなところでしょうか。
悲しく辛く、不安に苛まれてしまい、どう前へ進めばいいのか分からなくなった人の一歩を踏み出させるのは、あることに気付くことだと伝えているような話だったように思います。
そのあることは、自分が想われている存在だということでしょう。
そのことを互いに見詰め合う中で、見出していく。それを、様々な個性的な設定を基に描き出しているような感じ。
どれも、個々の役者さんの魅力はもちろん、その掛け合いがさらに魅力を高めている熱演光る素晴らしい作品が揃っていました。

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2015年12月 4日 (金)

重力の光【子供鉅人】151203

2015年12月03日 近鉄アート館 (110分)

愛の不毛と救済の三部作のラスト。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/115-cbf9.html
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/80-aab2.html

愛の不毛を厳しい現実と共に惨劇で描き、最後に絶望。でも、そこから愛ある限り生まれる希望を見せるような作りはこれまでと同じか。
弾けた女子高生やおかしな西部劇といったこれまでの作品よりも、炭鉱のさびれた町というより不条理などうしようもない現実が感じられる背景の今回の作品は、愛にすがりつきたくなる人たち、その愛に裏切られ、見放されても、なお離そうとせず、掴もうとする人の愛への執着が強く描かれているようだった。このあたりが、私たちを天へと向かわせない、地へととどませる。つまりは生きるために働く重力は、愛の力なのかもしれないと語っているよう。
ラストはそんな愛が互いに存在し、愛し合うことに繋がっていることを知ることで、この歪んだ世界も美しく見えるような、愛によって絶望も生まれるが、同時に輝く希望も生まれることを伝えているように感じる。

<以下、あらすじを書いているので、かなりネタバレします。来年1月の東京公演まで先が長いこともあり、白字にはしていませんので、重々、ご注意願います>

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2015年12月 3日 (木)

ミキシング・レディオ【OIL AGE OSAKA+TOKIO】151202

2015年12月02日 芸術創造館 (125分)

東京公演での感想はTwitterでけっこう見かけていましたけどね。
まあ、ここまで衝撃的な作品だとまでは思っていませんでした。
凄いとしか言えないような驚愕する作品です。

生収録のラジオ番組中に起きるドタバタ。
様々なトラブルに襲われるDJはじめ、スタッフ陣。
それを何とかやり過ごそうと頑張る姿が超ハイスピードでコミカルに流れて展開する中、いつの間にか、その結束が、人は決して一人では無い、皆に助けられ、逆に助けながら日々、成長していくんだという心温まる答えに導かれている。
気付けば、ちょっと涙ですよ。あれだけ、笑いながら、スピード感に圧巻されて、茫然としていたのに。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2015年12月 2日 (水)

火曜日のゲキジョウ【イヌチャンネル×Micro To Macro】151201

2015年12月01日 インディペンデントシアター1st (30分+30分、休憩10分)

国家。
時として、その見えない闇の力に抑えつけられる者たち。
そんな力に屈せず、自分自身の大切なポリシーの下に、誇りを持って戦うということを、ハイテンションキャラを活かしたコメディーで描くイヌチャンネル。
そんな負の力を包みこんでしまえるような、もっと大きい力が自分たちにはあると信じて、その温かい人の想い合う強さを描き出すMicro To Macro。
といった感じの共通テーマと、それに対する抗いを各々の視点で描くような二つの作品でした。

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