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2015年11月

2015年11月30日 (月)

新・学校の怪談【馬鹿(うましか)やろう】151129

2015年11月29日 シアターカフェNyan (80分)

妖怪という分かりやすい面白キャラを活かした、楽しいドタバタコメディー。ちょっぴり恋だの友情だのといった青春要素も盛り込んでいる。
ダンス部設定で、ダンスアクトのエンタメも加え込むという巧みさもある。
話のまとまり、展開が粗いところも多々あるように思うが、総じて、心地よい時間を創り出しているように感じる。

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2015年11月29日 (日)

ババロワーズ・ショートショート・カタログ Vol.8 セクシャル・ローズピンクの巻【ババロワーズ】151128

2015年11月28日 道頓堀ZAZA (130分)

4月から始まった月一のこの公演。
土曜日1回ということもあって、ずっと観逃がしてきた。
行ければ行くでは、結局、観ず終いになる。
今回は、他公演を切り捨て、これを観ると決めて伺うことに。

う~ん、自由だ。
5つの作品、ダンス、コメディー、ハートフル、お色気とバラバラ。
それに相まって、様々な形で熱演を魅せる役者さん方。
どこを切り取っても、必ず面白さが入り込む仕掛けになっている公演。

12月最終週がラスト。最終回は3日間公演があるらしい。
ただ、この週は今の時点でもどこを選ぶか決めかねている激戦週。
そこに新たに入り込んできた、この公演に頭を悩ます。

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CREATIVE DIRECTOR【THE ROB CARLTON】151128

2015年11月28日 HEP HALL (110分)

前作もベタ褒めでしたけどね。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/115-cbf9.html
今回も絶賛です。
笑ったし、感動したし。
DVDで何回も観て、家でも楽しみたいなあ。
この作品に限らず、これまでの作品も。
でも、きっと、ここはいつもチケットが自分の名前も記載されたホテルからの招待状みたいになっており、恐らく、その日、その時の特別な時間を提供しますといったスタンスが強いのだろうから、無理なんだろうなあ。
でも・・・、皆から声があがったら、記念品みたいな形で何とかならないものですかね。
作品は大満足。この劇団の上質、スマート、cleverな空気も大好き。
不満はその一点ぐらいです。

いつものごとく、降りかかる災難に必死に立ち向かう男たちの姿。
ドタバタになりながらも、スマートにその困難をクールに乗り越えようとする展開に大いに笑う。
今作は、その先に、それでもやり抜く。たった一つのものを創り出すために、誇りを持って。
そんな創造する者の熱き精神で最後、感動させて話を締めています。

<以下、ネタバレしますので公演終了まで白字にします。公演は本日、日曜日まで>

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INDEPENDENT : 15 151127

2015年11月27日 インディペンデントシアター2nd (25・30・30分、休憩25分、25・25・30分)

昨日に引き続き観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-1.html
今年もコンプリートできました。

毎年書くことだけど、一人芝居は創るのも難しいのでしょうが、観るのも難しい。
まず大きく、役者さんの魅力を楽しむのか、話の面白さを楽しむのかで分かれる。
7年目になるので何となく自分の好みも分かってきたような気もします。
話の設定はとりあえずありきで、不可思議な面白設定にしておいて役者さんの魅力を存分に醸そうとしている作品。多分、これが一番苦手。30分もたないといった方がいいのかも。開始しばらくは凄く楽しんでいるから。
あと、この日もあったけど、どんでん返しの連続や軸に沿っていない時間・空間の多すぎる転換。こちらは逆に30分が短いのだと思う。長編ならば、展開に合わせて最後はここに落ち着くのかあと巧妙さに感動することも多いが、短編には切れ味を求めるから。
役者さんの魅力を感じ、かつ巧妙な展開、もしくは心に響くメッセージが込められているような作品が好きなのかな。
今年で言えば、TYPE-OSKの犬養憲子さん、如水のおぐりまさこさん、鈴の小坂愛さん、メイワクな女の山本香織さん、水彩度の大橋未歩さんが私のベスト5。

<以下、ネタバレしますので公演終了まで白字にします。公演は本日、日曜日まで>

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2015年11月27日 (金)

INDEPENDENT : 15 151126

2015年11月26日 インディペンデントシアター2nd (15・35・25分、休憩40分、20・30・30分)

2009年から観ているから、もう7回目かあ。
ここ2年はトライアル予選は観るの辞めようと思ってスルーしていますが、やはり本選は足を運んでしまいますね。
正直、毎年、分からないなあという難解な作品や、あんまり好みじゃないなあといった作品も多いのですが、ドンピシャにはまってしまう素晴らしい作品にも出会えますから。
まだ6作品を観たところですが、今年もそんな作品が。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2015年11月24日 (火)

黒い湖のほとりで【evkk】151123

2015年11月23日 クリエイティブセンター大阪 4F ドラフティングルーム (130分)

役者さんの表情どころか、日没と共に暗闇になるので、姿もはっきり見えなくなる。大きなホールなので、声も響いて、一語一語をきちんとは聞き取れない。ただ、そこにどんな感情が籠っているのかは分かる。
そんな状態で感覚を研ぎ澄ませ、必死に想像しながらの観劇。
入ってくる話の内容は重苦しい。暗く鬱蒼とした話に希望の光は見えてこない。物理的に光を求めようにも、舞台自体が暗いし、役者さんの衣装に付けられた光の欠片もボロボロと舞台に落ちて散りばめられていく。
60分ぐらいで辛くなり、何度も時計を見るが、全然、時間が経たない。
2時間という時間が、光が見えない苦しみや辛さの中にいるとどれほど長いものか。
この感覚は、きっとこの作品の登場人物たちの時間と同調しているのかもしれない。

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趣味と実害【中野劇団】151123

2015年11月23日 音太小屋 (105分)

2年振り。
待ち望んでいたこの劇団の公演。
変わらぬ安定の面白さ。この一言に尽きます。
前回の第15回公演のDVDも購入して、多分コンプリートしているはず(4回公演だけ無いけど、受付にも並んでなかったから販売していないのかな)。
計算し尽くされた巧妙な笑いが今回も最高。

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2015年11月22日 (日)

猩獣【竹村晋太朗presents 劇団壱劇屋】151122

2015年11月22日 HEP HALL (60分)

シビれる舞台でした。
劇団色でもあるのでしょう、真摯な立ち振る舞いが非常にはまる作品だと思います。
人が人を想う気持ちが、憎しみや悲しみから生み出される凍った負の力を溶かし、温かみある優しき心へと変えていく。
そんな渾身の想いが込められた一振りが、殺陣というアクションで素敵に表現されています。
感動。見事な作品でした。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで>

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2015年11月21日 (土)

Bitter Sweet Samba -Tomorrow is another day-【TEAM☆RETRIEVERS】151121

2015年11月21日 インディペンデントシアター1st (90分)

昨年7月に拝見した作品の続編。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/95-3e8a.html

構成は基本的に同じ。
おバカで、あまりにも言動が子供っぽいので、ちょっと情けなくなってしまうような男どもの姿。
まだまだ若いのに、けっこう深刻な女性が歳をとることの暴露トーク。女子ならではの、男とは切り込み方が違う視点で恋愛に対する斬新な考えを披露する。
そして、そんな男女、世代、生まれ育ち、生きる道の違いがあれど、ここシェアハウスでは、互いへの想いをシェアして、大切な時間を育んでいるということを見せている。
明日は今日とは違う日が訪れる。
それは、出会った人たちと言葉を交わし、その中で励まし、励まされながら、様々な想いを分かち合い、明日への希望を抱くように人が成長していくからだと思えるような作品でした。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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1000年の恋【劇団「劇団」】151120

2015年11月20日 芸術創造館 (110分)

最後の方は、あちこちでグスグスと鼻をすする音がうるさいぐらいになっていましたね。私は、歯を喰いしばって涙を目にためるぐらいで何とかとどめましたが、その防波堤が決壊したら、恐らくそんな人たちの仲間入りをしていたことでしょう。
感動の名作と謳っておきましょう。
話としての面白さはもちろん、役者さんの熱演、感極まった熱い感情表現と共に、凛とした厳格な言動、少し拍子を抜けさす笑いとそのバランス感覚が絶妙で非常に観やすい作品になっています。

1000年の時を経て、そこにあった人の想い。それは恋や友情や家族愛などを生み出すと同時に、人間の愚かさなのか、自分たちの住む世界を破滅させもした。
それでも、人は人のことを想い続けて、生を繋げていった。どんな時代にも必ずある誰かが誰かを想う気持ち。それが生きることの意味合いであり、その連鎖がいつの日か、皆が幸せに導かれるような世界を創り出せるという切なく哀しいけれど、狂おしいほど人を愛おしく感じられる希望の物語。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで。ちょっと自分の中に眠っている感情を引き起こして、感動する心と涙を流したいなと思うなら、足を運べばいいと思います>

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2015年11月16日 (月)

劇論 ~どこから来てどこへ行くのか~【劇団太陽族】151115

2015年11月15日 ウィングフィールド (85分)

日本と世界の演劇史を、有名作品を通じてたどっていく。
その中で、演劇に関わった人たち、それこそ誰もが知る有名な作家と触れ合いながら、この劇団で役者を務めた一人の男の生き様に想いを馳せているような話。
降りかかる運命に翻弄されながらも、力強い覚悟を持って懸命に生きる者。その創り上げた時間を、これからも刻み続けていくといった、永遠に続く宇宙の時間のように、一つの演劇の歴史の時間を終わることなく続くものへとする意気込みを見せている。

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木曜ドラマ 警部パハップス(全10回)【劇団ガバメンツ】151115

2015年11月15日 道頓堀ZAZA HOUSE (105分)

嘘丸出しの刑事ドラマと、それを演じる役者さんの実際の姿。それを演劇作品として舞台で見せるこの作品。
テレビ、現実、舞台と不思議な構成ですね。
この曖昧な彷徨った感覚が、警部パハップスの口癖、多分に通じているし、現実の日常を生きる者も、大したことなど起らずとも、自分に何か訪れることを信じて、我慢しながら日々を過ごしているといったところに結びついているようです。
この劇団ならではの洗練されたとか知的なとかが感じられる、いつも楽しんでいる面白味が味わえる素晴らしい作品でした。

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2015年11月15日 (日)

月の王子【劇団空組】151114

2015年11月14日 カナリヤ条約 (85分)

私がこの劇団を初めて拝見した作品。
2010年1月ですね。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/100116-4646.html
<↑簡単なあらすじを書いており、ネタバレしますのでご注意願います>
この時、けっこうお気に入りになったみたいで、初演もDVDで拝見しています。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/dvd-90b6.html

私の中では、今回の再々演で、確実な名作としての位置付けとなりました。
童話を題材にしているので、キャラの楽しさをベースに、ちょっと笑いも組み込みながら、人が人を幸せにしたいという美しく優しい想う力が、世界の幸せを創り出すような素敵な温かみある作品となっているように思います。

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2015年11月14日 (土)

Bar あの夜Ⅲ【真紅組プロデュース】151114

2015年11月14日 インディペンデントシアター1st (105分、休憩10分)

1、2回目の感想。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-5.html

今回も、ちょっと不思議なバーで、客としてやって来る時空を超えた歴史上の人物たちが、その人の生き様を語りながら、テンポ良い楽しい会話を繰り広げる。
客は全員、女性。ガールズトークが炸裂といったところか。キャラもかなり濃く個性的な設定なので、その会話を聞いているだけで面白い。
同時に、このバーは悔いを残した者が、あの世へ行く前に留まる場所でもある。
客はもちろん、このバーで働く者も。
客、ママ、メイド、下働き、バイトが互いに触れ合う中で、自分の生き様を振り返り、その人生に誇りを抱いて、この作品の場合は来世になるのか、より良き人生へと進んでいこうといった考えに変わっていく人の姿を見ることが出来る。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2015年11月11日 (水)

火曜日のゲキジョウ【ナルセケ×劇団ヴァダー】151110

2015年11月10日 インディペンデントシアター1st (25分+25分、休憩15分)

スレ違う父娘。
スレ違う夢を追う妙齢の者たち。
性別や世代が違ったり、日常の生活スタイルが異なっていたりと様々な人間たちが、分かち合えていない現状に不満や不安を抱きます。
でも、相手の心の中に少し潜り込んでみたら、そこには同じ視線で見ていることがたくさんあり。
繋がり、分かち合い、想い合いはそこに存在していた。
そんな安堵と温かさを描くという、無理やりですが共通テーマが見られる2作品。

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2015年11月 8日 (日)

箱庭短編集【箱庭計画】151107

2015年11月07日 STAGE+PLUS (20分×3)

3本立てのオムニバス公演。
今を生きる若者たちが、これから未来に向かって進んでいく。
その時に自分自身を振り返らないといけないこと、今の自分を見詰め直さないといけないこと、先人たちの生き方に目を向けてみないといけないこと。
こんなことが、各々の作品で組み込まれているのではないでしょうか。
どの作品も、これから踏み出す一歩を温かく見守りたいような気持ちになる素敵な作品だったように思います。
ちょっと、一つの作品は、ほとんど分からなかったので、感覚的ですが・・・

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船の行方知らず【努力クラブ】151107

2015年11月07日 アトリエ劇研 (90分)

けっこう笑ったので、ここはそんなに笑えるところだったかなと思い、過去のブログを調べてみる。
2012年に初めて観ている。旅行者感覚の欠落。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/121210-8334.html
興味を惹き付けておいて、それに応えない。期待を膨らませておいて、後半だれる。退屈。この時の感想。
そこから数回は拝見して、今年も観ている。彼女じゃない人に起こしてもらう。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/150509-a48d.html
非常に面白い。でも、何か納得いかない不快感が残る。この時の感想。

観ているうちに、この劇団のスタイルに慣れてきたのか、今回の作品もかなり魅力的な面白さだった。
そして、同時に上記したような感想も抱く。
でも、今回はしょうがないか。題名どおりだから。
二人一緒に乗る船。一度、離れることを経験して、さみしさを知った二人だからこそ、その船はどこにも向かえなくなってしまったのではないかという冷徹な感覚が残る。

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虚言癖【劇団暇だけどステキ】151106

2015年11月06日 芸術創造館 (135分)

現実世界と小説の中の世界を交錯させて、悲しい運命を背負うことになってしまい、絶望の中にいる一人の女性を救い出すような話か。
愛情に飢え、その経験から本来の意味でも飢えていた彼女。
そんな彼女の凍り付いた心を溶かして、再び、未来に希望を抱ける道へと進ませるものは、やはり彼女に与えられる言葉とそこにあるその人の想い。
たくさん投げ掛けられる言葉の中にある彼女のことを想う優しい心を知った時に、世界は暗闇から、再び美しく輝き始めるようなラストで話は締められています。
少々長く、構成は簡単ではあるけど、少し複雑化してしまっているようなところが若干ありますが、とてもよく出来ていて、素敵な話だなあと感動しました。

<千秋楽公演まで、後数時間。本日16:00から。一応、ネタバレしますので、公演終了まで白字にしておきます>

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2015年11月 7日 (土)

おやすみラムチョップ!!!!!【超人予備校】151106

2015年11月06日 インディペンデントシアター1st (100分)

可愛い羊、ヤギキャラによるコミカルをベースに、安らぎある普通の日常を過ごすために私たちがしないといけないことを問うメッセージが組み込まれているような。
それは、とても温かいものであると同時に、不穏な空気が漂う今の社会における厳しい警鐘も含まれているような感覚が残り、いつものハートウォーミングだけで終わらない作品だったように感じました。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2015年11月 4日 (水)

くらげなす、流体力学の基礎知識【A級MissingLink】151103

2015年11月03日 ウィングフィールド (110分)

今とはちょっと違った世界。
特に何かが大きく変わった訳では無い。
あの人がまだ活躍していて、プロ野球監督にはこの人がなり、流行のSNSは違った名前だけど普通にある。
そんな程度の世界設定だが、今とは確実に違っている世界での、ある商店街の人々に焦点を当てて、浮き上がる社会問題を見ようとしているみたい。
今、漠然とおかしいな、何か悪い方向に進んでいるなということが、やはり同じようにはっきり見えないのだが、もうすぐにでも溢れてこぼれてきそうな絶妙なバランスで話は展開し、それが不安を煽られたり、方向を修正するための導きの光が少し見えたりする。
作品を通じて、隠れている、隠されている今の現実社会の問題点を見出し、そこからより良き社会への導きに希望を見つけ出すような感覚が残る作品だった。

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2015年11月 1日 (日)

君と笑わば【摂河泉21】151031

2015年10月31日 インディペンデントシアター2nd (105分)

何かめちゃくちゃに良かったのだが。
どうなっていくんだと話の展開にワクワクして、かつ楽しい個性的な登場人物たちの掛け合いに泣き笑い。ここで男を見せろよ、よくぞ覚悟を決めて辛い一歩を踏み出したな、俺にはその考えは無かったけどそれって凄くかっこいいよ、逃げないんだなお前は、巧い振る舞いでその場を凌ぐより不器用でもずっと続く分かち合いの方がいいねとか、心の中でいちいち、登場人物たちに激励の声を掛けるような観劇となりました。
話としても凄く好きだし、演じる役者さんが、役にしっかりはまっていて、かつ丁寧。細かなところまで、大事にして作品を、表面的な技術を駆使することはもちろん、そこに舞台でにじみ出てくるしっかりとした想いを込めて、素敵に仕上げようとする気持ちが伝わってくる。
基本的にボキャブラリーが少ないので、この言葉を書いた時は、かなり満足していて、かつ、観終えてこのブログを書いている時もまだちょっと興奮していると思ってもらえればいいです。絶賛の作品。

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雪降り姫 ~雪見堂大合戦。境内は戦場だ~【しろみそ企画】151031

2015年10月31日 芸術創造館 (120分)

人間から虐げられる妖怪、その残虐性から鬼へとなろうとする自分を諫める幽霊、世間から認められない忍、家族が分かつことになってしまった寺を守る一家、家族に問題を抱える巫女、世の人から迫害され愛する者と悲しい別れを経験した神様・・・
自分は誰からも想われていない。そう、悲しみや恨みを増幅させ、辛い人生を過ごす者たちが、ある事件をきっかけに、自分にもずっと想い続けてくれている者がいることを知り、自分も実はずっと恨みや悲しみだけでなく、愛や友情の心という想いを持ち続けていることを知る。そんな凍った心を溶かしていくような話。
ぶつかり合う中で、痛みを知るから、相手の痛みを理解し、同じ苦しみを抱かないで欲しいという願いが生まれる。それは、相手だけでなく、自分自身への祈りでもある。話の中で、そんな分かち合いがたくさん生まれ、やがてはかつての悲しみ、恨みを消し去り、これからの希望へと結びつけていくような温かく力強い生き方が見えてくるような素敵な作品でした。

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