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2015年11月21日 (土)

Bitter Sweet Samba -Tomorrow is another day-【TEAM☆RETRIEVERS】151121

2015年11月21日 インディペンデントシアター1st (90分)

昨年7月に拝見した作品の続編。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/95-3e8a.html

構成は基本的に同じ。
おバカで、あまりにも言動が子供っぽいので、ちょっと情けなくなってしまうような男どもの姿。
まだまだ若いのに、けっこう深刻な女性が歳をとることの暴露トーク。女子ならではの、男とは切り込み方が違う視点で恋愛に対する斬新な考えを披露する。
そして、そんな男女、世代、生まれ育ち、生きる道の違いがあれど、ここシェアハウスでは、互いへの想いをシェアして、大切な時間を育んでいるということを見せている。
明日は今日とは違う日が訪れる。
それは、出会った人たちと言葉を交わし、その中で励まし、励まされながら、様々な想いを分かち合い、明日への希望を抱くように人が成長していくからだと思えるような作品でした。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

舞台は、上記リンク先のシェアハウス。
香夏子は相変わらず締め切りに追われている。
栗健は、DJクリス・ケトラーと名乗り、新しいラジオ番組も担当しているみたい。打ち切りが決まった時は、DJを辞めるとか言っていたが、無事に復帰できたようだ。もう新たな仕事を見つけられる歳でもないし、やりたいことが続けられてよかった。
駿介と桃香の仲は進展していないようだ。互いの部屋を行き来したりはしているみたいなので、停滞期みたいな感じか。駿介は、桃香に借金をして家賃を払っての生活。相変わらず、甘えている。そして、桃香の人の良さは変わっていないみたい。
大地はミュージシャンとして、ギター片手に相も変わらず自作の曲を披露。ほぼパクりのようではあるが。
陽菜という遠距離恋愛中の若い女性がいたが、ここを出て行った様子。彼氏と無事に結ばれたのか。
シェアハウスの財政は厳しい。一人減ったら収入も減るので、オーナーから、管理を任されている香夏子はきつく言われるのだろう。彼女の疲れた顔は、仕事の締め切りだけでは無いようだ。
そんな中、隆裕が置手紙を残して、出て行ってしまう。

いったいどうして。
陽菜に続いてなので、ショックは隠しきれないが、どうしようもない。
でも、しばらくして新しい住人が決まる。
女子らしい。
男どもは騒ぎ出す。
彼女のいない栗健、駿介、大地。
もし、想いを寄せられたらどうするか。互いにバッティングしないように、好みのタイプを分かち合っておく。合コン前の暗黙の事前取り決めみたいな感じか。
栗健は大人なので、そんなくだらない会話には付き合わない素振りを見せるが、いつの間にか入り込む。
駿介はモデルタイプが好みらしい。スラっとしていて、背も高く。
残念ながら、桃香はちょっとそのストライクゾーンからは外れている。
そんな会話を桃香に聞かれ、駿介は追い込まれてタジタジに。
そんな馬鹿なことをしている駿介だが、隆裕の携帯に香夏子には連絡をしてあげろと留守電をいれる。
自分がこのシェアハウスに連れて来たこともあるし、何よりも色々と相談にのったり、面倒をみていた香夏子が何も言わずに去っていった隆裕のことを心配して、落ち込んでいることを知っているから。

新しい女子がやって来る。
島根からやって来た美容師、詩織。
男どもは、少しシャレた服装でお出迎え。全然、いかしてはいないが。
早速、花を渡したり、島根トークでアクションをかけるが、見事に空回り。
それもそのはず、彼氏がいるのだから。
歳は28歳。29歳とアラサーの香夏子とはほぼ同期だ。24歳の桃香が最年少に。
3人はすぐに打ち解けあい、女子トークが繰り広げられる。
詩織が美容師なので、得意のマッサージを妙齢の二人にしてあげながら。
化粧水のしみ込み具合やら、アイラインのゆがみやら。よく分からないが、25歳を超えると急に肌質が劣化するものらしい。
私も昔、美容液の開発をして、今でもその製品は販売されているが、確かにそんな感じだっただろうか。
彼氏の話。ラインで知り合ったみたいだが、そんなに上手くいくものなのか。ジェネレーションギャップは色々なところで出てくる。
でも、桃香が母性本能をくすぐられるのか、駿介に想いを寄せる気持ちは少し分かるみたい。香夏子には全く理解できないようだが。
グルメライターの香夏子の仕事の絡みで、800円のプリンをみんなで食べることに。
桃香が冷蔵庫に行くと、そこには得体の知れない虫が。
聞いている限りではカマドウマだが、このシェアハウスのある大阪ではあまり見かけないみたい。詩織は田舎育ちなので、余裕で手でつぶす。
そんな生まれ育ちの違いもネタに話は盛り上がる。
のはずだったが、詩織の彼氏から電話がかかってきて、お開きに。
けったいな大阪弁で甘え声で彼氏と話す詩織。こうなったら、長電話になるのは間違いない。プリンは彼氏無しの2人で食べる。

駿介が香夏子のところに。
多額のお金。これまで滞納してきた家賃を一括で。
定期預金をくずしたらしい。バックパッカーの駿介にとっては大事な次の旅の資金。
これでやりたいことは、またしばらく出来なくなる。でも、それよりも自分の帰る場所、ホームが無くなるのが嫌だから。
後ろには栗健や大地もいる。
二人も、いざという時は、このシェアハウスのために力を惜しまないつもりらしい。
香夏子は、シェアハウスの財政難に関してオーナーにきつく言われていたらしく、少々、へこんでいた。
それ以上に、隆裕に黙って去られてショックを受けていた。大事に思っていたのは自分だけだったのかと。
歳のこともある。やりたいことをするということと、ここでの生活。
でも、そんな悩みはみんな持っていて、それでも、人生のある時期をここシェアハウスで過ごしている。
部屋をシェアしているだけではない。ここでは、みんなでそんな様々な人生の悩みや喜びも全部含めてシェアし合っていることに気付く。
明日はまた違う日になる。そんな希望を抱いて、みんな今日という日を明日に繋げて生きている。

ラストは、前回同じく、皆の姿がフラッシュで描かれる。
詩織は彼氏とラブラブの様子。
栗健はラジオでそんな人の生き方を語っている。
駿介は、かっこよく香夏子にお金を渡したものの、桃香に返すお金はほとんどなく、わずかな誠意を見せて睨みつけられている。それでも、きっと、自分のことを考えてくれていた喜びの方が桃香には大きいだろう。
大地は香夏子を励ますための歌を作ったのか、無理やり聞かせて、香夏子に嫌がられて叩かれている。
こんな面々に、明日がやって来る。それは今日とは違う、でも繋がったより素敵な日となるのだろう。そして、ここを去った者も、そんな面々と過ごした大切な時間を自分のホームだと信じて、己の道を進むのでしょう。

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