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2015年9月 7日 (月)

呼子鳥【虚空旅団】150906

2015年09月06日 カフェ+ギャラリー can tutku (80分)

あ~、なんかとっても素敵だった。
このポカポカ心温まる心地よさといったら。
女優さんお三方の自然な姿がまた素敵で。
ちょっと笑えてきてしまったり、じんわり切なくなったりするんだけど、そこにはいつも優しさがあるんですよね。
友達同士だから、厳しくこんなのダメとかズケズケと言い合ったりするんだけど、幸せや価値観の押しつけとか、相手の否定じゃなくて、そこに思いやりや、相手への信頼、許容があるからこその互いの言動なのです。
きっと、これが世界に誇れる大和撫子の姿ですよ。
みんな幸せになってくれたらいいなあ。これからも降りかかる悩みや苦しみを、互いに受け止め合って、自分で掴む幸せを手に入れて欲しい。そして、その幸せを、喜び合って、さらに幸せを増幅して、みんな素敵な人生を歩んで欲しい。
3人に素直にそう思える気持ちを持てた自分も、きっと、この作品を観て幸せ。

友人の披露宴に出席していた3人。ゆっこ、マキ、汐里。
二次会まで、だいぶ時間がある。近くに住むゆっこの家で時間をつぶすことに。
幸せそうで良かったあ。旦那もいい人そうだし。ドレス、綺麗だったねえ。文金高島田はどうかと思うけど。親戚のおばちゃんそっくり。あの子も将来ああなるのかな。DNAは恐い。なんて、本人にはあまり聞かせられない好き勝手なことを言い合っている。
お色直しはもう一回ぐらいあっても良かったかも。そんな発言に汐里は厳しい現実を突きつける。3回お色直ししたらいくらかかることやら。
3人の中で唯一の結婚式経験者である汐里。自分の時も大変だった。結婚式に旦那が非協力的だったから。本来は旦那と一緒にする衣装合わせに、代わりについてきてくれたゆっこに改めて感謝の意を表している。
汐里は妊娠中。実は結婚式の時には、既にお腹の中にいたのだが。
結婚が決まってから、旦那の借金が発覚。汐里の父がほとんど払ったのだとか。その後も、小額だが借金の督促状が届くことも。見栄をはるところがあって、金遣いが荒い。これからは子供もできるからしっかりしてもらわないといけないけど、なかなか厳しく言うことも出来ず。
いつの間にか、旦那の愚痴になっている。
でも、結婚してるだけ羨ましいよ。
そんなゆっこも、今、和太鼓をしている人と付き合っている。この広い部屋も、一緒に住むための準備なのか。でも、なかなか、一緒に暮らしたい、結婚したいとは言い出せないようだ。彼が今、自分のしたい和太鼓に懸命だから。
だからと言って、待っていても仕方あるまい。妙齢なんだから。
学生時代、必死に勉強して頑張った汐里が志望校に落ちた時、おかしいと学校に直談判しに行った行動派のゆっこだが、あの頃とは違うようだ。大人になったから、自分が正しいと思っても、それだけで行動には移せない。それに、行動したら必ず上手くいくとは限らないことも分かっているし。
待つのがいいのか、動くのがいいのか。難しい話だ。
これからも、また3人で会って話をしよう。
けっこうすぐになるんじゃないの。次はゆっこの結婚式かもね。
マキは、浮いた話一つないので頑張らないと。
とりあえず、マキと汐里は引き出物でもらった新郎新婦の名前入りのマグカップを、置いていく。名目は、今度会った時のお茶用。もちろん、本当の理由は不要だからだ。

月日は流れる。
年賀状や暑中見舞いなどだけで、なかなか集まる機会はないみたい。
しかし、緊急ミーティングと称して、3人は集まることに。
マキは来るだろうか。
汐里とゆっこはマキを問い正さないといけない。
何やら、宗教に入って、その教祖が決めた相手と結婚するのだとか。
そんなこと絶対許さない。汐里は鼻息荒い。ゆっこは自分で決めた男でも上手くいかないのに、人が決めた相手で大丈夫なのかが心配みたい。
マキがやって来て、事情を話す。
話は遡る。父が単身赴任をするようになって、そのうち、あまり帰って来ないようになったりして、母の精神がおかしくなった。宗教に入ったのはその頃だったか。そして、父ではなく、子供を束縛するようになった。それ以来、何をするにしても、母の干渉が入り込む。
でも、今回の結婚で、自分は自由になれる。もう、母の面倒を見なくてもよくなる。だから、いいかなと思っている。
納得できない汐里はどんな人なのか聞くが、見てくれはそれほど良さそうな感じではない。でも、君と一緒にいると退屈しない、楽しいって言ってくれるのだとか。どうも、心根は本当に優しくいい人そうだ。
その話を聞いて、ゆっこが暴れ出す。私はそんなこと言われたことがない。私も言われたい。宗教に入りたい。
和太鼓の彼と別れ、今は輸入雑貨店で働く男と付き合っている。なるほど、部屋には見慣れぬ楽器がたくさん置かれている。
いい結婚だ。きっとマキは幸せになれる。汐里は第二子を妊娠中で、着々と家族を築き上げている。
私は、自分で頑張って男を見つけているのに、全然、結婚できない。
マキを説得する会だったが、泣き出すゆっこを励ます会に変更。

また、時は経つ。
手紙でのやり取りが中心。少し、ネットも入り込むようになっているようだ。
でも、なかなか会えていない。
ゆっこは留守なのかいない。
汐里とマキは、家の中を捜索。
SNSで自殺をほのめかすようなゆっこの書き込みがあった。
何かあってからでは遅い。
ゆっこに連絡無しで、二人は緊急集合となった。
汐里は離婚して、二人の子供を連れて、実家に戻ってきているので、合鍵をもらっていたらしい。
部屋は以前と変わらない。あのおかしな楽器は、棚に置いてあるが、クロスで覆われている。
テレビガイドがある。あさってのテレビ番組に丸印。
死のうとしている人が、そんなことはしないだろう。
また、改めて、訪ねようというマキに汐里は、トイレや風呂場も一応確認しておくとか言っている。
そんな中、平気な顔をして、ゆっこが帰宅。
ホームセンターでトイレ掃除用品を買ってきたみたい。
近況報告。
汐里は出戻りになってしまった。でも、女手一つで子供を育てるためにも、今は看護師目指して頑張っているのだとか。
マキは幸せそう。マラソンが好きな主人についていって、色々な国を回ったりもしているみたい。
ゆっこは、輸入雑貨店の人と別れたらしい。
そして、紹介してもらった人と付き合う。何かに打ち込んでいる人とばかり付き合ってきた。今までの経験上、そういう人はあまり自分にかまってくれないことが分かった。
だから、ごく普通の人。
でも、これが失敗。決断できない人だった。
テレビ一つ買うのも、ん~っと言いながら悩む。
勇気をもって、地デジに変わる時までに、一緒に暮らすことを考えてなんて言ったけど、それも決められず。別れた。
なんかダメだ、私。
急に深刻そうな顔をする。
輸入雑貨店の元カレが亡くなった。好きだった雪山登山で雪崩にあったらしい。
別れなかったらどうだっただろうか。
何かそんなことを考えると、いてもたってもいられなくなるらしい。
ゆっこは急にトイレに。
ずっと無かった生理が始まったらしい。
もう、ずっとこのままなんじゃないかとまで思うくらいだったけど、元に戻ったみたい。
もうダメだなんて言ってても、身体はあきらめず、頑張ろうとしているみたい。
よし、しっかり食べてもらおう。元気になってもらうよ。
マキが料理を振る舞うと台所に向かう。汐里もお手伝い。
ゆっこは買って来たトイレ掃除用品を整理している。
混ぜるな危険。もう、彼女には不要になったようだ・・・

最後は人の強さですね。
どんな苦境に陥っても、人は人であろうとするし、女は女であろうとする。
消えてしまおうと思ってもそれは許されない。
許さないのは自分自身でもあったし、周囲の自分を想う人たちでもあった。
あきらめない自分の身体も頼もしいし、手を差し伸べてくれる友達も頼もしい。
自分も含めて、こんな人たちに囲まれて生きていることを知れば、その時間はきっと幸せなのだと思います。

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