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2015年9月16日 (水)

月曜劇団のコントっぽい劇短編集【月曜劇団】150915

2015年09月15日 金毘羅 (80分)

前回の感想を読み返してみたら、この公演は観た後、面白かった、笑ったという記憶だけ残して、内容がほとんど飛んでしまう状態になったみたい。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/140625-b943.html
ちょっと覚えておくようにと意識して観て、メモも少しだけ取って下記に内容を書いたけど、何か凄くつまんなくなった。
あんなに面白くて、笑ったのに。
そんなことより、西川さやかさん、凄い顔して必死に動いてはったな。上原日呂さん、西川さんの自由な空気に困り顔で絶妙な間合いのツッコミ入れてはったな。森口直美さん(パプリカン・ポップ)、清楚で綺麗な雰囲気の方なのに、思いっきりぶちゃいく顔で弾けまくってはったな。吉田青弘さん、一人だけやたら熱いテンションで、声もでかく、舞台から飛び出るくらいの圧力で迫ってはったな。
と思い出し笑いをしている方がとても楽しい。
記録より記憶ってやつですかね。
また、DVD出たら買おう。

<以下、観ないと分からないでしょうが、一応ネタバレ注意です。公演終了まで白字にします。公演は木曜日まで>

1.はじまるよ(上原日呂による楽しい前説)

前回のようにハリウッドスターから手紙がきたりはしないちょっと寂しい始まり。
そんなこともあってか、前説なのに、カーテンコールのような挨拶になってしまっている。
でも、こんなことって普通の公演でもあったりするらしい。
もう公演は終わり、みんなが後片付けしているのに、自分だけまだ公演が続いている。
一人だけ演劇の空間に閉じ込められてしまった自分。熱く心の叫びを咆えてみたり。
パクリを取り締まる警察が舞台に現れる。
どうもそのセリフが名作とかぶっているらしい。
これはオマージュ。月曜劇団の色付けした数々の作品は、果たしてパクリとなるのか、オマージュとして独自の魅力を醸せるのか・・・

これから元ネタを知らずポカーンとする作品にたくさん出会うのだろうなと、ちょっと不安に。

2.絵の具を食べちゃうハヤシくん

昔、同級生だったハヤシ君。
ビリジアンが一番美味しいと絵の具を食べる子だった。今、なぜか、その子が気になって、思い出す森口さん。
象牙色が次に好きだったかな。
西川さんは、象牙という言葉に嫌悪、いや憎しみすら感じるらしい。いつもながらの表情豊かな顔の表現が露骨にその憎しみを表してしまっている。
前世が象ハンターで象牙を取り損ねたのだろうか・・・

・・・
意味が分からない。何か元ネタがあるのか。

3.マイムをやりたい西川さやか

喫茶店で、上原さんと西川さんが劇団会議中。
前回の劇短編集1は大成功だった。二匹目のどじょうを狙う。それだけに今回の2はプレッシャー。2は映画でもダメなことも多い。頭は既に3に切り替わってしまっているところも。
マイムラボで1年間、いいむろなおきさんの下で勉強中の西川さん。
カルチャースクールのようないわゆるお稽古事とは一線を敷いたレベルの高い本格的なスクールらしい。
パンケーキがやってきた。さっそく、ご自慢のパントマイムでパンケーキをいただく。
我が子を喰らうサトゥルヌスのように。
パクリ警察が登場。自らも柳○信吾のパクリであることは棚にあげて、神話時代のネタにケチをつけ、机をひっくり返して去っていく。
でも、大丈夫。また、パントマイムで、何度でも創り上げることができるから・・・

パントマイムを披露したかっただけなのかな。
同時にパクろうと何だろうと、不滅の月曜劇団を宣言しているのか。

4.去年の戯曲塾で書いたやつ(未上演)

奇術師病に罹った男。
どうしてこんなことに。思い当たる節といえば、父もそうだったのかもしれない。でも、父はその奇術師であることを楽しんでいたようにも思える。
医師の勧めでマントを着用。
これでかなり楽になったらしい。
道端でいきなり紙の花を手から出しても、変な目で見られなくなった。
でも、これでいいのだろうか。
不安を覚える男に医者は自らのことを語る。
自分は医師病。歳をとってからの罹患だったので免許試験に苦労したが、今ではこうして医師として立派にやっている・・・

親や外部からの影響で、思ってもいない道を進んでしまっているかのような男。
不安もあるだろう。でも、逆に逆らわず、そんなことを受け入れてみたらどうだろうか。
まず形から入ってみる。
実はその道が、自分の心の内に潜んでいた本当の目指す道なのかもしれない。
人生教訓みたいな感じでいい話ですね。こういうやつの作品集でも、きっと足を運ぶ気になるでしょう。

5.月曜劇団の会議ふたたび

前作品は、西川さんが昨年の想流子塾で執筆したもの。たくさん本を読み、非常にいい経験が出来たらしい。
でも、役者としての力も発揮したい。奥が深いパントマイムも学んでいるので。少々、顔芸に頼ってしまうことも多いみたいだが・・・

西川さん、多才ですね。
作品に盛り込むための様々な要素に貪欲というか。それを巧く消化する上原さんとの名コンビで、数々の魅力的な作品が生まれるのかもしれません。

6.ナオミ・ワッツの本気の人生相談室

疾走感あふれるパワーマイムを魅せて、西川さんがたどり着いた先は、ちょっと絡みにくい女性カウンセラーの人生相談室。
戯曲家や役者としての悩みは置いておいて、肩こりの相談。
姿勢・体操を教えてもらう・・・

確かにこのあたりで、未だ舞台の空気に馴染めず、こわばって観ているからか、少し肩が凝る。

7.パクリ警察24時

新人、アサイドラコ。通称、アサドラ。
灘区出身で、語尾にサケがつく、珍しい土地で生まれ育ったみたい。
しかし、もう辞めるという。教育係の男は怒りを隠せない。
パティシエになって、儲けたお金でエステを開いて、素敵な結婚もして。
名前どおり、人生も浅いドラマのようだ・・・

人生を、どこかの安っぽいドラマのパクリで生きようとする女性の姿か。

8.メッ・メッ・フューリィロー

マッドマックスを再現してくれたらしい・・・
観たことない者にとっては、苦痛の時間が流れる。
イモータンが悪者ってことだけ覚えて帰る。
緑の土地をどうとかって。荒れ果てた大地も灰色で象牙かな。もしかしたら、ハヤシくんがこれにかかっているのだろうか。

9.休憩時間

舞台上の役者さん方のための休憩時間。
前作品の最後に見せられる暗黒舞踏やらが相当な体力を消費するらしい。

10.西川さやかのソロマイム(マイム指導・いいむろなおき)

わらしべ ミリオネア・・・だったかな。
いつものようにお出かけする女性。
倒れている人。ペットボトルを差し出す。代わりに風船をもらう。
子供がいる。風船どうぞ。ヨーヨーをもらった。
そのヨーヨーで悪いやつを捕まえる。何かチケットを褒美でもらう。
そのチケットで南国へ。踊り、食べ、存分に楽しむ。
よく分からないけど、ダンジョンみたいなところに向かい、お宝発見。
そのお宝を落として、転がった先に素敵な男性。
一緒にダンスを踊り、プロポーズ。
ごく普通の女性が掴んだ幸せ・・・

私がこれまで観たマイム公演独特の落ち着いた空気が無く、西川さん色が出ている作品でした。
厳しく書くと、もしかしたら、余裕の無さがその空気を創っているのかな。
楽しい作品ではありましたが、豪快、勢いと同時に細やかさや目を閉じても感じられるような静かな時間なんかもあると、素敵さは増すように感じます。

11.大人になったハヤシくん

森口さん、街コンでハヤシくんと再会。
すっかりチャラくなっており、絵の具も食わない・・・

マッドマックスにかかっているのかなと思って見ていたから、緑を食わず、衰退して、灰色の荒地となったハヤシくんが、マッドマックスの世界観の象徴なのかなと。
フィリオサの目指す地はそこには無かったみたいな感じなのだろうか。

12.コマーシャル・ミュージック・ステーション

ドラッグストア、ザ○ザグ。
サウナ、ハリ○ッド。
着物、岩○屋。
南紀○浜アドベンチャーワールド、Always Together。

でいいのかな。
どれも知らず。
ググりました。けっこう普通に出てくるものですね。

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