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2015年8月

2015年8月31日 (月)

走れ、マーメイド【七月ハリケーン】150831

2015年08月31日 芸術創造館 (110分)

人魚姫をベースにした、愛と成長の物語みたいな感じかな。
優しく温かい空気を漂わせながら、自分で囲ってしまった世界の中でただ立ち止まっていても仕方が無い。この世界は素晴らしい。それを信じて、自分の足で駆けて、世界を拡げていこうというメッセージが伝わってくるような話でした。
あまり見たことのない、豪快な人魚姫キャラはじめ、主要キャストの個性的なキャラ作りが非常に楽しく魅力的。
アンサンブルキャストによる多彩なキャラが創り出す、舞台の躍動感、綺麗な情景描写が、作品をさらに素敵に感じさせている。

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2015年8月30日 (日)

Bir 死出ィ【遊劇舞台二月病】150830

2015年08月30日 ウィングフィールド (95分)

ネグレストをベースに描かれた濃密な作品。
時系列や視点を変えたシーンが連なるのに、流れるような展開を巧みに見せている。
育児放棄をして、子供を捨てた、死に追いやった親。そんな親を持ち、今を生きる子供たち。
そんな人たちの関係を浮き上がらせながら、人が幸せになる権利を基に、その人たちを見詰める。
世間が常識とする善悪の問題ではない。それは何によって決められたものか分からない。今なら、マスコミの誘導によって植え付けられた概念も多い。
それに囚われて、単純に事象を見て、善悪を判断するのではなく、その事象を行う人の心に寄り添い、その人がどんな想いであったのか、その人もまた幸せを見出そうとしていたのではないかということを考えて、個人を尊重したいと伝えているような話でした。

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2015年8月29日 (土)

暁の雲【演劇ユニットNOLCA SOLCA】150829

2015年08月29日 京都大学西部講堂 (70分、休憩10分、90分)

仕事が予定どおりに終わらず、電車だと間に合わない。
車で伺ったので、高速代やら駐車場代やらでえらい高くついてしまったと、少しへこんでいた上に、上演時間が150分ぐらいという情報も入り、何か疲れるなあなんて、かなりマイナスな気持ちで観劇。
まあ、これが観終えたら、そんな気持ちは完全に払拭。
これだけのものを見せてもらえるなら、まあちょっと高くついたのもOKだし、上演時間も惹き込まれる話に、見ごたえある舞台セットや殺陣などのエンタメのおかげで全く問題ない。
素晴らしい作品でした。
強いて言えば、空調はどうにかならんのかと。熱中症対策必要ですね。

三国志をベースにして、国を治めるという考えから引き起こされる、各々の立場からの思惑が描かれています。
君主、臣下、民たちの信じ合う心、成すべきことを成す強い覚悟を持つ人の姿に心打たれながら、国同士の戦略を軍師の心理戦として見せるような展開など、魅力的で物語に完全に入り込んで観ることが出来る話でした。
旗揚げと言いながら、これだけの魅せる壮大さ。
見事だと思います。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は明日、日曜日まで>

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プロトタイプ ユニット美人【劇団衛星+ユニット美人】150828

2015年08月28日 KAIKA (90分)

昨日の劇団衛星に引き続き、ユニット美人のステージを観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/2070-2316.html

三人姉妹、マクベスという古典戯曲を公演する劇団の姿を描きながら、その劇団自体がその古典戯曲そのものになっているようなメタフィクション様構造の作品だろうか。
三人姉妹はよく分からないが、マクベスはけっこうねちっこい悲劇ですよね。
そんなねちっこさを見せながらも、どこか爽やかな三人姉妹の様相も見せて、結局はやりたいことをやりながら、悲劇なんかにならないように、楽しく未来をユニット美人は切り開きますよといった意志表明みたいなことが込められているような話に感じました。
その感覚は、いつも変わらぬ、この劇団の楽しさと、けっこう勉強になって他公演の観劇にも役立つ知的さにも繋がっているようで、10周年の祝福と更なるこれからの活躍の期待を抱かせるものだと思います。

<以下、ネタバレしますので、ご注意願います。公演終了が水曜日までと、長いから戻すのを忘れそうなので、白字にしていません。>

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2015年8月28日 (金)

プロトタイプ 劇団衛星【劇団衛星+ユニット美人】150827

2015年08月27日 KAIKA (20分、70分)

劇団衛星20周年とユニット美人10周年の記念公演。
まずは、劇団衛星のステージから。
1996年の作品と、新作。
緊迫感漂う、大人の上質な作品と、コミカルな不条理作品であったが、下記したように、どこか共通項を見出せるような二作品でした。
長き戦いの中にいた者が、その終結と共に得た時間。
この時間を未来に向けてどう使っていくのか、流れ方も変わる時間をどう過ごしていくのか。
自分の楽しみや欲に対して、どう接していくのか。
そこに男女差が見出され、生き方が下手な男と、自分を楽しむ術を知り、常に未来への繋がりを念頭に置く女みたいな考えが浮き上がるような話でした。

<以下、ネタバレしますので、ご注意願います。公演終了が水曜日までと、長いから戻すのを忘れそうなので、白字にしていません。>

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2015年8月24日 (月)

暁!!三國学園【劇団ZTON】150823

2015年08月23日 関西テレビ放送 なんでもアリーナ (110分)

舞台を駆け回った数々の三国志キャラたちが、笑いと楽しみと感動を置いて、サッと駆け抜けてしまった感じ。
エンタメだから楽しませます。
それだけの精神で熱く燃える方々の潔さ。
一夏の思い出。後には何も残さない。
これが演劇の力か。
素晴らしい公演でした。

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午前0時の魔法使い【少年眼鏡】150823

2015年08月23日 Cafe Slow Osaka (75分)

くすぶる人たちが、ちょっとしたきっかけで一歩踏み出すまでの短い時間を描いた話。
若いけど、その若さゆえに踏み出せない童貞と、微妙な年齢になったデリヘル嬢の人生経験があるからこそ踏み出すことに躊躇してしまうもどかしさを交錯させながら、互いの本当の気持ちを浮き上がらせていく、心温まる作品でした。

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2015年8月22日 (土)

はやぶさものがたり ~宙(そら)翔けた軌跡~【大阪府立桃谷高校演劇部プロデュース・大阪府下高校演劇部合同劇団はやぶさ座】150822

2015年08月22日 クレオ大阪東 (90分)

3年前のHPFで拝見してから、今回で3回目の観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/hpf120809-71f3.html
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/90-34f9.html

まあ、もう3回目なので、感想が同じになってしまいますかね。
やっぱり、この作品、間違いなく、いいと思いますね。
観るたびに感動の度合いが大きくなるのは、今回、例えば太陽フレアのシーンなど、表現力が格段と向上しているなあとか、全体的によりまとまっているなあとかいうのはありますが、そういう問題では無いように思います。
だって、そうじゃないと、開始数分で泣きそうになるの、おかしいですもの。
アフタートークで、同じように開始数分でグズグズと鼻をすすって泣いている人がいたと言われた方がいらっしゃいましたが、その気持ちはよく分かります。何か分かりませんが本当にそうなるのです。

はやぶさは、今でも日本の、世界の多くの人を感動させ続けていますよね。
それは、きっと、はやぶさへの想いを寄せる人がいて、そんな想いを吸収して、いまだはやぶさは希望の光として成長し輝き続けているのだと思います。
この作品も、それと同じような感じじゃないでしょうか。
作品が、演じる役者さん方が、舞台を作り上げるスタッフの方々が、その他もろもろの方々が。そんな全てが、公演されるたびに、私たちの想いを吸収して、育っていっているように思います。また、関わる人も増えているので、よりその想いは大きくなるのでしょうし。

はやぶさは、ある日、ポンっと生まれたわけでは無く、そのお兄さんやお姉さんに当たるような数々の探査機の悲しき失敗から生まれたようです。
きっと、その失敗の悲しさや悔しさを、技術の改善として受け継いで、今のはやぶさがあるわけです。
失敗することで、憎しみを生み出したり、破壊的な道へと進まず、建設的な道を進んで、希望へと常に結び付けて発展してきたのでしょう。
残念な結果に終わってごめんな。成功させてあげられなくて、途中でダメになってしまって、お前と同じように辛くて悔しい。
そんな想いを込めて、次なる探査機に今度は頑張ろうな、あいつから得た技術を全てつぎ込むから、今度こそ一緒に目的を達成しようなと、次に繋ぎ続けてきたようなことを想像します。
こんな、物に自分たちの想いを伝え、心を宿して、一緒に育っていこうとする姿は、日本人特有のモノづくりの考えじゃないでしょうか。
私は、そんなモノづくりの歴史の一つに、このはやぶさもあり、それに誇りを感じているように思います。だから、きっと、こうして擬人化して、その物への心情を描こうとした作品に、優しさや温かさ、日本人が持つ大切な思いやりみたいなものを感じ、それがやがて大きな希望を生み出すのだろうと信じる気持ちが感動を引き起こしているように思います。

またいつの日か、観たい作品です。
私たちがはやぶさを誇りに思い、そんなはやぶさを愛せる自分たちに誇りを抱けば、きっと輝く未来が導き出され、その姿を描く素敵な作品へと成長していくように思います。

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まつりのあらし【カメハウス】150822

2015年08月22日 パシフィック・シアター (115分)

恥ずかしくなるような女子高生たちの青春群像劇。
私は44歳。この歳になるとねえ。こういうの観るとなんか恥ずかしい気持ちが出てくるし、ちょっと知的に脚本の文学的なところがどうだとか、演劇的な手法がどうだとかを口にして、いちゃもんつけて、かっこつけたくなったりもするわけです。
でも、まあ気取ってもしょうがないですわなあ。
めちゃくちゃに楽しんで、感動して、泣きそうになりました。
恥ずかしいけど、正直に書くと、どストライクの作品で、最高でした。
どストレートな青春、その中で各々悩みを抱えながらも懸命に時を過ごす女子高生たちのパワー、そこにある互いを思いやる優しさ、打ち込みやり遂げる覚悟の強さ。
単純に可愛さ、そして、ちょっとサービスも。
どこにも文句をつけられません。
女子のパワー、王道の揺るがない力を、エンタメ演劇の中に思いっきり込めて、見せつけたかのような力強く、かつ温かさを持つ素晴らしい作品だと思います。

<以下、あらすじがネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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FESTIVAL #1【プロトテアトル】150820・150821

2015年 08月20、21日 カフェ+ギャラリー can tutku
                 (A公演:80分、B公演:90分)

2日に渡って観劇。
まあ、疲れましたね。7作品、全て、こうまで違うかというぐらいに、様々な作品でした。
また、時代劇やらエンタメやら不条理やらジャンル分けされていますが、基本的に全要素が盛り込まれていて、その中で一番強めに出るジャンルを作品名としているようで、名前から想像したものとは異なり、それがまた疲れさせます。
私の中では、実際はこうじゃないかなと思うのですが。

  時代 不条理 エンタメ 音楽 コント 会話 沈黙
時代劇        
不条理劇        
エンタメ        
音楽劇        
コント        
会話劇        
沈黙劇        

これまでのプロトテアトルらしさが見えるもの、新しい魅力を開拓されたもの、やっぱり合ってないんじゃないかなと思わせるもの・・・と様々な作品を楽しませてもらいました。

<以下、あらすじがネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2015年8月21日 (金)

サンプリングデイ【壱劇屋】150821

2015年08月20日 インディペンデントシアター2nd (105分)

たぶん、かなり脚色されているのだと思う。
私が観た2010年の本家sundayの作品とは、かなり違ったように感じる。
と言っても、覚えが曖昧なのではっきりとそう断言はできないのだが。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/sunday100722-49.html

前作、Windows5000も、観劇後、ヨーロッパ企画のHPからDVDを購入して観たけど、基盤はあるものの、舞台セットや登場人物もずいぶんと変えていたみたいなので。
壱劇屋スタイルに合わせて創られた、文字通りマッシュアップした作品となっているのだろう。
このマッシュアッププロジェクトの三作は、どれも大御所の作品なのに、大幅な脚色を許してしまうという、幅広い心はさすがは関西で名を馳せる劇団だなあと改めて敬意や感心、嬉しさを抱かせると同時に、その大切な名作を任せられるという、この劇団への信頼の大きさも、実力を認められている証拠であり、喜ばしいことだと思う。

話はかなり違っているとはいえ、サンプリングされた幾つものエピソードをコラージュするという基盤は同じようだ。同じように、単一のエピソードが、徐々にテンポよく繋がりを見せるという心地よさが残る。
sundayの時は、より普遍性が高く、宇宙だとか、永遠だとか、壮大な世界観が漠然と感じられ、その作品の中に潜む規模に圧倒されるような感じだが、今回は少し身近に感じられる世界を見せられたように思う。それこそ、冒頭は劇団員の日常の断片化から開始しており、親密感が強く残る。
そんな違いを感じたからだろうか。この作品は、伏線も好きなようにばら撒かれ、気が抜けない。それをパズルのように組み立てるみたいな作業も必要で難しい印象がある。
にもかかわらず、まさか、最後の10分ぐらいで感動して泣きそうになるぐらいに、心打たれる何かを感じたことに驚く。
やっぱり、難しくよくは分からない。でも、そのエピソードが、人が繋がっていく様の中から、私たちが生きるこの世界は、皆、個々が生まれて、偶然出会い、想い合うという優しさに包まれながら、関係性を創り出していることが見えたように感じる。

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2015年8月17日 (月)

SKY vol.5【SKY】150816

2015年08月16日 シアターカフェ Nyan (115分)

劇団空組の方々が中心となった、音楽、歌、踊り、芝居を融合させた総合表現の作品を公演する企画。
前からずっと観たいと思っていたのですが、少人数制だから、予約が取れず。
今回はお盆だったからかなあ。前日夜にまだ席ありますみたいなTwitterがあったので、即座に予約。
この日は、この前に劇団SOLAを観に行く。空繋がりで、若い可愛らしい女性ばかりがご出演という共通点。お盆休みといっても、この一週間ずっと働き詰めだった自分へのご褒美の日となりました。

今回は笑い無しのホラーがテーマ。
ホラーといっても、お化けとかじゃなくて、人の心の怖さみたいな心理ホラーの要素を組み込んだ作品でした。
そして、それに怖さを感じながらも、怯えるのではなく、乗り越えて、自分を大切に育てていきましょうといった前向きで力強いメッセージが込められているように感じます。
短編オムニバス公演ですが、芝居の作品自体はしっかりしており、融合する歌や踊りは、この劇団のお得意とするところ。
濃密で楽しい時間が過ごせました。

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LAST NOTE OF PANDORA【劇団SOLA&モデルスクール sen-se】150816

2015年08月16日 近鉄アート館 (110分)

汗ほとばしる若さ、溢れる元気、がむしゃらな熱量、突き進むパワー、アクティブな動き、情熱的な歌声・・・
洗練された美、凛としたたたずまい、張りつめた空気、優雅な動き、落ち着いた身のこなし・・・
劇団SOLAの若くて元気な女の子たちと、モデルスクールsen-seの美しく綺麗な女性の方々の魅力を融合させた作品となっているようです。
融合というか、ぶつかり合い。それが弾けて、大きなパワーを舞台に生み出したかのような作品が出来上がっているように感じます。

話としては、若い子たちが、仲間たちと共に、自分の人生を切り開く勇気を持つことを描いたような作品。
自分自身を表現する。より輝く自分を。
そのために、今、身に付けているものだけでなく、色々なものをさらに身に付けないといけない。それは、自分で選ぶ、各々の魅力を引き立たせるもの。
でも、それを手に入れるには、きっと辛いこともたくさん降りかかってくる。それでも、仲間たちと助け合いながら、それに打ち勝ち、その先にある希望を見出そうといった、今、進む道への覚悟や決心を感じさせられました。

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2015年8月15日 (土)

考えすぎの喋り過ぎvol.1【丸山交通公園ワンマンショー】150815

2015年08月15日 元・立誠小学校講堂 飄々舎カミケ内ステージ (50分)

数日前に、この方のブログを拝見して、なかなか人生上手くいかず、落ち込んでいるようにも、その落ち込みを笑いにしようと意気込んでいるようにも感じ、何となく、面白いことが聞けるのではないかと、ちょっと足を運んでみる。
これまでにも、役者さんや作家さんとして拝見しており、その魅力は自分の中ではかなり高いし、一般的にも定評があるみたいだ。
今回はトークショー。
丸山交通公園ワールドが炸裂。見事な構成で、その奇才っぷりに、たっぷりと笑わせてもらう。
毎回、拝見するたびに、この方、本当に凄いと思いますけどね。落語家を目指されているようですが、そちらはもちろん、これまでの演劇ジャンルも含めて、様々な舞台でご活躍の姿を見続けたいものです。
濃密で面白い50分でした。

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2015年8月14日 (金)

カム・ブロー・ユア・ホーン【JIIN Project】150814

2015年08月14日 京都芸術劇場 studio21 (110分)

1961年、ニール・サイモンの作品。
ちょうど、時間も空いたし、海外の古典戯曲のお勉強でもしとこうかなといったぐらいの気持ちで、足を運んでみました。
思いもかけず、面白い作品に出会えました。
ワンシチュエーションでの意表を突くスレ違い、勘違いを巧みに笑いにする優れた脚本、巧妙な仕掛け、伏線を活かしたテンポのいい話の展開。
味のある役者さんの心情伝わる魅力的な演技、最後に触れる家族の優しい想い。
上質で洗練された見事な喜劇を観ることが出来たように思います。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は明日、土曜日まで>

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竹林の人々【OFFICE SHIKA PRODUCE】150813

2015年08月13日 HEP HALL (105分)

テンポの良さだろうか。
陰鬱なコンプレックスワールドを描いているのに、笑いが絶えない。
前半は、こういう卑下する自分ってあるよなあと心の中でモヤモヤしながらも、ほぼ笑いっぱなし。
後半は、泥臭いけど、熱いエネルギーがあるから、鬱蒼とした中でも光が見える。
家族を愛する気持ち、自分を見詰める想いが、様々な人生の葛藤の中で、溢れ出してきて、未来に繋がる。飲み込まれそうなくらいの溢れる感情の流れに、必死に抗い、受け止め、懸命に生きる男の姿が突き付けられる。
家族の再生、自己改革といったような、周囲の想いを受け止めながら、成長する人の姿を描く普遍的なテーマでありながらも、やたら人間臭く、リアルな心の葛藤やぶつかりが心に響いてくる作品だった。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2015年8月 9日 (日)

祭里万幻花火【進劇銃題 やぎゅり場】150809

2015年08月09日 芸術創造館 (105分)

役者さんの気迫が感じられる熱き舞台でした。
細々した残念なところは下記しましたが、そんなことは、もう関係ないくらいに、花火と同じく楽しませるという信念が、動き、言葉として伝わる作品に仕上がっているようです。

花火は綺麗です。見ればきっと楽しいでしょう。
色々な環境、立場にいる人全てが、そう思うのは、きっとそれは花火が綺麗なのではなく、そこに込められた楽しんで欲しい、幸せな気持ちを抱いて欲しい、友達、家族、愛する人と一緒にそんな気持ちを共有して欲しい、そしてそんな気持ちがずっと続いて欲しいという願いが込められた人の優しい想いが綺麗だからなのだろうなと感じさせられるような話でした。

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一期の寝言【演劇ユニット りんごとねこ】150808

2015年08月08日 うずめ (45分)

観終えて、少し異なるところもあるが、この作品のイメージに近いだろうか。(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/120813-c10d.html
更地という作品。
演出によってだいぶ違った空気になる作品のようだが、その地に眠る人の記憶みたいな感覚は同じように感じられる。
更地はごく普通の夫婦を描いて、命の繋がりみたいなものを描く。この作品は、私というごく普通の女性を中心に、そこから繋がる家族を通じて、たくさんの想いがその家に眠ることを伝えようとしているようである。
記憶は薄れて消えていってしまう。でも、そこにある人の想いは眠り続けて存在する。
私たちは、それを掘り起こして見詰めることで、自分の生をさらに重ねていくように思う。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は火曜日まで。日曜日は休演日。残席要確認>

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2015年8月 8日 (土)

誰だ。カレーにスイカを入れたのは【DanieLonely】150808

2015年08月08日 阿倍野長屋 (85分)

ウジウジはっきりせず、立ち止まってしまって、ネガティブになっていたりと、不安の中にいるけど、少年のように素でじゃれ合う男たちの姿。
どこか度胸が据わっていて、前向きで、賢明な知的さを見せる女性との対照で、男の愚かさが浮き立つが、それがより素敵に見えるのは男の贔屓目なのかな。
舞台の男たちが愛おしく、まあ、何か色々あるみたいだけど、今のみんな、素敵だよって言いたくなるような感じでした。

取り壊しの決まった宿泊施設に集まる、少年時代の親友3人組。各々、抱えるものを持ちながら、あの頃と同じように隠し事無く、素の自分たちをぶつけ合えるまでの時間を描く。
そこには、大人になっても決して消えない3人だけの大切な思い出が、しっかりと残っていた。
それは、3人がどんな異なる道を進もうと、もう集まる場所が無くなったとしても、3人を繋げ続けるものだったみたい。
そんな、男の友情みたいなことを、温かく描いているような作品。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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たんじょうかい #3【dracom】150807

2015年08月07日 ウィングフィールド (40分、45分、30分)

この企画も、これで最後みたいです。
難解だったり、訳が分からなかったり、妙に不愉快で陰鬱な気分にさせられる作品も多かった印象が残っていますが、演劇を楽しむという点ではとても魅力的な企画。(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-39a1.html
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/2dracom-gala140.html

1回目は愛、2回目は自分を抱くみたいなことが共通テーマじゃないかと感想を書いていますが、今回はそれを融合したような感じかな。
愛。この普遍的な言葉に、翻弄されて自分を見失いもするけど、そこから脱却して自分を成長させるのも、やはり愛。
まっすぐに向けられる、向ける愛に、怖くなるのか目を背けてしまったり、暴力や憎しみみたいなものに形を変えてしまったりするけど、見詰めてみると、そこには自分の想いや相手の想いがどっしりと揺らがずに存在している。
そこから逃げることは出来ない。
それを受け止め、自分なりの表現で伝え合っていくしかない。
そんな姿を、演劇の形での見せているような感覚を得ます。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2015年8月 7日 (金)

阿部定の犬【エイチエムピー・シアターカンパニー】150806

2015年08月06日 アイホール (60分、35分、45分  10分休憩×2)

アングラだったのか。
阿部定の半生を追うような作品かと思っていた。
だから、狂気だけど、どうしようもない愛なんてものを描くような話かななんて。
実際は全く違って、奇天烈、難解。
それだけに、よくは分かりませんが、2・26事件が起こった頃の日本の天皇への思想と、阿部定の執着した男への愛を相関させながら、戦争へと導かれる日本の様子を描いているようです。
そこに当時もあったであろう、大衆の意志を浮き上がらせ、史実とは異なる一つの理想的な世界を導き出そうとしているみたい。そして、その答えが、今の世にも通じているのではないかという警鐘も。

アングラと言いながらも、比較的、筋は追いやすい。
もちろん、どうしようもない不条理もあるけど、現代と照らし合わせて、少し、紐解けるようなところも多々あり。
ベテラン役者さんの味のある演技、不可解なコミカル、潜むエロ、ラストのなるほどという爽快感や、オペラ調で話を展開していくこともあり、作品の内容とは関係なしに、ちょっと楽しく面白いといった感想の方が大きいかな。

<以下、あらすじがネタバレしますが、再演であること、8月半ばに東京で公演があって先が長いので、白字にはしていませんのでご注意願います>

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2015年8月 5日 (水)

HPF2015 総括

4年目の講評委員をさせていただきました、久保健太郎と申します。

例年どおり、このブログで感想を書くという形でお引き受けいたしました。
演劇経験が全く無い故、講評としては未熟なところが多々あり、単なる感想にしか至っていないことを考慮して、皆様のお顔を直接拝見して講評を述べることは遠慮させていただいております。失礼かとは存じますが、どうかご容赦いただきたくお願い申し上げます。
以下に、拝見した作品の感想記事のアドレスと簡単なメッセージを記すことで、講評に代えさせていただきます。
作品の感想、特に話自体をどう理解したか、そこから感じた作品に込められたメッセージを中心に言及しています。
また、私が理解した中でのあらすじ、個々の役者さん方の魅力的だと感じたところをコメントの形で後記しています。
単なる感想にしか過ぎないですが、皆様が創り上げた作品が、公演という形で観客にどう届いているのかを知る術の一つとなり、今後の更なる発展に繋げていただければ非常に嬉しく思います。
(各校の感想記事は、枚数が多くなり過ぎますので、印刷の都合上、書面での提出を控えさせていただきました。お手数ですが、リンク先アドレスでご確認いただければ幸いです)

今年は7校の作品を拝見しました。
個々の感想は、下記していますが、共通して感じるのは、変化の中に身を委ねる自分を見詰めて、その変化とどう向き合っていこうかと考える真摯な姿でしょうか。
変わらないといけない。じゃあどうやって。これまでを変えずに守る必要は無いのか。変わってしまえば、今の自分はどうなるのか。
そんな不安を抱えながらも、変わりゆく世の中に、戦いを挑もうとする姿が見えてきます。決して、それはこれまでを封じ込めるわけでも無く、変化に抗おうとする者を暴力で抑え込むわけでも無く、同じように悩み苦しみながら、より良く生きようと決意する者たちが寄り添い、想いを通じ合わせながら、先へと歩みを進めようとしているようです。
その秘めたる覚悟が伝わってくる。
そして、その覚悟から生まれたものが、今回拝見した、皆様で創り上げた演劇作品だったように感じます。
きっとぶつかり合いながらも、互いに見詰め合い、手を取り合って、作品が人の心を動かす大きな力となるように出来上がっているのだと思います。
今年も、その大きな力に敬意と感動を抱かされました。そして、それを伝えるための各校の独自の視点に、興味深い個性や演劇の可能性を強く感じます。
わずか2週間程度でしたが、舞台での皆様のお姿、そして、その創り上げられた作品を拝見して、溢れる想いや誠実な態度に、様々なことを気付かされた日々だったように思います。
今年も勉強させていただき、新鮮な気持ちを得られたことに深く感謝します。
変化に対峙して真摯に前へ進もうとする今の気持ち、そして、その想いを演劇作品として仲間たち皆で創り上げた成功体験を決して忘れないでください。
誰もが出来る簡単なことではありません。本当に、本当に素晴らしいことをされた、していると思います。
今年は、変わろうとしている世の中に、戦いを挑もうとした出発点のような気もします。今の想いが、より良き世へと導き、自分自身も豊かな自分へと変化していくのか。
そんな生きている私たちの時間を、これからも皆様と共に見届けることが出来たら嬉しく思います。

*8/29に開催される閉幕セレモニーで配布する資料として作成しています。

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新羅生門【HPF高校演劇祭 大谷高校】150804

2015年08月04日 シアトリカル應典院 (95分)

昨年に引き続き、観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/65-0472-1.html
4回目になりますね。
ここは、高校演劇を初めて観たところ。
こうしてHPFとして、毎年、数校ですが拝見するようになって、今では講評委員なんかもさせていただくようになった原点となっています。

昨年同様、この惹きつける力の強さは素晴らしいものがあります。
この言葉を書くと、稚拙だとか質が悪いといったマイナスイメージがこびりついているので、使わない方がいいのでしょうが、あくまで賞賛の意を込めていることを前提にして、学芸会のような明るく楽しい空気があるように感じます。
誰もが、その舞台での輝く姿を見て、頑張ってるな、楽しんでるなと拍手をしに足を運ぶような感覚です。
各高校の技術向上や、互いを観ることによる切磋琢磨の目的はあるにしても、演劇祭ですから。祭りですから。
実際に町内や学校でのお祭りのように、当事者だけでなく、近所の気のいいお兄さんや、ここを巣立って活躍されるOGの方、保護者の方なんかとも一緒に、その楽しさを創り出して、観に来た客を楽しませるような作品創りをされているようです。
やっぱり楽しいことをしていたら、それを楽しく観れるんだなといった体感を得るだけで、何やら明るい気持ちにさせられます。
普段、観劇する中では、南河内万歳一座を観劇した時の気持ちに近いかな。あそこも、中毒のようにはまってしまう方が多いようですが、この高校も自然にまた足を運びたくなるような空気を醸しているように思います。

楽しいと言っても、作品はなかなか奥深い、考えさせられるテーマを持っています。
非常に面白い作品でした。
確かに羅生門と同じような構造をしていますね。
職を失い途方に暮れて羅生門に向かう下人。下人はそこで死体の髪を抜く老婆を見ます。気味悪く恐れますが、なぜかその行為は悪いことだと腹立ちを感じます。理由を聞いて、それが自分と同じ生きるために金を得ることだったと分かった時、自らもその老婆と同じ悪となる。
こんな感じの話だったと思います。
この作品では、下人が先が見えず彷徨う若者。羅生門がどういった場所なのかは分かりませんが、同じように生活に苦しむ者が死にゆく場所だったのでしょう。老婆の家も、人生の袋小路のようなイメージで、若者は、もう人生をきちんと生きていくことをあきらめてしまったような感があります。
そこで、若者は鬼と出会う。死体の髪を抜くという、理由無しに悪だと判断される行為が、ここではツノとして単純に表現されているようです。老婆も出てきますが、鬼という息子を生み出したという悪の心を抱く存在となっているみたいです。
死体の髪を抜く老婆を憎むように、若者も鬼を憎む。歴史上の人物やおとぎ話に出てくる登場人物も交えて、その鬼を憎む行為がごく自然であることを強調し、集団心理的な皆が悪だと言っているから、もう間違いないみたいに、より強く悪を感じさせます。
でも、その悪には理由があった。無条件に悪だと責められ迫害されるべきものでは無かったようです。そのことを理解した時、若者は下人同じく、自らが悪の鬼となってしまう。
羅生門では、悪の鬼となった下人が、理由があるなら別に悪でもいいんだとばかりに、同じく悪の死体の髪を抜く老婆を殺害してしまい、そこで話は終わってしまいますが、この作品では、ここから少し話が続きます。
悪を責める者を、鬼となった若者は殺害していきます。悪の鬼となったので、これまで正義を名乗り、ちょっと前までは自らも加担していた者たちが、若者にとっての悪になってしまったようです。そして、最後はそんな悪も、この世には必要であり、常に正義を生み出す源となっていることを知ります。

解釈は難しいですが、羅生門は人のエゴみたいなものが感じられましたが、この作品は少し、生きることの勇気みたいなものが浮き上がってくるように感じます。
羅生門の下人はラスト、どこかへ消えてしまいます。悪を正当化して生きるエゴの塊となったようなダークな印象が残ります。
この作品でも、若者はラスト、この場を立ち去って行きますが、どこかこれからを強く生きられるようになった、成長して変わった姿のように映ります。
鬼にもなれず、正義にもなれず。ただ、人には各々の想いがあることを知ったのではないでしょうか。鬼は確かに悪で憎むべき存在ではあるかもしれない。でも、邪悪な心を秘め、その悪を息子として持つ母の悲しみや苦しみに想いを馳せた時、その悪は正しきことでもあるような気持ちを若者は抱いた。正義は、あくまで、ある悪の対称物として存在しているだけで、ただ憎しみ、忌み嫌うべきものではない。
取り残された若者が胸の内に熱く、もどかしい気持ちを得たことが大切なような気がします。
無関心、無気力という0が動いた。プラスに動いたのかマイナスに動いたのか。でも、何が正しく、悪いかなんか分からない。その心が動いて、得た幅は絶対値として捉えて、前へ進めばいいのかもしれません。
閉塞感、自棄の感を抱いて、良いことも悪いことも出来ない状態から、その環境によって正義や悪は変わるけど、その人の心の内を見つめて、自分の心の中に湧き上がる感情に従って生きていこうと思えるようになった若者の姿が見えます。綺麗事では無く、鬼というような人の業を受け止めて、安易な正や悪に左右されずに賢明な考えを持って生きていく必然を描いているように考えます。
人は鬼の心を生み出してしまう。でも、それをただ悪いと嘆くこともない。同時に、正義であろうと悪であろうと、人を想う心、それを受け止める心も存在している。そんな心の揺れに翻弄されて苦しみながらも、生きていくというのが人である。鬼の心を持つ自分を見ぬふりして、考えず想わずの道を生きている方が本当は何よりも許されないことであると伝えているように感じます。

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2015年8月 2日 (日)

パイドパイパー【劇団ショウダウン】150801

2015年08月01日 HEP HALL (140分)

う~ん、ちょっとモヤモヤ。
はっきり書いてしまえば、期待していたほどの感動は得られず。
もちろん、ここはその期待が大き過ぎるところはあるでしょうが。

いつもながらの壮大な世界観の中で展開する話、役者さん方の膨大な熱量、小気味いいテンポなどなど、凄いなとは思いますが、どれも突き抜けた感じがしない。
恐らく、理由ははっきりしていて、話が理解できないんですよ。それほど、難しいとは思いませんが、膨大過ぎる、伏線を仕掛け過ぎなところがある上に、少しバックグラウンドがあった方がいいような話だったように思います。
パイドパイパーたる者が何なのかといういきなりの謎、異国のよく知らない歴史、覚えにくいキャラ名、数多い役者さん。これを整理するのに、前半1時間ぐらいは使います。
感性や空気を楽しめばいいという作品では無いようにも思いますしね。
実際の役と共に講談師のようなキャラが存在して、ストーリーテラーとして機能させている。お馴染み、林遊眠さん一人芝居風に。
私は、こんな風に緻密に計算されて、かつ膨大で豊かな発想の下に生まれた物語を聞くことも、この劇団では楽しみにしているので、話がよう分からんとなったのは致命傷でした。

私の頭の悪さは棚に上げさせていただきますが、二回観てようやく分かるような創りはあまり感心しません。
チラシに少し詳細なあらすじを記載するとか、年表作るとか、関係図を入れるとか、もう少し、このあたりは何とかならなかったのかなと思います。

それでも、ラスト20分ぐらい。
人が神と対峙して、自分たちの持つ愛を語り、世の絶望を希望へと変えていくような姿は、美しく、熱く。
恐らくは、心が温かくなり、涙を流した方も多いことでしょう。私も感動しましたが、まあまあといった感じ。
心震わされる作品は、開始直後からの心情の蓄積が大切。
そこをつまづいてしまった今回の観劇では、当然の結果なのかもしれません。
残念だったという感が一番残っています。

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2015年8月 1日 (土)

かさをささない人~現在が『戦前である』という仮説を検証するための朗読劇~【大阪女優の会】150731

2015年07月31日 ドーンセンター パフォーマンススペース1F (85分)

作品名から、かさと言えば、あの原爆キノコ。
日本はもう二度とあんな傘をさしませんみたいな意味合いを込めた話かなと思っていましたが、全然違いますね。谷川俊太郎の作品からきているみたい。
そして、教科書や新聞に載っているようなかつての戦争で起こった事実では無く、その時の空気を思い起こして、現在と照らしてみようといった感じの話のようです。
どこか似ている。いや、そのままじゃないか。ということは、あの戦争が今、繰り返されようとしているのか。
どうしたら止められるのか。あの時、どうしたら良かったのだろうか。
その答えを導き出してくれる二編の詩、三編の物語、三曲の歌から構成されている。

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