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2015年7月

2015年7月30日 (木)

オリジナルノート【HPF高校演劇祭 箕面東高校】150729

2015年07月29日 シアトリカル應典院 (65分)

初観劇。
チラシに記載されたあらすじ、クラリネット少女がうさぎと出会って不思議な世界に迷い込む話からは、当然、不思議な国のアリスをベースにしていることを想像する。
また、登場人物からは、赤ずきんちゃん、ヘンゼルとグレーテル、ブレーメンの音楽隊といった童話も組み込まれていることも。
歴史上の音楽家たちや、ドとかレとか音符もどういった形なのかは分からないが登場するようなので、クラリネットや作品名のオリジナル楽譜と絡んで、音楽がキーワードとなっていることをイメージして観劇に臨む。

童話をモチーフにしているだけに、全体の空気はとても明るく楽しく。ご出演の役者さん方の元気いっぱいな姿も相まって、可愛らしくもあり、自然に微笑みが浮かぶような舞台。
でも、そんな明るく元気いっぱいの空気に一人、溶け込めず、悩み苦しむ女の子がいる。それがクラリネット少女。
彼女は周囲の期待や人間関係から、自分の音楽を忘れてしまう。忘れるというか、音楽を、より向上したテクニックの集積からのみ生まれるものであると思うようになってしまっている。技術が足りなくても、少しリズムを刻むのが粗かったりしても、彼女の音楽はみんなの心を揺れ動かせていた。それはきっと、彼女が、音楽が大好きで、クラリネットでどんな曲を吹こうと、それは彼女にしか奏でられない、彼女の想いのこもったオリジナルであったからなのだろう。
大好きだから、上手になりたくなる。辛い時もあるけど、努力もする。色々あるけど、音楽が楽しい。クラリネットを吹いていると、とても幸せ。
そんな当たり前の気持ちを思い出すまでの話を描いている。

彼女は、不思議の国のアリスのように、ウサギに不思議な世界に連れて行かれ、その世界で様々な人と出会いながら、自分が忘れてしまった音楽の気持ちを取り戻す。
大きく3つだろうか。赤ずきんちゃん、ヘンゼルとグレーテル、ブレーメンの音楽隊。
その世界では、彼女自身の過去の姿を、その童話の世界のキャラと同調させているような印象を受ける。
彼女が確かに過去に抱いていた音楽への気持ち。
赤ずきんちゃんは、大好きな狩人、何か付き纏ってくる狼と歌い踊る。狩人は尊敬する先輩かな。当日チラシには、クラリネット少女役の方は自称、美少女と書かれているので、狼みたいに想いを寄せているような子もいるのだろう。そんな人たち、みんなと楽しく音楽を奏でる。
ヘンゼルは、泣きわめくグレーテルをなだめようと四苦八苦する。辛い中にいて悲しむ友達、兄弟姉妹がいるなら、一緒に歌おう。それだけで、きっと元気になる。音楽は幸せを呼ぶ。
イヌはバイオリンを持って、みんなと一緒に音楽の都、ブレーメンを目指す。個性と言えば良い言い方だが、変わった連中も多いので、みんなで奏でる音楽は不協和音だ。でも、みんなと一緒に音楽をするのが楽しい。心は協和している。きっと、みんなで楽しんでいるうちに、それが協和音となって形になるはず。それが仲間だから。
そんな、先輩、友達、家族、仲間といった人たちとを繋げていた彼女自身の音楽。
このことを忘れてしまい、そんな音楽を否定する中で生まれる違和感から、自分の本当の音楽を取り戻した感じだ。
気付けば、そこにはいつも身近にいた音符たちがいる。彼女によって奏でられるのを待っていたかのように。ウサギは、彼女が音楽を大好きな気持ちの象徴みたいな感じだろうか。ウサギの指揮の下、また彼女はオリジナルノートを刻む。

高校生のお話だが、社会に出てからの仕事みたいなものとして考えることも出来るかな。期待を背負わされる、人間関係はもちろんあるが、家族を養わなくてはいけないとか、歳の問題とか、足かせの要素はけっこう増える。
仕事を楽しめていた頃の時間を思い起こす。
あの頃、周囲の期待は単に自分が前へ動くためのエネルギーでしかなかった。自分はまだ未熟だし、経験も少ないから、仕事を進める上での様々な知識や技術は、自分を向上し、完璧にするための素材であった。
この作品でいう、クラリネット少女も、頑張れよという周囲の言葉はそうだっただろうし、上手に完璧にありたい気持ちは、こんなことになる前から抱いていたはず。
それでも、いつの間にか、そんな期待やこうあらなければいけないという凝り固まった価値観が、自分を縛り付ける。苦しくなる。
同じように仕事をしていて楽しそうにしている人を見て、妬みの気持ちを持ったりして、またそんな自分に幻滅してしまったりする。
要求される仕様に従って、物を作る。仕事をこなす。そこに楽しみは失われている。
物を作る時にあった、自分の想い。仕様からちょっとズレてるけど、満足して幸せ。次はもっといい物を作れるように頑張ろう。そのためには、ちょっと勉強して腕も磨かないと。
前を見ようとする目だろうか。今の満足より、明日の満足のために頑張るみたいな。
自分が失ってしまったのかもしれないものにちょっと想いを馳せてみる。自分の中には、まだウサギがいるだろうか。あの頃、自分と一緒にいた、この作品の音符みたいな奴らも。
元気に懸命に頑張る舞台での高校生の姿を拝見して、少しだけ自分も今を明日を元気に楽しく過ごせるようにしてみようと思ってみたり。

メタ的な要素もあるのかな。
個性が強いキャラが多いためか、決してまとまりある洗練された作品だとは思えない。演劇の技術的な観点からは、素人なのでよく分からないが、卓越した技術に頼った作品では無いだろう。
それでも、この作品は楽しい。そして、どこか心を動かされる。舞台に立つ方々の姿が素敵で輝いている。
高校生らしさを求められる、学校生活、将来設計、受験や恋愛など、この時期に降りかかる様々なことは、自分を楽しむことの足かせとして働いてしまうことも多いだろう。
でも、欠落させてはいけないものを知り、それを大切にしながら、自分たちが好きで楽しい演劇作品を創り上げた。
この高校の仲間たちが奏でる、オリジナルの作品。
クラリネット少女が得た作品名のオリジナルノートは、そのまま、この舞台として繋がっているようである。

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2015年7月29日 (水)

秘密基地【HPF高校演劇祭 東百舌鳥高校】150728

2015年07月28日 ウィングフィールド (45分)

この高校は4年振りに観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/110726-3fd0.html
その時の感想を読み返しましたが、ちょっと同じような感想を今回も抱いていることに気付きました。
淡々とし過ぎているかな、もう一声何かがあると深みも出るんじゃないかなといったところがそれに当たります。
でも、それがきっとこの高校の持ち味なのでしょうね。
けっこう深刻な問題を淡く描く、深みに入り込まないようにするといったような。

作品は、悩みを抱えた女子高生が、同じように悩む仲間と共に、自分自身を屋上で見詰めて、自分らしさを追求していくような話。
上記したように、実は深刻な問題で、本当の自分ってどうなのだろうと悩んでいる人は、屋上にやって来る4人の女の子たちに、どこか同調して、共感を得るのではないでしょうか。
らしさの追及は、多感な高校時代は、未成年であることの縛り、将来の夢や恋愛なども絡んで、心苦しいことでしょう。ただ、これを乗り越えても、実は大人になっても、ずっとそんなことは付き纏うように思います。
44歳のおっさんの私でも、この女子高生たちの悩みに共感するところがたくさんありましたから。
淡々と無難に流れる日々に熱く燃えることも出来ずに、一匹狼を気取ったり。
同じようなことしているのに、あいつは認められて自分はないがしろにされてと、妬みの感を持ったり。
存在感が薄く、自分をアピールすることが苦手で損をしているなと嘆いたり。
そつなく物事をこなす優秀な人みたいな、いつの間にか勝手についてしまったイメージに翻弄されて自身を見失ったり。
高校生は屋上に行くんですね。私はショットバーとかで酒を煽っていますが。
大人の隠れ家ですね。
でも、この作品を拝見して、その隠れ家が単に逃げ場所になっていてはいけませんね。文字通り、隠れているだけですから。
そこで自分を見詰め、そこで様々な人の想いに触れて、自分が楽しく豊かに生きる道を見つけて歩み始める。
そんなワクワクが生まれる場所でないといけないのでしょう。
そんな場所。確かにそれは、幼き頃にそこにいるだけで、自分が何者にでもなれ、どんなことも出来るみたいな、ワクワク感に包まれていた秘密基地のような気がします。
最初は逃げ場所だった屋上を、自分たちの楽しき未来への出発点である秘密基地に変えた4人の女子高生の悩み苦しみながらも、懸命に輝こうとする素敵な姿が浮き上がる作品でした。
観終えて、このクソ暑い中、どこか爽やかな夏風が吹き込んだかのような、心地よさが残っています。

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2015年7月28日 (火)

Spare【HPF高校演劇祭 工芸高校】150727

2015年07月27日 シアトリカル應典院 (55分)

金曜日の金蘭会に続き、この工芸高校もHPF4年目にして初。
失礼ながら、全くどういった作品を創られるのかを知らない状態で、オリジナル脚本ということを非常に楽しみにして足を運ぶ。
人気が高いようで、客席は満席。
開演前に、講評委員の先生と少しお話をさせていただいたが、歴史があり、私が普段観劇する小劇場の世界でもご卒業生の方々が活躍されているのだとか。

冒頭の高校生にしては珍しい、抽象的な踊り。続いて登場する、怪しげな空気を醸す役者さんの雰囲気から、脳内世界を描くかのような不可思議な世界であろうと判断。
早い段階で設定を把握しないと、何を描いているのか分からないということになるぞと、ひとり気負って観劇開始。
で、そのまま1時間が経ってしまった感じです。
これから生まれる魂のようなものたちの姿を描いた胎内世界、閉鎖された空間で記号化された自分たちの存在を見詰めるような話・・・
と、巧みな脚本に翻弄され、ミスリーディングを幾度としながら。
恐らくは、臓器移植とクローン問題をベースにしながら、自分の中に入り込んでくる他人、幾らでも補充されるスペアの取り込みから、自分自身のオリジナルを喪失する不安みたいなものを描いているように感じます。
その中で、今、自分というものが、互いにはっきり確信を持てていないけど、未知なる多様な力を秘めた仲間たちと共に過ごした時間が、そんな不安を解消し、外の世界へと羽ばたけるようなことを伝えているように感じます。
細かな感想は、思い起こしながら、頭を捻りまくって、下記に記しています。

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2015年7月26日 (日)

数えきれないカルダーノの世界 【ALTERNAIT produce】150725

2015年07月25日 芸術創造館
                                     MaleSIDE (60分)
                                     FemaleSIDE (70分)

私生活に悩みごとを抱える看守。堅い性格なのか、職業柄なのか、なかなか思い切った行動を取れず、一歩踏み出す勇気に欠けている。
詐欺師として生きてきて、その経験から人の心に入り込めるかのような囚人。牢屋の中にいながらも、自由で余裕がある空気を醸す。
そんな看守と囚人が、互いに自分には無いものを相手から見出し、距離を詰めて友達となっていく。
互いに満たされていく時間。
その最後に待ち受ける二人の運命は・・・

といった、両編とも共通設定でありながら、どうしてこんなに違う結末が生み出されるのか、観終えた今でも不思議なくらいに異なる話でした。
話としては好き嫌いがあり、私は、感動したMaleSIDEに比べて、FemaleSIDEにはどうしても納得いかない感が残りますが、両編通じて、ほんまもんの役者さんがぶつかり合った見事な作品でした。

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2015年7月25日 (土)

アテルイ【HPF高校演劇祭 金蘭会高校】150724

2015年07月24日 メイシアター (140分)

金蘭会高校はHPF観劇、4年目にして初。
相当なレベルの作品創りをされる高校だと噂には聞いており、しかもこの大作。
付いていけないのではないかと、少々、不安を抱きながらの観劇。人気もあるのか、また客も多く、それだけでちょっと引き気味に。

観終えた今、ちょっと想像していたイメージと違いましたね。
今回の作品のこともあり、いわゆる商業演劇風の洗練された高品質な感じの作品を創られるのかと思っていました。
でも、当たり前ですが、そこには情熱溢れる力を持って、作品と丁寧に向き合って創られた高校生の舞台がありました。
全体を通して、一番強く感じるのは、チームワークとか、ハーモナイズの魅力でしょうか。
一挙一動を統制して揃わせる迫力もあると思えば、個々が自由に見せ場を作る自由さも感じられる。
そこから醸される楽しく、どこか温かい空気は、ここはあの人に任せられるという互いの信頼や、全員の力を合わせた相乗効果で驚愕の演出を創り出すといったような一体感から生まれているように感じます。

作品は大和と蝦夷の戦い。
征夷大将軍、坂上田村麻呂は、蝦夷を討伐しました。
たったこの程度で記される歴史の一文の中に、戦によって失われた命や、そこにあった人の想いに気付かされる。
大義や欲望によって引き起こされる争い。それによって傷つけ合う人間。
遥か昔、今の私たちと変わらぬ人間が、国を、自分たちを、大切な人を守るために、引き起こすことになった一つの戦。
そこから、戦うことの本質、私たち人間が根底に抱いているはずの願いを見詰めてみるような話でした。

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2015年7月23日 (木)

変化をめぐる習作のいくつか【HPF高校演劇祭 追手門学院高等学校】150723

2015年07月23日 メイシアター (55分)

3年ぶりに拝見。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/fly-againhpf120.html
ずいぶんと、雰囲気が変わった。
それもそのはずで、40年間にわたってご指導されていた演劇部顧問の先生が退職され、新しい先生が来られたらしい。
今までとは変わってしまう。で、どうするのか。どうしたのか。
4月に新体制を迎え、この作品が出来上がるまでの演劇部の姿を描きながら、変化するということから生じる悩み、葛藤を、高校生視点から見詰めたような作品。

関係者では無いので、情報が不足しているが、恐らく脚本を創られたいしいみちこさんという方がその新しい先生なのだろう。原案は演劇部が創っている。
旧顧問のSモト先生から、I先生に変わる。そのことで、これまでの普通がすっかり変わってしまった。その中で浮き上がってくる自分たちにとっての演劇部と現実の高校生活とを交錯させながら、真摯に深刻に悩み苦しみながらも、この日を迎えるまでの心の揺らぎを、ドキュメンタリー風に描く。

きっと現実に色々と複雑な事情が入り込んでいるのだろうから、安易に感想を書くのもちょっとためらいがあるが、私が最近感じていることも組み込みながら、作品を観て感じたそのままを記されていただく。
根底に対立は感じる。まだ、同調には至っていない。
だから、これは演劇部員、新先生が互いに突き付けた挑戦状を融合させたような作品として感じた。
下記の感想にも少し書いたが、今の子は非常に賢いと思う。普段、高校演劇だけでなく、普通の小演劇というジャンルをよく拝見するのだが、いわゆる若手が創る作品の中には、非常に自分たちを冷静に客観的に見詰めている作品も多い。でも、その中で、じゃあ自分たちはどう考えて、どうしていくのか、どう変えていくのかは曖昧に描かれている。これは、きっと考えが無いとか答えが無いとかではないように思っている。作品を観て考えていると、どこかにその答えが隠されているように感じるから。でも、それを露出して描かないのは、きっと、この世代特有の賢さ、いわば空気を読むという能力により、制御をかけているように思う。
じゃあ、そのとおりに、空気を読んで、変化を受け入れて、これまでを捨ててくれますか。これが新先生の挑戦状。
それに迎え撃つ演劇部員の挑戦状がこの作品を公演にまで実現させたことのように感じる。妥協もあるだろうし、正論には逆らえないこともあるだろうし、権力構造だってあるだろうし。今までとは違う練習場で、違う先生の指導の下で、きちんと自分たちの想いを込めた作品をこうして、公に発表する。対立による、逃げや反発では無く、変化を受け入れた上での、自分たちの想いの表現。演劇という、自分たちを表現する力に長けた方々だから成し得る戦い方でもあるように思う。
実際に、見ていて役者さん方の身体能力や言い回し、空気の作り方は上手い。と、まで書くとお世辞になってしまうかな。上手い方だと思う。これは、この4か月間だけで身に付いたものではないだろう。これまでの、変わる前に身に付けた自分たちの力。これも活かして、変化することに戦いを挑んだ。変化することで、削るものがあったとしても、しっかりとその経験は力となって残っている。そして、その力は変化する環境でも存分に活かすことが出来る。これを証明したように感じる。
こうして書くと、何か新先生がやって来た女帝みたいで、悪い感じになりますね。そんなことは無いと思います。
今の子は賢いですが、空気を読むのが影響しているのか素直でもあるように思っています。これは、従順という、いい言葉にも悪い言葉にも使える言葉にたどり着きます。よく分からないことでも、自分たちにはマイナスに働いているようなことにも、従ってしまう時がある。これは、今の子というよりかは、これまでの悪いことでも習慣化しているような現実を見ると、若いということからきているのかもしれません。変えるべきことを変えない。変えるといいのだけど、その過程が苦しいから。ぬるま湯の理論みたいな感じでしょうか。無理せずとも、害が無いならそのままでいいみたいな。家族のように親しみ合う演劇部に放り込まれた新先生は、この環境を変えようとしてくれる一つのきっかけみたいなものとして受け取ってもいいのかもしれません。
本当に捨ててはいけないものですか。捨てているうちに、本当に捨ててはいけないものも見えてくる。それを教えようとしているのかもしれません。
この作品の最後は、部員たち各々が、これまでの物を捨てます。物を残して、その時の思い出に浸らずとも、その物から得て身に付いている力や想いが、本当の思い出であって、それが自分たちを活かす大事なもの。Sモト先生から、それをいただいたなら、それは自分の中に残し続ければいいのでしょう。一生、大事にしないといけない大切で尊きものです。
今は感覚や考えが異である新先生と演劇部員なのかもしれませんが、同じ場で習作として創られたこの作品は、これからこの演劇部が創り上げる数々の作品の原点となるように思います。

グダグダ書きましたが、途中、この子たち、本当に立派だなとちょっと背筋を正して見ないといけないような思いにさせられました。
本気で皆さんを尊敬します。これが一番の感想かもしれません。
こんなことは、けっこうこれからもあると思います。
会社に入っても、新しい上司が来れば、その部署の空気は変わります。上司を新先生、部署の社員たちを演劇部員とすれば同じ構造でしょう。もちろん、高校生は高校生として背負うものがあり、大人は大人で背負うものがあり、その設定に差はあるでしょうが。
私は、その両方を経験したことがあります。
部署の社員だった時。感覚や考えが違う上司。このままでは会社がダメになる。そんな大義の下、上司を吊し上げて、どこかに飛ばしました。
上司として転職した時、自分の感覚や考えは異となるものだったらしく、数か月で会社を辞めたことがあります。
結局、無駄な対立から単純に勝った負けたということに執着したり、逃げたりしたのです。
これまでのことを捨てるよりも、きっと大きなものを失ったような気がします。
一緒に、こんな習作を創ってみれば良かったなと思います。
この演劇部だって、簡単な話、じゃあ演劇は続けられません。作品は出来ませんとしてしまえば、今日の公演には至らず、それで終わらせてもしまえるわけです。
でも、こうして観ましたから。これからを見せる始まりの作品を。
終わらせなかった。だから、最後には何も捨てずに、守ったことになります。
今の若い人たちのポリシーでしょうか。それとも、演劇が人を魅せる力でしょうか。どうにせよ、自分のやりたいことを捨てることなく、困難の場を乗り越え、実現への糸口を見出した素晴らしき若い方々の姿がただただまぶしく感じます。

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2015年7月22日 (水)

贋作・罪と罰【HPF高校演劇祭 淀川工科高校】150722

2015年07月22日 シアトリカル應典院 (120分)

先週末から始まったHPF。
少し遅れて、今日から参戦。一応、今年は7高校を拝見させていただく予定です。
淀川工科高校は、4年目の観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/85-6a4f.html
私の中では、細やかな心情表現、真摯に役を見詰めて、そこに自分の想いを入れ込まれる情熱的な演技を基盤に、メッセージ性の強い作品を創り上げる高校として印象づいています。
今年もそれは健在だったように思います。この高校、演劇部の個性的な色が強いのでしょう。

この作品は、以前に違う劇団で拝見しています。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/120928-938c.html
読み返してみましたが、今回感じたこととして、作品への理解は、ほぼ同じだと思います。
ただ、個々の役者さん方に、迷いのようなものが終始感じられるなあと思いながら観ていました。ちょっと語弊のある書き方で、役作りが出来ていないとか、そういうネガティブな感想ではありません。そうかといって、ポジティブな感想として書いているわけでもありません。
上手く書けませんが、全役の方々が、非常に苦しんでいるように映ります。
理想のためには犠牲やむ無しとか、金と権力の巧みな利用こそ革命の近道だとか、時代に沿ってひたすら耐えるだとか、登場人物には各々、己の思想があります。この条件をきちんと受け取った上で、今を変えていくような時代の中、各々がどう振る舞うことがその思想に忠実なのかに翻弄され、その正解が見つからないことに、もどかしさや、それこそ作品に出てくるもうええじゃないかといった自棄的なところにまで追い詰められているような感覚を得ます。
でも、ええじゃないかではいけない。だから、自分なりの思想を貫きたい。でも、どうしていいか分からないし、周囲も自分の都合よく動いてくれるわけでもないし、刻々と世は変化していることは身で感じるし。
そんなもどかしさに苦しみ、誰かに寄り添いたいという気持ちが見えてきます。同時に、自分がそうだから、相手もそうかもしれないとどこかで感じるのでしょうか。寄り添ってあげたいという気持ちが芽生えてきていることも感じさせられます。
苦しみ、先の見えない不安の中、役と共に自分に挿す光を探し求める姿。
その真摯な姿が、相手の光となり、その人が先へ進む導となっていることに気付かされたように思います。
真の革命は、揺るがない理想でも無く、金や権力に任せた知略でも無く、こんな想いが通じ合う、作品の最後の方で描かれる愛によって成されるものなのかもしれません。

緊迫感を煽る音響、じっくりと思いを馳せる時間をくれる音楽、光と闇を彷徨う心情表現を感じさせる照明、特に当日チラシで紹介されている松明は、人を温かく照らす炎と、内面に湧き上がる熱意が同調した赤で感じさせてくれて、臨場感を効果的に表現しているように感じます。

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2015年7月20日 (月)

Fire Cracker【演劇空間WEAVE CUBE】150720

2015年07月20日 芸術創造館 (145分)

当日チラシを拝見したら、何とか編という風に幾つかに話が分かれている上に、一人何役もすることが分かる。
これは、ややこしいから話を追うのが大変だなと思っていましたが、意外にすんなりと分かりやすく話が展開。
演じ分けが上手いというのが最大の理由だと思いますが、次の展開が気になる話の運び方、時間軸をけっこういじくっている割に混乱させないという練られた脚本も見事だったように感じます。

人間とロボット。近未来を設定に描かれる作品は多く、そこから命や想いを浮き上がらせる話はありがちだなと観る前は思っていましたが、この作品は一味違う。
大きく言えば、生命誕生から、生命が終わるその時までの物語として描かれています。
その中で、人類がその時間の流れに身を置く数千年。
数々の愚かな行動をしながらも、たとえ自己本位であったとしても人間としての誇りを守り、時を止めぬように生を繋ごうとしていく生命の強さを感じさせられる話でした。
私たちは、この素晴らしき地球で生まれ、そこで数十年の時を刻む。そして、その命を次世代へと受け継いでいく。個人のレベルではそうですが、人類の一人として考えれば、今の自分には、壮大な過去があり、さらには壮大な未来がある。流れ続ける時間が止まることのないように、生命を育んでいかないといけない。
種としての人間。滅んでしまった恐竜と異なり、まだ時間が流れ続ける人間は、どういう強味があって、その時を終わらせていないのか。
そこには、守り続けたい人の心が確かにあるからなのではないか。
そんな人間の尊さと、人間はありとあらゆる生命の時の流れを共に刻み、止めることの無いよう、大きな責務を背負っているように感じます。

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キャンディ遊園地、1705。【劇団赤鬼】150719

2015年07月17日 KAVCホール (140分)

初日に続き、千秋楽を観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/130-a53a.html

特にもう書くことは無く、やはり素晴らしかったの一言です。
ありがとうとだけ記しておきたいと思います。

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2015年7月19日 (日)

愛染学園戦争 前編!! ~体育館は、燃えているか~【劇的細胞分裂爆発人間 和田謙二】150718

2015年07月18日 人間座 (70分)

漫画の実写版みたいなくらいに、個性強いキャラたちが繰り広げる学園モノ。
荒廃した学園。
様々な思惑が見え隠れする中、学園に平和が訪れる日は来るのか。
今回は前編。
真の平和への道を進むためには、その平和への信念をただただ貫けばいいのか。それは支配によるものなのか、協調によって得なくてはいけないものなのか。
真剣に生きるからこそ生じる心の揺れに翻弄されながら、各々が進むべき道へと邁進する若き人たちの姿が描かれている。

<以下、あらすじがネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで。ほとんど満席になったので、月曜に追加公演があるのだとか>

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2015年7月17日 (金)

キャンディ遊園地、1705。【劇団赤鬼】150717

2015年07月17日 KAVCホール (130分)

嬉しい。
この劇団で、生でずっと観たい作品だったから。
大袈裟ですが、夢一つ叶った思いです。

2009年、観劇を始めた年。
ここを何で知ったのかは記憶が定かではありませんが、とにかく劇団HPから過去DVDをまとめ買いしたことは覚えています。
それから、一番昔の作品から、毎日のように遡ってDVD鑑賞。そして、この作品を観た時の感動と言えば、もう・・・
何て素晴らしい作品なのだと、涙を流しながら感激したことは、今でもしっかり覚えています。
ブログをこうして書くようになってから、すぐに感想記事を書いていますね。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/dvd1705-d47e.html

そんな私にとっては思い出深い大切な作品を、今日、生で観てきました。
もうそれだけで十分嬉しいのに・・・
またこれが最高に良かった。
あの時、DVDを観て感動した気持ちが、そのまま劇場の客席で味わえるんですもの。
こんな最高で贅沢なことってあるでしょうか。
ありがとう、キャンディ遊園地、ありがとう、赤鬼の言葉しかありません。
素晴らしき作品。
この土日で、多くの人に楽しんでもらえますように。
私も千秋楽をもう一回予約してあるので、今からまた楽しみ。

<以下、再演なので白字にしていませんが、ざっくりしていますが、ちょっとあらすじを書いていますのでネタバレにご注意願います。下記、ぐだぐだ書きましたが、感想は上記したように一言。最高です。是非、足を運んで欲しい作品です。公演は日曜日まで>

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2015年7月15日 (水)

火曜日のゲキジョウ【エリーの晩餐会×にもかかわらズ】150714

2015年07月14日 インディペンデントシアター1st (30分+35分 休憩10分)

両作品とも恋愛を描いている。
描き方は、あまりにも異なり過ぎだが、どこかじんわりと心に響いてくる良作。
熱演。といっても、これまた、その熱きパワーの使いどころが全く異なるのだが、想いに溢れていることが伝わってくるのでしょう。
ブレることが出来ない、真っ直ぐに人を見詰めるしか出来ない人たちの、純粋な愛を感じさせてくれる作品でした。

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2015年7月13日 (月)

うたかたラプソディ【箱庭計画】150712

2015年07月12日 Cafe Slow Osaka (105分)

40を超えて、おじさんになっても、やっぱりこういう話が好きなんだなあと改めて感じた作品。
恋の心苦しさ、もどかしさ、残酷さを交えた上で、実に爽やかに恋愛を描いています。
どうしようもなく溢れる好きという想い。それを自分の心の中には留めておけない。見るのはその好きな相手だけでいいのに、こんな時に限って、自分自身を見詰めて、悩んでしまう。
客観的な視点が全く無くなる。
そんな時に、周囲の人たちから、様々な想いを得て、言葉をもらって、その悩みを昇華して、恋する自分を認めていく。
恋愛はするのもいいし、しているのに関わるのもいいですね。喜び、嬉しさだけでなく、辛い、苦しいもいっぱいあるし、必ず実るとも限りませんが、それでも、今の自分を知り、自分が一番自分らしく感じられる時であるように思います。
素敵な作品でした。

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ファーマーズROCK【劇団みゅーじかる.321♪】150711

2015年07月11日 インディペンデントシアター2nd (120分)

歌、踊り、殺陣と、関西でご活躍の若手中心の豪華キャストによる魅せる、豪華絢爛エンタメ舞台といった感じでしょうかね。
とにかく、観る者を圧倒させる力強い舞台でした。
そして、話も色々とゴチャゴチャしているところもありますが、突き詰めれば愛がテーマ。その愛に纏わる様々な形を見せて、歴史は時によって流されているのではなく、そんな想いを抱く一人一人の人間の力が動かしているんだということを描いているようでした。

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惑ひ【劇団競泳水着】150711

2015年07月11日 インディペンデントシアター1st (100分)

アラフォーを迎える男が、あるきっかけにより、環境が変わり、これまでと異なる日々を過ごすようになる。
イキイキした毎日。その中で浮き上がる、自分の本性。
行き着く先には、どうしようもない自分と、それにふさわしい相応の生活が待っていた。
と、こんな感じの話でしょうか。
人によってどう映るのか分かりませんが、40歳代の私から観ると、これは悲劇です。それも、十分起こり得て、陥る可能性があるような。惑っていますから。
警鐘を促している作品にすら見えます。

<以下、あらすじがネタバレするので、公演終了まで白字にします。公演は本日、月曜日まで>

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萩家の三姉妹【劇団未踏座】150710

2015年07月10日 龍谷大学深草キャンパス 学友会館3階大ホール (140分)

田舎の旧家、萩家の三姉妹の恋愛を通じて、男女差別が残る社会で女性が自立して生きていくこと、自分らしく生きることを見詰めていく。
そんな一年を描いた作品ですが、季節によって起承転結が明確で非常に分かりやすい設定になっています。
登場人物の背景を見せる春、不穏な空気が漂う夏、泥沼化していく様々な関係を目の当たりにする秋、これまでを見詰め、これからを見出そうとする冬、元旦、一年の計。
最後は、これまでの先人たちが築いた人として生きる上での大切な原点は決して捨て去ることなく、おかしな方向に流れている無用な差別は、新しい時代を生きる者で消していかなくてはいけないのかなといった感覚を得ました。
特徴的な登場人物の役を各々で掴み、それがぶつかり合っている様はなかなか見応えのあるものでした。

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2015年7月 9日 (木)

こどもの一生【神戸大学演劇部自由劇場】150708

2015年07月08日 シアター300 (115分)

完璧じゃないでしょうかね。
クオリティーの高さは、数回しか拝見していませんが、毎回感じるところで、今回はより向上して健在。
特にいいなあと思うのは、シーン切り替えのスムーズさ。その切り替え時にふさわしい、抽象的な動きを見ているだけで、知らぬ間に次のシーンに連れて行ってくれます。
あとは、よく分かりませんが、照明の影の作り出し方で、恐怖が煽られるようなところが多々あったように思います。そして、役者さんの、メリハリのある、しっかりとした役作りでしょうか。
素晴らしいの一言。

と、何も文句つけずにおきたいところですが、一点だけ。
会場から溢れるくらいに客が来ているので仕方が無いとは思いますが、既に座っている客席の前に追加の席を設けるのはご法度だと思いますけどね。
混み合うのを知った上で、なるべく早く伺って、観やすいポジションをキープしているのですから。
通路確保やら、そのために席確保の予約を準備しているとかは、もちろん理解していますが、あれだけスタッフもいて、公演数も200近い経験豊富な劇団なのですから、きっとやりようはあるはずです。

<以下、あらすじは書いていませんが、配役がネタバレしますので、ご注意願います。公演は日曜日まで。金曜日は休演みたい>

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2015年7月 7日 (火)

とりあえず、ボレロ【PM/飛ぶ教室】150706

2015年07月06日 アイホール (145分)

かつての劇団仲間であった男女三人が、20年ぶりに互いに変わった姿で再会する。
一人の男を巡り、三角関係であったこの三人は、青春時代を思い起こしながら、今の自分を見詰めていく。
愛、憎しみが交錯した三人の関係から浮き上がる、今の悲しみ、哀れみ。
それを受け止め、これからを生きていこうとする姿から、変わっていく人の中にある変わらぬ想いの強さ、時の流れの中で生きる人の覚悟を感じるような話でした。
心情表現がとても丁寧で、真摯で。上質で豊かな時間から感じる、人が生きるということは、深く重みのあるものでした。

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2015年7月 5日 (日)

あの潮騒が呼んでいる。【スアシ倶楽部】150704

2015年07月04日 カフェ+ギャラリー can tutku (55分)

江國香織の有名な作品なんですね。
そんなことも知らず、チラシの砂浜にたたずむ男と女二人の爽やかそうな空気に惹かれて観に行ったらえらい目にあいました。
息苦しい。
こういった作品を観ると、いつも自分は男だから、本当のところは理解できず、分かりませんといった感じで書くのだが、それすら許さないような脅迫感がある。
寂しい人たちが、その寂しさから飢えて、愛を求めようと、自分のことを見詰めることもなく、ただ他人からそれを得ようとする。
その姿がまた、寂しく、孤独感を募らせる話でした。

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カレッジ・オブ・ザ・ウィンド【学窓座】150704

2015年07月04日 関西大学 有鄰館1階 多目的ホール (120分)

観劇していると、よくあることなのですが、始まって数十分ぐらいが、やたらもたつく。
でも、最高潮の盛り上がりをきちんと魅せてラストを迎える。
観終えた後から思うと、どうして初めからエンジンフル稼働でスタートしなったのかと思ったりすることも多いが、難しいことなんでしょうね。
だから、冒頭にダンスを入れたりするところもありますものね。
それに、よくよく考えると、最初から惹き込まされて観ることが出来るのは、一握りの劇団しかないかもしれません。

今回は、ちょっとその点が気になりました。
ただ、この劇団は初観劇でしたが、非常に登場人物の深くまでを見詰めて、ご自分方の個性を組み込んだキャラ作りが上手いなという印象を受けます。
それと元気さでしょうか。
溢れる元気な姿は、この作品での、想い合うことで生まれる家族や夫婦の愛や絆の爽やかさに通じているようです。

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闘争 判断【モンゴルズシアターカンパニー】150703

2015年07月03日 芸術創造館 (60分、55分 休憩10分)

ヒトラーとフロイトが出会っていたらという設定で描かれる二つの作品。
両作品とも、こんな仮説を基に、今と違った世界を導き出すといった話では無い。
二人の心を見詰めることにより、独裁者と精神科医という異なる姿の人の中に見い出せる人の本質。そこから、様々な人と触れ合って生きていくこと、そして社会を創り上げることの在り方を導き出す話だったように感じます。
ぶつかりあう人たちの心理から見つけ出す人の真理。公演名からは、そんな感じのイメージでしょうか。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は本日、日曜日まで>

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