« 2015年4月 | トップページ | 2015年6月 »

2015年5月

2015年5月31日 (日)

五月雨墓場(さみだれはかば)【しろみそ企画】150531

2015年05月31日 芸術創造館 (130分)

なんかわからんけどめっさ良かったという言葉をたくさん欲しいと、当日チラシに作・演の方が書かれています。
まあ、この感想でもいいですが、正直、めっさは控えさせてもらおうかな。
それと、なんかわからんではなくて、どうもわかりにくいかな。
良かったのは良かったと思います。墓という人の想いが埋め込まれる場所で、その場所や、供えられたもの一つ一つに、人生の中でその人が経験してきた大切なものが込められていることを感じさせる温かみが。
墓荒らしじゃないですが、そんな想いを、掘り起こして、人生最期の時を迎えられれば、幸せなんじゃないでしょうか。
どうもわかりにくかったけどまあ良かったという感想にさせていただきます。

少し、話を複雑化させ過ぎているように思います。
ミスリーディングを引き起こすように設定されたキャラが多過ぎて、その絡みで、あくまで筋は分かりやすく展開していきますが、話としてごちゃごちゃな印象が残ります。
絶対的にミスリーディングをさせる人や、重大な謎をもう少し絞った方が分かりはいいように思いますが。
ちょっと唐突な設定もありますしね。
謎や伏線が多過ぎて、だんだん、それが明らかになったり回収される時の感動が薄れ、悪いく言えば、何かもう考えて観るのめんどくさくなってきたみたいな感じになってしまったので。
まあ、いつものハートウォーミングに、謎説き要素が覆いかぶさってしまい、私にとっては一番のこの劇団の良さが薄れてしまったように思います。

続きを読む "五月雨墓場(さみだれはかば)【しろみそ企画】150531"

| | コメント (3) | トラックバック (0)

VS魂【MousePiece-ree】150531

2015年05月31日 HEP HALL (100分)

あかん。おもろい。とにかく、おもろ過ぎる。
ブログなので、中年男の絆の深みをじっくり味わえただとか、VS、争いが起こっても、それは互いを思いやる気持ちから生まれていることに気付け合う仲の素敵さだとか、口では大きいことばかり言っていても、本当の気持ちを伝えることに関しては、幼く、未熟な男の幼稚さへの同調だとか、これまでの劇団のお三方に加えて、味のある役者さん、そして華やかなダンサーさんを加えることで、ミュージカル要素も盛り込んだ最高のコメディーエンタメ舞台を実現しているだとか、色々と作品については書けるのだが、多分、これは後付けで思ったことで、観ている間に思っていたことは、ずっとおもろいだ。
ちょっとしたシーンでも、どうしてこんなにおもろくなってしまうのと驚く。少しでも目を離したら、もうそこにおもろいことが始まっている。
このおもろいパワーはどこから生まれるのか。
その源が、この劇団のお三方にあるなら、あまりにも凄過ぎるおっさんたちだと思う。

続きを読む "VS魂【MousePiece-ree】150531"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年5月30日 (土)

トウキョウの家族【Theatre劇団子】150530

2015年05月30日 トリイホール (120分)

初めて観る東京の劇団ということで、知っている役者さんが全くいない。
もう観劇を始めて7年になるので、実はこれは珍しいことである。たいがい、どこかでお見かけした方がいらっしゃるので。
どんな作品を創られるのかも分からないし、観に伺うきっかけというものが本当なら無かった。
足を運んだ理由は、観劇仲間の熱いご推薦。
少なくとも私は、あそこを観に行けというお薦めはあまりしない。人によって、合う合わないは本当に様々なことを知っているので、薦めるからにはかなりの自信が必要なのだ。
それをあそこまで観てもらいたいと熱く語るのだからと、一度は経験しておこうと足を運んでみた。

で、結果は、これはかなりいいですね。
雰囲気的には、吉本新喜劇みたいな感じかな。
テンポよく、笑いあり、涙ありと、明快なストーリーを進ませながら、幸せで楽しい気持ちを沸上がらせてくれるような作品。
劇団を少し休むということになってから、2年半ぶりの公演らしいです。
その間に思われたことや、これからどうしようと思っているのかも込めたような話になっているみたいです。
家族の話。
家族だから、分かち、離れることになっても、どこかでその幸せを願い、心配している。そして、そんな帰るべき場所や人があることで、安堵を抱き、それが前へと進む勇気となる。
家族といっても、いつもずっと一緒にいるわけでなく、出て行く者あり、戻ってくる者ありと、離散集合を繰り返す。その時その時の写真は、その数や表情も異なるのでしょうが、そこに写っていない人の想いや、表情の奥にある信頼の心は実は常に刻み込まれているのでしょう。
それが家族であり、自分が生きる中での、いつでも出発点として迎え入れてくれるみたいなものなのかなと感じます。

<以下、あらすじがネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

続きを読む "トウキョウの家族【Theatre劇団子】150530"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

くらい【もうまく企画チャリティイベント】150529

2015年05月29日 パシフィック・シアター (30分、30分、30分、15分)

網膜色素変性症を患う大山果さんが企画するチャリティイベント。
暗闇が、普通の人以上に敵となってしまうこの病気のことを広く知らせること、そこから拡がってしまう心の暗闇にどう光を射し込むかを考えるようなことを通じて、懸命に真摯に生きる輝く人の姿を浮き上がらせているようでした。
覚悟をもって、前へと進み、そこに光り輝くものがあることを信じて疑わない凛とした姿はとても素敵だったように思います。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

続きを読む "くらい【もうまく企画チャリティイベント】150529"

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2015年5月24日 (日)

夢ばかり【真紅組プロデュース】150523

2015年05月23日 HEP HALL (105分)

穏やかに心が澄んでいく。
真摯に夢を追う人、それを温かく見守る人たちが重なり合った空間と時間が、あまりにも美しく優しく描かれている。素晴らしく素敵な作品。

夢は見るものではない、叶えるものだ。
よく言われている言葉で、当日チラシにも書かれている。
実はあまり好きな言葉じゃない。
叶えようとするものでいいんじゃないのかといつも思う。叶えるものと決められてしまうと、その夢が膨らんでいかなくなるような気がして。
夢を見て、叶えようとする力は何事にも代えがたく、いつの時代も、時を前へと進める原動力になっているような感覚を得る。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は、本日、日曜日まで>

続きを読む "夢ばかり【真紅組プロデュース】150523"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

悪い癖【匿名劇壇】150523

2015年05月23日 アイホール (95分)

一人の女性の閉鎖空間からの脱出。人生行き詰まって、閉じこもった心が描く妄想世界を通じて、そこから一歩踏み出せるようになるまでの姿を描いた作品。
といった感想は書かせないよみたいな、こちらの観劇中の気持ちを読んでしまったかのような伏線の張り方が尖る。
まあ、この劇団はこれまでもずっとそうだが。なるほど、こういうことを伝えようとしているんだなと思いながら観ていても、そう思うだろうことは既に読んでますからみたいなところが、露骨に出る。客の気持ちを読むのは、どんな作品でもそうなのだろうが、これが顕著に出ていると感じるところが、いつもこの劇団の作品を破壊や暴力といった言葉で評してしまうところでしょうかね。
今回、いつもと違うなと思ったのは、ちょっと優しさが感じられます。行き詰まるに至る数々の若者の心情を吐露し、それでも、懸命に進み続けているのには愛があるからなんだみたいな。
この作品を、単に上記したことにだけ言及したような話とならないように、作品中にどういう話にするかが宣言されています。
そして、ラストは、本当にそこにストンと落とし込まれる。
いつものとおり、卓越した巧妙さを見せていますが、感想としては、優しさや可愛らしさを感じる作品でした。

多分、現実、妄想、妄想内演劇という構造から成り立っています。
妄想、演劇といった虚構の世界では、容易に人は繋がり合い、言葉は響き合います。若い人たちが思い悩む心情も、普通に伝わってきます。
でも、現実は、ストレートな言葉ですら、そこに込められた想いを感じ取り合うことは難しいようです。若い人たちの悩みも、何に苦しみ、何から逃げ出そうとしているのかが言葉の奥深くに隠されてしまっているかのようです。
でも、その虚構の世界を通じて、今の現実を見詰め直すことができ、そこから、現実を自分がどう変えていきたいと思っているのか、何を求めてるのかが分かっていくような感覚を、交錯する世界の中で得るような話だったように思います。

<以下、あらすじは書けていませんが、キーワードがネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は、本日、日曜日まで>

続きを読む "悪い癖【匿名劇壇】150523"

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2015年5月19日 (火)

組みしだかれてツインテール【劇団子供鉅人】150519

2015年05月19日 インディペンデントシアター1st (115分)

少女たちの等身大の成長を描いた爽やかな学園青春物語と言ってもいいし、セックス・エロ・物欲といった疚しい人の姿を描いたお下劣な妄想、奇天烈コメディーと言ってもいいし。
自信が無く、自分の妄想世界に閉じこもった人が、その中で、自分の殻を破り、仲間たちと力を合わせて、何かをやり遂げることが出来たという感動物語として、少し心を震わされてもいいし、ただエロでバカなことを好きにやって、暴走して行き着く先が収拾つかなくなるくらいのメチャクチャを楽しむ笑いに圧倒されてもいいし。
まあ、そんなもの、全部吹き飛ばしてしまう、凄まじいまでの熱を放つ、個の力と、それが合わさった舞台での爆発に衝撃を受ける作品だと思います。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は木曜日まで>

続きを読む "組みしだかれてツインテール【劇団子供鉅人】150519"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年5月18日 (月)

ラストダンスは永遠に【劇団伽羅倶梨】150518

2015年05月18日 KARAKURIスタジオ (90分)

これまでと作風が異なるという噂がネットで流れており、どんな感じなのかと。ハートウォーミングな作品が好きな自分に合わなくなっているかもとか思いながら観劇。
確かにだいぶ変わった感はありますね。登場人物が淡々としており、どちらかというと冷たく描かれています。
でも、そこから浮き上がってくる、温かさはやはり感じる仕組みになっているようです。
そして、かなり現実的な話です。
少々、ご都合主義な展開でも、温もりのあるラストへとこれまでは向かっていましたが、現実を残酷に描くところも多々あり、温もりは感じるにしても、にじみ出る程度のラストに落ち着いたようです。
こんなのもいいかもしれません。ほんわかハッピーな話にとどまらず、より、人間を深く見詰め、そこにあるのであろう人の優しさを考えさせるようなところがあるみたいで。

続きを読む "ラストダンスは永遠に【劇団伽羅倶梨】150518"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

gate #13≪May≫【KAIKA】150517

2015年05月17日 KAIKA (25分×3 作品終了後8分程度の講評)

三作品とも死と直面した人の姿を描いているようです。その死が、ある個人の死から、ある限定された私たちの死、そして全ての人たちの死と直面する時に、人はどうなるかを描いているような感じです。

個人の死は、そこに私の死が感じられないからなのか、実にその死が薄い。同時にそれは生すらも薄っぺらいという感覚を生み出します。
私たちの死は、私も、あの人も、みんな、その時は分からずとも死が訪れる。だったら、今、生きていることをどう捉えて生の時間を楽しむのかが人の人生だといった感じで、生の尊さが浮かび上がる。
全ての人の死は、人の愚かさ、弱さ、醜さが露出してきます。でも、それを超えて達観した人たちの姿も見えます。生の終わりを覚悟して、訪れるべき死が目の前にやって来た時の人の抗う姿は、これまでの生を誰もが見詰め直して、最良の生の時だった形で死を迎えようとする、どこか美しさを感じさせるようなものでもあったような気がします。

順に死というものが明確に描かれていき、はっきりと感じ取れるようになります。この時、同時に生というものも明確な形で浮かび上がり、生きることとは何なのかがはっきりとしてくるような感覚を得るような作品、公演だったように思います。

続きを読む "gate #13≪May≫【KAIKA】150517"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年5月17日 (日)

名誉男性鈴子【笑の内閣】150516

2015年05月16日 シアトリカル應典院 (95分)

非常に面白い作品でした。
ジェンダーをはじめ、ナイーブな差別問題が、ふんだんに盛り込まれているのですが、ここまで突き抜けてしまえば、もう笑うしかないでしょう。
かなり不快なレベルの発言が好き放題ですが、これにずっと怒り続けたり、深く考え込んでいたら、多分、頭も体も持ちません。もう、笑うしかない。そのように捉える中で、この問題のおかしさを伝えようとしているみたいです。おかしさは面白さという意味では無く、異常であるという意味で。おかしく笑って、おかしさを知るみたいな感じでしょうか。この劇団ならではの、巧妙な構成になっているように感じます。
笑いっぱなしくらいな状態になりましたが、その笑いも単純なギャグから、役者さんの力技、テーマに沿った苦笑い、呆れ笑いと様々。
話としても、まとまりがあり、これまで何となく感じていた、急に議論の場に飛んでしまうようなところも実にスムーズだったような気がします。きちんとした流れがあるみたいな。
ラストは、ジェンダーなど関係なく、今の政治の形というところに葬られたようなブラックさ。
これまでの知的で巧みな作品に、さらに磨きがかかったかのような感じで、かなり見事に創り上げられた名作と言っていいように思います。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで。月曜日はまだ席があると言われていたが・・・>

続きを読む "名誉男性鈴子【笑の内閣】150516"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ワールド【山尾企画】150516

2015年05月16日 芸術創造館 (110分)

自分の頑張りが評価されないことってあると思います。
自分が信じて、頑張って、世のため人のためになると思ってしているのに、色々なことが、それを束縛しようとしてくる。場合によっては、国みたいな組織が法という形で絶対的な縛り付けをしてくることも。
そんな時、どうしたらいいでしょうか。
腐って辞めてしまう。恨み、憎しみを抱えて、復讐の念を燃やす。
それは違うんじゃないのかと言っているような作品です。
自分が信じてしているんですよね。何のために。世のため人のためですよね。だったら、それをし続ければいい。出来ないなら、それは信じて頑張っていないということなのではないか。
どんな世でも、自分が選んで進んでいる道を見詰めて、何のために自分はその道を進んでいるのかさえ見失わなければ、きっと光り輝く場所にたどり着く。
そんなことを、あるピエロと少女を通じて感じるような話でした。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は本日、日曜日まで>

続きを読む "ワールド【山尾企画】150516"

| | コメント (16) | トラックバック (0)

2015年5月15日 (金)

Born To Shine ~Reborn~【STAR★JACKS】150514

2015年05月14日 世界館 (150分)

この作品はDVDで拝見。
初めてSTAR★JACKSを観に伺って、気に入ったので購入した3本のDVDのうちの一つでした。
あの時代に生きていた若者の純粋で真っ直ぐな心情。今を生きる自分としては、もっと要領のいい生き方があるだろうとも思うけど、それよりも、その熱き魂に憧れや敬意を抱きます。
私が言っている要領のいい生き方とは、結局、巧く逃げるということと同意なのでしょう。それでは、自分の誇りは失われ、その先に自らが輝く場所があるとは思えません。

若手公演ということで、エンタメ色が強くなり過ぎて、お祭りのような作品になるように思っており、若干否定的な気持ちを持って劇場に足を運びました。
この浅はかで愚かな考え。舞台上の若者たちは、もちろん若さを活かした動的な見せ場を多々魅せますが、それ以上に、この時代の若者の強さを、凛と素晴らしく演じ切ります。
この時代において、生きることとはどういうことなのか。自分の夢、守らなくてはいけないもの、家族、仲間、恋人。人として生まれたからには大切にしなければいけない義の心。自分が捨てることの出来ない誇り。
そんなことと真剣に向き合いながら、自分の道を突き進んでいく。それが、反する考えを持つ人との戦いを生み出し、大切な人との別れに至り、そして、自らの命が絶たれるとしても。
全ては自分が信じるままに。命尽きる最期の時まで、私たちが願う未来が訪れることを信じて、輝き続ける。そんな生きた証を残した動乱の時代の若者たちは、この公演に全身全霊で向き合い、戦う決意をしたのであろう、若手役者さんの姿でもあるのでしょう。
確かに舞台で輝いており、背筋を正して観たくなるような、誇りある凛とした強さも感じたように思います。
若者の青春ドラマのような微笑ましさから、未来を担う者たちであるたくましさ、そのために身を削らなければいけない切なさ、悲しさが、ひしひしと伝わってきて、今を創り上げたかつての先人たちに想いを巡らせながら、今の自分の生き方を見詰めるような作品でした。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

続きを読む "Born To Shine ~Reborn~【STAR★JACKS】150514"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015年5月14日 (木)

愛と退屈の国【ドキドキぼーいず】150514

2015年05月14日 アトリエ劇研 (70分)

とても貴重な公演のように思います。
今、おかしな方向に進んでいるような我が国の未来を絶望へとこのまま導くのか、希望へと変えていけるのかを探り出そうとしているような作品でしょうか。
描かれる不気味な空気が漂う国、その中で不安や恐怖を漠然と抱えながらも、日々過ごしている人たち。自分たちの現実と同調できる、日本という国やそんな人たちの姿を見ながら、どうもがいていかないといけないのかを考えさせられます。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

続きを読む "愛と退屈の国【ドキドキぼーいず】150514"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015年5月13日 (水)

祭!2015 vol.5【足一】150512

2015年05月12日 かつおの遊び場 (15分、20分、10分、25分 休憩15分、5分、10分)

今回は、コンテンポラリーダンス、自己表現色が強い一人芝居、解放表現と、すじがあまり無く、感性で感じるところが多い作品が並びました。
どれも、なかなかメッセージを読み取るのは難しいですが、共通して感じるのは、自分探しみたいな感じでしょうか。
今の自分。している仕事、過ごす毎日、着ている服、考えていること、・・・
そんなものを見詰めてみた時、自分は、これまで生きてきた中で得たことや者たちと共にあり、これからもそうあるのであろうという一つの答えが、今の自分の誇りと、これからの自分の輝きを信じさせるものとなっているような感覚を得る作品だったように思います。

続きを読む "祭!2015 vol.5【足一】150512"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年5月11日 (月)

SHOW UP in 船場サザンシアター【劇団ショウダウン】150510

2015年05月10日 船場サザンシアター (30分×2 休憩10分)

いやあ~、唖然としましたね。
まず、公演自体の感想は、まあまあ面白いです。緩く出来上がっている2作品なので、強烈に心を震わせることはないにせよ、さすがはショウダウンで、どんな作品にも熱をしっかり入れ込むだけあって、えらい丁寧に真摯に創り上げているなあといった感じです。
唖然としたのは、為房大輔さん(劇団ZTON)。ZTON本公演を2回しか拝見していないので、この方は、人の倍速で動く殺陣師で、影あるキレる悪人といったかっこいいイメージで固定化されていますから。
それが、あんなことやこんなことを・・・
う~ん、凄く好きになってしまった。素敵な人は何をさせても、やっぱり素敵なんだなあ。

続きを読む "SHOW UP in 船場サザンシアター【劇団ショウダウン】150510"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

For スマイル【プロデュースユニットななめ45゜ 白木原一仁ソロマイム公演】150510

2015年05月10日 インディペンデントシアター1st (60分)

う~ん、素晴らしい。感動。
3年前にINDEPENDENT一人芝居フェスティバルで30分バージョンを拝見。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/independent12-1.html
印象に残っている作品ではあり、パイプをくわえる姿がとてもお気に入りで、今回もネクタイ柄、タイタック、カフスと全部パイプに統一しての観劇。

1

にしても、ここまで感動するとは。
何だろう。始まってすぐに、前に拝見した時に比べて、妙に心に響くなあと思っていたが、35分で涙が出てきてしまいました。
いいです。心に沁みます。素敵でした。

続きを読む "For スマイル【プロデュースユニットななめ45゜ 白木原一仁ソロマイム公演】150510"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ワンマン・ショー【崖淵五次元】150510

2015年05月10日 音太小屋 (115分)

難しい。さっぱり分かりません。
というか、何となく描きたいことは分かるのですが、時系列を歪ませたり、現実と虚構の境界を曖昧にしたりと、その話の構成が複雑過ぎて。そして、言わんとしていることも、認識や存在といった哲学的な要素も多く含まれているようで。
振り返って、解析し直していますが、混乱する一方。

自分が見ているある人。その人は、他の人から見られているある人でもあり。それが、同じではなく、別として存在したら。例えば、色分けしてしまったら。
その分かれてしまった、ある人をまた組み合わせるとどうなるのか。そもそも組み合わすことなど出来るのか。
色の混じり合ったある人は黒となり、暗闇に封じ込まれる。混じり合わないものは、世界にただ漏れるように溢れかえる。
そんな不気味なイメージを抱く作品でした。

続きを読む "ワンマン・ショー【崖淵五次元】150510"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015年5月10日 (日)

彼女じゃない人に起こしてもらう【努力クラブ】150509

2015年05月09日 シアトリカル應典院 (100分)

本公演を拝見するのは、これで4回目。前回の火ゲキも入れたら、これで5回目。
これまでの集大成のような作品だと当日チラシには書かれているが、ここは未だに掴めない。でも、毎回面白い。というか、興味惹かれる作品ばかり。
そして、今回も非常に面白い。何だろうか。この後ろめたい感覚は。そして、後に残る不快な納得いかない感は。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで>

続きを読む "彼女じゃない人に起こしてもらう【努力クラブ】150509"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

N.Y.の天使→【ももちの世界】150509

2015年05月09日 芸術創造館 (110分)

前半は、幼き頃の恋だとか友情を、NYという華やかな地で、切なく描くような話だと思いきや、いつの間にやら社会問題を想像させる話に切り替わってくる。
日本のとある町で起こった、共に楽しく過ごしていた人たちを分かつ事件。その構造が、実は宗教や人種などから戦争を引き起こすアメリカの構造と同じみたいなことを、ドッペンゲルガーなどを用いて描き出しているような作品か。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

続きを読む "N.Y.の天使→【ももちの世界】150509"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年5月 5日 (火)

お家に帰りたい【てんこもり堂&KAIKA劇団 会華*開可】150504

2015年05月04日 KAIKA (95分)

ヘンリー五世をモチーフにした、家族と町の物語。
・・・らしい。
ヘンリー五世の話がどのように盛り込まれているのかは、さっぱり分からなかった。
国家主義の誇りと美化。それに惑わされる群衆。といったようなところだろうか。よく分からない。

家族の話で、いつでも帰ることが出来る家があるみたいな、温かく優しい家族の絆みたいなことをイメージしてずっと観ていたが、どうも、その感覚は得られない。
むしろ、総勢、約50名の人たちがうごめく舞台の迫力や人の熱さに圧倒され、それが、もう戻ることの出来ない群集心理へと導かれる恐怖みたいなことを感じる。
人間の弱さが浮き上がり、歩んできた道を、もう戻って、在りし日の自分の姿にはたどり着けないのだなあという悲しき回顧に涙するような感覚が残る。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は水曜日まで>

続きを読む "お家に帰りたい【てんこもり堂&KAIKA劇団 会華*開可】150504"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

罪ツツミツツ蜜【カメハウス】150504

2015年05月04日 シアトリカル應典院 (175分 休憩5分含む)

3時間の大作。また、いつものように情報量膨大で思考崩壊になるんだろうと覚悟していましたが、不思議とまとまりのある話で、普通に楽しめて観れました。
上演時間が長いのは、所々に盛り込まれたエンタメ色の強いパファーマンスが大きいようです。元々、ここは凄いのですが、より一層、芸術性みたいなところに磨きがかかって、単に見ていて楽しいだけではなく、舞台セットの雰囲気とも相まって、その美しさに溜息が漏れるくらいのレベルになっていました。
そうは言っても、一度観て、内容を把握できるほど容易な作品ではありません。掴めていないところはもちろん、わざとなのか描いていないので、こちらで補填しないといけないところも多々あるように思います。
ただ、ここが魅力の一つのなのかもしれません。今回、今まで以上に、ご出演の役者さん方に大きな魅力を感じました。もちろん、回文や言葉遊びを巧みに組み入れた脚本も素晴らしいですが、際立つのは個々の役が生きていることです。舞台上で観た時間だけ、その登場人物が存在しているのではなく、これまでも、この人は時間を過ごしてきて、この後も、この人としての時間が流れていくんだろうといった感覚が得られます。恐らくは、この描かれていないところにおいて、その役の背景、そしてこれからを見詰めて出来上がった人たちが舞台にいるからのように感じます。
この遊び幅みたいなものの作り方が上手いのかもしれません。

話としては、何かに囚われて、彷徨う者が、その原因から解放されて新たな一歩を進めるようになるまでといった感じでしょうか。
自分を捕らえて離さないもの。自分がこれまでに犯してしまった罪、その罪への悔いや悲しみ、そして傷つけて別れることになってしまった人への想い。 そんな想いを断ち切れる時。それは忘れてしまうことではなく、自分の想いを真剣に見詰め、覚悟を持って、それを自分の心に刻み込み、受け入れるといった形のように描かれているようです。

続きを読む "罪ツツミツツ蜜【カメハウス】150504"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年5月 2日 (土)

僕らのチロルチョ教【劇団SHINKOUJI】150502

2015年05月02日 心光寺 (90分)

本当の寺の本堂で行われるドタバタコメディー。
ご本尊様が控えるこんな場所で、こんなことしていいのと思うほどの公演でした。
次期住職の跡継ぎ問題を抱える寺で起こる騒動。そこから、自分が生きる道を、数々の選択をしながら進むということの意味合いを仏教の教えを交えながら考えさせてくれるような作品となっているようです。
その教えは、深くは分かりませんし、完全に理解するまでには及びませんが、どこか安堵を得て、どのような道を進んでも、きっとそれは自分にとってより良きものであることは間違いないのだから、今を大切に想って時を過ごしたいなと感じさせるものでした。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで>

続きを読む "僕らのチロルチョ教【劇団SHINKOUJI】150502"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

透明人間【唐組】150501

2015年05月01日 南天満公園 (115分、休憩10分含む)

唐組は、鉛の兵隊、桃太郎の母に継いで、今回で3回目。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-7756.html

いつもどおり、さっぱりでした。
何か気味悪いくらいにおかしくなっている人もいっぱいいました。
ただ、これまで拝見した3作品の中では、一番、面白いという感覚が残ります。たぶん、不条理な設定や姿恰好だけでなく、掛け合いや言葉としての笑いというか、ブラックジョーク的なものがたくさん含まれているからかもしれません。
そして、ちょっと泣けます。
遠き日に想いを残して消えていった者たちが、今の時代に何かを成し得たい、より良き日々を創り上げたいという繋がった想いを通じて現れたかのような感じで、その深き想いみたいなものが心を震わせます。

続きを読む "透明人間【唐組】150501"

| | コメント (5) | トラックバック (0)

« 2015年4月 | トップページ | 2015年6月 »