ワールド【山尾企画】150516
2015年05月16日 芸術創造館 (110分)
自分の頑張りが評価されないことってあると思います。
自分が信じて、頑張って、世のため人のためになると思ってしているのに、色々なことが、それを束縛しようとしてくる。場合によっては、国みたいな組織が法という形で絶対的な縛り付けをしてくることも。
そんな時、どうしたらいいでしょうか。
腐って辞めてしまう。恨み、憎しみを抱えて、復讐の念を燃やす。
それは違うんじゃないのかと言っているような作品です。
自分が信じてしているんですよね。何のために。世のため人のためですよね。だったら、それをし続ければいい。出来ないなら、それは信じて頑張っていないということなのではないか。
どんな世でも、自分が選んで進んでいる道を見詰めて、何のために自分はその道を進んでいるのかさえ見失わなければ、きっと光り輝く場所にたどり着く。
そんなことを、あるピエロと少女を通じて感じるような話でした。
<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は本日、日曜日まで>
芸術保護法が施行された世の中。
これにより、あらゆる芸術活動は国の支援を受けることとなり、より多くの者たちが芸術に触れることが出来るようになる。さらには、著作権問題や有害な表現規制なども、国が明確に管理することで、芸術家は専門的な活動に注力できるようになり、豊かな文化社会を実現する。
ただ、そのために資格制度が導入される。難解な国家試験を受けて合格した団体・者のみが、専門職として認められ、芸術活動が行える。逆に言うと、この試験に合格できなければ、無免許状態となり、芸術活動を行えば、罪を犯すということになる。つまりは公演禁止ということだ。
ある有名なサーカス団は、この試験に合格できず、客のために強硬して公演を行おうとして、団長が投獄されて解体に陥った。サーカス団を去り、新たな人生を進む者もいる中、芸術活動を捨てることが出来ずに、行く場所が無くなった者たちを、団長の奥さんは自分が開いた店で雇っている。
旦那おらずとも皆のためにと肝っ玉が据わっており、少しSっ気がある女性だが、猫を犬と思い込ませて育ててみるなんて、訳の分からないことをするお茶目なところもあるみたいだ。
この店に、ピエロと呼ばれる男は働いてる。
サーカス団にいたが、ピエロになれなかった男だ。デビュー当日、警察の介入で公演が中止に追い込まれたから。
舞台を失った彼は、今はただ、公園でずっと、まだまだ未熟なピエロの技を磨き続けている。この行為だって、犯罪と見なされるような世の中だ。
ある日、ご機嫌ななめなのか、ふてくされて、どこか寂しそうな少女が公園にやって来る。
ピエロは、この少女を笑わせたいと思う。
お得意のピエロ芸を披露するが、全然、つまらないと手厳しい。ハードルが高いわけではなく、確かにありきたりで雑なつまらないネタだ。それでも、また明日と無邪気に笑顔を振りまいて、ピエロは去って行き、また次の日、新ネタを引っさげてやって来る。
迷惑だと言い放つ少女だが、ピエロはお構いなし。
少女はどこかのお嬢様なのか、強面の付き人がいる。父が仕事で忙しく、あまり構ってもらえず、身の回りの世話は全てこの人がしているようで、少女にとっては兄のような存在みたい。そして、少女がどこか寂しげなのはこんな家庭環境が大きな要因となっているのだろう。ピエロは毎日、少女にネタを披露し、がっかりされ、そのうちやって来る付き人に追いかけられて逃げるという日々を過ごす。
そんな姿を、ずっと観察している男がいる。ピエロの友人で、絵本作家を目指している。今は、難解な国家試験をなかなか合格できずで、苦慮しているが、あきらめずに頑張っている。試験代だって馬鹿にならないので、早く合格しないと。そんな焦りもあるが、試験勉強をしながら、絵本のネタにと、友人の頑張る姿を見ているみたいだ。
今の世の中をよく思っていない者も多い。
無免許で公演を行い、摘発される団体も後を絶たない。介入してくる警察に、自由だと演者も客も抵抗するが、逮捕されるのが怖くて、結局、黙るしかないのが実状だ。
この法律のおかげで、所属していた劇団が解散に追い込まれ、世の中を変えなくてはいけないと執念を燃やす者がいる。
彼は、頼りになるのかならないのか、おかしな二人組を雇い、ある少女の誘拐を企てる。その少女は、この法律を創り上げた議員の娘。
情報によると、日々、公園に現れるという。一人になった時を狙ってさらおうと、監視を続ける。
しかし、ピエロがいつも現れるし、少女の付き人がそのピエロを追い回すわでなかなかそのチャンスがない。おまけに、犬を目指す猫が、この公園で鍛錬を積み、それを本物の犬が馬鹿にするなんてドタバタまで起こり、何度も失敗を繰り返す。
そこで、二人組はピエロを利用することを考える。
少女は、あいかわらず父に構ってもらえないけど、父は色々と束縛してくる。成績が下がったと新しい家庭教師も家にやって来る。幸い、話の分かるいい人だったから良かったが。
そんな家庭教師に、自分がやりたいことを問われる。絵を描くことが好きだった。でも、そんな芸術からは何となく目を背けたいみたいだ。
父への反抗なのだろうか。芸術文化保護法を制定した父への。
今の父は何よりもこの法律が一番である。きっと娘である自分よりも大切に思っている。
それだけ、芸術を愛しているから。違う。少女は知っている。資格制度導入も多額の試験代によって利益を得るためだ。無許可で公演を行っているところもある。それは父に賄賂を渡しているからだ。結局は、己の利権のため。
そんなものに、みんな振り回されている。知り合ったピエロも、自分の父のせいで、あんな状況になったことが分かっているので、心を開くことができないようだ。
しばらく、公園には行っていない。ピエロは今日も、私のために公園で待ってくれているのだろうか。
二人組はピエロからの手紙を準備する。もちろん、偽物。これを公園のベンチに置いて、少女の手に渡るようにする。
うまく誘い出して、ボスのところに少女を連れていけば、仕事完了。別に芸術うんぬんのボスの思想などどうでもいい。ただ、ちょっと面白そうだから絡んでみただけだから。
この作戦は成功し、少女とボスを引き会わせることができた。
ボスは、これまでの恨みつらみを少女に語る。世を変えるために、法律を無くすために行動すると。
少女は父への反感から、それに協力することにする。
父に電話をかけるが、少女が思っていたとおり、父は法律を守ろうとする。誘拐されている自分の命よりも大切なのだろう。少女が録音した会話には、娘への残酷な言葉と共に、少女に誘導されるように喋った賄賂を認める発言が残される。
これをネタにして、大衆を味方につけて、改革が出来る。
少女を人質に法律撤回を要求するが、国はそれを一切受け入れない。そして、遂には武力行使まですることに。
危険にさらされる少女。そんな中、彼女を救うために一人のピエロが突入してくる・・・
国が芸術を管理する。より優れた芸術性の高いものを国民に供給する。そんな名目の法律で規制されてしまった架空なのか、けっこう現実に近いのかといった世界が設定となっています。
もちろん、この手の規制する法律は、こんな芸術に限らず、必ず利権が絡みます。それこそ、私が携わる医療の世界だって、医師や医薬品会社などの利権を守りつつ、かつ患者様を救うということが大前提で世は動いているように思います。
私はそれはそれで全否定する気はありません。金が儲からないと、権力や地位が高まらないと、何事も出来ないことは綺麗事じゃなく認めないといけないことだと思いますから。でも、このバランスは必ずといっていいほど崩れます。
患者様をより良くするための法律が、いつの間にかどこかの誰かに、もしくは組織に都合がいいような方向に進んでしまう。この作品の国民たちに芸術をといった目的が、いつの間にやら誰かの、もしくは組織の金巡りを良くするために利用される法律となってしまっているのと同じでしょう。
こうなってしまう一つの要因に、目的である国民により良き芸術を、私の携わる世界では患者様により良き医療をといったところに明確性が無いのだと考えます。
より良き芸術って何でしょうか。歌舞伎などの古典芸能、オペラ、ミュージカルみたいな歴史ある西洋文化でしょうか。この公演のような小劇場ではダメでしょうか。
医療の世界だと、国が認めた、いわゆる保険治療が優れたものでしょうか。これを飲めば生き返るぐらいのあまりにもいかがわしいものはダメでしょうが、色々と研究されている中で、まだ国に認めてもらってはいないけど、確かに効果はあるような治療は違法だと否定されるしかないのでしょうか。
結局、こんなことを明確に基準化することが無理なのでしょう。個々にとって、その基準は異なりますから。
強いて基準を設けるなら、確かにこの作品のように、ある一人の人でもいいから笑顔にしてあげることだと思います。芸術家は自らの表現物を観てもらい、その人の心を解きほぐし、笑顔を引き出す。私だったら、患者様のお身体の具合を改善して、精神的な安堵、穏やかさから笑顔を生み出してもらう。
それだけで、その人にとっては、何にも代えることのできないより良き芸術、より良き医療に触れたと言っていいように思います。
こんな、ちょっと自分の今の仕事とかとも絡めて、考えながら観ていました。実に今の世の矛盾やもどかしさを突いているなと感心していたのですが、この作品、それよりも、だったらどうすればいいのかの一つの回答も伝えているようです。この考え方が、なかなか素晴らしいなあと感じました。
こんな法律が出来たことで、確かに変わってしまったようです。何が変わったか。国。きっと、違うのでしょう。国は変わったりしません。変わるのはいつも人なはずです。
だったら、変わらなければいいのです。自分が好きな表現活動をひたすら続ける。何のためにするのか。金や地位でも無く、目の前の人に笑ってもらいたいという信念があるなら、ただそれだけのために。
ピエロはそれを本当に実行していたようです。
ただ、これだけが正解の形ではないでしょう。今の法律に従って、正攻法で芸術家として大成しようと努力を続ける絵本作家の姿も立派な真の表現者でしょう。
ただ法律を憎しみ、恨み、自分のしたいことが改革、復讐へと変わってしまった人。それすらする勇気も無く、ただ愚痴ってばかりいるような自分を考えると、否定はとても出来ません。それでも、その熱く燃えたぎる気持ちをそんなことに使うのはもったいない。芸術家なら、今、するべきことは、きっとこんな世の中でも、いつの日かスポットが当たるであろう作品を創り続けることなのだと思います。
上記しているように、私自身もある意味では、この作品のような世界にいているように思っています。そして、その世界で自分はどうしているか。ピエロみたいに純粋に自分のするべきことをし続けてはいない。絵本作家のように努力を続けているわけでもない。法を変えることに執念を燃やすほどの熱意も無い。
一番問題なのは、笑わせたい、笑わせないといけない人がいるのに、その人の姿が見えなくなっているような気がします。自分が今、していることは、何のためにしているのか。もちろん、金やら地位やらを得るためでもありますが、それだけだったら、別に違うことだっていい。これをしたいから、自分で選んで、今している。だったら、世の中が、法律がなどと言っていないで、ただすればいいんじゃないのかと思いました。
猫なのに、犬になりたいと、どうしようもないことを抱えながらも、ひたすら鍛錬を積み続ける猫が作品中に出てきます。この猫は、最後に犬を従えるほどの力を得ます。
鼻から諦めてしまうのではなく、信じる道をひたすら進む。この姿に人は笑顔を見せるのかもしれません。
ラストは、少女を笑わせ続けようとしたピエロの、さして面白くないネタで少女は笑顔を見せます。このピエロの頑張りが、きっとこれからの自分の頑張りに繋がる。自分の進む道が切り開かれたことに対する笑顔でしょう。
笑わせたい。このピエロの言葉は、きっと幸せであることを知って、笑顔で生きて欲しいということなのだと思います。
そんな想いが少女に伝わった時、ピエロは国の資格など無くとも、最高の芸術家として認められるでしょう。そして、そのことが、きっと、こんな法律、意味無いんじゃないのという世の動きを導き出すことでしょう。
この作品自体が、実は絵本作家の処女作みたい。これだけ、法律批判した本が出版されたということは、きっとそんな世の中が実現したのだと思います。
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この記事へのコメントは終了しました。
コメント
遅くなってしまいましたが、ご来場ありがとうございました。いつもブログ楽しみにしております。丁寧な感想ありがとうございます!
投稿: 劇的☆ジャンク堂山田百合香 | 2015年5月21日 (木) 17時06分
>劇的☆ジャンク堂山田百合香さん
コメントありがとうございます。
お疲れ様でした。
まだ、ぺんぺん種の嫌な役が頭に残っててね。
今回、それが払拭されたかな(゚▽゚*)
不条理で、どうしようもない中でも、自分のしたいことを信じて頑張り続ける。
この作品の一つのメッセージが込められていて、それを純粋な姿で描くようなキャラでしたね。
とても、はまっていたように思います。
また、どこかの劇場で。
投稿: SAISEI | 2015年5月21日 (木) 22時07分
ぬぉお、ごめんなさい!ぺんぺん種さんはジャンク堂の先輩のユニットでして、出演はしてないのです(´;ω;`)
ありがとうございます
頑張り屋のタマとはお別れですが、また、これからも頑張ります!
投稿: 劇的☆ジャンク堂山田百合香 | 2015年5月21日 (木) 23時10分
>劇的☆ジャンク堂山田百合香さん
申し訳ない。
そうそう、ぺんぺん種じゃないや。
ジャンク堂のイチゴちゃんだ。
確か、あの役のいけずなイメージが強いんでした(^-^;
6月の公演は、ちょっと激戦だから厳しいかなあ・・・
投稿: SAISEI | 2015年5月22日 (金) 00時05分
イチゴちゃんいけずでしたね(笑)
結構前の役なのに覚えてくださってて嬉しいです(*´ω`*)
6月、ほんとに激戦ですよね
しかし、もし、もし、『あ、行ける!』ってなったら是非!!お待ちしておりますm(_ _)m
投稿: 劇的☆ジャンク堂山田百合香 | 2015年5月22日 (金) 17時06分
対談中お邪魔します。
16日(土)19時30分~山尾企画初観劇。
観終って不思議な感覚でしたね。自分の中でこの劇団をどう位置づけよう、みたいな。
なかなか凝った舞台でございました。客を楽しませようという意識は強いんですかね?もしくは日常では無い世界に招待しよう、みたいな感じ?
役者さんでは今回成瀬さんが一番印象に残りました(*^_^*)
今公演実は1月のまきこみじこで印象に残った山田百合香さんでチケットを予約しようと思ったのですがご存知のようにTwitterしてないので…
山田さん猫の役しなやかにこなされてました。ジャンク堂は西田さん、きゃなこさん、山田さん、山下さん、まなかさんと中々好評価の役者さんが多いです。
あと女の子の役の役者さんも悪くなかったのですが過去の山尾さんとの関係を思うと使えたならきゃなこさんがこの役だったんだろうな、と上演中にふとそんなことが頭を過りましたとさ(笑)
投稿: KAISEI | 2015年5月23日 (土) 00時42分
KAISEIさん、ご来場誠にありがとうございます‼
SAISEIさんとKAISEIさん、とても似てますね(笑)
まきこみじこへのご来場もありがとうございます(*´ω`*)
嬉しいお言葉に胸がほくほくしております!
投稿: 劇的☆ジャンク堂山田百合香 | 2015年5月23日 (土) 14時12分
SAISEIさん家でスミマセンm(_ _)m
山田さんから直接御言葉を頂けるとは… 山田さんとは直接お話ししたこともあるので私の顔を見たら「あ゛~ッ」ってなってくらはると思うのですが(笑)
役者さん達動物それなりにうまく演じられますよね。今回の山田さんはアーチ状のところを結構なスピードで駆け抜ける姿が猫っぽく印象に残りました。もしこれを見ておられたらジャンク堂のblogでいいので復活させてください。予約フォームとか載せてくらはるとありがたいです。みんながTwitterをやっているわけではないので。6月の公演というのは何でしょう?SAISEIさんもしくは山田さんにお尋ねしますが。
そしてSAISEIさんいつもblogコメント汚してスミマセン。もしあれでしたらお手数ですが削除してくださいね。でもここでリンクしてクロスした関係もあるんですよね。
投稿: KAISEI | 2015年5月23日 (土) 21時40分
>KAISEIさん
昨日はどうも(゚▽゚*)
おかげ様で、一度お会いしたかった方と顔が繋がりました。
しかし、山田さんともお話されてるんだあ。
誰とでも話せるんですねえ。私なんて、人見知りで緊張して・・・
6月は、私もまだチラシを入手しておらず。Twitterで知ったんだったかな。
6/20、21に1stで何劇団かのショーケース式の公演があるみたいです。
投稿: SAISEI | 2015年5月24日 (日) 12時21分
こちらこそ昨日お会いできて嬉しかったです。1度繋がりたかった方とは繋がって良かったです(笑)お役に立てて光栄です。でも私もこのblogから繋がったわけで… ありがたいことです。
公演の件ありがとうございます。後は調べてみます。その週も激戦だったはず(笑)1つは埋まってます(SAISEIさんならすぐに推測できますねw)。
そうですね。先天的に(笑)人見知りしないタイプみたいです。ただ後天的に痛い目にあったこともあるのかな?(あまり覚えていないw)あまり歓迎されていないと思ったら手を引きますが。
観劇を始めた頃は良かった公演の時は役者さんに話しかけたかったけれど周りにファンがいっぱいだったりして諦めることも多かったですが前にもコメントさせていただいた劇団音芽の『オペラ座の怪人』の時に一緒に写真を撮ってもらったりしたのがきっかけで話に行くようになりました。私の職業もSAISEIさんはご存知だと思いますがお客さまから良かった、など感謝されるのは嬉しいですし力になるんですよ。なので役者さんもそうだったらいいな、と思って気持ちを伝えるようにしてます。
ただ色々役者さんに接していると考えることも多く出てきまして(笑)私は公演はチケットを予約する時から始まって客出しで終わりと思っている(劇団はサービス業と私は思っているため)のですが実践できている劇団がどのくらいあるのか最近は意地悪く見ています。公演だけやっていればいい、と言うのは卑俗な言葉を使うならばオナニー以外の何者でもないですから。前にも某劇団をくさしたことがありますがある程度実力がある劇団なら観客目線も考えてほしいものです。アンケートなどがどの程度生かされているのかや〔SAISEIさんはあまり注文をつけられないですが〕「独り言集」さんや「舞台を中心に私が回る」さんの提言を劇団さんの方がどこまで見たはるのか見てるならそれに応えてほしいものです。とはいえ役者さん達に聞いた限りでは観劇blogやTwitterでの評価は耳をそばだてたはるみたいですけどね。すみません。SAISEIさんところで長々と。いずれ自分のblogでもっと書くつもりですが。
話に戻ると山田さんは話しかけたときにオープンやったんですよ。なので好感を持ちました。SAISEIさんと違ってこちとらぺーぺーですから相手の対応がダイレクトにわかりますからね。(続)
投稿: KAISEI | 2015年5月24日 (日) 22時00分
大物観劇ブロガーや常連さんには挨拶しに行ったはってもこちらにはぞんざいな役者さんもいますから(笑)同じ金払って観てるわけですから。差し入れ等のあるなしはあるでしょうが(笑)
私がまだ面識がない段階で客対応が最高の役者さんが3人いらっしゃいまして本若の松本さん、かのうとおっさんの有北さん、劇団ほどよしの三好さんが御三家ですね。何が素晴らしかったのかは書きませんがプロの仕事やな、と思いましたしこれからも変わらずそうあり続けてほしいと思います。
これに次ぐのがニットキャップシアターの市川さんや演劇集団ゴサンケの坂元さん、お笑い佐竹道場の佐竹さんですかね。この場所にはもう少し入る役者さんがいるかもしれませんが(笑)
すみません。山田さんの話から随分脱線しました。ただ前に学生劇団はキライだ、とコメントした理由がこれでわかっていただけたのではないかと… 学生劇団でそこまで気が回る劇団はあまりないのでは?と思います。でも劇団によるかな… 学生劇団でなくてもできていないところはいっぱいあるし… まあ結局は主宰がそこまで劇団員を教育しないとねェ。私が好きな某劇団の主宰にも言いましたがイマイチ伝わってないかな…(笑)
以上のようなことを日々つらつら思うKAISEIでした。
投稿: KAISEI | 2015年5月24日 (日) 22時24分
>KAISEIさん
私は、人に話しかけたりするのが苦手なので、なかなか・・・
まあ、このブログは、自分の観劇履歴を残す意味合いもありますが、KAISEIさんが書かれているとおり、感謝の意を伝える場となってくれることも考えています。
公演に携わるほとんどの方々は、演劇だけで生活できるわけでもなく、忙しくバイトや仕事して、そして、稽古を頑張り、金も時間も体力も削って公演を実現されているわけです。
観に行く客も、同じように金と時間と体力を消費して、その成果を楽しませてもらいに行くわけです。
この関係を理解していれば、創り手と客が出会える公演を、互いにどう考えるべきかは自ずと答えが出るんじゃないでしょうかね。
観る客がいることを考えられていなかったり、逆に創り手の潜んだ努力を無視してしまっているような関係での公演は、作品以前の問題だと感じます。
私は、なるべく、いいところをつまみあげて、それを伝え、そこを膨らませていこうとする中で、足りなかった部分に目がいくようになってくれれば、それでいいかなと思っています。
ちなみに、私の感覚では、学生劇団の方が、その関係をよく理解している方が多いような気がしますよ。
自分たちがやりたいことを懸命に頑張り、さらには公演の形で接客をしているという意識は、若い方の方が高いのではないかなと。
投稿: SAISEI | 2015年5月26日 (火) 10時04分
KAISEIさん:お返事遅くなりすいません!ブログなのですが、結構前に携帯を変えたときに個人ブログにログインできなくなってしまいまて(焦)
新しいの作ろうかな、どうしようかなと、もだもだしてたら日にちが過ぎてしまいました。
しかし、Twitterに頼りすぎていたなと反省致しました。近いうちに個人ブログを新しく作ろうと思います!ご指摘ありがとうございます(*´ω`*)
SAISEIさんのブログで宣伝のような形になってしまい申し訳ないのですが、六月の公演は『演劇動物演』という小さな団体、ユニットを応援する企画で、1ステージで複数のいろんな団体さんが決まった持ち時間で公演をします!
『演劇動物演』で検索していただけたらでてくると思われます。
さっさとブログを新しくしてないばかりにお手数おかけして申し訳ないです。
そして、山田はお客さまとお話するの大好きです!まだまだかけだしのぺーぺー役者なのでいつでもどこでも現れるような役者ではないのですが、SAISEIさんもKAISEIさんも是非是非次お会いしたときお話できればと思います。
私自身実は人見知りで、役者やってるにもかかわらず話下手なのですが、終演後のお客様とお話できるあの時間が大好きです。お会いできる時間は短いことが多いですし、公演によってはお客様をお見送りすることができない公演もありますが、私を見かけたら是非!声をかけていただけたらと思います。私も積極的に頑張りますo(`^´*)
投稿: 劇的☆ジャンク堂山田百合香 | 2015年5月26日 (火) 22時36分
SAISEIさん
丁寧なコメ返ありがとうございますm(_ _)m
多少たしなめられたところはあるのかな(笑)
まあでもSAISEIさんの穏やかで温かい物言いには感謝です。私がSAISEIさんを慕う理由ですね(SAISEIさんからすれば男に好かれてもしゃーないし鬱陶しいだけかもしれませんがw)
少し補足と言い訳をば。学生劇団がキライと言ったのは口が滑りましたし言葉足らずですね(SAISEIさんにはわかってもらっているような気がしますが)。厳密(大学公認という意味)な意味での学生劇団はまだ1つしか行ってないので学生が大学外部で旗揚げした劇団と言うべきかな?またその雰囲気が抜けない劇団も含めて好きではない、というのが正確な言い方になりますかね。お客さんも知り合いが多く馴れ合った感じがあまり好きになれないのです。
あと私はある程度のめり込んだものについては経営面から考える癖があるらしくて… SAISEIさんも仰っているように役者さんはふだんはアルバイトや正業も持ちながら公演をされています。私が聞く限り公演はだいたい赤字になることが多いようです。そんな中で作品を届けてくださる役者さん始め関係者の方には頭が下がります。ただTwitterなんかで集客に苦労してはる記事や嘆いたたはる記事を見ると戦略的にもう少しやりようがあるでしょ、と言いたくなることもあるのです。経営努力と言うのかな。しろよ、と(笑)
関東の劇団は客出しが基本ないそうですね。客出しはうまく使えば集客やファンを広げることにつながると思います。ただ戦略的にやっている劇団が少ない。今ならいくらでも手軽に参考にできる話は手に入るはずなのに勿体ないな~、と(笑)まあテクニックに走られるのもイヤなのですが(笑)
この前御名前を挙げた方以外ですとゲキバカの菊池さんやオパンポンの野村さんはファンに囲まれながらも帰って行くお客さんに素晴らしい客出しをされてましたし(あれはかっこよかった)イズムの山本さんやメインキャストの戸田さんは話しかけたときに一般的に客が喜ぶとされている対応(マニュアル感がなかった)をされたのにさすがやな、と思いました。
いずれにせよ声をかけた時に「誰やねんお前?」みたいな目をされたり引き気味の対応や話が繋がらなかったら話しかけにくくなりますね(笑)
投稿: KAISEI | 2015年5月28日 (木) 15時41分
若い方のほうが云々、については全面的には賛成しかねますが仰っていることわかる部分もあります。
私も偉そうなことを書いていますが自分の仕事でどこまでできているか(-_-;)惰性でやってしまって若い頃のような情熱がなくなっている感じがしますが…(笑)
投稿: KAISEI | 2015年5月28日 (木) 15時43分
山田百合香様
SAISEIさん場所お借りしてスミマセン(^人^;)
情報通信機器が日々進歩してついて行けてないf^_^; すみません。blogお手数おかけしますがよろしくお願いいたします。
『ワールド』は山尾企画さんにも興味がありましたが山田さんを拝見するのも楽しみの1つでした。まさか猫とは思いませんでしたが(笑)今後の御活躍期待しています。
「演劇動物園」既に検索しましたが日程が(笑)激戦週ですねf^_^; 6月はまだ予定を組んでいないので調整しだいですね。上演時間情報などいただければありがたいです。
内気なのでお声がけできないと思うのでふるふるしてる男の人がいたら構ってあげてください(笑)←嘘です。
SAISEIさんありがとうございました。場所代はまたいずれ(笑)
投稿: KAISEI | 2015年5月28日 (木) 16時24分