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2015年3月21日 (土)

RePUbliC【TANSUI.】15321

215年03月21日 元・立誠小学校 講堂 (75分)

チラシの紹介文を読む限りでは、作品のキーワードとなるのは、簡単に書くとだいたい、下記のような感じだと理解。
具象と抽象。その空間に生きる人が醸す空気。
個人と公共。公共としての街を題材に、街と個人、又は個人同士のマクロ、ミクロ的な関係性を見出す。
そして、身体と言葉による表現を用いて、そんな街並みの風景を浮かび上がらせる。

前半は、何となく、そんな街並みが見えていたような気がしたのですが、途中からよく分からなくなってしまいました。
やはり、ダンス公演は難しい。
以下、感想というか、レポ的に、観ながら思っていたことを記していきます。

<よく分からない感想なので、ネタバレするから白字にするというのはおこがましい気がするので、そのままにしてあります。一応、ご注意願います。公演は日曜日まで>

舞台真ん中は広いフラットなスペース。両隣に少し高さのあるセットが木造で組まれる。前に長机。舞台奥の窓は黒幕が開けらており、外の庭のようなスペースと向こうの建物が見えている。外とまだ繋がっている開放空間のような舞台。
そんな空間に二人の男。
水の入ったペットボトル。それを見ながら、歩きながらの街中の風景を言葉にする人。水が彼の映し出す画面みたいになっているのか。
その横では抽象的なダンスをする黒づくめの男。発せられる言葉からイメージする街中の風景と相関させるのが難しいコンテンポラリー風の動き。言葉という具体性と、身体表現という抽象性の対比みたいな感じか。
その間に、この空間に様々な人が入って来て、窓の黒幕が閉められ、閉鎖空間に変わる。

様々な数値を言葉にする人たち。何メートル。ビルや店舗の高さかな。ポストやガードレールレベルの数値もある。時折、大き過ぎる数値ははるか先に見える山なのか。空に浮かぶ雲までの距離なのか。
数値を口にする人たちは同時に、その高さを手の高さで表現している。これは相関して合致。
このあたりも具体性と抽象性か。手の高さを変えるだけの抽象的な表現は、数値で言葉にして伝える具体的な表現に比べて、明らかに幅が狭く不利だと思われる。でも、不思議なことに3000mと30mの差は、言葉で言われるより、手で表現してもらった方が分かりやすい気もする。

アルゴリズムみたいな集団の統率された動きに変わる。そして、いつの間にやら電車の中の人たちを表現する姿に変わる。その横では今度は女性が抽象的なダンス。
雰囲気的には昨年拝見した維新派みたいな感じ。あちらは統率された動きに、記号となった音のような言葉を発して一つの街の姿やその歴史みたいな全体像を創るが、こちらはさらに異なる形でのダンスを動きとして加えて、それを実現しているみたいな感じ。合唱でパートがあるみたいに、ダンスも様々な形があり、そのハーモニーみたいなものを奏でられるのか。
電車の中で見えるものを言葉にし始める。流れる風景をイメージできるようなダンスに変わったよう。
そして、タブレットやスマホを用いた映像も加えて、みんなで街中を走る電車を外側から見た視点と、その電車の中にいる乗客を内側から見る視点を交錯させたような風景を創り出す。

で、ここまでは、自分なりに色々と考えながら頑張って理解しようと思ったのですが、遂に限界が来てしまいました。30分ぐらいの楽しい時間でした。
ここから先は、スーパーだかデパートに行ったのか、帰宅したのか、どこかの工場に行ったのか、さらには、音も絡めた表現方法にグレードアップした感じで、舞台が街のどこにあるのか分からず、彷徨う迷子になってしまう。
迷子になったら、泣きますよね。本当に泣くわけにはいかないので、心の中で泣きます。でも、泣くと疲れるわけです。疲れたら、人って眠りますよ。

というわけで、目覚めた時は、轟音が弾けて、みんなが寝転がるようなシーン。ほぼラストシーンです。
ここに至るまでに、何が起こったのかはよく分かりません。頭の中は既に破綻してしまっており、みんな倒れているので、いつの間にか、街が戦争にでも巻き込まれたかのような感じです。
倒れている人に、黒づくめの男は、各々のタブレットやスマホを渡していきます。
倒れる人の横では、そこから映像が流れます。
これまでは、私たちに見せる街の風景でしたが、今度はその街の人たちであった役者さん個々の街の風景を思い起こしているような感覚でしょうか。
そして、最後に窓の黒幕が開けられ、外の空間と再び繋がります。一人の男はここから出て行き、外からここを眺める。
そんな俯瞰的な視点の街の風景で終わったような感じです。

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コメント

昨日は火曜日のゲキジョウに来られてなかったみたいですね。お会いできなくて残念です。

欲しがりLucy「ハウ・ダズ・イット・フィール」
脚本・演出:上田ダイゴ(マーベリックコア)
出演:長縄明大、田米カツヒロ、玉一祐樹美
【あらすじ】
 同窓会を開いたのに2人しか来ていなくて警察官(長縄明大)のところに転がり込んで酒を飲んでいるペットショップの店長(田米カツヒロ)と女(玉一祐樹美,藤本という役だったはず)。女は昔ブスで地味でジャイ子と呼ばれていたらしいが今はきれいになっているw仕事をしている警察官の邪魔をして昔話で盛り上がる。諦めて仕事を辞めて飲む,と言って警察官はペットショップの店長を台所に行かせる。そして女が同級生ではなく当時の悪ガキ3人組(警察官・ペットショップの店長・そしてITで時代の寵児となったが何か失敗して追われている男,以下IT男,たしかトモキと呼ばれていた)の1人,トモキを探りに警察官のところに素性を隠して来たのだろう,と見破る。そのきっかけはクラスで買っていたピョンキチ(カエル)をウサギと間違えたから。そして懐の中の物騒なものを出せ,と迫る。女と揉みあいになり暗転,ピストルの音2発,明転,と思いきやクラッカーの音。いつのまにかペットショップの店長も出てきてクラッカーを鳴らしている。警察官の誕生日を祝いに来たという。ただ警察官は女が素性を偽っていることに引っかかっているらしく納得しない。問い詰めた挙句,女は金庫を出す。絶句する2人。昔中国製の粗悪品のトカレフを見つけた3人,IT男・ペットショップの店長は発砲したことがある。そして残りの1発を残して, 年後(何年やったか忘れたw),一番劇的な(なんか言葉が違う)人生を送っている男が一番つまらない人生を送っている男を撃つ,という誓いをして金庫に入れて埋めたことが明かされる。2人に銃を向ける女,追われているIT男に2億円で雇われてその約束を果たしに来たらしい。自分が一番つまらない人生を送っている,俺が殺されると覚悟するペットショップの店長,その前に立ちふさがって俺を撃てと言う警察官。ただし,約束通りしてくれ,と。つまり不発もあり得る中国製の粗悪品のトカレフで撃て,と言う。金庫から取り出す女…しかしそれは紙の手紙。その内容は一番劇的な人生を送っている男は俺,そして一番つまらない人生を送っている男も俺,だから始末はつけると。そして女は立ち去る。最後はペットショップの店長が警察官に 年後(何年やったか忘れたw),一番劇的な(なんか言葉が違う)人生を送っている男が一番つまらない人生を送っている男を撃とう,と言って2人でIT男を探しに行こうと言って終わる。
以上のような話。

 玉一さんの華やかな演技,長縄さんのシリアスな演技,田米さんは一番目立たないかな,と思っていたけど途中からの情けない演技を上手くされていました。途中までスリリングで10点でもいいかな,と思ったけれど最後が蛇足な感じもして厳しめにつけて9点。今年の火ゲキでは個人的にベスト3に入る演目でした。

投稿: KAISEI | 2015年3月25日 (水) 20時59分

TEAM-Luna presents カルディア戦記 Ⅰ「カルディアの鳴る頃に ~予告編~」
脚本・演出:黒崎達也
出演:黒崎達也(TEAM-Luna)、松岡さゆり(TEAM-Luna)、落合義和(夢空工房)、梯麻衣、森屋涼(ジャグリング・ユニット・フラトレス)、丸小野真穂、山本崇弘
【あらすじ】

風と森の国、シルフィス。
シルフィスのはずれに、猛く、雄々しくそびえ立つ一本の樹があった。
その樹の名は「カルディア」。
そして、シルフィスではある一つの言い伝えがあった。
『カルディアの実がなる時世界に悠久の刻が訪れん』
これは、孤独な少女と、呪われし青年の、物語―   
(ここまではTEAM-Luna【カルディアの鳴る頃に】お稽古見学②|劇団みゅーじかるより)

 アレン(黒崎達也)が旅から帰ってきた。お土産をねだるターニャ(松岡さゆり)。シカの肉をいっぱいとってきたよ,と言うアレンにふくれっ面のターニャ。どうもアレンのことが好きみたい。親衛隊長ベオウルフが来てロードスの2人組が入り込んでいる,知らないか?と訊きに来る。アレンはバビロニアの神官長の娘ルゥ(森屋涼)には簪を買ってきているみたい。ターニャはアレンの腹をどつく。アレンはルウに連れて行かれる。残ったターニャをバビロニアの神官長の娘ルゥと間違えてロードスの2人組―ポップ・BB―がさらう。〔おそらくカルディア樹の精である〕少女(丸小野真穂)によって知ったアレンはルゥとともに救出に向かう。一方ターニャは二人組をのしてしまったようで屈服させている。2人組の行為には理由があると思ったターニャは2人組にアレンに相談するよう説得する。ポップはそれに乗るがBBは信用しない。そこにアレンとルゥが。BBはターニャを人質にとる。ポップもそれに倣う。ターニャを放してほしければとルゥと交換だ,というBBにルウが行こうとする。それを止めようとするアレン。それを振り切るルゥ。そこにベオウルフが現れ2人組を倒し捕えようとする。その前に立ちふさがるアレン,2人組を逃す。ベアウルフはアレンの甘さをなじり,2人が戦っているさなか,カルディアの樹が燃えていると〔誰やったかな〕が言う。

 衣装がベタベタのRPG風(『ドラゴンクエスト』w)。公演名に惹かれましたがどうかな?と思ってましたがダンスあり,殺陣あり,30分上手く使った中々おもしろい内容でした。来年の本公演が楽しみです。ただ殺陣は正直もっとできるようになってほしい。このままではブラック★タイツの安価な粗悪品になる可能性もあります。観ている途中で気付いたのですが前にここのコメントで腐した劇団Pinocchio『双刃』に絡む人たちが多く出演されていました。でも今回のほうが良かった。演出によって役者さんガラリと変わるものなんですね。まさに役者を活かすも殺すも演出次第ですね。8点。ちなみに劇団Pinocchio『双刃』の観劇感想でこんなものがhttp://ameblo.jp/naoto-fratres/entry-11990425292.html(笑)

投稿: KAISEI | 2015年3月27日 (金) 21時05分

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