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2015年3月14日 (土)

逃げる五右衛門【追撃☆ニトロ】150314

2015年03月15日 芸術創造館 (105分)

文句無し。最高。
初演を拝見しているので、そんな感想になると信じていたが、やはりキャストは少し変わっているみたいだし、何よりも劇団としては名前を変えての今回の公演限りの復活ユニット。
この作品は何と言っても、五右衛門演じる、後藤啓太さんの最後の最後まで高まり続ける感情と動きに圧倒させられ、大きな感動が得られる。
あれから2年経つので、もしかしたら、少しは衰えてしまっているかもしれない。
なんてことを考えるのは当然だろう。
でも、全然、変わってなかった。何だったら、経験からか、より輝く舞台になるような巧みな演出も組み込まれていたのかもしれない。初演よりも、これは凄いという感想を抱いている。
旧斬撃☆ニトロの熱き血筋をそのまま受け継いだ最高の舞台だった。
今公演もしっかりと観てきたので自信を持ってそう書ける。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/121103-36ab.html

<以下、キャストのコメントを記したので、配役がネタバレします。白字にはしていませんのでご注意願います。それよりも、早くこの感想記事をアップしたかった。検索で引っかかってこないだろうか。最高の一言を信じて、足を運んではもらえないだろうか。きっと感動できる舞台を味わえるように思うのです。公演は日曜日まで>

公演としての感想は上記のとおり。
話としての感想は、上記リンク先に記したものと大きく変わらない。
自由とは、夢とは・・・
悩み苦しみながら、それに向かって懸命に生きる熱き姿を浮かび上がらせる素敵な話だった。

上記リンク先の初演と役が変わった方、新たな役の方のみ簡単に記しておく。
妹分は平田真希さん。初演よりも役としてはフィットしているか。この方の純粋で素敵な笑顔が、懸命に道を切り開いて生きていく真剣で強い力を感じさせる。
からくり師、空山知永さん(劇団空組)。見た目はとても可愛らしい方だが、今回はバッチリと男前を決める。ご自身の劇団で、男前と言ったらこの人みたいな方が揃っているからか、あんまり今回のような役柄は見たことがなく、新鮮だった。
付き人、野倉良太さん(東京ガール)。生真面目で神経質そうな雰囲気。でも、ちょっと抜けた感じを出し、愛着が沸くキャラに仕上がっている。
同じく付き人、よしひろさん。姫に本当の生き方を教えるために、優しくも厳しくもなれるような人。亡き姫の母からの意思を受け継ぎ、その責任を果たすという、自らが自分が何をなし得るために生きるのかを教える存在のようになっている強き姿を見せる。
寡黙で強き付き人、魚水幸之助さん。男だなあと惚れ込んでしまうような素敵な役。ご自分のオーラをしっかりと持たれた素敵な方ですね。人生を知る円熟味も醸し、男としての生き様を若き人たちに魅せる。

アンサンブルの方々は、前の公演ではどうだったかな。記憶が定かでない。
ただ、ここのところ、京都でZTON、大阪で学生劇団のちゃうかちゃわんを拝見して、その華やかな舞台に連続して出会っているのだが、共通して思うことは、アンサンブルの方々の使い方がとても巧みなのだと感じている。
細かな数々のシーンで登場され、その空気を創り上げられる方々。今回の舞台も圧倒されるだけの威力を感じるのは、恐らく、この方々がご自分の仕事をこなし、その魅力を確実に発揮されているからなのだろう。

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コメント

ざっと読む。今日11時~観劇予定。今週はリベンジ週。初めて観た時にイマイチもしくは合わなかった劇団さんを2つ観ます。11月に『ルミエールダンジョン』のイマイチさを払拭してくれた壱劇屋に続いてくれるか(笑)ホワイトデーは14時~ゼットン、19時~ニットキャップシアター(2月の『サロメ』が合わなかった。芸術性は高いのはわかったがスローテンポで途中で寝たかもしれないf^_^;)を観劇。そして5月に『トリップ新撰組』が合わなかった暫撃ニトロ。役者さんは能力のある人が多くいるのはわかったがストーリーとして成立していない舞台だった。今回に期待。この項続く(笑)

投稿: KAISEI | 2015年3月15日 (日) 00時48分

追撃ニトロ、斬撃ニトロの仇はうちました(笑)払拭されました。ちゃんとストーリーになってる(笑)ただ全体的に粗い感じですかね。勢いが洗練に勝っている感じ。『トリップ…』の時に長物(槍)を扱って印象に残った魚水さんは相変わらず好き。平田さん、今西さんも前はあまりいい印象ではなかったが今回で払拭。平田さんは元モーニング娘。の安倍なつみをおもしろく(悪い意味ではなく正統派美少女というのではなくて面白味のある美少女w)した感じのお顔と私の中での印象。今西さんはキザな役を好演されてました。ただ… この項続く(笑)

17日は火ゲキもないので観劇好きの方から勧められた映画『幕が上がる』を観に行こうと思ってます。観られましたか?高校演劇の世界を描いた平田オリザさんの作品をももクロが演じる作品だそうですが。

投稿: KAISEI | 2015年3月15日 (日) 23時48分

>KAISEIさん

払拭されてよかった。
でも、今度があるかは分かりませんが、また観に行かれた時は、かつてのことを思い出すかもしれませんね。
私も斬撃の頃は、交互に絶賛と酷評を繰り返すような感じになっていましたから。
それが、この劇団の若い勢いが勝ってしまう脆さにも繋がっているように思います。
でも、私はそんな劇団の方が、とても愛着が湧いて好きです。
観ることで、脆く彷徨う自分も一緒になって成長出来るような気持ちにさせられますから。

幕が上がるは、Twitterでも多くの役者さんが観られていることを最近、よく目にします。
必須科目かなあ。
職場の近くの映画館でやってたら、ちょっと行ってもいいのですが・・・

投稿: SAISEI | 2015年3月16日 (月) 09時52分

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