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2015年2月

2015年2月28日 (土)

みるきーはわかってくれない【劇団サニー】150228

2015年02月28日 STAGE+PLUS (100分)

閉塞空間の中で焦燥感を抱きながら、懸命に生きる人たちの話かな。
淡々とはしているが、そのもがき苦しむ感覚は非常によく伝わってくる。
どうしたらいいとかの答えは一切無かったように思う。
だからこそ、頑張って欲しいと願う。ゴミになってしまわないで欲しい。ほんの少しのミルキーの甘みを信じて、そこから笑顔とこれからの希望を見出して欲しい。
そんな気持ちを切に抱く。というか、それしか、ないじゃないかといった感じかな。弱いなりに、誰もが頑張っているんだから・・・

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モノがたり【四方香菜Produce一人芝居企画公演】150227

2015年02月27日 音太小屋 
            笹本/ひとみ/戸中居 (90分)
            Dew/四方/小林    (95分)

独自の一人芝居路線を追求する四方香菜さんのプロデュース公演。
四方さんも含め9人の精鋭が集まり、30分の作品を演じます。
日程の都合上、どうしてもこの6作品しか観れず。
本当に全てにおいて、タイプの異なる一人芝居作品が揃う。それは脚本が、演じる役者さんの個性に合わせたものとなっており、どれをとっても、味の違う魅力的なモノでした。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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東京ブラストーリー【KING&HEAVY】150227

2015年02月27日 HEP HALL (110分)

2年ほど前に神戸大学自由劇場の公演で拝見した作品。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/121208-ab08.html
<↑あらすじは少し変わっていますが、ネタバレしますのでご注意願います>

感想はこのリンク先のままでいいかもな。
演劇作品はなかなか難しいことも多くて、感想も難しいけど、ちゃんと秀作だと書いてあるでしょ。
向上心・冒険心を持ち合わせたみたいなことも書いていますね。
ド素人とはいえ、ちゃんと見るところはきちんと見てるんですよ。
この時感じた、この劇団の方々の熱い気持ちが、今でもそのまま維持されていて、かつ、さらに技術を高め、この世界での人脈を拡げた中で完成された公演になっているわけです。
そりゃあ、魅力的だった、面白かった、楽しかったという感想になるのは当たり前というものでしょう。

<以下、ネタバレしますが、上記リンク先との絡みもあって、白字にはしていませんのでご注意願います。この作品はけっこう今でも印象に残っています。本当は観る前からお薦めしたい公演でTwitterとかでもRTしたかったんですけどね。自分の目で観るまではと思っていましたが、これで自信を持ってお薦めできます。観ましょう。この強烈な奇才っぷりと溢れんばかりの熱さを感じられる作品を。公演は日曜日まで>

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2015年2月26日 (木)

赤色エレジー【Quiet.Quiet】150225

2015年02月25日 KAIKA (105分)

1970年代。
革命という崇高な精神を掲げて生きるという時代背景の中で、実際はもがきながら今を必死に、それも人間の弱い本質を曝け出しながら生きる若者の姿を描いたような作品だろうか。
哀しく映りもするが、それこそが人であり、生きるということなのだという真正面から人とぶつかったような話にも感じられる。
どこかもどかしく、心モヤモヤとなるが、そんな中でも頑張って生きる人の姿に安堵を得たりもする。

<以下、あらすじがネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2015年2月22日 (日)

だいたい源氏物語【カミシバイ】150222

2015年02月22日 道頓堀ZAZA HOUSE (110分)

全8章から成る源氏物語を基盤にした作品。
当日チラシで、役名を拝見しても今ひとつ、どんな作品になるのか想像がつかない。源氏物語の作者をはじめ、登場人物らしき人もいるが、普通の世界にいるような人たちも混じり混んでいるし、抽象的に男や女としかなっていない役もある。
不安と期待。
よくありがちな、主人公が源氏物語の世界に入り込んでしまい、そこでの色恋事情に晒される中で、現実世界の直面している色恋を見詰め直すみたいな感じかなんて思って観ていたが、そんな想像を突き抜ける仕掛けがなされていることが2章に入ったあたりで、もう分かって感動。
これは確かに源氏物語だ。そして、確かにだいたいだわと。
漫画、あさきゆめみしを昔、読んで少しだけ覚えている程度。だいたいの知識で、だいたいと謳う源氏物語を観る。
意外に分かるものだ。メタを多用するので、混乱はするが、確かにと納得する話が紡がれて、源氏物語が出来上がっている。
凄いものだなあと感心する脚本ですね。
非常に面白く仕上がった作品でした。

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2015年2月21日 (土)

Hospital of Miracle【BAC/OAS 2015 進級卒業公演(俳優・総合タレントコース 1、2年)】150221

2015年02月21日 ドーンセンター (115分)

いやあ、これは素晴らしい公演でした。
熱量が高いとか、卓越したエンタメを盛り込んで、作品のメッセージを力強く伝えているとか、色々と褒め言葉は書きようがあるけど、これだけの素晴らしさを綺麗に表現する言葉を私は持ち合わせていません。
最高だったという感想を残したいと思います。

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     【evkk】120221

2015年02月21日 パシフィック・シアター (90分)

タイトル、劇団名だけになっていますが、題名を書き忘れたのではありません。この公演、題名が無いようです。
舞台は基本的に暗闇。というか、実際の明暗を反転させたような形になっているのかな。暗闇のシーンは照明が点き、昼間のような明るいところは暗闇みたいな。3話の短編集ですが、普通は合間は暗転ですが、明転になっているみたいでした。
視覚を閉ざした状態で、活性化される想像力の無限性から、題名は付けないということにしたようです。

実際に暗闇の中で観ていると、周囲は見えず、もしかしたらこの広い世界で自分は一人なんじゃないのかぐらいの気持ちになります。
そこで、求めるのが、役者さんの発する声や音。不思議なことに聴覚が研ぎ澄まされるようで、そんな声や音をより拾おうとします。役者さんが傍を通った後はいい匂いもして、嗅覚も同じような状態になっているのかな。
500円玉大ぐらいの小さな灯りを持たされます。観劇中は掌で覆って灯りを隠すように指示されますが、途中、別に開いて灯りを見せても構わないようでした。私は手が疲れるのでスイッチを切ってしまいましたが。
そんな掌から漏れ出す灯りも、そこに誰かいるという暗闇で失われた視覚の中でも、かすかにその視覚を蘇らせようとしているみたいな感じでした。
人はこうして、暗闇に放り出されて一人ぼっちにされた時に、自然と嗅ぎ取ろうとするのが人の存在、残痕みたいです。

3話の短編はどこか心理療法のような感じの話です。もちろん、それぞれ雰囲気は異なりますが、共通して何となく感じることが、この観劇中に自分が体験した感覚と同じような気がします。
何かを失い満たされぬ心。ぽっかりどこかへ抜け落ちてしまった心は何で埋めるのでしょうか。答えは人の心だと言っているように思います。
視覚を奪われた暗闇の中で不安や恐怖にさいなまれた時、私たちは人を求め、その人の声や音を聞き、匂いを嗅ぎ、触れ合って、凍った心を温めて溶かしたくなるんだといったような感じです。
人の病んでしまった心を治すのは、やっぱり人しかいない。私たちが持つ感覚全てを用いて、その人と通じ合う。その人の空虚な心の中に入り込んであげる。それが絆を生み出すことの全てのような気がします。

<以下、あらすじがネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで。珍しい形の公演なので、経験のためにも観劇しておくのをお薦め>

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OSAKA 24区【ThE 2VS2】150220

2015年02月20日 インディペンデントシアター1st (70分)

今回は大阪万博のパビリオンをベースに短編集を繰り広げる。
大好評だったらしい東京公演を終え、今や東京でも名が通じるようになったこの劇団。
これまでに蓄積した実力と、これからの発展を期待させる更なる進歩をイメージさせようとする公演だろうか。
白い箱という無機質なモノの中からも、自分たちにかかれば潜む面白さを引っ張り出せるみたいな前衛的な作品が並ぶ。
たしか、大阪万博は数ある万博の中でも経営的に成功した博覧会だったと聞く。
この公演も、・・・

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。6作品。私は2本がホームラン。そのうち1本は場外。なかなかいい当たりのヒット2本。ポテゴロ1本。空振り1本。って感じでした。皆さんも確かめに足を運んでみてください>

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2015年2月20日 (金)

グッバイ,マザー【劇団ズッキュン娘】150220

2015年02月20日 STAGE+PLUS (70分)

公開ゲネプロを拝見。
ここ2日間、難解な考えさせられる作品を観て、頭が疲れたので、チラシを拝見して、ちょっと目の保養も兼ねて楽しそうな公演をイメージして足を運ぶ。
ふ~ん、ズッキュン娘っていう東京で人気急上昇、ご活躍の劇団なんだあ。
また、大阪に来られた時は、是非、観に伺おう。
とても楽しい公演だった。

ハイテンポな展開にエンタメ要素をふんだんに盛り込みながらとにかくお気楽な楽しさをずっと維持させて、かつ、自分を想ってくれる人たちへの感謝や大切さとしっかり向き合って、これからの自分の道へと歩を進めるといった大事なメッセージも読み取れるような作品。
感想を思ったまま書けば、少々、話が飛んでしまっている印象も大きいが、楽しかったのと、魅力的な女優さん方の可愛らしいお姿を拝見できて、おじさん大満足といったところだろうか。
まあ、役者さん方、弾けすぎてグイグイくる方が多いので、観ていて気恥ずかしさとまた別の意味での疲れが残るのだが・・・

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paradise lost, lost ~うちやまつり後日譚~【桃園会】150219

2015年02月19日 アイホール (110分)

昨日に引き続き、観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2015/02/150218-0837.html
これで、映像配信で見た作品も含めて、名作と名高いこの3連作を見ることが出来ました。

うちやまつりとは違って、遂に地中から出てきてしまった闇の恐怖感が狂気として心を震わせるような話でした。
でも、そんな出てきてしまった闇の中には、美しき自分の思い出もある。
見たくなくても見ないといけない。忘れたくても忘れさせてくれない。自分のこれまでを受け止めながら、これからの生を全うしてようやく、自分の帰りべき場所にたどり着く。そんなものが人生なのかなといった想いが残ります。

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2015年2月19日 (木)

うちやまつり【桃園会】150218

2015年02月18日 アイホール (115分)

連続殺人事件が起こった、とある団地の空き地で行き交う住人達により織り成される会話。
住人達に深いコミュニケーションは無い。でも、自然とこの空き地では、自分たちの生活を語ってしまうみたい。
結局、計画倒れになったみたいだが、集会所が作られようとしていた場所だったから、そんな念が残っているのだろうか。それとも、そこに埋まる数々の生を失ったものたちが、生き残るものたちを裁こうとしているのか。

自然に浮き上がる住人達の闇。舞台は真っ白。光と闇。
過去の連続殺人事件、それどころがまだ隠されている殺人事件の犯人は確実にここの住民で空き地に集う誰かに間違いないというミステリー小説を読むときのようなドキドキした緊張感。でも、住人達には闇を感じさせられて、ドロドロした状況にいる人もいるが、普通の日常生活を悩みながらも頑張って過ごしているちょっと変わった人たち。時折、可愛らしく面白さすら感じてしまう。それが会話にも出ている。緊張と緩和。
会話の話題の一つに性、セックスが色々な形で取り上げられる。通常は生を生み出すセックスを語りながら、人に死を与える殺人本能の衝動も内に含まされ、時々、外に顔を出そうとする。生と死。
近くにあった神を祀る神社。穢れた人間たちが集う団地。神と人間。
神社の祭りかなんかで入手したのか、黒と白が際立ったあの動物。黒と白。
・・・
もっと色々とあるのかもしれないが、こんな相反することが描かれるバランスが非常にいいといったことが一番の感想だろうか。
ドロドロした闇の中に深く入り込まされ、心穏やかでいられないようなことにはならないし、飄々とした会話が面白かったとはいえ、ずっとケラケラ笑っていられるほどに真剣味を失うことにはならない。
ちょっとエロいなあと女優さんをやらしい観方をして食いついてしまっても、そこに確実にある闇を感じてしまえば、やっぱり女、怖いわと適度に離されてしまう。
手に汗を握って犯人探しを頭の中で巡らせていたが、いつの間にかリラックスして、なるほど、そんなこともあるかもといった住人の言葉の主張に耳を傾けて、犯人そっちのけになってしまっていたりする。
これがとても心地いい。
要はなぜだか分からないが、観やすい。どこかモヤモヤする桃園会の作品なのに。
そして、観やすいということは、間違いなく面白いということに繋がっている。
最終的には、そんな矛盾こそが人間であり、その中で私たちは生きている。その矛盾の不安を埋めるために、人は人を求めるのかなあと思ったり。コミュニケーション不全が数々の犯罪を生み出す要因となることは、人の持つ本能的な衝動を外に出すしかなくなってしまう状況に追いやられるからなのかと考えたり・・・

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2015年2月16日 (月)

君はあかつきの星【浮遊許可証】150216

2015年02月15日 インディペンデントシアター2nd (115分)

とても美しい舞台の中で描かれる、狂おしい恋の想いを感じる作品でした。
想いを伝え合う時のどうしようもないもどかしさと共に、色々な形での恋の成就の姿が感じられ、人を真摯に想うことの素敵さが自然に浮き上がります。
心の中がギューっときます。

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2015年2月15日 (日)

宇宙戦争が始まったけれど、白井宏幸に守れるもんなんて大島優子の写真集ぐらいしかなかった【エリーの晩餐会】150215

2015年02月15日 イロリムラ プチホール (55分)

観劇復帰2本目。
久しぶりだから、ちょっと私の頭がおかしくなっているのだろうか。
そりゃあ、もう滅茶苦茶な作品だったが、これは傑作だと確信して劇場を後にする。
無茶苦茶な展開で話は進むが、どこか一本筋があり、その話は力強い想いに溢れている。その脇を固めるかのように、お下劣で、おバカを熱く真剣に醸す本物の役者さん方がいるといった感じか。
いいじゃないか、いいじゃないか。やっぱり、演劇、いいじゃないかと満足した気持ちで一杯になる。

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2015年2月12日 (木)

〈SP水曜劇場〉熱帯夜(初演版)【桃園会】150211

90分。
2ヶ月ぶりの観劇を先日終えて、徐々に本格的に観劇生活を復帰しようと思った矢先に、何と腸炎で入院。
点滴生活2日目。口から食事も許されず、退院も、まだ数日間は出来ないらしく、暇な病室で鑑賞。入院病室という変な団体生活の中でのコミュニケーションがあり、何となく現状の違和感・不満や、先への不安・緊迫を感じる中での観劇に相応しい感じの作品。

1999年の初演作品。
1997年の酒鬼薔薇連続殺人事件、98年の和歌山カレー事件、99年のノストラダムスの世紀末あたりがモチーフになっているらしい。
その中で、理由なき殺人に至る人間や社会を見詰めたような作品だろうか。不安や気味悪さがまとわりつく話ではある。
この後日談として、うちやまつりやparadise lost, lostという作品があり、この再演が来週18日から始まる。もちろん、この作品を観ておく必要は無いらしい。登場人物の関係性ぐらいは役に立つみたいだが。
こちらは、上質なミステリー風作品に仕上がっているらしい。
今回、この作品を拝見した限りでは、桃園会作品だから難解で深いところは多々あるが、登場人物像が結構、露骨に気味悪さも含めて、素直に描かれており、そこに逆らわずに観れば、すんなりと楽しめるような印象も受ける。
興味深いので足を運びたい。まあ、退院して体調が復帰していればの話になるのだが・・・

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マナナン・マクリルの羅針盤 再演 2015【劇団ショウダウン】150207

2015年02月07日 船馬サザンシアター (140分 休憩10分)

林遊眠。
この人、凄いわというのはそのままの感想でしょうか。
作品の感想は下記リンク先を参照。あらすじ、ネタバレしますのでご注意願います。
(昨年の初演の感想:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/130-a53a.html

ちなみに昨年に拝見した時で個人的には100点満点ですが、今回はさらに良くなっていました。さらにと言うか格段と。分かりやすく点数で相対的に点数をつけるなら250点ぐらいでしょうか。
今週末、大阪でラスト公演。必見かと思います。

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