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2014年11月

2014年11月30日 (日)

ワンダー三日月リバー【Micro To Macro】141129

2014年11月29日 カフェ+ギャラリー can tutku (90分)

突然、暗闇の中に突き落とされてしまった男が、自分の光を取り戻し、そして、自分を照らしてくれるものたちの存在を見出して、先へ歩を進め始めるまでの物語。
暗闇の宇宙の中で寄り添い合って時を刻んできた月と地球の姿をベースに、男と女の想い合う愛、繋がれていく生、未来を光り輝かせ切り開いていこうとする人間の強さを温かく、そして力強く描いているような話でした。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は本日、日曜日まで>

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2014年11月29日 (土)

INDEPENDENT:14 141128

2014年11月28日 インディペンデントシアター2nd (30分×3、休憩30分、30分×3)

昨日に引き続き、6作品観劇で、今年もコンプリート。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/post.html
6年目になりました。
一人芝居は難しい。創り手もそうなのでしょうが、観る側もその観方にいつも悩まされます。
まだ、正直、どう観て楽しめばいいのかよく分からないところがあります。
まあ、役者さんの魅力はほぼ絶対的に感じ取れるのですが、どうも話として妙に厳しい目で見てしまうような感があります。悪く書けば、面白くない、くだらないと切り捨ててしまいたくなるような感じ。
普段の観劇では、そんな時ももちろんありますが、だいたい、どこかに面白味を見出すようにしているのですがね。この一人芝居だけは不思議とそんなところが。
まあ、年に一回の楽しいお祭りとして気楽に触れればいいのでしょうが。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2014年11月28日 (金)

INDEPENDENT:14 141127

2014年11月27日 インディペンデントシアター2nd (30分×3、休憩30分、30分×3)

6作品観劇。
今年はトライアル予選を全く観に行かず、本選も辞めておこうかと思ったりもしたが、なかなか難しい。
一人芝居をまとめて観れる機会はそうそう無いことと、あと、やはり好きな役者さんが出演されるならそれを味わいには行きたくなる。

この日は、例年、必ず出会う、魅力は感じるのだが表現方法が難し過ぎてよく分からない作品が無かった。次の日も残り6作品を観に伺うつもりだが、まとめて出会うのだろうか。
あと、話は面白いけど役者さんがそれにはまっていない作品も無い。逆はある。どれとは書かないが。感想を読んでもらえれば何となくは分かると思うが。
そして、最高の一作。好きな役者さんだったし、大いに楽しかった。

<以下、ネタバレしますので公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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~世にも奇妙な欲の物語~【劇団そとばこまち】141127

2014年11月27日 十三Black Boxx (30分×3)

欲をテーマにした3本立て。
食欲、睡眠欲、性欲・・・なんかは本能的な欲でしょう。この作品も本能と言えばそうなのですが、もっと自然に人間だからどうしても生まれてしまう欲を描いているような感じです。
そして、それは全て愛なんて言葉に行き着くみたい。きっと、人間はありとあらゆる時に愛を求めているのかなと思うような話でした。

<以下、ネタバレしますので公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2014年11月25日 (火)

Amayadori cafe 滲色企画【何色何番】141124

2014年11月24日 人間座 (85分)

お宝発見ってところだろうか。
久しぶりに、なかなか好みの劇団が新たに見つかった。
最近、このブログにコメントを書いてくださる方が、かなりお薦めしていたので、ちょっと足を運んでみたが、このスタイルの作品はとても好き。
心温まる、素敵という言葉がはまる話の中で、日常に潜むふとしたむなしさや切なさ、不安を浮き上がらせながら、より良く生きようと頑張る人の姿が優しく描かれる。
なかなか巧妙でテンポのいいドタバタコメディーのスタイルがまた上手くはまっている。

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2014年11月24日 (月)

dust【千本なぐり】141123

2014年11月23日 カフェ+ギャラリー can tutku (65分)

まあ、かなり苦しさ残る作品でしたが、確かにチラシに謳っているささやかな希望は見えるような気も。
それでも、厳しいかな。
ネオン瞬く深夜の繁華街のどこかの暗闇の中のほのかな光を感じ取れるような人たち。
そんな光だからこそ、かけがえのない大切なものであり、そんなものを見詰めるべき人生のひと時もあるのかな。

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2014年11月23日 (日)

第6区極東監獄学園【崖淵五次元】141123

214年11月23日 シアトリカル典應院 (140分)

まず、悪いことから書けば、最初の30分ぐらいはちょっとひどかった。
妙にバタついているし、大人数ということもあってか、統制がきちんととれていないような形でのエンタメ風の演出が非常に見づらい印象。
そこから、こちらが見慣れてきたのか、役者さんの調子が本来のものになったのかは分からないが、徐々に盛り上がりを見せる。
そして、盛り上がってくると今度は話がごちゃごちゃしてくる。
と、そんな感じで総じて、バタバタしていたなといった印象が強いのが感想。
1stだからかな。きっと、次のステージからは、この感想は消えるだろう。話のごちゃごちゃさも、全体的な統制がバッチリきまることで緩和されることでしょう。

ただ、とても立派な考えを組み込んだ作品だなあと思う。
厭世感強い、今の世の中で、この若い方々が創り出した作品から感じられる生き様は、頭が下がる思い。
自分たちが、何を成し得ないといけないのかを見詰めながら、皆でより良き社会を作ろうとする信念がうかがえる素晴らしい話だったように思う。、
後半は、上記したバタバタも消え、熱のこもった自らの想いをぶつけ合う戦いとその語りに魅了される。

<以下、あらすじがネタバレしますので公演終了まで白字にします。公演は明日、月曜日まで>

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2014年11月22日 (土)

別れても好きな人2014【劇団競泳水着】141121

2014年11月21日 インディペンデントシアター1st (120分)

DVDで昔、拝見した作品。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/dvd-f743.html

もう二度と観ないって書いてあるなあ。確かに感想を書くのが嫌になるくらいの気持ちになったことはよく覚えている。
そりゃあそうだろう。今となってはもう思い出になったが、このDVDを観た2011年の頃は、付き合っていた彼女と何をやっても上手くいかなくなっていた。自分の自信の無さや不安が、この作品で刺激されて、心苦しく締め付けられるようになったのだろう。ちなみに、この一月後ぐらいに、自爆覚悟でプロポーズして、本当に撃沈する。

そんな、自分にとってはいわくつきの作品。今は新しい彼女もいて、上手くやれているのかどうかは疑問ではあるが、互いにきちんと想いを寄せているような関係ではあると思う。そんな今の自分がこの作品を観て、果たして、どんな気持ちになるのかを確かめたいなんて興味もあって足を運んでみる。

で、どうなったかと言うと、たくさん笑って、ちょっぴり涙が出た。巧妙に計算された話に感動した。
そして、別れても消えぬ想いはあれど、それを包んでしまうようなもっと大きな想いに出会えるのが、また人生なのかなと感じて、何か嬉しい気持ちになった。
心苦しさが残る部分はもちろんあるのだが、それよりもどこか人が人を好きになることへの温かさの方が心地よく残っている。

<以下、あらすじがネタバレしますが、再演なので、白字にはしていませんのでご注意ください。公演は月曜日まで>

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2014年11月21日 (金)

突撃!ゴールデンチャイナタウン!! ~暗黒霊幻道士VSドラゴンナリタ~【劇団壱劇屋】141121

2014年11月21日 インディペンデントシアター2nd (130分)

当日チラシに書かれている壱劇屋作品の3つの柱。
パフォーマンス、マイムを駆使した不可思議な作品、コントオムニバスの偽フェス、そして、今回の王道エンタメ。
3つに分かれているような書き方だが、趣向を凝らしたパフォーマンスはもちろん健在だし、偽フェス並みのくだらん笑いも盛り込まれる。もう持ち味を全て盛り込んだ最高級エンタメ作品だとして異論は無いだろう。
役者さんが姿かたちを変えて、次から次へと休みなく動き回る。
ハチャメチャな中のこの計算され尽くした動き。とにかく楽しい爽快感と、その凄さに圧巻。
文句無しの絶品でした。

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超贋作サロメ~冒涜版~【劇団衛星】141120

2014年11月20日 KAIKA (60分)

どう読み取ればいいのかよく分からない。
サロメをパロったコメディー作品かなと思って観に伺ったが、確かにそんな要素はかなり盛り込まれているが、笑いにしようといった感じはあまりしない。
と言って、サロメ本来の欲望やら生死やらの要素は封印してしまっているような感がある。
この話をベースに社会風刺をしているように思えて、登場人物を何かのメタファーとして置き換えてみたが、しっくりはこない。
1996年初演で、今、再演という時代に何か隠されたものがあるのか。
深く考えると難しくて頭を悩ます。
ただ、普通にシュールな面白さはあるのだが。

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2014年11月17日 (月)

庭売り【枠縁】141117

2014年11月17日 人間座 (70分)

気味悪いというのが感想でしょうか。
それと、よく分かりません。後半、かなり不条理になっていき、頭が崩壊してしまいました。
封印されし記憶や負の感情が、日常のちょっとした違和感からどんどん噴き出してくるような怖さを感じさせられます。
おかしく感じ始めた庭でも、そこに住む家の者たちは、その庭を手入れして、ずっと共にしないといけない。
それが、想い合う人と一緒に抱え続けることでもあるといった感覚が、少し気味悪さの中にも光を感じるところかな。

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秋の夜長の星降る美空【しろみそ企画】141116

2014年11月16日 芸術創造館 (130分)

想い合うということを、のどかな田舎のおばあちゃんの家を舞台に、楽しい仲間たちと共に描いた素敵な作品。
自分が想うことで触れることが出来る相手の自分への想い。
その通じ合った絆は、素敵な輝きを持ち、互いの願いを叶える力となるようなメッセージが組み込まれたような話でした。
素敵の一言が似合うとてもいい作品です。

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脳園【演劇集団ゲロリスト】141116

2014年11月16日 ウィングフィールド (110分)

生死の境界が歪んでいるような現実社会への警鐘か。
作家の感性豊かな脳内世界と交錯させて描かれているので、全容を掴むのは非常に困難であるが、分かる範囲では、自らが命を持ち、脳によって想いを与え受け止めながら時を進んでいる生き物であることを認識させられる話だったように思う。

 

ちょっと劇場が狭かったかな。見切れと、時折ぐずつく転換が、せっかく入り込んだ世界への浸透を妨げてしまうことが少々残念。
それでも、この独特な空気は非常に魅力的で、興味深い作品。

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姉妹たちよ【女性芸術劇場】141115

2014年11月15日 ドーンセンター7階ホール (110分)

樋口ミユさん<PlantM>さんの演出で、6人の劇作家(作品順に、林慎一郎さん<極東退屈道場>、鈴木友隆さん<ともにょ企画>、芳崎洋子さん<糾~あざない~>、岡部尚子さん<空晴>、サリngROCKさん<突劇金魚>、土橋淳志さん<A級MissingLink>)により、戦中戦後の激動の時代に活躍した7人の女性を描く企画。
大阪のシンボル、通天閣を舞台にした連作小説みたいな感じ。

連なるという感覚を意識させる舞台で、前面に向かって天井と床が斜めになって開いたような形で遠近法を効かせ、時間の流れを感じさせるようになっているみたい。ちょうど、先日、姐さん女房の裏切りで拝見した舞台と同じ形。過去を見詰める作品では定番なのだろうか。
この時は作品の話の流れから、前面で行き止まりみたいな印象だったが、こちらは一作品ごとに、描かれた女性が前に手を差し伸べ、次に描かれる女性へと繋いでいく。
当日チラシにも樋口さんが書かれているが、今の自分が、こうした様々な人たちの繋がりから生み出された存在であることを感じさせると共に、自分自身もこれからを生きる人たちに何かしらをバトンタッチするのだろうということも感じさせる。それが、
感謝やら誇りといったような感覚を得て、生まれる、生きる、死のその時まで歩み続けることの尊さに心が充足される。

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2014年11月15日 (土)

願わくばエゴ ~ほっぷ!すてっぷ!!ギルティーライダー~【劇想からまわりえっちゃん】141114

2014年11月14日 道頓堀ZAZA HOUSE (100分)

ネタバレになるから、ここではあまり書けないので、感想は下記する。
このテーマであの遊び心。見た目や時折入り込む奇妙な演出で、おふざけのように見えるが、観ていると真剣な考えが伝わってきて色々と考えさせられる魅力的な作品となっている。それが演じている役者さん方の表情や全力のお姿からひしひしと感じ取れる。
要は、この劇団自体のような、しっかりした芯を、奇抜で不可思議なものでくるんだような作品だろうか。

この作品を最後に東京に拠点を移されるのだとか。
東京で今まで以上に活躍されるのも嬉しいし、この魅力伝わらずボコボコになって大阪に戻って来て、また拝見できるのはそれはそれで嬉しいし。
どう転ぼうと、進む道を楽しみにしているファンばかりだろうから、思いっきり頑張っていただきたい。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2014年11月12日 (水)

月刊彗星マジック11月号「ヒーロー:英雄編&亡滅編」【彗星マジック】141111

2014年11月11日 インディペンデントシアター1st (40分+30分)

いよいよ最終回。全部観ることが出来て良かった。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/303-585f.html
前回ぐらいから社会風刺の色が濃くなっていましたが、最後も日本とか問わず、国のありかたを問うような話になっていました。
正義のヒーローが悪を倒す。
正義と悪の違いはどこにあるのか。視点を変えれば、正義は悪に、悪が正義になることだってあり得る。
倒すとは力で抑え込むことなのか。それを永遠に繰り返すのか。
そんなことがこの三か月間の連作で描かれているようでした。
正義や悪とかではなく、互いに受け止め合える社会。憎しみや悲しみから悪は生まれる。だったら、その悪が生まれない社会。
そんな社会を実現するために、ヒーローとしての熱き心を胸に戦う人たちの勇敢な姿を見たような気がします。

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2014年11月11日 (火)

逐電100W・ロード100Mile(ヴァージン)【劇団子供鉅人】141110

2014年11月10日 HEP HALL (90分)

シェークスピアのマクベスを違う視点からの悲劇として描きながら、そこにある人が生きることを導こうとしているような作品だろうか。
人は裏切るし、騙すし、権力に執心するし、逃げるし、愛に狂うし・・・
生きることは、そんな人間の業を世に置いていくような、それこそ悲劇のようにも感じる。
でも、この作品は、それでも人は生き、そして必死に人生を駆け抜けていくということを認めようとしているように感じる。
以前に拝見したモータプールと同じように、繋がれていく命の美しさを描き出そうとしているような感じかな。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-7005.html

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2014年11月 9日 (日)

BIER -ビア-【モンゴルズシアターカンパニープロデュース】141109

2014年11月09日 芸術創造館 (85分)

高機能PDDの診断を受けた者が犯した事件。
私たちがそんな障害者と共に過ごす現実世界と、もう一つの繋がろうとする障害者たちがいる裏の世界を行き来しながら、より良き社会の在り方を考えるような作品でしょうか。

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沈黙【Pカンパニー】141109

2014年11月09日 谷町劇場 (100分)

難しい作品です。
死刑制度をベースに命というものを私たちはどう捉えればいいのかを問うような。
人が人を殺しました。殺した人が悪いです。だから、その人を殺します。
そんな単純な公式で考えるのではなく、その事件に関わる人たちは、私たちと同じ社会の一員ですという絶対条件を考慮した上で、どう考えるべきなのか。
そして、そんな事件やらどうこうではなく、命が失われたということに対して、私たちがしなくてはいけないことは何なのかを考えるような作品でした。

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2014年11月 8日 (土)

ゴキかぶり【UNIT dy】141108

2014年11月08日 十三Black Boxx (100分)

よくもまあ、こんなこと考えるなという設定で描かれる、生きるということを考える作品か。
綺麗過ぎるぐらいのハッピーエンドがとても心地よい。
色々なことが人生、降りかかり、立ち止まるどころか、もうここでお終いになんてことをふと思ったりすることもあるだろうが、好きなだけあがけばいいのだと思う。
本当にお終いにする時は、自分では決められない。誰が決めるのかは知らないが、その時が来るまで、自分の生を全うする。それこそ人生。
そして、そんな自分の人生には、自分だけでなく、親や家族をはじめ、色々な人たちが絡んでいることに気付けば、それがかけがえのない尊いものなのだと感じるはずだろう。
とんでもない生き物の生態から学ぶ人生論。受け入れ難いが、確かにそうかもと考えさせられる話だった。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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不思議の国のアリス ダイヤバージョン【ジョーカーハウス】141108

2014年11月08日 インディペンデントシアター2nd (105分)

また今週もなかなかの公演激戦週で、うまく日程を調整できないし、今回はスルーさせてもらうかと思っていたが、ちょうどいい具合に追加公演があって、当日直前予約で飛び込む。
全4種類のバージョンのうちの一つ。
とりあえず、えん魔さん作品だし観ておくぐらいの感じで伺ったら、すっかり感動してしまう。
心に突き刺さる学ぶこと、頑張ること、成長することに対する人生訓のような素敵な言葉に、不安を心に抱きながらも懸命に頑張ろうとするアリスの姿に心震わせる。
自分に打ち勝つ。そんな不屈の精神を手に入れるまでの一人の少女、そしてその周囲の人たちの成長物語を、よく知られる表題作のストーリーに絡めながら、楽しくも温かく力強く描かれた素晴らしい作品だった。

<以下、ネタバレ少ししていますが、東京公演を既に終えており、情報は出回っていると思うので白字にはしていません。ご注意願います。公演は日曜日まで>

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花田一郎の述懐【カストリ社】141107

2014年11月07日 SPACE9
   廃材を振り降ろすまで  (65分)
   あしたてんきになあれ  (70分)

フラッシュフィクションと称して、3分以内の超短編を次から次へと見せる。
Twitterみたいに流れる情報を瞬時に捉えていくみたいな感じかな。60分でも観るだけでけっこう疲れる。その中で、頭に残る言葉や印象はきっと人それぞれで、それだけに心に響くものなのでしょう。
好みの問題かな。
単に笑いたいなら、あしたてんきになあれ、この公演自体の意味合いを巧く描いている様に感動したいなら廃材を振り降ろすまでかな。
まあ、両方、観たくなるのでしょうが。

<以下、大したことはありませんが、白紙の状態で観た方がいい公演だと思いますので、ネタバレとして公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2014年11月 7日 (金)

LAUGH DRAFT【劇団ガバメンツ】141106

2014年11月06日 インディペンデントシアター1st (85分)

抑え込まれた欲望が生み出す狂気。
これを、男たちの愚かな姿を見せながら、大きな笑いに変えているようです。
同時に、人は容易に狂い、思いもしない道へと歩もうとしてしまうという、人の脆さも浮き上がるような話でした。

<以下、ネタバレしますのでご注意願います。公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで>

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2014年11月 5日 (水)

おぼろ'14【STAR★JACKS】141104

2014年10月29日 HEP HALL (175分)

仕事やら他公演観劇の日程的に、今回は初日だけしか無理だと思っていたのですが・・・
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/145-4e67-1.html
まあ、恐らくはこれで最後なのだろうし、ずっとうじうじともう1回観ておけばよかったと悔いを残すのは辛いしで、大千秋楽に伺いました。職場の後輩も連れて。

素晴らしい作品の最後を見届けられて良かった。そして、この作品を創り上げられた方々の素敵な姿を拝見できて。
楽しい時間でした。まだ、余韻が残っており、今日もHEP行けば、いるんじゃないかと思ってしまいますね。

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2014年11月 3日 (月)

初々【近畿大学文芸学部芸術学科舞台芸術専攻23期生卒業舞踊公演】141103

2014年11月04日 近畿大学芸術棟新アート館 (75分)

かわるというテーマで女性の人生を踊りで表現した作品。
細かなことは下記しますが、とても素敵な6人の女性が舞台に生み出されていました。
色々ともがいたり、自由に楽しんだりしながら、何度倒れても、また変わろうと立ち上がって、歩もうとしている人たち。そんな力強くも、けなげなくらいに懸命な素敵な人たち。初々しいといった言葉もふさわしく、その姿に美しさと大きな力を感じ、魅了される時間でした。

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2014年11月 2日 (日)

キミノツミキ【演劇集団おわいそ】141102

2014年11月02日 イロリムラ プチホール (50分)

いつも見ていたものが、いつものように見えなくなってしまう。
そんな不思議な病気になった人の治療を通じて、今の当たり前を大切にするようなことを伝えているような話でした。
日々、変化しながら成長する自分の中で、いつまでも残しておきたい大切な人、こと、もの。そんなことを振り返る時間だったように思います。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで>

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明日カレンダー【劇団伽羅倶梨】141101

2014年11月01日 KARAKURIスタジオ (105分)

本当に気持ちのいい作品。
作品というか、もうこの劇団自体がそうなのだと思う。
辛いことがあったり、どうしていいか分からなくなって、立ち止まってしまった時に、その人を動かす本当の想いと言葉。
そんなものが、ちょっとコミカルな旅館をベースに温かく描かれています。
そして、その人の心を動かす力が、この作品を創り上げる劇団自体にあることを感じさせる素晴らしい公演でした。
毎回、幸せな気持ちにさせてくれる。心がじんわりと温かくなり、優しい気分です。人のことが大好きになって、自分のことも大事に思えるような。
いい劇団、そしてそこで活躍する役者さんと出会えた幸せですね。とっても、いい気持ちです。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで。確か、日曜日は満席だけど、月曜日はまだ空席ありで、リピーター割引もあって1000円で観れるのだとか。土曜日に観終わった時点での情報なので、HPを確認してみてください>

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2014年11月 1日 (土)

ちゃんとしてる沼【月曜劇団】141101

2014年11月01日 インディペンデントシアター1st (90分)

奇抜な設定過ぎて・・・
どういう頭をしているのでしょうかね。不思議でなりません。
私の沼。あなたの沼。それは違うものなのか、それとも同じものなのか。私の沼はちゃんとしていなくて、あなたの沼はちゃんとしているのか。
そんなものは誰も分からないし、定義だって無い。そもそも、沼なんてそんなものだから。
色々なものが混ぜこぜになっている沼を、その人の世界のような感じで描きながら、その沼を認め合うことで得られる人同士の想い合いに通じさせているような作品だと思います。

<以下、ネタバレがあるので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで。観た方がいいと思うなあ。お~、これは最高と思うシーンがあるので。もちろん、話自体も面白いですけどね>

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姐さん女房の裏切り【千葉雅子×土田英生 舞台製作事業】141031

2014年10月31日 アイホール (60分)

面白過ぎて、途中、笑って鼻水出ちゃった。
そして、最後はどうしようもない切なさに少し、鼻の奥がツンとする。
真っ当な生活をしている人ではあり得ない設定なのだが、不思議とどこにでもあるような男と女の会話。
その中から、せつなく、やるせない男と女の姿を見出す。

<以下、あらすじがネタバレしていますが、再演だったり、既に公演を終えた所もあるので、白字にはしていません。ご注意願います。大阪の公演は日曜日まで>

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