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2014年10月

2014年10月31日 (金)

おもてなし【玉造小劇店】141030

2014年10月30日 ABCホール (130分)

1920年代の商売に沸き立つ大阪、船場の街。
儲けるといった商売の厳しさの中で、遊び心を忘れず、そして、人を思いやる心も忘れずに、街を発展させてきた、ええ男とええ女の活躍する姿が描かれているような作品。
そのおもてなしに通じる精神は、実に痛快で感慨深いものでした。

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2014年10月30日 (木)

おぼろ'14【STAR★JACKS】141029

2014年10月29日 HEP HALL (145分)

私の昨年度観劇308本のベスト1ですから、素晴らしい作品をまた観ることが出来ることは信じて疑わず、足を運ぶ。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-3a2f.html

で、そのとおりの結果だったことだけをとりあえず、速報として記しておきます。
四の五の言わず、是非、観ておきたい作品だと思います。
理由は単純で、笑えたり、泣けたりと色々するのですが、とにかく楽しいのです。

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2014年10月26日 (日)

ShortActBattle vol.3 予選ラウンド2週目 141025

2014年10月25日 B.SQUARE (20分+30分+20分+20分、転換など40分)

この週は8団体が決勝進出をかけて争っていたみたいです。
うち、4団体の作品を観劇。
客が10点満点で投票をするシステム。
個々の作品の感想は下記しますが、イベントとしてちょっと段取り悪いですね。今回が3回目とは思えないくらいに。
20分の作品が4つ。間に投票時間が5分としても、18時開演で終演が20時過ぎるのはおかしいです。 受付の対応が悪い、MCが上手く回せていない、持ち時間が厳格に守られていない・・・ 少し、改善すべきところを見出して、次回に繋げる必要があるように感じます。いい企画なのですから。

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ばかみたい、というのはバカではない【劇団アシデマトイ ユニットてんやわんや】141025

2014年10月25日 STAGE+PLUS (90分)

非常に勢いがあって、テンポもよく楽しい作品でした。
ただ、どうも、言いたいことは分かるけど、理解できないところがありますね。
様々な視点から見るその人。多面体のように色々な面を見せてくれますが、それは人や時間、環境などに左右されるもので、こだわるべきものではない。その多面体自体をどう想うのかが大事なことであるようなことを伝えているみたいには思えますが・・・

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は本日、日曜日まで>

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衝突と分裂、あるいは融合【時間堂】141025

2014年10月25日 インディペンデントシアター1st (95分)

登場人物たちの意見のぶつかり合いに見入りながら、議論することや、それを活かすことを見出すような作品でしょうか。
テーマは原子力ですが、それだけではなく、あらゆることに共通して言えるようなことも含まれているようです。
科学も一つのベースになっていますが、自分も科学に携わる者として、この作品を観ると、今、新しい技術をやり遂げようとする時、次世代にその技術を繋げることの是非も考えなくてはいけないような気になりました。

<以下、ネタバレしていますが、公演が仙台、札幌、福岡、東京とずっと続くので、戻すのを忘れるから白字にはしていません。ご注意願います>

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2014年10月24日 (金)

MATCH【ステージタイガー】141024

2014年10月24日 シアトリカル應典院 (105分)

やっぱりいいですね、ステージタイガーは。
今回はけっこう、ストーリーに飲み込まれたように思います。最後の方は、何か祈りたくなるような気持ちです。どうか、この人たちの想いを遂げさせてあげたいと。
熱き想いをがむしゃらに発散させて肉体美を魅せる熱き姿と、凛としたクールな中に込められた絶対的な熱き想いを魅せる姿。動静関係なく、そこに熱さが感じられる。そして、同時にその熱さは優しい温もりでもあります。
時代の中で、刀を交えてでしか、その想いをぶつけ合うことが出来なかった。そんな悲しみや悔いを昇華して、新しき世を迎える。交錯する想いが一つにまとまって大きなエネルギーとなる。新しい世が生まれる時の尊き力の強さを感じられるような作品でした。

<以下、かなりネタバレしますので、重々、ご注意願います。公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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Moon guitar【A級MissingLink+竹内銃一郎】141023

2014年10月23日 アイホール (120分)

これはかなり見応えのあるいい作品でした。
ハードボイルドのかっこいい話です。同時に、ブラックユーモアも漂わせて、重さを所々で抜きながら話を展開させているみたいで、かなり引き込まれて観ることが出来ます。
ご出演の役者さん方は、よく拝見する方たちですが、これまでとは違う魅力を皆さん、醸されています。これがまた驚愕するぐらいに、凄く素敵で。
楽しめる名作。今週のお薦めの逸品でしょう。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2014年10月23日 (木)

透視図【維新派】141022

2014年10月22日 大阪・中之島GATEサウスピア (120分)

維新派は、観劇を始めたからには、一生に一度は観ておきたい劇団。
ある方から言われた言葉。
そして、つい先日、恐らく、ここの流れを組むVOGAを拝見して、自分がその魅力を感じられないわけではないみたいだったので、足を運んでみる。

これはアートなんでしょうね。もちろん、演劇だってそうだろうと言われればそうなのですが。
舞台が、個々の役者さんの身体の動きや発せられる音、そして、照明・音響と同時に、実際の屋外の光や音と相まって、一つの絵や楽曲に感じられるようでした。
そんな中で、たどっていく大阪の風景の変遷。立派になって光り輝く外の光と、内に潜む闇。流れる川と底に堆積する泥。そこにも築き上げられる文化の歴史。
一つの街の風景に身を置く自分はいったい何者なのかを考えさせられるような気がします。

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2014年10月20日 (月)

Vector【VOGA】141019

2014年10月19日 京都・石清水八幡宮野外特設舞台 (140分)

みんな、言葉失くしているみたいだったなあ。
この美しい舞台、空気、幻想的な世界に、みんなで飲み込まれていくのがよく分かる。
そして、圧巻のラスト。心に沁みる素敵なラスト。
想い合う人の力の強さ。私たちが内に秘める大きな力が沸いて出てくるような感覚に心震わされる公演だった。

<以下、あらすじうんぬんの作品ではありませんが、ざっくりとすじを書いてしまっているので、公演終了まで白字にします。公演は、本日、月曜日まで。お時間あるなら是非。野外なので、増席できて当日券も大丈夫だと聞いています。体感しておきたい公演です>

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バーナデッドと霧の鍵【グランドキャニオン】141019

2014年10月19日 トリイホール (120分)

偉そうだが、いい出来。話も、演出も楽しませるように上手く出来ているなあと感動。
話としては、色々と盛り込んだり、描かれない背景を膨らますから、少々、説明が足りなくなるところが出てくるが、これは大牧ぽるんさん、亀井伸一郎さんの作品ではよくあること。そんなところは目をつむり、今、舞台で描かれていることを、素直に観て楽しめば、十分に魅力的な作品である。
悲しみ、憎しみ、恨みなど負の感情は、それを包み込むような想いを込めた真摯な言動で、必ず昇華される。そして、その時、扉は開き、閉じこもった世界から外の世界へと新たな時間が刻み始められるようなことを感じさせる話だった。

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2014年10月18日 (土)

昨日、未来に行きまして。【スイス銀行】141018

2014年10月18日 十三Black Boxx (100分)

個性的なキャラ設定での魅力の醸し方や、掛け合いにより生み出される笑いなど、達人級のベテラン役者さんがお揃いなので、ほぼパーフェクトに楽しい舞台を作り上げられます。
話しても、一風変わったタイムマシンもので、想像のつかない展開を見せて楽しめます。
ただ、やはり最後がどうもしっくりきません。タイムマシンものは難しいなと思います。特に私のように理屈っぽく観てしまう者にとっては、なるほどなあといったバッチリきめたオチを求めたくなるので。

<以下、ネタバレしていますが、核心部分は突いていないので、許容範囲と判断して白字にしていませんので、ご注意願います。公演は月曜日まで>

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鳩とか腹とか振り子とか、きっと君の体内には廻るクロニクル【関西大学劇団万絵巻】141018

2014年10月18日 OVAL THEATER (105分)

昨年末に拝見して以来なので、久しぶりの観劇です。
学生劇団を観に行くようになった原点と言える劇団なので、なるべく観に伺うようにしているつもりだったんだけどなあ。
そんな久しぶりの観劇で、正直、忘れてしまった役者さんも多かったのですが、かなり引き込まれる舞台でした。語りや展開のテンポが非常にいいです。このまとまった見事な出来は、なかなか感動もの。
元から好きな劇団ではありますが、やっぱりいいねえと見直したところも。
ただ、話としては、いい話なんだけど、どうもしっくりこないところが残るのですが・・・

<以下、あらすじを書いたのでネタバレにご注意ください。ネットで調べたら、脚本が見れるみたいなので、白字にはしていません。公演は明日、日曜日まで>

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2014年10月17日 (金)

骨せつサンバ【超人予備校】141017

2014年10月17日 インディペンデントシアター1st (110分)

また、最高に良かったなあ。
自分の気持ちに忠実に生きていく。
走りたいけど、走っていない。もしくは、走りたいという気持ちがあることすら忘れてしまっている。
何か否定的な理由をつけたり、いつの間にか、それが当たり前のように流されていたり。
そんな自分の心の中に閉じこもってしまった想いを解放させ、走り出すまでの作品。
それを、ある動物をモチーフにして、楽しく、時には切なく、馬鹿馬鹿しく、時には真剣に描いています。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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超天晴!福島旅行 福島第一原発舞台化計画 ~黎明編~【笑の内閣】141016

2014年10月16日 アトリエ劇研 (105分)

何ともあやふやな感想ですが、見ないと分からないことがあるということを意識させるような作品に思えます。
と言って、何でも見れるわけではないので、見た人からの真の言葉を受け止める手段で代替するしかないこともあるでしょう。もちろん、それを信じ切る必要も無いでしょうが。
思えば、何でもそんなもので、研究者は論文を読んで疑似実験をして頭の中に真実をインプットしますし、自分が見聞きできないことは、本などの情報網から手に入れて体感を得ているように思います。
被災地のことも、まずは見る。見れないなら、こうして見た人の言葉を聞かないとどうするかも考えられません。でも、見ることもしんどいですね。肉体的にも精神的にも。だから、観光のような形にする必要は一つの手段なのかもしれません。
こんな厳しいテーマは、見るのも聞くのもしんどいから避けたい。それに、自分とは距離があるから。そんな考えが私の中にはあります。でも、知っておきたい、何か出来るならしたい気もある。
それだったら、本当にこういう作品を観るのは理に適っているかもしれません。
被災地を観光地にするというのと同じように、このテーマをとっつきやすい笑いにして、被災地のことをみんなの心の中に刻ませようとしているような作品ですから。

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2014年10月16日 (木)

『  「  』【岡村渉/尾上一樹/黒木夏海/谷啓吾 マイム公演】141016

2014年10月16日 KAIKA (50分+35分、休憩10分、25分+40分)

マイム公演は、分かりやすさもあって、とても楽しいですね。
表現を受け止めることの魅力を一番感じやすいところもあるのかもしれません。身体のありとあらゆるところを全部使って、その中で背景も、状況も、展開も、心情も全部描くガチンコな感じですから。
自分の中で拡がっていく物語がとても大切に想えてくるような素敵な作品たちでした。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は明日、金曜日まで>

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2014年10月14日 (火)

月刊彗星マジック10月号「ヒーロー:保険編&引退編」【彗星マジック】141014

2014年10月14日 インディペンデントシアター1st (30分+35分)

先月に引き続き、観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/303-585f.html

これ、本当にいいですわ。
先月以上に。
作品の世界が拡がった。そこに、ヒーローの熱さだけでなく、優しい想いがあって、とても素敵。
最高でした。

ただ、うっかりしていました。最前列の入り口側の席は座ってはいけないことを。先月は、多分、そうなるだろうと思って、逆側の最前列に座ったのですが、すっかり忘れていました。
このシリーズを観ている方は分かると思いますが、「説明しよう」の言葉とともに役者さんが思いっきり目の前に現れて、異常なほどの圧迫を受けます。顔をマジマジ見るのも何だし、背けるのも何だしで、どこに視線を持っていけばいいかドキドキしてしまいますから。
来月は考えて座ろう。

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2014年10月13日 (月)

トウシンダイ【劇団暇だけどステキ】141013

2014年10月13日 芸術創造館 (135分)

ミステリーとして、ちょっとホラーチックだけどドキドキして話にのめり込めるし、ハートフルな物語としても十分、心温まり泣けるし、コントはやや緩く不発もあるとはいえ、コメディーとしても笑える。ダンスはエンタメ色豊かでかっこよく痺れる。オープニング映像のクオリティーの高さは以前から有名な話。音楽はよく知らないが、この作品のために創られた心に響く優しい歌。舞台美術はいつもながら、がっしり作りこまれている。
かっこいい、シブイ、じっくり魅せる、弾けて楽しい、体のキレ抜群の男優さん陣。
綺麗、可愛い、面白い、ほんわかした、エロい、萌える、込められた心情豊かな女優さん陣。
どこに文句が付けられるだろうか。
文句無しの贅沢な逸品を堪能。
強いて言えば、台風も近づき、夜はこの劇団の前回公演DVDを観ながら、家で一杯と楽しみにしていたのに、売り切れなのか販売していなかったことぐらいか。ちょっと、ムスっとして帰路に着く。公演激戦週だったので、千秋楽まで後回しにしたのが災いした。
仕方がないので、ブログを書き終えたら、以前に購入してあるそれいけ!アンチャンマンとやらを鑑賞するつもりだが・・・

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2014年10月12日 (日)

たとえば零れたミルクのように【SSTプロデュース】141012

2014年10月12日 船場サザンシアター (55分)

よくは分かりません。
感性勝負の観劇の感想は、なかなか苦しいものがあります。
何か、思いのままに生きていくことって素晴らしいなといった感じになる作品です。
自分は確かにここにいるし、そこで生まれた想いも本物。それを大切にしたいし、その生まれた想いを受け止める人がいて欲しいとも思う。人恋しさがつのるような感覚が残ります。

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白黒つかない【オレンヂスタ】141012

2014年10月12日 インディペンデントシアター1st (110分)

特殊な身体表現で話を紡いでいくようなあまり見かけない演出。不思議なリズムが生まれ、ずっと想像の中で登場人物たちの心を探るみたいなところが面白い。
ただ、作品名どおり、話に白黒つかない。生きるために働くということから、生きることとは、働くこととはみたいなことを考えさせられるような話だが、その重大なテーマを虚構と現実の世界の中に持っていって、幾つもの答えがある話に無理に収束させているように感じる。
働く中で、生きることを辞めてしまったような人が出て、その死と向き合いながらも、生きるために働く人たちが生まれるような話。実際にもあり得る深刻な話だからこそ、その人の愚かで狂気的な一面と真っ向勝負で対峙するような作品として観たかったようにも感じる。まあ、それはそれで、あまりにもえげつなく、無理に白黒つける必要も無いとは思うのだが・・・

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百鬼繚乱【伊藤えん魔プロデュース】141011

2014年10月11日 ABCホール (115分)

鬼という宿命を背負う女性、自分の思った通りに世が動かない男たちの生き様から、世に闇を見ていた少年が新しい輝く世を見詰めるようになるまでの話でしょうか。
幕末の動乱の時代に、駆け巡る様々な想い。どうにもならないことを抱えながらも、輝く新しい世へと今が繋がるために懸命に生を全うしようとする人たちの覚悟を感じながら、自分はこの世に何を残すのかを問う話のように思います。
話としては、非常に面白いんですけどね。役者さんも覚悟もって生きる姿がとてもかっこいいですしね。
ただ、どうも物足りなさが残ります。
いつもより、テンポも悪い感じがしたかな。まとまりとかも。笑いもかなり不発だったし。
ちょこちょこと、何かしっくりこないなというところが積み重なって、最終的にこの話の内容にしては、心揺らがされる感が小さかったように思います。

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2014年10月11日 (土)

DOWMA ~二人の女優による「ドグラ・マグラ」~【空の驛舎+北村想】141011

2014年10月11日 アイホール (120分)

難解なのは、あらかじめ、ドグラ・マグラをネットで軽く調べただけで分かっており、それもその難解さは常軌を逸脱しているレベルだと言うのだから、はなから、分からなくなればどうにかすればいいなんて気持ちで観劇。
たくさん、難解な作品も観劇してきたので、そんな時の対処法もある程度は経験してきている。もう、話なんか無視して、役者さんの表情や心情こもった演技を楽しむ。今回はお綺麗な女優さんの二人芝居だから、この逃げ方は十分通じる。そして、これは限界があるが、舞台セットを細かく見ながら、その細かな技術に感動する。
そして、最後は寝ればいい。周りに迷惑にならない程度に。申し訳ないが、仕方ないことだから。

と思って観劇に臨んだのだが、これが意外に面白くて、結局は話に食らいついてしまった。もちろん、話の内容はあまり理解できていない。でも、一応、謎多きミステリーをベースに、進化論やら演劇論やら、果ては経済や数学までの理屈っぽいことを交えながら、まるで一緒にこの作品を色々な視点から見て挑もうぐらいの訴えかけが面白味のあるメタフィクション構成を生み出しているみたいだった。
そして、圧巻の女優さんお二人の演技。
船戸香里さんは何か、コミカルとか親しみやすさを醸しながらも、油断すると洗脳されそうなぐらいの無気味さが漂う迫力で怖かった。津久間泉さんは、自分が分からない、分からないとか言いながらも、どこかその奥にある何かを知っているのではないかと思わすような狂気を抱えているようで、狂っていることを知る狂人の怖さが異常に露出していたような気がする。
頭はついていかないけど、それでもどっぷりはまってしまうような巧い脚本、演出になっているのでしょう。
こんなに楽しめるとは思わなかった。

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恋愛戯曲【こみかさ】141010

2014年10月10日 KAIKA (145分)

まあ、よく出来ている作品です。
複雑な多重世界で、各々、切り替えて演じる役者さんの妙、そして、それをきちんと理解させる展開の見事さ。こんな作品をしっかり公演するということ自体に感動するような感じでしょうか。
ただ、どうも結局、何を伝えたいのかがはっきりしません。
恋愛の素敵なところと恐いところを、いくつかのパターンで学ぶような感じの話でしょうか。恋愛の勉強本みたいな感じですね。そう思えば、作品名とは一致しているとは思いますが・・・

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2014年10月10日 (金)

赤い薬【石橋プロデュース】141009

2014年10月09日 大阪大学豊中キャンパス 学生会館2階大集会室 (95分)

ちょっと感動するぐらいにいい出来。こんなの観れて得したなあって感じだろうか。
まあ、ご出演の役者さん方は、けっこうよく拝見する方々で、その個性的なキャラや、安定した実力は分かっていたとはいえ、思っていた以上にこの作品を魅力的なものに仕上げられている。
あまり、こういう書き方は、よろしくないのでしょうね。本家のMONOに失礼だろうし、このプロデュース公演も別に作品を模倣したわけではなく、自分たちの色で創られたのでしょうから。
それでも、やっぱり、観終えて思ったことは、これはMONOに匹敵する素晴らしい作品。MONOを拝見した時の充足感を十分に得ることが出来る見事な公演でした。

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2014年10月 8日 (水)

火曜日のゲキジョウ【ラージサイズアイスカフェオレ×フルーツケイク】141007

2014年10月07日 インディペンデントシアター1st (30分+30分 休憩10分)

今回はかなり見ごたえのある作品が並ぶ。
絶妙な推理モノに、心温まる心情描写が素晴らしい作品。
共通して言えるのは、役者さんの個々の魅力が連携し合うことで、見事なまでに舞台に惹きつけられる空間を創り出していること。
演劇の魅力を存分に味合うことが出来た2作品。素晴らしい。

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2014年10月 6日 (月)

ワクワクドッキングライフ【聖なる俗っぽさ】141005

2014年10月05日 イロリムラプチホール (65分)

空間を魅せるという点ではとても興味深い作品。
一人の悲しき男の心の中に潜り込んで、そこにあった確かな想いを感じるような作品か。
叶うことの無かった男の想いに捧げる追悼歌のような悲しみと共に、そこから生み出される明日に希望を込めるような感じかな。

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薄暮(haku-bo)【intro】141005

2014年10月05日 インディペンデントシアター2nd (75分)

薄暮の時。暗闇で覆われるまでのわずかな薄暗い時間。
ぼんやりと自分の記憶を振り返り、頭の中を巡らせる。
そんな時間だからこそ、見えてくる自分の想い。
穏やかに流れていく時間の中で浮かび上がる郷愁感と自分と家族の大切な繋がり。
シンと冷たい厳粛な空気の中に漂う人の温かさを感じられる優しい作品。

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2014年10月 5日 (日)

プラスチック爆弾とシュレディンガーの猫【オリゴ党】141004

2014年10月04日 カフェ+ギャラリー can tutku (40分、40分、休憩10分、40分)

あるカフェでお茶をする男女の話を聞きながらの、3つのオムニバス。
難解です。
何かはよく分かりませんが、相反する感情を共存させて持つ人の姿が描かれているように感じます。
その姿は恐怖を伴う不気味さを感じさせ、自分とは遠い世界にも思えますが、実は、自分にもそんな感覚はあることも突き付けられる感じです。
不安を煽りながらも、なぜか最後はそんな人の怖いところを認めてしまうような不思議な感覚の作品でした。

<以下、若干ネタバレしますが、許容範囲と判断して、白字にはしていませんのでご注意願います。公演は本日、日曜日まで>

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