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2014年8月 3日 (日)

うねる物語と、お前とおれとおれの剣【fukuiiiii企画】140803

2014年08月03日 人間座スタジオ (105分)

ここまでひどかったのは久しぶりでした。
いや、観劇環境がね。
いわゆる、隣の客のお喋りですわ。
偶然にもこの日の朝、観劇中のお喋りのマナーに関するツイートを見つけてRTしたりしていたのですが、まさか、その数時間後に自分に、その災難が降りかかってくるとはねえ。
まあ、ここはめちゃくちゃ面白いので、笑いと喋りの境界があいまいにはなりやすいんですけどね。
よくある、役者さんの客を笑わした言葉を、そのまま笑いながら一緒に喋ってしまったりするなんてことは、感情が盛り上がっているのだろうから仕方ないとは思いますが、いちいち、役者さんの行動を隣同士で会話されてもねえ。家でDVD見てるんじゃないんですから、会話をするということ自体がおかしいと私は思うのですが。
あまりにひどいと判断したので、「お喋りを控えてくれるかな」と注意した後も、何も変わらず。悪いと思っていないのでしょう。
注意するのだって嫌なんですよ。された方も、何やねん、楽しく観てるのにといったところでしょうし、自分自身も嫌な気持ちになって、その後の観劇はなんかテンションが落ちます。
さらには、そんな注意している人とされている人を見た周囲の人なども気分悪いでしょう。
注意した人たちには謝罪する気は毛頭ありませんが、気分を害されたかもしれない周囲の方々には申し訳なかったと思っています。注意した時点でまだ1時間も経っておらず、このまま残りの時間を耐えることは出来ないと思ったので仕方なくだったのです。
お昼の回、最前列真中に座っていました。多分、右後ろあたりの方がそれに該当するはずです。すいませんでした。

作品は相変わらずの飛んだ面白さです。
本当はもっともっと面白かったなあと思いながら帰路につけたはず。
今回は残念ながら、腹立ちの方が勝り、あんまり感想を書く気にもなれず・・・

<以下、あらすじがネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで>

大富豪ジャグラーク、その秘書ネイミーの用意した船に集められた男女6人。
かつては孤独なハンターとして活躍したサイラス。
殺人組織に所属していたオカマ、テネシー。
暗黒街の裏ボスである大男、オボイ。
OL、娼婦、殺し屋の顔を持つ女性、ミラージュ。
不思議な能力を持つ盲目の少女、エリオット。
そして、記憶を失くしている謎の男、フィリオス。
船が向かう先は、ゴールドサファイアとやらいうお宝が眠る島。
ところが、船は嵐で沈没。みんなが漂着した島は、偶然にも目的の島だった。
誰もいない無人島。お宝を得るために、敵も味方も無い自分だけを信じるバトルが、今、始まる。

漫画家、梅川かんすけは、そんな冒険活劇といったジャンルの漫画を釣り雑誌に連載中。
編集者からは、もっと釣りの要素を入れろと厳しく言われる。
登場人物に全員、釣りをさせるか、殺し屋の武器は釣具にするか・・・
このままでは、連載打ち切りになるようなので、かんすけも必死。
仕事中でも、すぐにいちゃついてくる、妻のめぐみのお腹には子供がいる。
妻は、生まれたら私も働くから大丈夫なんて言っているが、家族のためにも、ここは踏ん張らねばならない。

そんな悩むかんすけに内緒で、めぐみはちょっと原稿に手を加えてしまう。
ちょっとおふざけが過ぎるところがあったのだが、思いの外、好評。
めぐみは調子に乗って、どんどん、自分で話を進めてしまう。
無人島の中に男女が6人。お宝をめぐって、バトルが繰り広げられる。
そんなかんすけの考えていた展開は、恋愛をめぐり、自分たちの想いをぶつけ合う若者の姿を映し出す話へと転換していく。

ジャグラークは、ミラージュが好き。富豪を気取る自分がみんなに無視された時にも優しくしてくれたから。こんな無人島で金など何にも意味が無いと分かった時、ミラージュの魅力に気付いた。
そんなミラージュは、テネシーが好き。でも、オカマだから相手にしてもらえないことは分かっている。でも、溢れる想いは抑えられない。
テネシーは、過去の苦い経験からオカマの振りをしているだけ。オカマの鎧を着ていないと人と接しられなくなってしまった。ミラージュの気持ちには漠然と気付いている。でも、自分がどういう行動をすればいいのか分からない。

フィリオスはネイミーが好き。ネイミーには亡くなった彼氏がいて、フィリオスは、その悲しみを癒そうとするが、ネイミーからするとウザいぐらいにしか思っていない。
そんなフィリオスのことが好きなのが、エリオット。自分に目を向けてくれないフィリオスへの嫉妬から、ネイミーを憎んでいる。彼女のことを考えるとヒステリックになって呼吸もおかしくなってしまう。
そんなエリオットにオボイは想いを寄せる。大きな体の割には気が弱く、エリオットの悲しむ姿を見たくはないと、ネイミーにはフィリオスをはっきり拒絶するようにお願いし、フィリオスにはエリオットの想いに目が向くようにほのめかす。ネイミーへの不満を言うエリオットには、憎しみ抱くことを注意し、想いをきちんと伝えるように励ます。

サイラスはめぐみが好き。いつの間にか、作家も入り込んでしまったみたい。めぐみのためなら、サイラスは実写化する覚悟すら持っている。めぐみは、そんなサイラスに、かんすけには最近、感じない男を感じたのかまんざらでもない姿を見せる。

いつの間にか、熱い恋愛感情を抱き、漫画の世界で勝手に動き出してしまったかのような男女6人とめぐみ。その恋愛の行方は・・・

要はあいのりですね。
いつからそんなルールになったのか、自分の想いを告げて、叶わなかったため、この無人島から去る者。
自分の愛する人が、その想いを自分では無いその人に伝える勇気を持ったことを見届けて、役目は終わったと無人島を去る者。
さんざん遠回りをしたが、ようやく互いの想いが通じ合い、恋愛を成就させて、日本へと共に帰る者。
あっさりと成立してしまったカップル。
最終的には、かんすけが登場して、自分で物語を創り直すと宣言するが、登場人物たちには拒絶されます。彼がみんなにさせたかったバトルは、めぐみによって培われてしまった恋愛の心には打ち勝つことは出来ませんでした。
全てが上手くいかないかんすけ。
そして、めぐみから慰められながら、大事なことを受け止めます。自分には才能が無いことを。

エピローグは、子供も生まれ、その面倒をみるかんすけ、売れっ子漫画家となっためぐみの姿が描かれます。
めぐみは忙しそうで、以前とは逆にちょっかいを出してくるかんすけに冷たい態度を示しますが、それでも、やっぱり好きだから、仲睦まじい姿も見せて。
漫画の6人は、結局、お宝とやらは何一つ見つけられませんでしたが、一つの恋愛の幸せなゴール、想い合う家族というものを二人に手渡すことが出来たようです。

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