大田王2014ジゴワット ~Back to 2015【ABCホールプロデュース】140718
2014年07月18日 ABCホール (130分)
1999年の公演から、15年振りだそうです。演劇界の宝とも言える方々が揃いに揃ったびっくりの公演ですね。
昔から観劇をしていたり、演劇に関わっている方々にとっては、とても感慨深い公演なことでしょう。
まだ、観劇6年目の私でも、ご出演の方々が、今の小演劇の地位を築き上げ、今でも活躍を続けていることを知っていますから。
川下大洋さんは、多分、観劇始めた年の劇団赤鬼と京橋花月の共同公演でのFAKE HEARTが初。貫録あって、怖い人だなあと思って観ていましたが、その後、恋愛講座だったかな、何か先生になっているDVDやそとばこまち関連の公演などで拝見して面白いおっちゃんなんだと。
後藤ひろひとさんは、観劇を始めた頃には既に東京の方でご活躍だったかな。昨年、学生さんが演じたパコと魔法の絵本で大感動。アマゾンでこの方の作品DVDを購入して、今、かなり遅れて、はまっています。ヒーハーなんかは、この公演にご出演の方々が勢揃いですね。
楠見薫さんは、色々な公演で拝見するいつも面白い女優さん。最近ではKUTO-10かな。ちょっと色気なんかも醸されて、不思議な魅力の方です。演劇界の役者さんの名前は、だいたい普段、観劇されていない方には通じないのですが、この方だけは知ってるわという方が多い。
土田英生さんは、MONOでずっと楽しませてもらっている。実は、今、お付き合いしている彼女はこのMONOとミジンコターボのファンということで、たまたま知り合った人。特に二人とも土田さんは天才だということで話が合い、私にとってはキューピッドみたいな人となっています。
腹筋善之介さんは、観劇初期によく拝見していたピースピットの末満健一さんがよく話題にされていた人。伝説に残るような事件を幾つも持たれているみたいです。いつかは舞台で拝見したいという願いが、ついこないだ叶い、あのパワーマイムに圧倒されました。
久保田浩さんは、私にとっては剥製の猿。5部作をコンプリートし、人の想いに触れた、優しく温かい作品を創られる方です。ただ、昔から知る人に聞くと、舞台では羽曳野の伊藤とかいう名物キャラでめちゃくちゃ面白い人なのだとか。確かに剥製の猿でも、そんなキャラが出てきてたような。
石原正一さんは、一番よく拝見している方かな。観劇を始めた頃から、定期的に色々な公演で楽しませてもらっている。私が観劇する前は年末に関西の役者さんを集めてイベントをしていたのだとか。そんな公演も観に行きたかったなあ。きっと、これからも色々な企画で楽しませてくれることでしょう。
そして、三上市朗さん。大変、失礼ながら、この方だけ知らないのです。wikiで調べましたが、なるほど、映画やドラマでも活躍されていて、あまり関西の舞台で拝見する機会が無かったようです。
こんな自分の観劇に深く影響を与えてきた方々の公演。
コント集といったわけでもないし、といって演劇作品とまではいかないし、映像なんかも盛り込んだり、踊ったりとエンタメではあるけど。客を巻き込んだイベント要素もあるし。
まあ、よくは分かりませんが、面白かったです。
それも、凄く。さすがですね。多分、ご自分方にこれまでやってきた驕りでない自信がきちんとあって、面白さに力があります。
<以下、観に行かないと分からないとは思いますが、キーワードでネタバレすると困るので、公演終了まで白字にします。満席みたいですが、当日券は出るそうだし、何とか観に行って欲しいですね。公演は月曜日まで>
20XX年。
川下大洋さん、三上市朗さん、後藤ひろひとさん。
かつて、大田王として活躍した3人も今ではすっかり年老いている。
1999年の公演で成功をおさめ、15年後の2014年に再び公演をするつもりだったが、それは叶わなかった。
もし、あの頃に戻れれば。
3人は全資産を費やし、互いに知ること無しにタイムマシンを開発しようとしていた。資金と時間が足りず、その開発は個々では上手くいかなかったが、各々の成果を合わすことによって、タイムマシンが生み出される。
かくして、3人の人生全てをかけた2014年の大田王公演への時を超えた旅が始まる。
1995年、人気を勝ち得た水泳くんは、当時とは異なり、妻も物心ついた子供もいる石原正一さんには出来ない。
子供の幼稚園参観にやって来た男。一人だけスーツなので、アロハシャツの加山雄三遊びの仲間に入れてもらえない。
治験薬により、記憶が蘇り過ぎる男。今の妻である絶対に別れてもらえなかった彼女がいた高校時代、応援団に入部させられ、禁断の道に引き込まれそうになった記憶と戦う。
後藤ひろひとさんのショー。世界で2人しか出来ない禁断のネタを披露。
友達の退院祝いとして、タイムカプセルを埋めようとしている仲間たち。でも、退院したとはいえ、余命わずかの男としては嬉しくも何ともない。でも、仲間たちの埋めるという行為へのテンションは高くなっていて、抑えきれない。だったら、どうせ死ぬんだし、うるさい奴は埋めてしまえばと。
腹筋善之介さんの一人芝居。未来へと飛び去る小鳥を追いかける男の話。ダンボに変身して超高速で小鳥を追いかける。当然、体内では筋肉がフル稼動。それをミクロの視点で見てみると。
スタンドバイミーにのせて、戦う男たちを紹介。
崖の上で課長を膝カックンして殺した男と、その後輩の不毛な会話。缶コーヒーを飲みながら、いや、飲むふりをしながら。
サッカー代表の新チームを作る。藤子不二雄ワールドで完璧な布陣を。
バックトゥーザフィーチャーから、タイムボカン、タイムマシン繋がりでドラえもん、ターミネーター、時をかける少女などなど、タイムトリップものを無理に詰め合わせたクソ脚本を、見事に演じる声優3人の姿。
間違いだらけのカタカナの名札を付けた謎の組織のメンバーがたまたま居合わせた男を仲間に引き込み、バンドを結成する。ギターに合わせるのは、ぶどうをもぐ、手に書かれたマジックを消す、蟻を食う。
石原正一さんのショー。猪木で語る、いや猪木が登場する迷童話シリーズ。
NYからテレビ電話で繋がる先輩、後輩の不毛な会話。
チラシの束から、どれかを引いて、予告編を演じる。Patchの8番勝負。
タイムマシンが作動しない。このまま、この時代に残ってもいいのでは。いや、3人は未来に大切なことを残している。スタートレックシリーズが毎週、家に届けられているだろうし、世界の車窓を毎日、予約録画設定したままだ。スイカを冷やそうと風呂の水を少しだけ出したままの状態にしている。
ワームホールを探すアプリで未来と繋がる場所を検索。無料版だから、変な映像を見ないといけないが。
楠見薫さんと土田英生さんの色々な意味で残酷な昆虫くん姉弟。やる気のないカマキリ同士を対決。さなぎの客を見つけて、箱に閉じ込め、羽化した美しい、いやかわいそうな姿に変態させる。
腹筋善之介さんと久保田浩さん、いや羽曳野の伊藤の因縁の対決。体を張ったマイムで延々と勝負を繰り広げる。
バミューダ海域にワームホールを発見。アメリカ海域のため、アメリカ海軍に華々しい姿で入隊。
その後、3人はバミューダ海域調査中に突然消えてしまったという報告だけが残されている・・・
以上、覚書。
キーワードだけを観劇中に暗闇の中で書いたので、何を書いているのか分からないものがたくさんあって、抜けたりしているところもあると思います。
まあ、これは人の文章を読んだり、話を聞いても、無理だと思いますわ。
体験しないと。
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