月曜劇団のコントっぽい劇短編集【月曜劇団】140625
2014年06月25日 金毘羅 (80分)
西川さやかさんの天才的なボケに、上原日呂さんの絶妙でキレるツッコミ。
井尻知絵さんの天然で弾けた魅力、鈴木太海さん(東京ガール)のシュールな笑い。
ご出演4人の役者さんの、驚くほどに見事な掛け合いが、笑いの相乗効果を生み出した面白過ぎる公演でした。
この後、19:30~が千秋楽なのですが、是非、足を運んで欲しいなあ。面白いことは間違いなく保証できるから。
ただ、一人芝居フェスの予選と完全に被っているから、それほど強くお薦めすることも出来ず・・・
悩ましい。めちゃくちゃ面白かったのに・・・
1.あるハリウッドスターからの手紙
2.カニ男
3.月曜劇団の特に踊らない会議
4.演劇史上最後の男
5.月曜劇団の待ち合わせ
6.やさしい日本語の会
7.西川さやか、ぼやく。
8.観たことない人たちで作る、アナともう一人の誰か
9.トーク「関西小演劇の未来を考える」(ゲスト・井尻智絵、鈴木太海)
10.やさしい日本語の国、崩壊
11.ラヴルェラーズ
12.コマーシャル・ミュージック・ステーション
いつもは、書いても仕方無いとはいえ、後からの思い出しのために、軽く個々の内容を書くんだけど・・・
驚くほど、記憶が消えてしまっているところがあり・・・
あれだけ、笑っていたのにねえ。
これを書いている今、観終えてまだ1時間も経過していないのに、面白くて笑いまくったという記憶だけを残して、その内容はどんどんと消えていってしまっているような気がして、とにかく急いで覚えていることを書かないとと焦っています。
特に、4と11は、現時点で完全に消えてしまい、もうどんだけ頭を叩いても出てこなくなっています。
何か、感情だけを残して、他の記憶は消去するような薬でも飲まされたのではないかといった感じです。覚えてはいけないこと、知ってはいけないことが含まれていたのでしょうか。それか、普段、使わない脳の部分を刺激されながら観ていたのだろうか。
面白いこと、うちは出来ますからといったことだけを理解して帰らせればいいといった劇団の作為も働いているのかもしれません。
上原さんのトークを交えた前説を自然に聞いていたら、そのまま、いつの間にか本編に入り込む。
ウィル・スミスから公演への祝電が届き、そこには、観劇マナーと演劇の魅力が記されている。その後も、演劇に関する熱い議論には、ご本人がたどたどしい日本語で登場されます。
何か絶大な権力を秘めているカニを自らの相棒と称し、大切に想う男と、そのカニでは無く、純粋に男を愛する女との不条理な悲しき恋愛を観て、ポカ~ンとなる。
女性を演じる井尻さん。どこかで拝見したことがあるような気がしますが、こんなにとぼけた弾けた笑いをとる人だったかな。鈴木さんは、失礼ながら、自劇団の本公演ではシュール過ぎて苦手意識が強いのだが、客演で拝見する時は、必ずといっていいほど面白いという私の中でのジンクスは今回も健在。
アドリブなのか、計算なのか、この作品を創り上げて、公演に至るまでのことを描く暴露ネタで笑う。役者さんやら、過去の公演やら、今週、公演されている劇団のことなども盛り込み、少々ブラックなネタにドキっとしながらも楽しむ。西川さんの怖いもの無しに繰り出される毒の言葉一つ一つが面白い。
怪しげな宗教みたいな団体も絡ませて、演劇のこれからを考えるフリートーク。役者さん方は、みんな素で、コントっぽいどころか、もう公演っぽくした会話を楽しむ集まりみたいになっている。
そして、Twitterで多くの方が絶賛していた、アナと・・・の映像に合わせた8の作品。笑えるけど、それよりも感動を抱く噂どおりの素晴らしいものでした。
で、最後はいす○のトラックCM。
総じて、私たちの楽しい時間を守るために、演劇を愛し、誇りを持って走り続ける劇団の意志だろうか。一般受けするト○タとかじゃなくてね。職人のように、やっぱりトラックと言えば、あそこだねえみたいに、数ある演劇でも、ブラックやシュールを含んだ楽しい作品なら、ここみたいな。
とても楽しい時間でした。
| 固定リンク
「演劇」カテゴリの記事
- 【決定】2016年 観劇作品ベスト10 その3(2016.12.31)
- 2016年度 観劇作品ベスト10 その2(2016.12.30)
- 2016年度 観劇作品ベスト10 その1(2016.12.30)
- メビウス【劇団ショウダウン】161209(2016.12.09)
- イヤホンマン【ピンク地底人】161130(2016.12.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント