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2014年5月

2014年5月31日 (土)

ありがとう【大阪ゲキバカ】140530

2014年05月30日 世界館 (110分)

二本立て公演。
昨日のいただきますに続いて観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/115-cbf9-1.html

変わり玉って駄菓子でしたっけ。舐めていると色がどんどん変わる飴ちゃん。
基本は笑い味だと思うけど、味わっているうちに、いつの間にかその色合いは変わっている。
コミカル、ホラー、サスペンス、エロ、恋愛ロマンス、人生哲学・・・
まあ、色々な味わいで楽しめる秀作でした。

にしても、随分と変わった人たちが集まったものだ。
これだけ奇抜な人たちなら、けっこうこれまでにも目にしていそうだが、初見の方も多い。いったい、どこに潜んでいたのやら。
関西演劇界の奥深さを物語ってもいる公演だろう。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで。この作品は、あと土日に各1回ずつです>

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やえこおばちゃん【atelier THANK-Xs】140530

2014年05月30日 道頓堀ZAZA HOUSE (115分)

故郷。
歩みをちょっと止めてしまった人が、今の自分のルーツを見つめ直して、また歩み始める場所だろうか。
心の故郷は、今の自分に至るまでに、自分を想ってくれた人たちが作り上げてくれたものであり、それはずっと繋げられて、そして拡がっていく。
長きに渡って、大きく何層にもなって紡がれる想いの眠る素敵な場所。
そんな場所が誰にでもあるなら、安心して前へ向かって怖がらずに進んで行けそう。
そんな気持ちを抱けるような心地いい作品でした。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2014年5月30日 (金)

いただきます【大阪ゲキバカ】140529

2014年05月29日 世界館 (115分)

あれだけのお祭り騒ぎ、濃いキャラたち、ありえない妄想ワールドの中で、いくら家族をネタにしているとはいえ、最後、感動にもっていく巧さ。
ゲキバカのお得意のパターンと言えば、その通りでしょうが。まあ、これが好きなんでお気に入り劇団になっているのでしょう。
今回は大阪ゲキバカ。普段、大阪で観劇をする者としては、活躍を目にすることの多い役者さん方が揃う。
そんな方たちが、私の感覚では、平均、普段の3割増ぐらいで魅せる。ゲキバカマジックだろうか。

話としては、家族愛をベースにして、一人の男の生き様の誇りを描いている。
幸せの青い鳥みたいな感じかなあ。
人生なんて、良し悪しは自分の考え方次第で幾らでも変えることが出来る。
この作品に登場する冴えない中年男は、半ば卑屈に自分の人生を振り返るが、その中で、大事なものを失ったり、たくさん悔いが残っていたりするけど、結局、素敵なものも手に入れていることを知る。
そして、その良し悪しは、これから、またみんなと一緒に過ごす中で、感じていくことなのだろう。
だから、今はみんなと一緒に、これからに向けた挨拶を。
それが作品名に通じているようであった。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで。2作品の上演なので、この作品は、あと土日に各1回ずつとなります>

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2014年5月26日 (月)

夏の魔球 AGAIN【劇団ほどよし】140526

2014年05月26日 TORII HALL (130分)

いつもながらの心を打つ素敵な作品でした。
こんな男のように、自分の人生に色をつけていきたいなと感じます。
とっても、素敵でかっこいい戦う男がいます。そんな男の姿に同調して、戦いを見守り続け、そして、いつしか自分も同じように戦おうとする周囲の人たちがいます。
それだけで、何か、とっても素敵で、頑張ろうと心が震わされるのです。

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2014年5月24日 (土)

驚く方法は忘れた【sputnik】140524

2014年05月24日 カラビンカ (70分)

まあ、いつものごとく、よく分からない作品でした。
ただ、いつもは何となく、心ざわつく中、温かみや、場合によっては漠然とした不安感みたいなものを感じるのですが、今回は少し異色です。
行き着いた先は、私は不気味さ漂う畏怖感です。
逆に温かみを感じないから、こういったことになるのだという示唆もあるような気がしますが・・・

<以下、覚えているままに書いた訳が分からない文章ですが、あらすじ部分のキーワードがネタバレになるので、公演終了まで一応、白字にします。公演は明日、日曜日まで>

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錆色の瞳、黄金の海【劇団ショウダウン】140524

2014年05月24日 船場サザンシアター (90分)

また、名作が生まれてしまっている。
こんな、毎回毎回、いいもん創られても、それはそれで観るのも大変なんだけどねえと、贅沢過ぎる文句をつけたくなるくらいの作品でした。

話としては、一言で少年の成長物語でしょうか。
世界観は、これまでのアシュガルドサーガシリーズと似ており、いつものように当日チラシにはその世界をイメージできる地図のイラストが付いています。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/130518-b130.html
舞台に浮き上がる世界と、テンション上がり、心揺れる話の展開を楽しめます。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は明日、日曜日まで。席状況は知りませんが、90分とここにしては短く、観やすいので、上記した今回と似た世界観の作品を未見の方は是非、足を運んでもらいたいです>

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ストレッチポリマーインターフェース【プロジェクトKUTO-10】140523

2014年05月24日 ウィングフィールド (70分)

めちゃくちゃに面白いです。でも、同じくらいに訳が分かりません。
観ている分にはいいですが、こうしてブログに感想を書くことにしている私にとっては、最も困る、分からんけどおもろいという典型的な作品。

ショッピングモールへ紙おむつを買いに行く男の話です。
それが目的を持って、目的地へと向かう生き方を描くことと同調してるのかな。
分からないけど、その生き方に対して、色々と感じるところが出てくる話でした。
まあ、一人の男の旅を通じた不条理コメディーとして楽しむのが、一番かなと・・・

<以下、ネタバレしますが、訳が分からない文章になっていますので、白字にはしていません。ご注意願います。大阪は日曜日まで、来週には東京で公演があります>

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2014年5月23日 (金)

TRIP!!!新撰組【斬撃☆ニトロ】140523

2014年05月24日 シアトリカル應典院 (90分)

公演が始まったばかりだし、好きな劇団ではあるので、言葉には気をつけたいと思いますが・・・
ブログだから、何でも好きなように感想を書いていいとは思ってはいません。
ただ、どうしても、総合的な感想となるといい言葉が出てきません。
当り前ですが、あくまで、一意見として捉えてください。

一言で書くと、魅力を感じない作品でした。
どうして、そんな感想なのかを、下記しています。
ネタバレ部分があるので、本来は白字にするべきですが、こういう視点で観てるからそういう感想なんだろうなということもあるので、そのままにしています。
ご注意願います。
そして、下記していますが、個々の役者さんが魅せている点では、楽しく観ることができる作品ではあります。

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2014年5月19日 (月)

愛がなくちゃね【十中連合】140518

2014年05月18日 social kitchen 2F space (70分)

なかなか観念的なところがあり、感想が書きにくいが、つまるところ、作品名には確かに行き着く話かと思う。
描かれる世界は、ある村の終末であり、どうあがいても終わりへと向かい、消えていくという厳しいものである。
でも、そんな中にも、人がいて、人がいるから愛があり、終わりを迎えても、また始まっているから、人が愛を生み出している。
そんな、人の強さを感じさせるような話になっており、その強さが愛なんだろうなと思わせられる。

<以下、若干ネタバレしますが、ご注意ください。読んでも意味が分からないレベルなので、白字にはしていません。公演は月曜日まで>

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2014年5月17日 (土)

あくまのとなり【がっかりアバター】140517

2014年05月17日 シアトリカル應典院 (120分)

一言で言うと、生きることを描いた作品でしょうか。
厳しい現実の中で、幸せに生きる。その幸せとは何なのか。
夢の世界と現実世界の交錯。演劇らしい作品ですが、夢の世界が現実に浸食されて、完全に崩壊してしまうような逃げ場のない厳しい描き方をしています。
あれだけの笑いを組み込みながらも、まだ深刻な辛い感覚が残るのは、このあたりに理由があるように思います。
まあ、それだけテーマに真剣に対峙して、創り上げた作品だということでしょう。

観終えて、すっかり陰鬱な気持ちになりました。
でも、こうしてブログを書くのもいいことですね。
書きながら、もう一度反芻してみると、厳しいながらもそこに辛く苦しい環境の中でより良く生きることへの光が見えてきたような気もしています。

<以下、ネタバレしますので公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで>

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2014年5月16日 (金)

オパンポン★ナイト vol.3 曖昧模糊【オパンポン創造社】140516

2014年05月16日 LIVE SPACE B.SQUARE (130分)

そうだった。
すっかり忘れていたが、ここは野村侑志さんのキャラのイメージが強過ぎて、荒々しく大笑い出来るような作品を想像してしまうが、実際はじっくりと人の優しさや温かさを見せながら、切なくも面白い柔らかい笑いで紡ぐような作品なのだった。
前回拝見した時もそうだったのだが、久しぶりの本公演だったので忘れていた。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/120519-332b.html

そして、4話の連作だが、一つに繋がる巧妙な作りになっていて、その伏線回収に驚かされる知的な作品であることも。
これは傑作中の傑作だと思う。
見事すぎて唸る。そして、笑いながら、人の前を向いて生きようとする姿に感動し、ラストに泣く。

<以下、ネタバレしますので公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで。是非、観に行って欲しい珠玉の短編集。これは本当に凄いです>

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最後の剥製の猿【遊気舎】140515

2014年05月15日 インディペンデントシアター2nd (115分)

二年に渡っての五部作、観劇コンプリート。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-4.html

一作目で死により失った大切な人への想いを切なくも温かく見せ、二作目でそんな喪失、死を受け入れる残された人たちの姿を厳しくも優しく見せる。
三作目は、そんな一連の話が演劇作品として創られた虚構であるという巧みな構成にして、現実にも起こるそんな死を通じた大切な人との別れに対峙させる。
四作目は、残された生ある者が未来に向けて力強く歩もうとする姿を映し出す。
だいたい、そんなイメージだったので、最後は、未来へと歩み出した人たちがどう生きていくのかを見せるような作品かなと思っていた。
あながち、それは間違いでは無かったようだ。
五部作ラストを飾る、これまでの作品と同じく、人の想いを描いた傑作に仕上がっている。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで。>

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2014年5月13日 (火)

ハッスル神功!!!!【アコヤの木】140513

2014年05月13日 音太小屋 (65分)

1年半ぶりぐらいに拝見。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/foll-in-down-fe.html
前回拝見した作品が、かなり魅力的だったので、今回も期待していたが、実験的なところがあるが、なかなか面白い趣向の作品だった。

神功皇后を描いた作品で、少しとっつきにくいところがある。
だって、私は聞いたこともない人だったから。
でも、それでいいような作品です。
そんな状態で、歴史書で調べることもなく、この作品から浮き上がる神功皇后に想いを寄せてみればいいのだと思います。
そこには、本当にハッスルした、はるか昔の人だとは思えない、今、すぐ傍にいるような神功皇后を見つけることが出来るはずです。

<以下、ブログを書くにあたって、大したことはありませんが、少しWikiで調べてしまったことを書いています。これが上記したように観劇の妨げになるように思いますので、公演終了まで白字にします。公演は明日、水曜日まで>

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本日快晴なり。’14【劇団伽羅倶梨】140512

2014年05月12日 KARAKURIスタジオ (110分)

創立34年目になるらしい。
長きに渡って、愛され続けてきた劇団の力は半端じゃない。
同時に愛し続けてくれてもいたのだろう。
人のことが大好きになるような、人を愛することって本当に素敵だと素直に思えるような素晴らしい作品だった。
あまりに素敵な気分になったので、数週間前からひどくなった坐骨神経痛のため、断酒していたが、5日目にして飲んでしまった。
こんな素敵な作品を観て、飲まずにいれるものか・・・

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2014年5月12日 (月)

地下3階の人々 コメディVERSION【THE EDGE】140512

2014年05月12日 ライブハウス地下一階 (130分)

昨年拝見した地下一階の人たちの続編でしょうか。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-17.html
本当は、この間に、地下2階の人たちの公演もあったのですが、それは観逃しています。
今回も、もう一つのホラーVERSIONを。
重ね重ね、この観れなかったことに悔いが残るような観劇となりました。
非常によく出来た面白い作品だったのです。

バーに集まる様々な客の会話から浮き上がる人生。
こんなエピソードは、ちょっとしたことで、楽しく笑える話にもなるし、悲しく絶望的な話にもなるのでしょう。
そんな相反する異なる結末を、予測することも出来ずに、どうなるか分からずに日々、生きる私たち。
人生をまさに垣間見るような作品だと思います。

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2014年5月11日 (日)

月がみていた話【ニットキャップシアター】140511

2014年05月11日 八尾プリズム小ホール (105分)

ごまのはえさん、泊篤志さん、イトウワカナさんの脚本で、6つの物語を紡ぐ公演。
月が、地球での人間の生を見詰めて描いたような話が連なり、そこには人の犯した罪のようなものが浮き上がる。
そして、最終的に月が下した人間への罰を見ているかのような、少し残酷な感覚が残る。
悔い改め、もう一度、人間の素晴らしい姿を見てもらわないといけないのではないか。
確かに人間は、醜い一面があるし、生きることに不器用だったりするし、命をおろそかにするし、戦争で命を奪い合ったりする。でも、未来に向けて、必死に生きたいと力強く願う姿も、また一つの姿であり、それは必ず、輝く地球の未来を創りだすのだと。
そんな厳粛な気持ちが心に残る作品だったように感じる。

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たんじょうかい #2【dracom Gala】140511

2014年05月11日 ウィングフィールド (90分)

昨年拝見した公演の第二弾。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-39a1.html

何で日曜日の朝から、嫌なこと思い出して不愉快になったり、こんな陰鬱な気分にならないといけないのかとなったり、難解な話に頭を悩まさなあかんのかといった作品が揃いましたが、総じて、やはり重厚感のあるしっかりした作品でした。
共通テーマは何だろうか。何かよくは分かりませんが、自分を抱くといった感じかな。
これまで、今、これからを生きる自分が、周囲の人たちとの触れ合いの中で、自分らしく生きることを見詰めているような感覚を得ます。

<もう残すところ、千秋楽公演だけですが、一応ネタバレしていますので、公演終了まで、以下、白字にしておきます>

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2014年5月10日 (土)

タカラバコ【劇団大阪新撰組】140510

2014年05月10日 シアトリカル應典院 (120分)

近未来で起こり得ると考えられる重い設定の世界の中で、それでも輝きを失わずに必死に生きることが出来ることを伝えているような話かな。
自分のことを大切に思う。
それは自己中心的な自己愛では無く、自分を想ってくれる人への感謝から生み出される感情のように思う。
同時に自分は、人のことを想える。
そんな想いの連鎖を私たちは、どんな世界でも生み出すことが出来る。それが人間の素晴らしさみたいな気持ちを抱くような話だったように感じます。

<以下、若干ネタバレしていますが、許容範囲と判断して白字にはしていませんので、ご注意願います。公演は日曜日まで>

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アベノ座の怪人たち【スクエア】140510

2014年05月10日 近鉄アート館 (135分)

怪人たちの面白キャラと、この劇団独特の軽快なのか、おふざけで緩いのか、不思議なバランスのある魅力が相まって非常に見応えのある作品でした。
今回は、面白さよりも、心に響く言葉が印象的かな。
自分の能力を、人と比べて悲観したり、勝手に限界を決めてしまったりと、自分を高めることに彷徨ってしまった人に、かつて辛酸をなめた人生を歩んだ先輩たちの経験も踏まえた心のこもった言葉が、その道しるべとなったような話でしょうか。
作品は、役者さんを主人公に、演劇世界での設定になっていますが、現実世界でも自分を魅せることを見詰めることが出来るような話のような気がします。

<以下、若干ネタバレしていますが、チラシに書かれたレベルを超えてはいないと判断して白字にはしていませんので、ご注意願います。公演は日曜日まで>

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2014年5月 9日 (金)

2001人芝居【豆企画】140509

2014年05月09日 京都大学西部講堂 (70分)

野田秀樹作品。
どうもしっくりこない感覚が残る。
作品が創られた時代とはだいぶ変わったのだろうか。
何か、ズレた視点で責められているような感覚が残り、妙に反発したくなるような話だった。

一人芝居を演じる役者さんは伊藤泰三さん。
恐らく初見だと思うが、非常に魅力的な方だった。
七変化の中にも一本筋の通った一人の男を演じる真摯さが感じられる。
性別やキャラを越えた様々な人を演じており、ちゃらちゃらした笑いを組み込んだりもしているが、総じて深みを感じさせる熱演を魅せる。

<以下、若干ネタバレがありますが、有名作品なので検索したらもっとしっかりと書かれている感想がありますので、白字にはしていません。ご注意願います。公演は日曜日まで>

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2014年5月 6日 (火)

めいめい、ぐるり、ゆめゆめ、いずれ【Noisy Bloom × 進劇銃題やぎゅり場 共同企画】140504

2014年05月04日 芸術創造館 (115分)

この日は出かける予定だったのだが、どうも評判がいいようで、しかも何となく新鮮な感覚で観られる作品なのではないかと私の嗅覚が働き、足を運ぶ。
ついこないだ1500本観劇を達成しただけに、私のいい劇団、作品を嗅ぎ付ける力も大したものである。
未だ、さっぱり分からずという作品にたくさん出会う割には、そんな力だけはしっかりと育っているようだ。

恋愛をベースに、様々な愛の形が崩れてしまった人たちが現実逃避をしている世界で、その愛を取り戻していくような話だろうか。
銀河鉄道の夜、女性による恋愛バージョンみたいな感じかな。
銀河鉄道の夜みたいと言っても、ずいぶんと分かりやすくストレートな話の展開である。ただ、それが話の展開が容易に読めてしまったり、設定としてはありきたりかなと感じてしまうところがあるのだが、このあたりは、逆にそんな中で、難しいこと無しに、そのままのストレートな心情表現を思いっきりぶつけてくるような感覚で、作品の魅力となっている。

現実逃避世界の電車の旅の中で、見つける愛の形。
それは、もちろん愛の素晴らしさを感じさせるものではあるのだが、ファンタジーのような設定の割には、けっこう残酷だなと感じさせる厳しい一面も描かれているように感じる。

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2014年5月 3日 (土)

夢遊病【ひろきとぺーたん】140503

2014年05月03日 カフェ+ギャラリー can tutku (65分)

とても美しいと感じる素敵な舞台だったが、内容が私には難しいな。
美しい光や身体表現、登場人物に込められた真摯な想いの心情表現から創り出される幻想的な空間に酔うものの、その心を揺らがせていることが何なのかがいまひとつ掴みきれない。
愛と死。
現実と夢の世界で、その想いを交錯させながらも同調して感じるところが儚く切ない気持ちにさせられているのだろうか。

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絢爛とか爛漫とか【Contondo】140503

2014年05月03日 阿倍野長屋 (130分)

文士を目指す4人の女性の嫉妬や葛藤を描きながら、深く結ばれた友情の中で互いに成長していくような姿を魅せる話。
昭和初期という、女性が活躍するにはまだ苦難が多かったであろう時代。
そんな時代においても、苦悩や挫折を繰り返しながら、明るくエネルギッシュに、時には女性らしいあざとさも見せながら、未来へ向かって進んでいく女性の力強くも美しい姿が映し出されている。
とても、鮮やかで凛とした心情表現が生み出す、独特の空気感が心地よい。

四季のエピソードで話は紡がれているが、舞台セット変わらずとも、外の空気を変える。
2時間で四季を本当に体感したかのような臨場感が得られる。
こだわりの舞台か。音なども非常に大切にしている感じ。
姦しい女性たちの会話からは、何かをしようという心に溢れていて、力強さを感じさせながらも、それでも人間の弱いところも見せ。
懸命に生きて、新しい時代を創り上げようとする女性たちの姿から、その時代のエネルギーが感じられるような心に響く作品だった。

<以下、少々あやふやですが、あらすじを書いているのでネタバレにご注意ください。既成脚本でネットで調べればある程度出てくるので白字にはしていません。公演は月曜日まで>

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桃太郎の母【唐組】140502

2014年05月02日 南天満公園 (125分 休憩10分含む)

昨年に引き続き観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-14.html

相変わらず、ぶっ飛びすぎて、ちんぷんかんぷんですが、前回よりかは明るい雰囲気で進む話なので、観やすかったかなあ。その代わり、そんな明るい雰囲気の中で、ついつい楽しくなって、不可思議なキャラたちに目を奪われてしまい、話がさっぱりになってしまいましたが。

一言でいうと、母性崇拝のような話でしょうか。
自分が生まれて、今、こうして生きていることを探ろうとしているような感じです。同時に、死も見詰め、死者が消えて無くなるものではなく、再生することへの祈りも込められているような気がします。

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