優しい悪魔【オリゴ党プロデュース オールズモビル】140426
2014年04月27日 PLACEBO (45分)
少し、いやかなりかな、理解できていないところがあるのですが、何となく、分かる気になれる話です。
女子高生を通じて、良き人間関係の築き方を不可思議な設定で描いているようでした。
本当の自分がどこにあるのかも分からなくなった時に、自分を映し出してくれるような悪魔が現れ、自分を見つめ直すと同時に、相手への本当の想いも見出せるような感じでしょうか。
短編で小気味良く楽しめる作品でした。
恒例の降霊会を開催する女子高生二人。覆面を被ってそれなりに本気の様相。
でも、一人の子はかかってきた携帯電話に普通にでて会話。
一旦中断。ちょっとした言い合いになるものの、元々、今時のちょっと飛んだ感じの子みたいで、そんなこと当たり前だといった様子。
遅れてちょっとおとなし目の子もやって来る。
二人の前に姿を現すものの、気を使って椅子を取りにまた外に出たりしたものだから、ちょっとその子の悪口を言って二人は盛り上がったりしている。飛んだ子は口が悪く、ちょっと厳しいことを言う。
もしかしたら、彼女は始めから存在せず、降霊が成功したのではないかなんて冗談を言いながら。
タイミング悪く、おとなし目の子が戻って来て、ちょっと場の空気は悪くなるが、元々、幼馴染みたいで、降霊に使ったろうそくをネタにちょっとしたエロトークを滲ませながら、険悪な空気もあっさり流れて、カラオケでも行くことに。
女子高生二人がトイレにいる。飛んだ子は、職員室に呼び出しをくらっているみたいでいない。
用を足そうとしているのではない。歴史研究会とかいう名目の部活で、その部室がなぜかここらしい。
三人の友達仲間で一人がいないと、どうしても盛り上がるのはいない子の悪口になってしまうみたいだ。
そのうち、飛んだ子がやって来る。授業中にメールをしているのがバレて、ヒスを起こす先生にだいぶ絞られたのだとか。自業自得とはいえ、メールを見られた上に、アドレスまで消されてしまったみたいだ。
飛んだ子は何やら怪しい紙を持っている。コックリさんみたいな遊びをしようとしているみたいだ。
怯えて嫌がる二人を差し置いて、降霊を始めてしまう。
飛んだ子は何か様子がおかしくなって、何処かへ行ってしまう。
残された二人でまた、飛んだ子の話になる。
仲が悪い訳ではないが、どこか合わないことがあるのか、おとなし目の子は、彼女を憎むような気持ちを持ってしまったみたいだ。それで、自分もそのコックリさんみたいなことをして、自分を消してもらうようにお願いしたのだとか。
そんな話を聞いていた友達は、おとなし目の子を残して何処かへ消えてしまう。
しばらくして、飛んだ子が戻って来る。
おとなし目の子が、もう一人の友達の話をしても通じない。
二人はいつもの調子で、カラオケにでも行くためにトイレを出て行く・・・
元々、あやふやに見ていた上に、見事なまでのこのまとめる力の無さで、何のことか分からない文章が出来上がりました。これでは後で見ても思い出せず、覚書の意味合いも無くなってしまいましたが、消すのももったい無いのでこのままにしておきます。
要は、飛んだ子とおとなし目の子という、随分と性格の違う二人が、ずっと一緒にいたら、やっぱり嫌なところも目に付き始めて嫌いになったりしてしまいそうになったけど、降霊で出現してしまったのか第三者が仲介することで、ちょっと引いて互いを見ることが出来るようになり、やっぱりいい友達だということに気付くみたいな感じの話でしょうか。
互いに自分の本当の心を映し出す実像を創り出して、友達のことを語り合うことで、相手のことを見つめ直せたのかな。
本当の心はけっこう、残酷で冷たくかなりひどいことを相手に対して突きつけるので悪魔。でも、そこにはやっぱり、かけがえのない大切な友人だという真意が込められており、そこが人の優しさ。それが作品名の由縁のように感じます。
何となく、こんなことは、現実に経験していそうなことです。
自分がこんな優しい悪魔になって、相手の心を映し出してあげて、相手への本当の気持ちに気付かせるなんてことをしたこともありそうですし、逆にしてもらったことも。運悪く、悪魔現れず、疎遠になってしまったことも。
近くだと熱くて火傷する。でも、遠いと冷めるから大丈夫。そんな言葉が、ろうそくを用いたSMネタで出てきます。
程いい人間関係みたいな感じでしょうか。
火傷したら、それは痛いし嫌だけど、冷めてしまっては、それはそれで味気ない。
絶妙の距離感から得られる相手からの刺激が人間関係でも、SMでも気持ち良さを生み出すのでしょう。
それにしても人間関係は大変です。
人と人が出会って付き合いを始めれば、それはもう色々なことがありますから。
同性でもそうだし、これが異性、ましてや結婚になんかなったらと思うと。
そんなことを考えていると、とてもじゃないけど結婚とか出来ませんね。でも、こんな悪魔がきちんとその時は出て来てくれるのでしょうか。
相手に対して無理していると、やっぱり苦しくなってしまいます。きっと、お互いに。
だからと言って、無理をせずに何でも想いを吐き出すのも考えものでしょう。
少々の無理はしながらも、自分を解放する。そんな絶妙なバランスが大事なのかもしれません。
人と人が付き合うのはそれだけ大変なことだと知り、その上で大切な絆を深めていかないといけないのでしょう。
少々の無理をして、自分を解放するということで、開ける良き人間関係。
よく考えると、ご出演の女優さん方の衣装が、既に答えを始めから出していたみたいです。
| 固定リンク
「演劇」カテゴリの記事
- 【決定】2016年 観劇作品ベスト10 その3(2016.12.31)
- 2016年度 観劇作品ベスト10 その2(2016.12.30)
- 2016年度 観劇作品ベスト10 その1(2016.12.30)
- メビウス【劇団ショウダウン】161209(2016.12.09)
- イヤホンマン【ピンク地底人】161130(2016.12.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント