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2014年4月21日 (月)

深緑の少女 ~ざわつくからやめて~【妄想プロデュース】140419

2014年04月19日 芸術創造館 (110分)

確か、昔、ここ観て、何じゃこりゃとえらい目にあったのを覚えていて、ブログを遡ってみたら、記録が残っていました。もう4年も前の観劇です。
(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-726e.html)

ただ、この時に恐らくは感じた分からないなりの魅力は、今回も同じように感じた気がします。
いや、今回はあれからだいぶ観劇慣れしたのと、少し筋がはっきりしていて、より楽しく観れたかな。
Twitterなんかで他の方の感想を拝見しているとアングラなんて言葉が出てきます。
そうそう、それそれ。
唐組なんかを観た時の感覚に近い気がします。

鬱積するモヤモヤを抱える人たちが、周りの人たちの想いに気付いて、そこから解放されていく様を描いたような話でしょうか。
妄想世界と現実を交錯させているので、彷徨うような観方になりますが、そこに共により良く生きることへの希望を見出せるような美しい印象が残ります。

校庭に大きな木がそびえる小学校に通うワタル。
担任は、ちょっと掴みどころが無いお茶目なところがあるが、生徒思いの優しい綺麗な先生。
図工の先生は、生徒受けする、ちょっと影があるが面白い、いい先生みたい。
用務員のおじさんは、朴訥な風貌に似合わず、可愛らしいジョウロでいつも花に水をやる。
クラスには、いわゆる優等生タイプの口うるさい女委員長に、ワタルに想いを寄せているらしいちょっとガツガツした嫉妬深い女の子、いつも明るくチョコチョコと動き回っている女の子。
お調子者でいつもふざけてみんなをからかって偉そうにしているジャイアンみたいな男の子、そのくっつき虫みたいでヘラヘラとあざとく上手く立ち回るスネ夫みたいな男の子。
あと、影の薄い、存在を消している女の子・・・
小学生らしく、いつもワイワイと騒がしいクラスみたいだ。

学芸会の出し物で合唱をすることになっている。
でも、ワタルは歌が下手なので、どうにかしないといけないと悩んでいる。
学校の七不思議ならぬ、八不思議の八つ目。
放課後に音楽室で椅子の上に立って歌の練習をしていると、黒マントを翻して男が現れて、歌を上手くしてくれる。
そんなことを信じて、見つからないように実行してみると、そこにちょっと、いやかなり巨漢の女の子がやって来る。急いで隠れていると、女の子は歌を歌い出す。美しい歌声。
誰かは分からないが、歌を教えて欲しいと姿を現したら、逃げてしまった。

翌日、その女の子が転入生としてクラスにやって来る。
貫禄ある体格の割には随分とおとなしく、かつどんくさい子みたいだ。
ドン子なんて、あだ名を付けられてしまうが、クラスの仲間として受け入れられて、徐々に馴染んでくる。

ドン子のお母さんは仕事が忙しく、なかなか、ドン子にかまってあげられないみたいだ。だからなのか、お母さんは、少しでもとドン子に学校のことを聞き出そうとする。心配とか愛情なのは分かっているが、圧迫されているようで、ドン子は気苦しいみたい。
そして、いつも押し入れに閉じこもって、現実の学校を模した自分だけの妄想世界に浸る。

かつて、コンビニに行く途中で行方不明になった生徒。
犯人は未だ分かっていないが、顔見知りの犯行だと推理されている。
その父親は積年の恨みをはらすべく、その憎しみ、悲しみを内に秘めて、日々過ごしているみたいだ。用務員の姿をして・・・

楽しい学校生活だが、色々と辛いことや悲しいことは小学生でもたくさんある。
そんな辛く悲しい気持ちを、校庭の大きな木が吸い取ってくれたら、気が楽になるだろうに。
でも、吸い取り切れない分は、自分で抱え込まないと仕方がない。

ドン子の体に鬱積する不安や不満。
犯人への憎しみを膨らませ続ける父。
たくさんの悲しみを栄養にして大きくなり続ける校庭の木。

そんな潜む心の闇は、妄想世界を膨張させ、現実世界にまで侵入してくる。

幾つかの話が並行して流れ、さらに現実と虚構世界を交錯させているので、ぐちゃぐちゃになっているところがありますが、最後は、各々が囚われていた心の闇から解放されるようなラストを迎えます。
何となく思うのは、悲しみや苦しみ、憎しみや恨みは人を成長はさせないんだなと。内に抱えるだけで、心だけが肥大して、その場に立ち止まってしまう。それを巨漢の女の子、大きな木、朴訥なままで時を止めている男の姿として表現しているような感じでしょうか。
成長する時は、その悲しみや苦しみ、憎しみや恨みを自分の中で解消した時なのかもしれません。そして、その解消の時には、必ず自分一人だけでなく、周囲にいる人たちの力がその決意を引き起こすように思います。

最後に女の子は、心に鬱積するものがとれて、美しいスマートな体へと戻ります。父は、亡き娘の姿と想いを見出し、囚われた恨みから解放されたかのようです。 悲しみを栄養にただ大きくなり続けたような校庭の木は、花を咲かせ、何かを実らせるのかもしれません。
日常の中に姿を現した闇に捕らえられてしまった人たちが、別世界に逃げ込んでいたが、そこから周囲の人たちの手を借りて脱出し、それを糧にまた日常の世界で歩み始めるようになるまでを描いた話といったところかな。
その闇が、本当に犯罪に巻き込まれるようなストレートな描写もありますが、日常の一見、幸せそうな中にもジワジワと迫ってくるような描き方もされており、このあたりが、光あるラストの中でも、漠然とした不安を煽られるようなところです。

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コメント

観劇ありがとうございました。
空想と現実が色々入り乱れているお芝居が多いので、中々難しい部分もあったかと思いますが、色々伝わっていた部分も多かったようでとても嬉しいです。
ありがとうございました。

投稿: あまのあきこ | 2014年4月21日 (月) 15時42分

>あまのあきこさん

コメントありがとうございます。

お疲れ様でした。

最後は美しいシーンでしたね。
ほおずきのどこか心をざわつかせる怪しげな幻想的な光が、これからの希望の光に溶け込んで一体化してしまったような感が、解放された心を感じさせられたように思います。
難しさはありますが、何かを感じ取ることを期待して、また公演に伺いたいと思います。

投稿: SAISEI | 2014年4月21日 (月) 18時27分

これは本当に腕時計なの?
PIAGET(ピアジェ)は極薄のムーブメント製造で一気に名を世界に知らしめました。
手巻きのクロノグラフ時計としては世界最薄の4.65mmのムーブメントの製造に成功しました。
アウトドアメーカーでの有名なColumbia(コロンビア)の腕時計!超有名ブランド「adidas(アディダス)」。
もし贈り物に迷ってしまったら無難にadidas(アディダス)の腕時計をあげてみてもいいのではないでしょうか?
正直、機能面というよりもデザイン性を優先した腕時計が多いのが印象的です。
Columbia(コロンビア)の腕時計はさすがアウトドアブランドという、耐水性、機能性に長けたものが多く、アクティブなメンズにおすすめです。
そのため、20代前半あたりの社会人がブランド腕時計に費やす予算の平均相場はおおよそ30,000円〜150,000円と言われています。
ですので、大学生の所持する・購入する腕時計の平均予算/相場はおおよそ10,000円〜50,000円と言われています。
そんな30代,40代,50代の社会人の平均予算・相場は、おおよそ80,000円〜250,000円と言われています。
1884年に時計の本場スイスで生まれたEDOX(エドックス)。
【関連記事】20代メンズ人気腕時計ランキングTOP10! レディース向けだけでなくメンズ向けの腕時計も綺羅びやかで目を引くで腕時計が多いです。
20代からの貯金もあり、会社からのボーナス含めた給与も増えると購入できるブランド腕時計も多岐にわたるでしょう。
では、上記を踏まえた上で、大学生から社会人まで、そして20代、30代、40代、50代まで、万人に愛されるオシャレな人気メンズ腕時計ブランドTOP100をご紹介します。
ブランド名のEDOX(エドックス)は古代ギリシャ語で「時間」を意味します。
ブルーノ・ベラミッシュとカルロス・ロシロの2人の創設者がブランドネームに由来します。
創業者のクリスチャン・リュフリ・フルーリーが25歳の妻の誕生日を祝うために作った懐中時計がきっかけで設立された、なんともロマンティックな腕時計ブランドです。
メンズもレディースもスタイリッシュな腕時計が多く、どんなコーデにも合うのでおすすめです。
壊れていても、店が腕時計を修理して売りに出す事があるので、買取されないわけではないが、修理費用は、買取価格から引かれるため、正常に動作している時計よりは安く買取されることになる。
もちろんビジネススタイルにも合うシルバー系の時計もありますが、アウトドアメーカーなのでカジュアルに合わせやすい時計をオススメします。
の腕時計はカラフルなものが多く、その上1万円ほどで購入できるので10代20代からの人気が高く、大学生の誕生日プレゼントなどで良くあげられています。

ルイヴィトンバッグ https://www.yuku006.com/ProductList.aspx

投稿: ルイヴィトンバッグ | 2020年6月 4日 (木) 22時10分

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