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2014年3月21日 (金)

over the Rainbow 虹の彼方に【劇団態変】140321

2014年03月21日 ABCホール (80分)

もう2年前になるのかあ。
かなり衝撃を受けた劇団で、コンテンポラリー風なので、色々と想像して観たものを補完しないと訳が分からなくなるから、大変なんだけど、美しくもあり、面白くもある独特の空気が凄さを感じます。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/121006-5e9e.html

今回の作品は、まあ、記念的な公演でもあるみたいなので、ご自分方の歴史をベースに描いているようなところがあるみたいです。
ただ、それよりも、何かもっと大きな宇宙とか自然とかの中にいる自分たちみたいな壮大な感覚を呼び起こすようなところが、この劇団の最大の魅力のような気がします。

当日チラシに書かれた言葉から、色々と想像しながら観劇。

プロローグ
1.異星邦人 
2.海と帽子

迫ってくる異星邦人。同じ邦人なのに、異星から来た。ご自分方たちのことだろうか。
大海に漂う赤い帽子を被った人。帽子はどこかに飛ばされる。
よくは分からないが、とりあえず、日の丸日本のイメージとして、邦人だけど、その赤い象徴の丸を失った異星人のような存在が現れたとして観る。

第一部 死の星、地球
Ⅰ 異星から地球へ
3.棄つし子 [1]たった一人 [2]変性1 [3]切る

青色の服を着た人。最初は一人だけ。
そのうち、緑色の服の人も登場。
青と緑の地球の象徴だろうか。ずいぶんともがいている。地球が苦しんでいるのか。
生バンドからはノコギリで切る時のような音が聞こえる。
海水汚染や樹木伐採のようなイメージで観る。
そこに、袋に入った人が捨てられるように登場。
地球人と異星人が出会ったみたいである。

Ⅱ 生か死か
4.異星人の孤独 [1]変性2 自己を食う 餌場 [2]殺られる前に殺れ

舞台には異星人だか地球人だか分からない人たちがぐちゃぐちゃになって、ケンカを始める。
蹴り合い、ぶつかり合いの原始的な闘い方。

Ⅲ 他
5.闘い [1]犠牲 [2]戦禍 [3]越える

いつの間にか、組織だった闘いが繰り広げられる。
各々が武器を持ち、旗を掲げて、両軍に分かれる。
戦争が始まる。
やがて、その戦争に休止符が打たれたみたいで、静寂の時が訪れる。

第二部
Ⅰ 生きる
6. 法則 [1]闇市広場 [2]芽生える感情

幾つかのグループに分かれてワイワイやっている。
どこか落ち着かない怪しげな雰囲気が漂い、みんな各々が警戒して疑心暗鬼になっているような感じ。
そのうち、自分のありのままの姿を見せるような人が現れ、打ち解けあっていく。
異星人という異物認識から、同じ星に住む生物といった仲間認識に変わったみたい。

Ⅱ 新たな共同体
7. 名も無き一粒から成る [1]心 [2]悪ガキ達のお遊び

感情が生まれて、仲間となったから、遊びが生まれたのだろうか。
思い思いに遊ぶ姿が映し出される。
単独の遊びだけでは無く、共にゲームをしたりもする。
心の余裕か。
ただ、単に生きるのではなく、楽しむという遊び感覚が芽生えた感じ。

Ⅲ 記憶の増殖
8. 無関心と愛 [1]変性3 物質 樹海の森 残酷 結びの揺らぎ [2]同じものを見付ける

みんなで何かの形を創り上げている。明確な形はよく分からない。試行錯誤っぽい。これが彷徨う樹海のイメージか。
これが壊れる。壊したのは、形を創っていた人の誰か。そして、みんな倒れる。壊した者も。
バラバラになってしまう形。
壊れてしまった構造物が、物質から出来る単なる物体ならば、もう戻らないだろう。
でも、創り上げていたものは人が創ったもの。
壊れれ散り散りになった者には目があり、その視線が同じ方向へと向く。

9.虹の彼方へ

照明で作られた虹に向かって、みんなが一人一人、ゆっくりと自分なりのペースと形で進んでいく。

と、こんな感じなのだが、30周年 60回記念公演、しかもあの大きなABCホールということで、ご自分方の歴史を描いたような作品になっているのでしょうか。
地球人が住む同じ地球に現れた、周囲からはどこか違うところから来た異星人とも見られる人たち。
でも、どこか悪い方向へと向かう地球に希望を見出すために現れたのだ。
敵対心を表し、攻めてくる者もいた。だったら、その前に殺ってやるとばかりに戦う日もあった。
やがて、その隔たりも縮まり、仲間意識が芽生える。
共に楽しむことも見出した。
そして、何かを創り上げる。でも、そんな簡単にはいかない。壊れ、バラバラになり。
それでも、いつしか、みんなの視線は一つの方向を向いている。
それはきっと自分たちで見つけ出した虹の架け橋。
そこに向かって力強く進んでいく。
といったところかな。

異星人が地球に受け入れられ、そこに光ある道を見出すまでの経緯を、壮大な自然や宇宙の世界観をもって、表現しているような感覚。
そこに、そんな大きな宇宙の中では、あらゆる生き物など小さな存在だけど、各々が自分の生を見詰めて、それを全うしようと歩んでいるんだなあといった気持ちが芽生えたりします。

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