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2014年2月11日 (火)

ザ・シガールーム【THE ROB CARLTON】140210

2014年02月10日 元・立誠小学校 音楽室 (100分)

何から何まで素晴らしい見事な作品。
もう、受付からこの作品は始まっている。これから高級ルームに案内されるという雰囲気を既に作り上げている。チケットは、また凝って葉巻となっている。私は当日券だったのだが、予約をしていればネームも入っていたみたいだ。
中に入ると、舞台がこれまた凄い。富豪の屋敷の一室が完璧なまでに再現されている。と言っても、そんなところに行ったことは無いからイメージどおりといったところなのだが。
そして、そこで繰り広げられる富豪たちの会話劇。
細かな仕草や言葉一つ一つがしっかり練られており、隙を与えず、笑いという形でサービスをたっぷり受けることになる。会話の掛け合いが、こうなるだろうというこちらの想像を完全に超えており、話の行方にのめり込みながら、楽しい時間を過ごす。

う~ん。前から気にはなっていた劇団なのだが、また魅力的な劇団を見つけてしまった。

ホテル王の屋敷で開催されるパーティー。
お喋りに花を咲かせるマダムたちを残して、男たちはシガールームへ。
ご主人からの電話は必ず0.5秒以内に出るというポリシーに、元警察官の経験を活かしたキビキビした仕事っぷりで仕える執事がその準備をしている。
やがて、男たちが部屋に入って来る。
ブランディー片手に、葉巻と音楽を楽しむ。
いつものように、鉄道王と鉱山王が招待されている。
鉱山王は、巨漢で集中すれば聴力を何倍にも高められる力を持つ。これまで、妄想に近い深読みで、この地位を築き上げている。
鉄道王は猿みたいな顔をしており、時折、支離滅裂なことや、くだらんジョークを飛ばすが、立派な紳士だ。
そして、今日は父の跡を継ぎ、百貨店王となる若き男が、この会に初めて参加する。
財閥の紳士ならではの作法や会話の仕方があるみたいで、どこか胡散臭く、ウィットに富んでいるのか、馬鹿なのかの境界のような会話を繰り広げている。
若い男は、こんな席が始めてらしく、まだまだ未熟だ。緊張でいっぱいいっぱいなのか、それとも元々、ちょっと天然なのか、失礼な言動を繰り返し、だいぶ、場を乱している。

やがて、楽しい会話に一区切り付けて、本来のビジネストークが始まる。
何でも、大陸横断鉄道を建設し、それに伴って8つの町を造るという壮大なプロジェクトを遂行しているらしい。
鉱山王が資源調達を、鉄道王が鉄道建設を、政府の財務長官とも親しいホテル王が街の発展を、若き百貨店王とタッグを組むという、この人たちにしか実現不可能なプロジェクト。
それだけに問題も多い。
鉄道建設に遅れが生じている。その原因に石炭調達が遅れたからだとか。これではホテルや百貨店のオープンにも遅れが生じる。
悪い空気が漂い始める。
休憩。

普通なら、休憩したところで、暗礁に乗り上げてしまうような状況だが、財閥の紳士たちはそんな修羅場をどうにかする術を知っている。
ホテル王が自分のコレクションを見せると言う。
鉄道王も鉱山王も興味津々。
隠し部屋から取り出してきた一品。それはうまい棒。
この面々は、うまい棒コレクターの集まりでもあり、光り輝くうまい棒を見れば、悪い空気は一掃され、本来の団結力を取り戻すようだ。
休憩後、ビジネスは先ほどまでの悪い流れが嘘のように上手くまとまる。
若い男は、そんなうまい棒の力を目の当たりにして、驚愕している。
そして、思い出す。
父から預かった手紙。その内容は、うまい棒コレクターの中で幻とされているコーンポタージュ味が手に入ったが、それを誰かに譲るというもの。
でも、その手紙が見当たらない。
そして、そのことが、思わぬ事態を引き起こし、紳士たちの醜悪な戦いが・・・

文章力の問題もありますが、役者さんの巧みな会話術の凄さがなせる技がありますので、こうして書くと訳が分からないだけであんまり面白くなさそうですが、実際はめちゃくちゃ面白いです。
ほとんど笑っていましたから。
前半は巧みな会話の掛け合い、後半はスレ違い、勘違いをベースに、かつ前半の伏線回収で一気にたたみかけてくるパターンです。
その巧妙な作りに感動します。
そして、細かなところにまで気を配っている、まさにおもてなし精神と、意表を突いて次々に出てくる言葉の面白さ、どこに連れて行かれるのかワクワクする話の展開に。
いい時間を過ごせました。

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