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2014年2月23日 (日)

ThE 2VS2 22th STAGE WORKS ANNIVERSARY【ThE 2VS2】140223

2014年02月23日 インディペンデントシアター1st (90分)

書きにくいなあ。
面白いものは面白いとしか書けないし、真面目に書く気になれないくらい、唖然とさせる作品だし。
まあ、突き詰めれば、結局、いつものごとく最高だったということです。

今回の幕間は、ライブ。
あまり、メンバーに認められていない暴走気味で、一人悦に入ったボーカルの紹介で、歌ならぬコントを披露していく。
ボーカルはもちろん、ワイルドな番匠真之さん。これに、破壊力抜群のドラム、長橋秀仁さん、青木道弘さん(Artist Unit イカスケ)と、優美さ漂うキーボードの野村由貴さん、水木たねさんがメンバー。
明らかに、色々な大事なものが欠けたバンドなのに、なぜか拍手喝采レベルの秀逸な歌が7曲という最高のコンサートであった。

「校門で待ってる」
待ってるから。その一言を残し、卒業して、コーモンから出て行った綺麗な先輩の女性。
残された男も、ついに卒業の日がやって来る。
卒業式。数々の思い出。
狭い一本道を通ったショクドウ、酸味が厳しかったイ、長い道のりショウチョウ・・・
そして、コーモンでの、あの人との再会・・・

ショクドウまでは、食堂で普通の青春学園物として観る。
気づいて、じわじわと笑いがこみ上げる妙味は、巧妙に計算された脚本の魅力、この劇団ならではの楽しみか。
結局、みんな、ウ○コじゃんという、何ともいえない苦笑いの結末。

「ギャングスタ」
死の商人と呼ばれる厳格な父。
派閥を常に意識して、仕事を依頼する者たちに、絶対的な権力をふりかざして、己の欲望を汚く満たす。
自分も、そんな父のようになるしかないのか。
疑念を抱いた若い男は、一族の血を呪い、同じ意志を持つ男と手を組んで、全てを変える決意をする。
ニューヨークで新しい精神を手に入れた男の、古き考えをぶち壊す革命が始まる・・・

劣悪な環境の中での、自分の苦しみ、想いを攻撃的な歌詞で表現するギャングスタ・ラップ誕生の時を描く。
宗派に囚われ、病院、葬儀屋と結びつき、私欲を満たす汚い世界に生きる坊さんの息子が、悪しき世界をぶち壊すために始めたのが由来だったらしい。
その恵まれない人たちの想いをぶちまける力強い表現は、その後も多くの人の支持を得たのだとか。
よくこんなことを考えるものだ。

「落語 -69さん-」
とんちの効く坊主、ろっきゅうさん。
和尚さんがAV女優の新作DVDを購入に出かけている間に、同じ坊主のチン念、マン念と和尚さんの部屋に侵入。そこには数々のエロ本、DVD。おまけにペペローションまで。そりゃあ、部屋もそれなりの匂いがするはずだ。
そんな中、マン念がペペを勝手に触ってしまう。和尚さんからは毒薬で、触ったらベトベトして、腐ってしまうと聞かされているからパニックに。そして、さらに和尚さんのお気に入りのDVDを割ってしまう。
どうしたらいいのか。
得意のとんちでろっきゅうさんは名案を思い付く。
エロDVDを流して、ペペもあそこに塗りたくって、悦に浸っているところに和尚さん帰宅。
その惨憺たる状況に怒り心頭の和尚さんだが、ろっきゅさんは・・・

こんな話に出来るんだあ。びっくり。
下ネタ過ぎて、嫌な人は耳をふさげとあらかじめ注意が入るほどの、お下品極まりない作品。
69だから、いわゆるシックス・・・に持っていくのかと思っていたけど、意外に正当な一休さん。
下品な中にも真摯な創りが、またここの魅力の一つか。

「矛盾」
触れない尻は無いという究極の痴漢。
痴漢の名所、御堂筋線で、人の動きを完璧にまで読み、しっかり尻を楽しんで、その罪を人に擦り付ける。
今日もそんな犠牲になった悲惨な男が生まれる。
ただ、この日はいつもとちょっと違った。
尻を触らざるを得ない魅力を持ち、数々の痴漢冤罪を作り出す女性と同じ車両で鉢合わせ。
その勝負は、まさに矛盾。互いに一歩も動けない千年戦争に突入。
その場に居合わせたベテラン痴漢Gメンすら感動させる勝負の行方は・・

頭おかしいんじゃないかと思わすくらいの面白さ。
あまりのくだらなさに、呆然となる。

「アドリブ」
手術を終えた医師。
ただ、重大なミスを犯した。オペ道具を患者の体内に残したまま。
手術後、接見する患者に、何とかして再手術を行い、ミスを取り繕うとするが・・・

多分、初めて拝見すると思うのだが、昔はよくされていたアドリブコントらしい。
設定は決まった上で、突然、演出のナレーションが入り、それに応じた芝居で話を展開する。
計算し尽くされた脚本でいつも演じられる、この劇団のコントとは真逆の立ち位置の作品だろう。
正直、グダグダ感は残るが、いつも完璧な笑いを生み出す役者さんの、意外な素な姿が魅力的である。

「交換日記」
どこかで間違いなく拝見した作品。
どの公演で拝見したのか覚えておらず、googleで交換日記、2VS2、SAISEIで検索したら一発で出てきた。
火ゲキだったみたい。
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/653648/549536/64235660
これぞ、2VS2といった作品かな。
脚本の妙、キャラの魅力と最高に上手く出来ている。

「柔道」
なぜかドッグカフェで、日本の柔道界の今後を話し合う二人の男。
東京五輪に向けて真剣な話し合いが繰り広げられる中、隣では修羅場を迎えるカップルが。
パチスロにはまり、浮気性のダメ男が、女に責め立てられている。
男の幼稚なその場凌ぎの取り繕いを、女は容赦なく返し技で攻める。
店員はいつの間にか、そのバトルの審判のような立場になり、さらには、二人の男は、柔道の試合のごとく、数々の大技を繰り出す男女の実況を始め・・・

待ってましたのお得意の実況ネタ。
まさか、この展開になるとはねえ。
これが面白いんだ。このネタは鉄板中の鉄板ですね。
まあ、これだけじゃないけど、特許があるなら、間違いなく、このネタはここのものでしょう。

ちなみに最後のネタは、アンコールといった形でおまけでされた作品。
と言っても、こちらが求めてないのに、勝手にされたんですけどね。
このあたりが、全体構成で、今回はライブといったスタイルを貫くここの公演の確固たる魅力でもあるでしょう。
今回も決めてくれました。満足。

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