私点【ダンスカンパニー足一】140201
2014年02月01日 OVAL GALLERY (45分)
コンテンポラリーダンスの観方が未だに分からない。
感覚的に観ればいいとよく言われるけど、その感覚が分からない。
どうも理屈っぽいところがあるので、観念的に繰り広げられる、確かに美しいと感じるパフォーマンスの中に物語を求めてしまう。
創り手の意図する考えと仮に異なったとしても、そんな物語が自分の頭の中に浮かび上がれば、楽しく観られるのだが、それが出来なかった時が大変だ。
大変申し訳ないが眠りの世界へと入り込む。今回が、まさにそんな状態になった。
非常に失礼だとは思うのだが、この眠りが、また異常なほど心地よいというのも事実である。
上記したように今回は厳しい。
どういったことをイメージして、一連の動きをしているのかを、何となく想像して観るのだが、それが全く浮かんで来ない。頭の中で物語が観てても一向に組み立てられない。こうなって、諦めてしまえば、もうお終いだ。後は脳が勝手に思考停止、そして眠りへと導いてくれる。
申し訳ないことをした。
よくされていた指を空間の一点に集中させて、そこを中心に動くのは何なのかな。
その一点である自分を多視点から見ているような感じか。
その一点を潜り抜けるような動きが、パラレルな世界の自分へと切り替えて映し出しているようである。
結局、行き着いた先の自分は何者だったのか。
最後、何で本当の自分を隠して、嘘の自分を語って舞台から退場して行くのかよく分からない。
もう一つの世界への旅立ちなのか。
終盤10分くらいは目も覚めていたのだが、何かぼんやりと終わってしまった。
今回はさらに、素人目であまり目を惹かない、悪く言うと興奮しないパフォーマンスが多かったように感じる。下のカフェに響くから、動きが派手なのはダメなのかな。
体の大きい方なんかは、最初拝見した時、ダイナミックなものを期待していたのだが。
コンテンポラリーダンスを基盤にしているから、そんな動きで楽しむことだけ求められても困るのだろうが、素人だから、なんじゃこの動きはとか、大胆なパフォーマンスにやはり目が惹かれるわけで。
恐らくはプロが見れば、しっかり鍛錬を積んでいるからこそ出来る技、息をバッチリ合わせているからこそ組み出される連携プレーだったのだろうが、私には単調な動きの繰り返しに、4人のチームワークこそ感じれど、統制とれてるなあとまでは感じず。
本編終了後に、公演ごとにアフターパフォーマンスがある。
この回は、西田美咲さん。
これは良かった。何がどう良かったかは書きにくいのだが、恥ずかしさを殺して、感じたままに書くとエロいのだ。
これで満足と同時に、本編をちっともきちんと観れていないことに恥を感じながら、劇場を後にする。
悪い客だが、それでもこれからもここは継続的に観に行くつもりだ。
何回か公演を観ているうちに、何か変わるかもしれないし、遡って思い起こされる感情もあるはずだから。
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