« 2014年1月 | トップページ | 2014年3月 »

2014年2月

2014年2月28日 (金)

十二夜!? ・・・もう、どうにでもして【劇団そとばこまち×ドナ研プロデュース】140227

2014年02月27日 十三Black Boxx (100分)

こんなに面白いとは・・・
面白過ぎて感動する作品だった。

この作品は原作での設定を奇抜にしているが、話の筋は全く変えていないという。
いつものごとく、原作に関しては知らないので、Wikiで調べただけの知識となるのだが、本当にそのままだ。
ということは、いくら、作・演の川上大洋さん、そして弾けた楽しい役者さん方の手に掛かったとはいえ、きっと原作も面白いのだろう。
こんなことなら、きちんと原作そのままの作品も観ておくのだった。
昨年、学生劇団などを含めて、覚えているだけで2回、観る機会があったのに。
シェイクスピアって、面白いって言っても、ちょっと感覚が違うこと多いしなあなんて思って、足を運ぶ気になれなかったのだ。
もったいないことをした。
観ていれば、もっともっと面白く感じたかもしれない。

それよりも、けっこう衝撃を受けるくらいの、楽しく面白い作品だったので、シェクスピアの十二夜と言えば、この作品をベースにするように頭に刻まれてしまったことが心配だ。
これから、原作を観ても、ヴァイオラってもっと可愛いんじゃないの、オーシーノーは気弱な人のいい渋さを漂わす王なんだけど、オリヴィアってもっと熱い人だよ、執事はちょっとおかしなところがあるはず、アンドルーはコミカルな狂気や執着を見せないと、妖艶やイカシテるダンサーとかはいないの・・・みたいに、まだまだこの作品の魅力を越えてこないなあといった感覚になってしまうのではないだろうか。

続きを読む "十二夜!? ・・・もう、どうにでもして【劇団そとばこまち×ドナ研プロデュース】140227"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月25日 (火)

留鳥の根【伏兵コード】140224

2014年02月24日 シアトリカル應典院 (90分)

さびれた港町の5人の人間模様から、生きるということを感じさせるような作品だろうか。
各々が抱える苦悩に追い詰められながらも、力強く前を見据える姿に、何かが心に突き刺さるような感覚を得ます。
5人の言動から、自分を見詰める。
そこには、誇りもあれば、目を背けたいような弱さもあり・・・

続きを読む "留鳥の根【伏兵コード】140224"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月24日 (月)

リーンカーネーション・ティーパーティー【浮遊許可証】140223

2014年02月23日 OVAL THEATER (90分)

少し、観方を失敗したなあ。
前半30分ぐらいまで、この作品の構造みたいなものが分からず、不思議なキャラ設定になってるし、かつ歴史的背景も少々、難しそうなので、集中を切らせてしまった。
今から思えば、それなりに観劇の経験もあるんだから、もっとすんなり作品の世界に入り込めただろうにと、自分を叱りたいのだが、そうなってしまったんだから仕方無い。
その後、何となく分かってきて最後まで楽しめたので、良かったのは良かったのだが、この混乱した30分が無ければ、恐らくはもっと感動している。もう一度、観たら泣ける自信があるというのが、今回の観劇の正直な感想だろうか。
時代の様々なものに負けず芯を貫く女性の尊さ、そして、そんな女性の意志を否定せずに見守り続けようとする男の優しさ。何よりも、そんな互いの想い合いを夫婦という形で絶対的な強い信頼をベースに描いているところが、とても素敵なのだ。
ラストもそんな二人にふさわしい光り輝く未来をイメージさせるものになっている。

<再演なので、既に初演の感想記事がネットで見られるため、以下、若干あらすじとしてネタバレがありますが、許容範囲として白字にはしていませんので、ご注意願います。公演は本日、月曜日まで>

続きを読む "リーンカーネーション・ティーパーティー【浮遊許可証】140223"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月23日 (日)

ThE 2VS2 22th STAGE WORKS ANNIVERSARY【ThE 2VS2】140223

2014年02月23日 インディペンデントシアター1st (90分)

書きにくいなあ。
面白いものは面白いとしか書けないし、真面目に書く気になれないくらい、唖然とさせる作品だし。
まあ、突き詰めれば、結局、いつものごとく最高だったということです。

続きを読む "ThE 2VS2 22th STAGE WORKS ANNIVERSARY【ThE 2VS2】140223"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

0幕学園【劇団空組】140221

2014年02月21日 インディペンデントシアター2nd (130分)

観るたびに、どんどんレベルアップしている。
お得意とする歌やダンスのパフォーマンスを、作品に込められたメッセージの芯をブレさせることなく巧妙に盛り込み、楽しい作品が創り上げられている。
それだけでなく、毎回、新しい魅力をそんなエンタメ作品の中に加えており、作品の質をさらに高めている。若い方が中心の劇団だけに、常に成長することを意識されてきた結果なのだろう。
次回公演が12月にABCホールであるらしいが、そんな躍進も当然かとうなずけるところだろう。

時を止めてしまったある女性の時を再び動かすための話。
そこには、厳しくも優しく、生きることを真摯に見詰めた想いに溢れており、若かりし頃の楽しい思い出と共に、あの頃、見据えていた未来がもう一度、今、蘇ってくるかのような気持ちになりました。
この劇団の作品を観て、いつも思うこと。ありがとう、おじさん、ちょっとだけ何か元気になった気がするといったところでしょうか。若いキラキラした姿による目の保養効果はもちろん、そんな生きる中での大切な想いが作品の中に込められていることを感じて、心が穏やかになるからなのだと思います。

<以下、ネタバレがありますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

続きを読む "0幕学園【劇団空組】140221"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

S.S.O【カンセイの法則&10デシリットル Produce】140221

2014年02月21日 アトカフェ HAKONIWA Gallery (120分)

前回に引き続き観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/2030-68e2.html
けっこうお気に入りです。アットホームな感覚と、なかなか趣向を凝らした作品が見られるので。
それと、継続的に観ていると、ちょっと繋がりを感じさせるようなところがあって、マニアックな面白味を楽しめるようですね。

<以下、若干ネタバレがありますので、公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで>

続きを読む "S.S.O【カンセイの法則&10デシリットル Produce】140221"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月22日 (土)

オール【イッパイアンテナ】140220

2014年02月20日 芸術創造館 (110分)

ついに大阪にお目見え。
私の中では、コメディー作品としては、同じ京都の劇団、中野劇団に並ぶクオリティーの高いものを毎回、魅せてくれるとお薦め出来る劇団です。
基本的にワンシチュエーションで、元気いっぱい弾けたキャラや、間の抜けたおとぼけキャラたちが、ドタバタ、イレ違い、スレ違いをしながら、1分に1回笑えるぐらいのふんだんな笑いを盛り込んで話を展開し、最後にそれまでに散らばった伏線を一挙に回収してすっきりという脚本の巧妙さを楽しめるパターンが多いような気がします。
いつの頃からでしょうか、少なくとも前作は、こんな劇団の単純に笑えて面白いという魅力に加え、楽しい作品を観ることで、楽しく生きようというメッセージが伝わるかのような、自分たちが楽しい作品を創るポリシーみたいなものが感じられるようになり、より完成度の高い作品が出来上がっているように思っています。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/mars130516-c40a.html

今回の作品は、たった6人の男女の、一晩を描いたもの。
冬の寒い夜を各々過ごす6人。
そんな6人のやりとりを笑って観ながらも、夜の闇の中に潜むモヤモヤしたものがずっと心に引っ掛かり続けます。
話のラストは夜明けです。
その時、そのモヤモヤがどうなるか。

人それぞれでしょうが、スッキリ爽やかとはいきません。少なくとも私は。 でも、よしっ、色々あるけど、まあ、今日も頑張っていきましょうかねなんて気持ちになりました。

<以下、ネタバレがありますので、公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで
と、思ったのですが、なぜか白字に出来ないので、そのままになっています。申し訳ありませんが、ご注意願
います。
2014.02.23追記:白字に出来るようになったので、月曜日まで白字にします

続きを読む "オール【イッパイアンテナ】140220"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月17日 (月)

戦国MASARA ~華麗なる黄金のスパイス~【よろずやポーキーズ】140216

2014年02月16日 インディペンデントシアター2nd (110分)

 

様々な想いが絡み合う中で、一つの新しい世を作り上げていく人たちの姿を描いたような話でしょうか。
設定を少々、巧妙にし過ぎな感があり、これが作品の伝えたい焦点をブレさせているような印象が残りますが、全体としては、交錯する色々な人の想いを、作品名のとおり、様々なスパイスとして味わうことが出来る楽しい作品に仕上がっています。
ダンスや殺陣のパフォーマンスを組み込んだ、エンタメ色の豊かさは、さすがはこの劇団だと感心する逸品でした。

続きを読む "戦国MASARA ~華麗なる黄金のスパイス~【よろずやポーキーズ】140216"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月16日 (日)

アサ村ショウ一郎【劇団プロトテアトル】140215

2014年02月15日 近畿大学Eキャンパスアート館 (65分)

分からない。
苦手なパターンの一つだな。
パズルのように粉砕されたシーンを繋ぎ合わせて、一つのものを映し出すのは。
この作品では、一人の男が映し出されるはずなのだが、何なんだ、アサ村ショウ一郎。
名前や生い立ちからは、どうもあの人を連想はするが。

続きを読む "アサ村ショウ一郎【劇団プロトテアトル】140215"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月15日 (土)

しき【fabricant fin】140215

2014年02月15日 カフェ+ギャラリー can tutku (70分)

生前葬を通じて、映し出される夫婦愛、仲間との絆みたいなものを浮かび上がらせるような話でしょうか。
非常に惹き込まれる作品で、色々な想いを頭に巡らせながらの観劇でした。
人の優しさって、美しいなと思えるような作品です。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

続きを読む "しき【fabricant fin】140215"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

新説・とりかへばや物語【カムヰヤッセン】140214

2014年02月14日 ウィングフィールド (115分)

重層化した現実と虚構の世界を交錯させて、一つのテーマを綺麗に浮き上がらせます。
まあ、プロだから当然とはいえ、うまく創るものだよなあとまず感心が先にくる。
創作という過程を見せ、さらには出来上がった物語の中に入り込むという手法を見せて、作品の中に惹き込む技が見事で感動ものでした。

<以下、ネタバレがありますが、この後、大阪公演が日曜日まで、福岡公演もさらに続くので、白字にはしていません。ご注意願います>

続きを読む "新説・とりかへばや物語【カムヰヤッセン】140214"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月11日 (火)

現代版・卒塔婆小町【QUIET.QUIET】140211

2014年02月11日 アトリエ劇研 (70分)

三島由紀夫の近代能楽集、卒塔婆小町を現代版にアレンジした作品らしい。
とりあえず、卒塔婆小町のあらすじだけは調べていったが、そんな程度で作品の奥深さを理解するには及ばず。
ただ、難しい作品であるが、内容は非常にスムーズに入り込む。
作品の中には、たくさんの登場人物がいるが、全部、結局は小町と詩人のように思える。その二人が織りなす悲しき恋物語を見て、何を感じるかなのではないだろうか。
よくは分からないが、途中、涙が出そうになるくらいに美しいなあと感じた。
それは、人を想い、想われるという愛によって浮き上がる生きるということの絶大な力のように感じる。

続きを読む "現代版・卒塔婆小町【QUIET.QUIET】140211"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ザ・シガールーム【THE ROB CARLTON】140210

2014年02月10日 元・立誠小学校 音楽室 (100分)

何から何まで素晴らしい見事な作品。
もう、受付からこの作品は始まっている。これから高級ルームに案内されるという雰囲気を既に作り上げている。チケットは、また凝って葉巻となっている。私は当日券だったのだが、予約をしていればネームも入っていたみたいだ。
中に入ると、舞台がこれまた凄い。富豪の屋敷の一室が完璧なまでに再現されている。と言っても、そんなところに行ったことは無いからイメージどおりといったところなのだが。
そして、そこで繰り広げられる富豪たちの会話劇。
細かな仕草や言葉一つ一つがしっかり練られており、隙を与えず、笑いという形でサービスをたっぷり受けることになる。会話の掛け合いが、こうなるだろうというこちらの想像を完全に超えており、話の行方にのめり込みながら、楽しい時間を過ごす。

う~ん。前から気にはなっていた劇団なのだが、また魅力的な劇団を見つけてしまった。

続きを読む "ザ・シガールーム【THE ROB CARLTON】140210"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月10日 (月)

うちの親父が最強【梅棒】140209

2014年02月09日 HEP HALL

東京も含めて3回目の観劇。千秋楽を見届けてきました。
(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-8.html)
(http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/140207-9f6d.html)

もう、特に書くことはありません。
観ることが出来て幸せでした。
その興奮が今も頭に残っています。
最高の一言と、ありがとうの感謝の気持ちを記しておきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

サクゴエラボラトリー・フェニックスリーグ【短冊ストライプ】140209

2014年02月09日 インディペンデントシアター1st (60分)

これまでも2回ほど拝見している観客の投票で勝者を決める二人芝居イベント。
観に行く予定は全く無かったのだが、何でも前回王者のかのうとおっさんが、準優勝のイッパイアンテナに監禁されて、暴れているとかいう設定に興味を惹かれて、久しぶりに行ってみる。
あんまり、この設定はどうでもいい感じだったが、4劇団のよく練られた作品を楽しむ。

続きを読む "サクゴエラボラトリー・フェニックスリーグ【短冊ストライプ】140209"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月 9日 (日)

月雪の娘【ムーンビームマシン】140208

2014年02月08日 ABCホール (130分)

関西小演劇、エンタメ最高峰の劇団ですから、本当は絶賛なんでしょうが、もうハードルが最高級に上がっていますから、生意気にもそれなりのものをしっかり魅せていただいたといったところです。
観劇し始めた頃に観ていたら、もう目を剥いていたでしょうが、今はもう目が肥えすぎました。昔に戻りたい気もします。

知り合いの観劇客の方が、TwitterでHEPとABCを間違えないようにとつぶやかれていました。
両方とも観ましたが、まあ、間違えても、行ってしまったところを観ておけば、それでOKでしょうね。今週はそんな最高級作品が重なっている週なのでしょう。
全く、関係ありませんが、今週は月曜日から毎日接待仕事。料亭で毎日のように高級懐石を夜は食しています。そして、週末の観劇がここも含め、梅棒と桃園会。
何から何まで最高の、贅沢三昧の週となっています。

作品の感想はネタバレになってしまいますが、よかったあ、本当によかったと最後に思わせる話でした。よかったのはもちろん、作品もそうなのですが、話としてそう思える話だったのです。
どうなるのかと思って観ていましたが、いい意味で裏切られた感じで、ハッピーエンドを求めてしまう私としては、そんなよかったという気持ちで観終えることが出来て、本当によかったのです。

続きを読む "月雪の娘【ムーンビームマシン】140208"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

のにさくはな【桃園会】140208

2014年02月08日 アイホール (120分)

いつもながら、話が多層化していて、かつ相関も複雑なので、難しい印象は受けるが、結局は今、生きている人たちの尊さ、誇りを願う話なのではないだろうか。
降りかかる日常生活を脅かす様々な災厄を受け止めながらも、野に咲く花のように強く生きる私たち、そうあって欲しいと祈りを込めているような気がする。
強くたくましさを秘めた人たちの尊き素晴らしさを生きるための大きな駆動力として捉えて、映し出しているように感じる。

続きを読む "のにさくはな【桃園会】140208"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月 8日 (土)

こりす池のともぞう【コトリ会議】140207

2014年02月07日 芸術創造館 (140分)

始まって40分ぐらいは訳が分からず、ほとんど意識を飛ばしている。
休憩を挟むとはいえ、140分の大作。これはつらい観劇になりそうだと前半は心の中でうなだれる。
ただ、そこから、こんなにのめり込むくらいに面白い作品として観れるようになるとは思いもしなかった。
今から思えば、意識を飛ばした40分をしっかり観ていれば、また作品の捉え方が違ったのだろうなと感じる。
まあ、仕方ない。正直、寝てしまった事実はどうあがいても取り消すことは出来ない。
それが運命だ。
といった、小さな村のある出来事を描きながらも、宇宙の壮大な世界の中での、人間を含めたありとあらゆる生ある者たちの運命の姿を映し出しているような話のように感じる。

この劇団らしい、独特の言葉の掛け合い。
これを、今回は群像劇スタイルで見せることで、何やら壮大なテーマを扱っているような印象を持たせながら、いつものクスリと笑える小さな面白味も健在という、魅力的な作品と仕上がっているように思う。

<以下、若干ネタバレしていますが、何を書いているかほとんど分からないと思いますので、白字にはしていません。ご注意願います。公演は日曜日まで>

続きを読む "こりす池のともぞう【コトリ会議】140207"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月 7日 (金)

うちの親父が最強【梅棒】140207

2014年02月07日 HEP HALL

東京公演に引き続き、大阪でも観劇。
(
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-8.html)

後輩を連れて、観に行きました。感動していました。
観に行く途中の電車の中で、仕事のトラブル話などをしていましたが、観終えた帰り道、あの暗い気持ちが嘘のような感じですねと言っていました。
千秋楽には彼女を連れて、また観る予定です。

何度でも観たくなる。そして、誰かにこの魅力を伝えたくなる作品です。
それは作品だけでなく、梅棒自体の魅力とも言えるでしょう。
素晴らしいです。
一人でも多くの人が、この魅力に触れられることを祈るばかり。

続きを読む "うちの親父が最強【梅棒】140207"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月 2日 (日)

無欲荘【月面クロワッサン】140202

2014年02月02日 人間座スタジオ (60分)

月面クロワッサンのおもしろ演劇集と称しての番外公演が始まった。
この作品が第一弾となる。
2週後に横山清正さんの一人芝居、さらに二週後に男二人芝居と女三人芝居の公演へと続く。

今回は不条理劇。
無欲な人たちが織りなすシュールな会話、その話の展開を楽しむ。
不思議な世界観で、ずいぶんとあっさり淡白な印象だが、その中に詰まっているものはけっこう厳しいものであるような感覚を得る。
作・演が稲葉俊さん。
これまで拝見したイメージでは、温和でちょっとボーっとした感じの人。この作品でいえば、いかにも無欲っぽい。でも、奥深くに何か隠してそうなミステリアスな感じも同時に漂わせる。
そんな心の奥にあるギラギラしたものが、この平凡な無欲の中から浮き上がるような印象を受ける作品は、まさにこの方のイメージとよく似ているように感じる。

続きを読む "無欲荘【月面クロワッサン】140202"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ふくすけ【MEHEM】140201

2014年02月01日 インディペンデントシアター1st

有名な作品みたいだが、あまりにもぶっ飛んでおり、少々、頭が錯乱した状態で劇場を後にする。
この救いも何も無いような破滅的な話は何を伝えようとしているのか。
ただ、奇形や障害、風俗やレズ、宗教などの差別対象物を好き放題に描いているだけなら、怒りが湧くような嫌悪感を得るはずである。嫌な気持ちにはなるが、拒絶してしまうような嫌悪感は全く感じない。
汚く、弱く、それでも生きる人間の強さ。誰もが抱えるけど、外に出せない、出さない感情を露出して描いてみたので、それに自身を投影して生きることを考えてみてといったような感じだろうか。
答えは出ないが、深く突き刺さるえげつない描写に考えさせられるところは多い。

続きを読む "ふくすけ【MEHEM】140201"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

私点【ダンスカンパニー足一】140201

2014年02月01日 OVAL GALLERY (45分)

コンテンポラリーダンスの観方が未だに分からない。
感覚的に観ればいいとよく言われるけど、その感覚が分からない。
どうも理屈っぽいところがあるので、観念的に繰り広げられる、確かに美しいと感じるパフォーマンスの中に物語を求めてしまう。
創り手の意図する考えと仮に異なったとしても、そんな物語が自分の頭の中に浮かび上がれば、楽しく観られるのだが、それが出来なかった時が大変だ。
大変申し訳ないが眠りの世界へと入り込む。今回が、まさにそんな状態になった。
非常に失礼だとは思うのだが、この眠りが、また異常なほど心地よいというのも事実である。

続きを読む "私点【ダンスカンパニー足一】140201"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ジルゼの事情【OFFICE SHIKA×Cocco】140201

2014年02月01日 ABCホール (105分)

原案となるジルゼを、観た後にネットで調べてみると、登場人物や店の名前がなるほどなあと。うまく作ってあるんですね。
女性の純愛でしょうか。男を愛し、その男に裏切られ、そんな恨みや負の感情を共にする仲間と時を過ごしても、心の奥でその想いを貫く。
純粋な姿に愛おしさを感じると共に、その純粋な想いが必ずしも自身の幸せに直結しない不条理な切なさ、哀しさを思わせる話です。
原案のジルゼはネットでかじった程度ですが、この作品はそんな女性の純愛精神を1人の愛する男という観点からよりも、家族に向けた真摯な優しい想いにまで膨らませているような印象を受けます。それだけに、女性の幸せが恋愛成就だけでなく、愛する、愛される喜びを手にした時の大切な時間を取り戻すということに通じ、その実現を祈るような気持ちとなります。

続きを読む "ジルゼの事情【OFFICE SHIKA×Cocco】140201"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年1月 | トップページ | 2014年3月 »