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2014年2月16日 (日)

アサ村ショウ一郎【劇団プロトテアトル】140215

2014年02月15日 近畿大学Eキャンパスアート館 (65分)

分からない。
苦手なパターンの一つだな。
パズルのように粉砕されたシーンを繋ぎ合わせて、一つのものを映し出すのは。
この作品では、一人の男が映し出されるはずなのだが、何なんだ、アサ村ショウ一郎。
名前や生い立ちからは、どうもあの人を連想はするが。

アサ村ショウ一郎という男が死んだ。
彼のその死に至るまでの人生を辿っていく物語。

何も無い町での出生、盲目の父、出産後亡くなった母、施設での生活、親友マツムラとの出会い、ヒーローに想いを馳せる、誰も出て行かなかった町からの旅立ち、自殺志願女性との出会い、先生としての教え、悪を倒すヒーローであれという言葉を残した最後の授業、父との再会、別れ、そして町への帰還・・・

思い出す限りでは、こんなぐらいかな。
実際は、彼の死後、親友が撮影する映画という形のメタフィクション構造をとっている。
映画の撮影シーンや、時系列をバラバラにした回想シーンが交錯しており、とてもじゃないが、頭が付いていかず混乱するばかりである。

 

暗闇の中を生きていた父。
自分の出生は望まれるものだったのか。自分も暗闇を彷徨うように生きてきた。その出口にヒーローとしての自分を見つけ出したかったのか。とにかく、人を救いたいという気持ちは持っていたのだろう。
そして、出会った親友。アサ村に大きな影響を与えられた彼は、撮影する映画の中で、アサ村をヒーローとして蘇らせる。
親友だけでなく、アサ村と出会った数々の人にとって、アサ村は各々のアサ村であった。
救われた者もいたし、アサ村の悪を倒すという言葉だけに固執した行動を起こした者もいる。
でも、アサ村の到達したところは、結局は自分の生の源を否定し、自らを破滅させることで得る安堵であったかのようだ。
そんなアサ村を彷徨う暗闇のイメージなのかサングラスをかけた人、そして実体化が無いかのように、各シーンで異なる役者さんが演じる形で描き出されているみたいだった。

 

虚構の世界なので、もしがあり得る。
劇中劇としての映画では、そんなアサ村の純粋な気持ちに焦点を絞り、彼がもしかしたら本当に求めていた幸せな世界を見せるようなシーンで話は締められている。

 

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