サイコロジカル・イリュージョン The Nightmare Before Christmas【アカツキサトシ】131214
2013年06月27日 カフェ+ギャラリー can tutku
ドラマギと称されるdrama×magickの新しいエンターテイメントを追及する今回で4回目となる公演。
初回は観逃してしまいましたが、2回目からはすっかり気に入ってしまい、芝居じゃないのに観劇最優先候補になってしまいました。
今回もあっと驚く不思議な世界を堪能しました。
ただ、ちょっと土曜日の夜のせいか、客が少なかったですね。
この公演が大好きだと言っている私ですら、公演日時を知ったのが最近ですから、宣伝をあまりしていないのかな。
ゆっくり見れて嬉しいとか、早くから満席になったら、仕事の都合上、直前予約しかできないから観れなくなっちゃうとか、色々とあるのですが、やはり良いものは多くの人に観てもらうべきですよね。
次回が確か来年の6月21、22だったかな。大阪、神戸の二都市公演らしいので、是非、足を運んでみましょう。
1時間弱。観終えて、食事しながら、アカツキ様の凄さと、ミスのダメ出しを勝手にして盛り上がるなんて、なかなか楽しいですよ。
今回のテーマは夢のようです。
いつものように水木たねさん扮するつっけんどうなメイドが登場し、まだ姿を見せないご主人のアカツキ様からの映像メッセージに従い、書棚からある本を取り出します。
話は、この本に記されたメイドが手にしたスペードの女王のモデルと言われているナターリヤのエピソードと共に進みます。
最初はメイドが机の上に置かれたトランプをよくきって、一枚、客が選ぶ。
それを自分にも誰にも分からないように封筒にしまう。
そして、ポケットの中に入れておく。
恐らく、最後の最後にまたあっと言わせてくれるんだろうなと思いながら、その様子を見守る。
アカツキ様登場。
ちょっと緊張気味、いやお疲れ気味かな。それとも、土曜日の夜公演だったせいか、お客さんが少なくご機嫌悪くなってしまったか・・・
この公演で行われるマジックは心理学や暗示に基づいたちょっと不思議な感覚のものが多い。
机の上に置かれたグラス。赤・青・黄色の布が被せてある。その中の一つにお金を入れてあるのだとか。
女性だと赤を選ぶことが多いかも、黄色は目立つから多くの人が選ぶかも。そして、青色は落ち着いた人が選びやすい。そんな暗示とも思える言葉を語りながら、客の女性の一人に色を選ばせる。
この女性、この公演が抜群に面白いと今回、初めて連れて来た私の友達。ちなみに最初のトランプも彼女が選んでいる。
女性の答えは赤。困った顔をするアカツキ様。女性は赤を選びやすいと先ほど言ったから、そこには入れていない可能性が高いけど、それでいいですかと。
で、開けてみるとお金が見事に入っている。仕方がないので、お金を進呈。封筒に入れて、プレゼント。これもポケットにしまわせておく。
恐らく、これは当たろうと外れようと、その後に何か続くようになっているんだろうなと思いながら観る。
多分、封筒の中の千円は最後に消えている。というか、ちょっとこれは隣だったので、あることが分かってしまった・・・これは書かない。見てはいけないものは、目をつむるというのが、お約束ですから。
しばらく、トランプを使ったマジックが披露される。
よくきったカード群から客が選んだカードを当てるという、よくあるやつ。
3人まとめてやったりするが、当たらなかったりする。
今日は調子が悪いなんて言っているが、本当にそうなのか、計算なのかがよく分からない。
ナターリヤは、その能力をプロパガンダとして利用されたことでしょう。
そんな能力者はいつの時代も悲劇を迎えます。
彼女もまた、最期は魔女として、体をねじられ、引き裂かれ、ギロチンにされたのだとか。
そう言いながら、スペードのクイーンのカードをねじったり、引き裂いたりするような、テーブルマジックを披露。引き裂かれてしまったカードは、メイドの手により、箱の中にしまわれます。これも、またきっと後から驚くことになるのでしょう。
ナターリャの数々の能力のエピソードからのマジックが次々に披露される。
客に誕生日を聞いて、その誕生日から、後から言ってもらう好きなカードを当ててしまう。
白の碁石2つと黒の碁石1つ。3人の客に選ばせて、質問に答えさせる。本当のことを言っても、嘘をついてもいい。でも、黒を選んだ人を最終的に当ててしまう。しかも、実は初めから、3人のうちの誰が黒を選んでしまうかを予測していた。ちなみに、この選ばれた3人、私を含めて関西小劇場にたびたび現れる客で仲良しさんでした。舞台で3人ご一緒出来ることになるとは。
黒を選んだ人はギロチンの刑です。これも、きゅうりとかをスパンと斬るのを見せておいて、そこに腕を入れるというよくあるやつ。分かっているけど、ちょっとドキドキ。お友達だから知っているけど、野球好きな人だから、腕切れちゃったらバットがもう持てないよなんて。
もしかしたら、さっき調子悪いとか言っていたのは、ここのドキドキを増長させるためだったのだろうか。
後はけっこう大がかりなことをされる。
裸電球に明かりをつける。これは失敗なのか、成功なのか、手から念を送るだけで、電球が破裂しました。
そして、初めてあんな近くで観た。机浮遊。
テーブルクロスを持つだけで、自由自在に動く。
アシスタントにまた連れて来た友達が選ばれたので、後から聞いてみたけど、分からないそうで。
ただ、客から見えていない机の奥側に何か細工がありそうだとか。まあ、深く追及するのは野暮ってやつでしょ。でも、自分でもやってみたいですよね。
で、そろそろ終わりの時間。
メイドが持っていた本のエピソードを読みながら、ずっと進んでいたのですが、いつの間にやら本が白紙に。
何も書いていない。じゃあ、今までのは何だったのか。
アカツキ様は、メイドにかなり前から暗示をかけていたと言っている。
そして、今のこれまでの時間も私たちが見た単なる夢だったのだとか。
それを証拠に、引き裂いたスペードのクイーンのカードはすっかり元通りになっている。
最初に選んで封筒にしまったカードは、あらかじめこうなることが分かっていたかのようにスペードのクイーンだった。
そして、千円も当然入っておらず、中には紙切れ一枚。
その紙には天井を見ろと。
恐る恐る見ると、そこにも、またあざ笑うかのようにスペードのクイーンのナターリヤの姿が。
うん、やはり不思議で面白い。
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コメント
SAISEIさん、いつもありがとうございます!
貴重なご意見、ご感想ありがとうございます。
しかしながらかなりマジックを見る目が厳しくなってこられたようで。笑
件の封筒の際、視線がかなり気になりました。笑
これからも皆さまにお楽しみ頂けるよう精進いたしますので、よろしくお願いいたします!
投稿: アカツキサトシ | 2013年12月18日 (水) 00時58分
>アカツキサトシさん
コメントありがとうございます。
いつも、えっ嘘、といった感じになるから、こうなること分かってたよ私は、なんて思ってみたくなるんですよ。
今回も色々な動きに注目してたんですけどね。
最後は、お~何でなんだとすっかり驚かされてしまいました。
いつもながらの楽しい時間を満喫させていただきました。
来年も楽しみにしております。
投稿: SAISEI | 2013年12月18日 (水) 17時22分