Twinkle Twinkle Horror Show【アジア虫】131228
2013年12月28日 アトリエS-pace
う~ん、何と書いていいものやら。
面白くないことはなくて、けっこう惹き込まれて観ていたのだが、結局、何だったのかがよく分からない。
ホラーと言っても、それほど衝撃的なわけでは無いし、漠然とした不安感を気持ち悪いくらいに植えつけられるといったほどでもない。
単なる、人殺しの深層をえぐっただけのような話にしか感じられず、少々、消化不良である。
刺激的な感覚を得るのは確かなのだが・・・
<以下、簡単に書いたあらすじが恐らくネタバレになりそうな気がするので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>
クリスマスイブ。
ある団地。
友達の結婚式帰りなのか、自分たちもあんな風にこれから幸せになんて、結ばれようとしているカップル。
でも、男がシャワーを浴びている間に女は電動ドリルで惨殺される。
翌日、クリスマスパーティーに、カップルの部屋を訪ねてきた友達の男女。惨殺事件のことは知らない様子。
怪しげな男にそんなことを教えられるが、疑いの眼差し。
女を残して、男が確認に部屋へ向かったところ、男は同じ殺され方で惨殺される。
この怪しげな男。
団地の住人だが、死者を醜く狂暴に蘇らせるという研究を行っている博士。
それで完成した一人の男。命名、茶太郎。
茶太郎は博士の助手の女の首を締め、博士にも暴力を振るう。
博士は茶太郎にこのままでは殺されると逃亡。
茶太郎は部屋を出て、自由に行動する。
その途中、男を殺された女に出会い、愛の感情を芽生えさせる。
博士は逃げ込んだ先の部屋の住人である、ダサ過ぎる服を着た女性と一緒に逃亡。
そんな団地の中に新しく越してきたダサい奴らは殺していいと思っている女性が現れ・・・
クリスマスイブの殺人事件から、その後、年の瀬まで続く連鎖的な殺人事件を時系列で追いながら、話は進む。
一見、何も無い無機質な団地。
でも、そこには渦巻く住人たちの感情が存在している。それは、もちろん負の感情もある。妬み、恨み、狂気、欲望・・・
こんな内に潜むものが露わになった時に、その空間は恐怖に包まれる。
キラキラ光る綺麗な夜空の星も、その光の内側にあるこもったエネルギーが爆発してしまうのではないかみたいな見方をしたら、何かその輝きも怖くなってしまうような感覚だろうか。
ゾンビや死者の復活により、生と死のあいまいさも浮き上がるような感じか。
自分が生きているのは、誰かが死んだということに対して意識づけられることみたいな気にさせられる。自分は自分のために生きているわけでは無い。あくまで死への相対的な意識として、生きていると感じているだけみたいな。
と色々と思い起こしてみるのだが、どうもしっくりこない。
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