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2013年12月27日 (金)

今年の観劇を振り返る 2013

今年ももう終わり。
一年の終わりはそろそろ、この記事を書かないといけないなと思うことと、また今年も勝手に観劇作品ベスト10やってやろうとたくらむことで感じるように、ここ数年はなってしまうくらいに、観劇と共に過ごす日々が続いています。
観劇5年目が終わろうとしています。

今年は、まだ観る予定の公演がありますが、310本はいかないなといったところでしょうか。
昨年に比べて100本以上少ない観劇数です。
と言っても、昨年が異常ですから、まあこれぐらいでしょう。
それでも、未だ悔いが残る観逃しの公演がたくさんあります。

今年は基本的に仕事が順調とは言えず、トラブル的に急遽入り込む仕事に対応するため、観るのを断念した公演が多いです。土日の午前中がほぼ完全に仕事になったので、午前中公演を観に行けないというのも日程調整を狂わせます。これも、徹夜したら、午前中が空くなんて仕事なら、いくらでもとは言いませんが、頑張って夜通し仕事をして、時間を観劇に回すのですが、そういったものではなく、午前中その場にいないとダメなんで厳しいです。
あとは、2回ほど体調を崩しました。歳とると、治るのに時間がかかりますねえ。体調崩したら、3週ぐらいに渡って、観劇はペースダウンしないと、仕事も日常生活にも支障をきたすくらいになってしまっています。後厄を今年で終えるので、来年は健康も含めて色々なことが好転すると信じていますが、もう無理はあまり効かない歳であることは留意しないといけません。

母親の乳がん再発が発覚し、私が研究しているがんの最新治療を受けさすために、色々と付き添いをしないといけなくなって、平日の夜公演が11月くらいから観れない時が出てきたとか、ちょっと暗い話なんかもあります。
と同時に、数年ぶりに明るい話も。今年は一応、彼女がいるといういわゆるリア充状態だったんです。となると、互いに社会人ですから、土日にデートなんてことを通常はしますよね。でも、土日は観劇のメインでしょ。そんな悠長なことをしている間は無いわけです。これは当たり前ですが、こんな考えをしている男はばっさり切られます。でも、元々、MONOやらミジンコターボなんかが好きで観劇に理解があるのか、諦めや妥協なのか、こんな観劇生活を認めてくれて、会える時に食事をするくらいの時間で我慢をしてくれているみたいです。と言っても、さすがにクリスマスなんかは、観劇の方を辞めて、そちらに時間を回したりはするわけです。イルミネーションを見ながら、寒い夜道を散歩し、バーで軽い食事とお酒をなんて。昨年までなら、クリスマス公演なんていったら、すぐに足を運んで、素晴らしい作品だったらその感想をサンタの格好をした女の子のいる店で延々と語るなんてことをしていたわけですから、ずいぶんと変わったものです。

観る側にも、もちろん生活があるわけで、その状況は日々変わることであり、せっかく創られた作品を観ることが出来ないことも残念ですが、多々あります。
少しでも多くの作品と出会いたいなあという気持ちは、観劇を始めた頃から、どんどん大きくなる一方です。時間は決められていますから、そうなると結局、一日に何本も観るという行動を取らないと仕方ないんですね。特に大阪は。東京は平日も含めて2週間ぐらい公演が毎日あったりするみたいですが、大阪は金土日、良くてその前後に1日追加ぐらいですから。
それで、いつも創り手さんには上演時間告知を極力して欲しいなあと願っています。
例えば15:00にある劇場で公演、18:00に違う劇場で公演なんてことがあった時、15:00の公演の上演時間が120分なら、18:00の公演に間に合わないリスクがあるので、辞めておこうかなといったことになるのです。これが90分ですともし告知してくれていたら、これは恐らく大丈夫だから、足を運ぼうということになります。
こんなパターンは今年も多く、後で観に行かれた方のTwitterでのつぶやいた時間を調べたりして、どう考えても70分だったのではなんてことが分かって、だったら観に行けば良かったなんてことが、けっこうな頻度であります。
もちろん、生なんだから時間が読めないということはあるでしょう。でも、よくは分かりませんがゲネプロとかいうやつをするんですよね。その時の時間をとりあえず、教えてくれるだけでも、参考になります。それに聞けば、脚本1ページでだいたい何分かというのは、脚本家は分かっているらしいじゃないですか。だったら、推測値をちょっと、あくまで参考として教えてくれてもなあと思うのです。
ネタバレだという考えもあるでしょう。確かに120分と分かって観ていたら、90分で盛り上がりのシーンがきても、もう一波乱あるななんて思ってしまうことになるので、それは見せる側からすると、不本意なことかもしれません。これは創り手の精神ですから、否定はしません。だから、あくまでお願いです。ただ、同じ作品を二回目に観る時は、当然、時間も含めて話の展開も知っているわけですが、初回観劇以上に感動する時があることを考えると、本当にいい作品は、その点のネタバレはあまり人の心を動かすのに関与していない要素のような気がします。それよりも、同じ感動を多くの人に観てもらうことへのPR材料として機能するように思います。
私の個人的な考えですが、作品を見せていただくことに対する代償はお金だけでは無いんです。時間と体力もお渡ししているつもりです。お金はいくらってチラシに書かれています。私にとって時間は、お金と同じ感覚で、観てみないとその時間が分からないというのは、観ないといくら払うのか分からないのと同ことだと思っています。
まあ、15:00、19:00に公演があったりする場合、告知が無ければ、創り手としては15:00に観るなら、次の19:00まではこちらに時間をくれと言っているのだと判断するようにしています。その価値があるのかは、こちらで判断して足を運ぶかは決めればいいわけですから。結局、観に行きたいと切に思う公演なら、時間がどうであろうと、それを優先して観に行くのですからね。
と、観に行けなかった公演が今年は多いので、その悔しさから愚痴みたいな感じになってしまいましたが、お互いに最善の形態を考えないといけませんね。それだけ、公演数が多くなっているということは、盛り上がりは上向きであることは確かなのですから、上昇気流に多くの人を巻き込まないと。

今年もHPFに未熟ながらも講評委員として参加。毎年、その真摯な高校生の姿には、自分の気持ちが高ぶって、何か頑張ろうって気持ちにさせられます。講評はしっかり出来ていませんが、頑張っていることに対しての敬意と感謝の心が観劇客の一人として伝わっていたら幸いです。二年目なので、昨年拝見した役者さんをまた拝見したりすると、その成長を勝手に喜んでみたりと楽しい時間でした。
同じような感覚で、大学生の劇団が、今年はちょうど学生劇団を観始めた頃に新入生だった方々が、卒業公演だったりしました。当然、専門の勉学やバイトなどとの両刀で忙しい中、そこに至っているわけで、その充実した学生生活への敬意は、ただぼんやりと大学生活を過ごした自分としては、計り知れない大きさがあります。
旗揚げやら、プロデュース公演、大阪進出、演劇をベースに違うジャンルへの挑戦、長年に渡って安定的に継続してきた公演・・・
一つ一つの作品が、自分たちの生き様を深く込めたようなもののように感じます。
そんな作品たちを楽しむという形で観ることが出来るわけで、観劇を趣味とした私は幸せです。
これからも、ずっとずっとそんな時間と共に、自分の人生を歩んでいければと考えます。

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