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2013年12月29日 (日)

1966+3【DanieLonely】131229

2013年12月29日 カフェバー Ima Doma

今年の観劇納め。308本目でフィニッシュ。そして、通算1400本目となりました。

これ観て女性はどう感じたのか聞いてみたいですね。
男ってかっこいいねとか素敵だねとか思いませんかね。
もちろん、あの方々が演じるからそうなるところはあるにしても、男のいいところが凄く詰め込まれた話だと思うのです。
男を素敵だと思って欲しい気持ちが出てくる話でした。

仲間のことを想う。想ってしまう。それが当たり前だから。
そんな素敵な男たちの、深く穏やかな中にも、こもる熱い心が浮き上がる。
観劇納めにぴったりな作品でした。

<以下、少しだけネタバレが気になるので、公演終了まで白字にします。公演は明日、月曜日まで>

3年ぶりに香港の単身赴任から帰ってくる男を出迎えるために準備をする仲間たち3人。
昔は、下宿だったみたいだが、今は仲間の一人が買い取って、カフェにしているみたい。
そこの常連客にクリーニング屋の跡を継いで奮闘中の男。もう一人は何をしているのかよく分からないが、一番若いゲイの男。

  

サプライズだなんて、部屋に入ってきたら誰もいなくて、探していたら急に自分たちが現れてクラッカーをパーンといったように色々と計画を立てるが、戻ってきた男がいつの間にか部屋に入ってきたりしてしまい、うまいこといかない。けじめをつけるためにも、やり直しなんてバカなことを真面目にしたりする。面倒くさそうにしながらも、戻ってきた男もそのやり直しに応じたりする。
昔からそんな遊び事が好きな仲間だったのだろう。

  

時は年の瀬。出来なかったクリスマスパーティーになったりしたかと思えば、年越し蕎麦をちょっと早めになんてことになったりして、何のために集まっているのかはうやむや。まあ、結局のところ集まることが大事なのだろう。
昔話に花を咲かせる。
どこにまとまりがあるのか分からないくだらない話ばかりだけど、仲間内では盛り上がる会話が繰り広げられる。
車の運転が下手な喫茶店マスターの練習だとかいって、ソファーを車に見立てて、すっかりみんなでコントでもやる状態に。

  

そんな中、ゲイの男が世間体のこととか考えて、ゲイはまずいので、結婚にあまり縛られたくないけど、同じように世間体を気にして結婚しないといけないと考えている女性と結婚することになったと言い出す。
これに怒り出すクリーニング屋の男。カッとなると周囲が見えなくなるような男なのので、声も大きくなって、若いゲイの男と完全にケンカになってしまう。
その考え方が気に入らないらしい。世の中には確かに世間体のために妥協したり、自分の本当の意思を曲げてしないといけないことも多い。でも、本当に大切なことは、自分が希望を持って決めて行動しないといけないと力説する。
二人とも頭に血が上っているので、各々、この部屋を 立ち去る。

  

残った二人が照れくさそうに会話をする。
昔からあの二人はあんなだったなあなんて言いながら。
クリーニング屋の男は、今、親族の体調が思わしくないらしく、色々と悩み事が多いみたいだ。仕事やそんな心配事のおかげで、なかなかやり続けていた演劇に割く時間も無くなっている様子。
そんな中でも、希望を信じて頑張ろうとしているからこそ、さっきの若い男の言葉が許せなくなったのかもしれない。もちろん、若い男がそうすると決めたなら、否定せずに応援をしようとするのだろうが。
そして、さらに戻ってきた男から衝撃的なことが語られる。
今回の帰省は、戻ってきたというよりかは、会社を辞めてきたらしい。その理由は自分の子供が心臓に病を抱えているからだとか。ずっとかまってあげられなかったので、一緒の時を過ごす決断をしたのだとか。
そんなことが語られている中、二人が戻ってきて、全てが明るみになる。

  

各々が抱えている様々な悩み。
みんなで下宿していたあの頃とは、また時が経って、自分たちの立場や環境が変わったから振り掛かってきたことでもある。
でも、どうであろうと、みんなが出す結論は同じだ。
それでも、自分で頑張らないといけない。
そして、仲間たちは自分のこと以上に、その人を想い、助けてあげないといけない。助けてもらわないといけなくもある。
それが友達であり、一つ屋根の下で共に暮らした絆を持つ仲間じゃないかといった感じのラストで話は締められる。

  

仲間が集まった時にだけ、復活する言い回しや、お決まりで必ずやらないといけない掛け合いなんてものがありますよね。あの頃からずいぶんと歳もとったのに、あの頃と変わらぬテンションで。
それが自分たちの絆全てなんだぐらいの感じで。やってることはくだらないことなんだけど。
そんな普通の男たちの等身大の姿が描かれていて、微笑ましく拝見。

  

時を経れば、自分も変わるし、周囲も変わる。
みんな、生きる上でのいいことも、悪いことも振り掛かる。いい時期もあれば、悪い時期もあるだろう。
でも、仲間を想い合う気持ちは時を経ても変わらず健在だ。いや、同じ時を経れなくなると、より大きくなるのかもしれない。
だから、どんなに苦しい時でもそれを思い出せば、クリーニング屋が言うような希望をベースに自分の道を選択できる。厳しい世の中だからと言って、大人だからと言って、何でもかんでも妥協したり、流れに任せた不本意な決断の道を選択しなければいけない理由などない。
そんなことを、集まってもう一度知ることが出来た男たちの互いに勇気を与えられた素敵な時間が描かれている。
こんな仲間がいたら、どんな時でも、誰かが希望の道を選択して、4人を素敵な未来へと導いてくれそうだ。今回はその役割がクリーニング屋だったのかな。その気持ちを奮い起こさせたのは喫茶店のマスターの曲かもしれない。

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コメント

DanieLonelyが観劇収めだったのですね!今年もたくさんの劇評をありがとうこざいます^^

女性目線の感想は、もうみんな30になっても変わらずな関係っていいな、って。喧嘩にしても、しょうもないことにしても、きっと当時のままで。でも、女の人って案外そういうのは少ないのかも。男の人みたいな馬鹿なことってしないのかも。だから、羨ましい(笑)

また、来年もたくさんの劇評を楽しみにしております♩

投稿: 奥田夏実 | 2013年12月29日 (日) 23時15分

>奥田夏実さん

公演中のお忙しい中、コメントありがとうございます。

そうそう、まさにそうじゃないかと感じたのです。
男を見るいい目を持たれてますな(゚▽゚*)
舞台の人たちの一員みたいな感覚で、温もりの中、素敵な時間を過ごせました。

来年もよろしくお願いいたします。
卒論、頑張ってね。

投稿: SAISEI | 2013年12月30日 (月) 15時23分

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