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2013年12月 9日 (月)

マクベス書き直し【毛風】131208

2013年12月08日 カラビンカ

観終えて、面白かったけど、これは感想書くの大変だぞ、どう良かったとか表現すればいいんだと頭を悩ます。
お気に入りの女優さんが今回も可愛らしく、さらに女優ならではの込めた芝居も見れて魅せられて満足という思ったままの正直な感想だけで終わらすのもありだろうか。
それに、あの二人の自然体のオバカさんの感じが心地いいやら、好きなだけ悪ふざけやりよるなあとか、あの人のやり込められたちょっと情けない姿はさすがにいい味をだされるなあとかを付け足しておけば、まあそれなりの感想にはなるだろう。
なんか、もうちょっと気の利いた言葉は無いのかと、昨年、拝見した作品の感想を見返してみたら、あ~、昨年も同じ状態になったんだなあと。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/121111-9f0e.html
これで納得。
ここは、こうなってしまうんでしょう。

舞台は新居に越してきた演劇をしている男の部屋。
新居と言っても、今どき貧乏学生も住まないようなボロアパートで、隙間風が入って部屋はむちゃくちゃに寒いみたい。
部屋にはまだ荷解きをしていないダンボールが積み上げられている。
今日は引っ越し祝いなのか、鍋をするみたいだ。
何やら脚本を書いており、そちらに集中したさそうな部屋の主。
二人の男が訪ねてきて、そんなことお構いなしに騒ぎ立てている。

大きな鍋に、豆腐やちくわを入れ、そこに大根、白菜、かぼちゃ・・・とほとんど丸ごと入れていく。スープは醤油、酒、コンソメ、ケチャップ・・・と何でもあり。
何か鍋をぐつぐつ煮るマクベスの三人の魔女みたいな感じだろうか。
食べられる物は豆腐ぐらいしかないが、引っ越ししたてで穴あきお玉もないから、菜箸やらポテトマッシャーやらで代用している。
薬味は好きなだけ器に入れた柚子胡椒。
する会話と言えば、とりとめのないくだらない男同士の話。

そんなむさくるし過ぎる空間に一人の女がお酒片手にやって来る。この女も演劇をしているみたいだ。
男の一人に好意を持たれているのを知っているのだろう。女も付き合うならこの男かなぐらいには思っている様子。
でも、女は少々、女性が苦手みたいな部屋の主である脚本家に思わせぶりな態度を示す。自分の役をねだっているのだろうか。脚本家は今、書き直しているマクベスに女性がうまく組み込めなくて、そんな女の態度に悩まされる。
部屋の主は脚本を仕上げないといけないから、今日はお酒を禁じられているので、飲むのは男二人と女だけ。
ついに我慢出来なくなり、脚本家もお酒に手を付け始める。
それを止めようと無理矢理、お酒を取り上げ、飲み干す男。
脚本家も男も酔って熟睡。

二人が眠っている間、女と女に好意を持つ男は、書きかけの脚本の読み合わせをし始める。
マクベスが夫人にそそのかされ、王を殺害しようとするシーン。
短剣ならぬ果物ナイフを取り出し、作品の世界と現実が交錯し・・・

このあたりから、よく分からない展開になり、最終的には何か男はみんなパン一になって、脚本家は部屋から逃げ出すように去っていきます。
残った3人はと言うと、男と女が朝粥を食べに行くとかで二人でドライブに出かける。
部屋に残ったのは、女に好意を寄せる男だけ。
やがて、果物ナイフを手にして、部屋を出て行く。

マクベスをおぼろげながらしか覚えていないので、よくは分かりませんが、筋はそれをたどっているのでしょう。
三人の魔女ならぬ、男が鍋を作るところ。
マクベス夫人である女が、お酒でみんなを眠らせ、マクベスである男をそそのかし、国王である脚本家にとって代わるように仕向ける。
不安定な精神状態になったマクベス夫人は狂気的な行動に走る。次の狙いはマクダフであるもう一人の男なのか。
やがて、マクベスはそのマクダフを狙いに出向く。
と言った感じなのかな。
まあ、書き直しをそのまま演じるといった感覚は何となくは分かるのですが。
マクベスの話の要素が組み込まれているのは確かなのでしょうが、よくは分かりません。
マクベスの部分は鍋に入れている大きな丸ごとの野菜みたいな感じでしょうか。
そちらは食べられないので、実際、味わうのはしっかりつかめない素の入った豆腐やら、穴の開いたちくわである毛風の部分を。味付けは、何でもありのめちゃくちゃに仕上げていますといった感じかな。

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コメント

いつもありがとうございます。
酒気帯び公演は初めてで新鮮でした。
いろんな意味で気が大きくなるもんですね。
お楽しみいただけたなら幸いです。

ありがとうございました。

投稿: 西田美咲 | 2013年12月 9日 (月) 05時35分

>西田美咲さん

こちらこそ、いつもお疲れのところ、コメントいただきありがとうございます。

お疲れ様でした。
何といっていいのやら・・・(゚ー゚;
毛風特有の空気を楽しむ作品でした。

また、次のご出演の公演を楽しみにしております。
あと、ジャンク堂DVD届きました。ありがとうございます。

投稿: SAISEI | 2013年12月 9日 (月) 09時00分

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