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2013年11月22日 (金)

INDEPENDENT:13 131121

2013年11月21日 インディペンデントシアター2nd

6作品を観劇。
個々の感想は下記しますが、例年のごとく、抜群の作品、まあ普通の作品、表現方法が難しくて付いていけないけど魅力的な作品、面白味が分からない作品といった感じに分かれるでしょうか。
順に2、1、1、2作品となりますでしょうか。
どれがどれに当たるかは、だいたい感想を読んでいただければ、想像できると思います。

<以下、ネタバレしますので公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

・周藤寿英×大西千保
「僕の曲がり角」

人に追われながら、同時にずっと人を追い続けた哀しくも精一杯生きた男の姿を描く。
予選時から注目の作品、役者さん。
(
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/independent13-2.html)
(
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/independent13-7.html)
予選時の15分の倍時間の拡大版。
エピソードも若干増えているようだが、それよりも間を重視して、より丁寧に各シーンの心情表現を行っている印象。
これが良くなったなあと思うところもあれば、逆に中途半端になって勢いが消えた感じで悪い印象を受けるところも。

・ナガムツ(劇団coyote)×亀井健(劇団coyote)
「ねぇ、ムーちゃん」

寝坊。昨日、都会に出て久しぶりに帰省している仲良しだった友達の女と一緒に楽しい時間を過ごしすぎたか。
会社に連絡をしようにも、携帯を無くしたのか、手にはにんじん。これでは何も伝わらず、無断欠勤に。
寝巻き姿のまま、駅まで公衆電話を探しに行く。
金を持って行くのを忘れたので、手にしていたにんじんを売ろうと、八百屋さんに。
売れるわけもなく諦め、帰路につく途中、女は森の中で、昨日の女と共に、もう会えなくなった男と一緒にいつも三人組で仲良く遊んでいたことを思い出す・・・

日々の生活。そこから、少し抜け出すような遅刻をした日。
同じ世界、時間軸で共に生きることが出来なくなった人を思い出す時。
こっちはこっちでそれなりに。そっちはそっちでまあ頑張っとるんだねなんてことを想って過ごす優しく穏やかな時間を浮き上がらせているのかな。
よく分からない不条理な設定に、個性の強い少々変わった役者さん。
上手いこと言うセリフも数々あって、面白いのだが、強弱に欠けており、淡々とし過ぎな印象。
始まって10分で飽きがくる。

・泥谷将(劇団鉛乃文檎)×鈴木友隆(ともにょ企画)×オダタクミ(カラ/フル)
「あのとき」

懐かしい歌と共に人生を振り返る男。
普通にやんちゃに過ごした小学生時代。6年生の時に初恋。
厳格な父の教えを鵜呑みにしてしまい、ストレートに想いを伝え、そして、抱きしめるなんて告白をしたもんだから、セクハラ騒ぎでえらい目にあう。
部活に、まあそれなりに勉強にの中学生時代。もちろん、恋愛も。
小学生時代の悲劇が心に残っているのか、食事に誘ったりはするものの、その後、積極的に事を進められない。そして、いざ告白した時には、もう遅いよの一言。
遅いよ。だったら、いつだったのだろうか。
あのとき、どうしたら良かったのか。
爽やかに告白して楽しい青春時代、そして高校へとつながる恋愛の道を進む自分、高校からはまた新たな恋を見つける道を進む自分、告白もせずに彼女をネチッと見つめるだけで二次元世界へと引きこもる道をたどる自分・・・
あのとき、あ~した自分たちと男は対峙して・・・

一人芝居の定番とも言えるような、たくさんの自分と対峙して、立ち止まった男がまた歩みを進めるような話。
テンポよく、巧妙な切り替えで笑いも入れ込みながら、楽しく見せる点は、さすがの技か。
あのとき、あ~したたくさんの自分たちとお別れして、今から一歩、未来へと足を踏み出す。
あ~していれば、遅かったとか色々と思う時が現実にもあるけど、そんなに深く考えることはないのかな。
過去にたくさんの自分が存在したように、未来にもたくさんの自分が生まれるから。今の自分は、人生において、常にそんなたくさんの自分の中の中心にいる。
どう歩みだすか、どう進むか、どう展開していくかで、今、お別れした自分の未来とも、また出会えるのかもしれない。
今の自分をちょっと誇らしく感じられるような話だった。

・いいむろなおき
「short stories」

生命誕生。様々な種が生まれ出し、進化の過程をたどる。長い地球の歴史で様々な天変地異も。
満員電車に乗るサラリーマン。工場のラインで作業。忙しい、忙しい。手を足を腰を動かし、マイケルジャクソンに。そして、一日の終わりに見るのどかで美しい綺麗な風景。
生命誕生。春の訪れ。羽ばたく鳥。猟師に撃たれる鳥。鳥を食べて生きる人間。
銃を撃つ。人を撃つ。広がる戦争。人類の終わりの時。そして、新たな再生の・・・

まあ、いつものことだけど、惹きつけられ放題。凄い。
壮大な宇宙をなんか想像していたら、急に現実的なおっさんの日常の話になってみたり。
想像の世界ではそんなものは全部同一視されてしまうのかな。
生命、それを持ってこの地球に生まれてきた全てに、慈しみと尊びを。そして、願わくば、私たちの地球がこれからも永遠に生命の誕生の場でありますように。
そんな願いが込められているような感覚を得る。

・松本茜(meyou)×戒田竜治(満月動物園)
「独楽アイソレーション」

癌に侵された女性が、最愛の男を失った通夜に、男との出会い、その想いを語る。
外は星空。
無数の星たちが、二人を包み込む。

プロメテウスとかいう単語が出てきたりするので、恐らくは、男女の死の別れを通じて、宇宙の中の地球の行方を伝えているのだろうと感じる。
女性は癌を患う。発展し過ぎた科学の力か、作り出された放射性物質を体のあちこちに抱え込んだ今の地球のイメージか。それは癌のように増え続け、転移し、完全に消えることはなく、またすぐに出てくる。
死んだ男は何だろうか。終わりを迎えた星。地球と寄り添っていたような惑星か。作品名からは、このままでは行き着くであろう、女の一部を切り出した地球のもう一つの姿のようにも感じる。
星が生まれ、長過ぎる時を経て、美しくその姿を変えてきた地球。その姿を醜くする権限など、人間には与えられていない。癌のような病に侵させてしまった地球に、これから何年もの時をかけて、元の姿に戻してあげなくてはいけない。男のような宇宙の塵となるような最期を迎えさせてはいけない。
そんな感じの警鐘だろうか。
コンテンポラリーダンスの要素が大きい。その迫力は圧倒的で、お得意とされるところなのだろうが、そういったシーンでのセリフがほとんど聞こえない。何か喋っていたら、やはり聞き取りたくなるもの。それが気になって、集中がそがれる。
いっそ、何も喋らず、こちらの想像にゆだねてもらった方がよかったかも。想像を掻き立たせるだけの見事な表現力なのだから。

・岸★正龍(三十六式)×二朗松田(はちきれることのないブラウスの会)×おぐりまさこ(空宙空地)
「ウィザードリーマン・ビギンズ」

スプーンとかフォークを造る会社の社員が昼ご飯を食べに来ている。
39歳、素人童貞。そろそろ、魔法使いになれる頃か。
店員の悪口、よく出来る同期の男への妬み、憧れの職場の女性への妄想と、何かとせせこましい男。
同期の男にカレーがウンコ味に、ウンコがカレー味になるようにしてやるなんて、妬みを妄想して、ケラケラと楽しんでいる。
そんな彼についに異変が訪れ・・・

え~っと、非常に申し訳ないのですが、一言で感想を書くとくだらん。
まあ、このくだらない話を笑いにもっていく、ちょっとキモい系のお笑い芸人みたいな個性がある役者さんの魅力は感じるものの、3時間の長丁場のラストがこれでは気分よく帰れないといったところでした。
何かのメタファーになってるのかなあ。
面白味がさっぱり分からない。まだ、下ネタ、不謹慎ネタの方が良かったな。

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