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2013年11月23日 (土)

INDEPENDENT:13 131122

2013年11月21日 インディペンデントシアター2nd

今年も無事、12作品コンプリートです。
2009年からなので、もう5年になりますねえ。
今年も、惚れ惚れするような作品から、分からなくて頭を悩ます作品と色々な魅力ある作品を拝見できました。

<以下、ネタバレしますので公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

・米山真理(彗星マジック)×勝山修平(彗星マジック)
「シロとクロ」

予選時から観ており、その素晴らしさはもう分かっていますから、今回はより良かったとしか、特に書くことはありません。
(
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/independent13-2.html)
(
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/independent13-7.html)
観ていて、この作品を完全にご自分のものにしてしまわれたんだなあと感じます。まあ、当たり前なのでしょうが、発せられるセリフや躍動する動き、変化する表情などからそう思いました。

・石原正一(石原正一ショー)×蟷螂襲(PM/飛ぶ教室)×久保田浩(遊気舎)
「すみれほどなひと」

砂浜で海を見つめながら、あなたに語る男。
はるかかなたの沖から精一杯手を伸ばして、こっちおいでよとアピールするあやちゃん。麦わら帽子をかぶったまま、せっかく海に来たのに海に入ろうとしないあなた。
目を離した隙にどこかへ転がり出してどこかへいってしまった浮き輪・・・

雰囲気にのまれた感じで、どういった話なのかなあと色々と頭を巡らせていたら、ぼんやりと終ってしまいました。
あなたは誰、あなたはここにいるの、夫婦、あやちゃんは子供、もう会えなくなってしまったの、一緒になろうとしてるの、あやちゃんが巣立って残された夫婦、・・・
結局、どういった話なのかはよく分からず。
ただ、浮かび上がるのは、
自分の想いを伝えたい人だけに伝え、共に過ごすような人生。そんな人生が巡りくることを感じさせられます。
気取らず、ありのままにあなたを想い、共に歩みを進めるこれからの人生。それが、最後に膨らまされた二人だけの世界なのかなあと。
私がイメージしているお三方の、石原さんの味のある飾らない優しい雰囲気、蟷螂さんの穏やかで厳粛な雰囲気、久保田さんの少しおどけたユーモラスな雰囲気が絡み合ったような作品でした。

・一瀬尚代(baghdad cafe)×山本正典(コトリ会議)×泉寛介(baghdad cafe)
「10周年孤独乱交パーティー)

内股を鍛える女。
彼女の股ぐらに顔を埋め、その息苦しさ、締め付けに快感を覚える男たちは、彼女の股に挟まれたまま、潰されてその命を落とす。
最初の犠牲者は愛する夫。
その後も、次の男、その奥さん、その子供と犠牲は続く。奥さんは普通に殺してるんだけど。
裁判では裁判官を、投獄されて、最期には死刑執行人も。
地獄ではエンジェル、閻魔様、犬まで。
そして、彼女は天国へ行き、・・・

風船を人に見たてて、本当に股ぐらにそれを挟んで割るという演出です。
突き抜けた下ネタ。
どうして、この作品が出来上がり、そしてやろうとしたのかを問い正したいような作品でしょうか。
やっぱり、セクキャバとかでひらめいたのかなあ。
にしても、一瀬さん・・・素晴らしい女優さんです。

・一明一人×西川さやか(月曜劇団)×上原日呂(月曜劇団)
「THIS IS 一人」

一明さんが30分、舞台でこれまでの自分のことを演劇だけにとらわれることなくお話する作品。
そして、どうして、今、こんな状況になっているのかを説明します。
西川さんの台本が出来ていないという設定になっているみたいです。
嫌になって、舞台から逃げ出そうとしても、音声で演出の上原さんから無理な激励を受け、それも許されません。
どんな状況でもアドリブで舞台を創り上げる力を持つ一明さんの実力、魅力を過大視して、無茶苦茶な状況でもどれくらいやれるのかを確かめてみる実験的な公開処刑みたいな話に仕上げているようです。

先日、西川さんがTwitterで温泉地かどこかで、まだ台本出来ていないみたいなつぶやきをされていたように思うのですが、もうそれがネタフリだったのかなあ。それとも、本当に・・・
まあ、一明さんショーです。一人芝居を、その役者さんの魅力を存分に見せる場としてだけ捉えるなら、ありなんでしょう。
ただ、私は実はこのパターンはちょっと否定的。せっかくなら、やはりしっかりした話の中で、その魅力を感じたかった。だって、このパターンなら、色々なところで、もう既にその魅力は感じていますから。正直、枠がもったいないように思いました。一明さんは大好きな役者さんなので、見れればそれでいいということもありますがね。

・田中良子(ブルーシャトル)×大塚雅史
「約二人の女」

人気に陰りを見せ始めている女優。
あらゆる手段を使って、手に入れた再起をかけた主演の座。
その座を狙うかのように、見つめる視線が・・・

申し訳ないのですが、これ、どうなってるのかさっぱり分からなかった・・・
何となく、不安や焦り、妬みや嫉妬といった、負の感情だけが切り離されたような、主演の座を手に入れ、それを守ることに執着する女優を、どこかに置いてきてしまった夢や希望、誇りや楽しみといった正の感情を残すもう一人の自分の幻影に惑わされているような感じでしょうか。
鏡に映った自分って、実はそのままの自分が映っているのではなく、もう一人の自分が映し出されているのでは、そしてその自分に対し、今の自分のポリシーを必死に正当化して誇ると同時に、失われた自分への憧憬を見てしまうかのような感覚を得ます。
話が分かりにくいというか、頭に入ってこないのには、けっこう大きな理由があります。
田中さんがエロいんで、そっちに頭の集中がいってしまったからだと思うのです。

・椎木樹人(万能グローブ ガラパゴスダイナモス)×竹内元一(サンビリ)×奥山貴宏
「ヴァニシングポイント」

奥山さんの同名の自伝小説を原作にした作品。
ネットで調べたら、私と同い年ですね。もう、亡くなってしまわれていますが。
肺がん。脳への転移。
共に音楽の仕事をした友人のバイク事故死。
突きつけられる死を見詰めながらも、自分の残りの生を誇り高く全うした生き方を描いているようです。
自分らしくということに大きなこだわりを持っていたのでしょうか。
作品中の奥山さんを演じる椎木さんは、自分の死を決して負けと認めず、生きている私たち客につっかかってくるくらいの迫力で臨まれているようでした。
まあ、関係ないのですが、抗がん剤、放射線療法という言葉が作品中に出てきます。
免疫療法はやらなかったのでしょうかね。私がそんな研究をしているからというのもありますが、外科手術を含めた標準的な三大療法にどうしても限定してしまうのは今の日本の癌治療の悪いところだと思うのですが。
こんな生きる魂を強く持った人だったら、体の免疫力を上げることで、それに打ち勝つ可能性だってあったのではないか、どうしてそういった治療を受けることに力を注ごうとしなかったのかなど、色々と考えてしまいます。

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