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2013年10月26日 (土)

6人の悩める観客【壱劇屋】131025

2013年10月25日  京都市東山青少年活動センター

 

初演を含め、大阪での公演に引き続き、今回の京都公演を観劇。
これで4回目の観劇となる。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/6131014-8aa2.html

 

特にもう書くことは無い。
上記リンク先の感想を読んでいただければ、文章は稚拙とはいえ、少なくとも、私が人にお薦めしたいぐらいに、ずいぶんと楽しんだことは伝わると思っている。今回もその感想は全く変わらない。
何よりも、魅力的な他公演がたくさんある中で、わざわざ4回目を観に行った事実を、面白いことの証明と捉えていただき、残りの土日の公演に足を運んでくれたりすれば、それはこの上なく嬉しい話である。

 

ちなみに、金曜の初回が終演した時点で、土曜日のお昼の回は満席まであと少し、夜の回はまだ大丈夫、千秋楽の日曜日のお昼の回は、何と満席らしい。増席とか、当日券は出るようなことをTwitterで拝見したが、詳細は劇団からの情報を確認していただきたい。制作さんもしっかりされているので、情報発信はきちんとこまめにされるはずである。
それにしても、満席なんて、この劇団をけっこう古くから観ている者にとっては、遂にこの劇団の時代がやって来たのかという喜びと同時に、本当かな、京都だから見栄はってるんじゃないだろうなという疑いを持ってしまうくらいの出来事である。
事実は、是非、ご自分の目で確認していただきたい。

上記したように、もう書くことが本当に無いのだが、あえて一点あげるとすれば、終演のさせ方が綺麗になって、この破天荒で実験的な作品として、より完成度が高くなったような印象を受けたところだろうか。

 

この作品、かなり特殊な演出なので、終演を終演としてきちんと締めることが、難しそうである。
それも、ラスト向かって、かなり馬鹿騒ぎをして、大盛り上がりをさせながらの、これまで魅せてきたスタイリッシュでキレの良い魅力を活かしてスマートに締めて欲しいという感覚でラストを待ってしまい、その要望はかなり、高くなるような気がする。
大阪公演では、何やら騙されるように、いつの間にか終わってしまい、そこがこの作品の面白さでもあると分かっていても、どこか釈然としないところが確かにあった。
まあ、それも、今回のより考え込まれたラストを拝見したから、思い出すように感じたことなのだが。

単なる奇抜なことをしただけの作品にとどまらず、最後の最後まで、しっかりと独創的なアイディアを練り込んで丁寧に創られている。
作品名どおり、演劇を観るという私たち観劇客を見詰める中で、小演劇という世界での自分たちの創作活動を描いた話なのだろう。
これは、きっと、この劇団が観客に魅せることを常々意識して、その創作・表現を真摯に続けてきた一つの結果として出来上がった、観劇客、創り手共に大切に心に残したい作品だと感じる。

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コメント

4回も(*_*)本当にいつもご来場ありがとうございます!
チケットご予約締切直前にバタバタとご予約が重なり(嬉しい限り!)、昨日の感じを見ていると、今日も見栄張って(笑)満席です!と言いたいところです*
これも、たくさんのお客様の口コミのおかげです。本当に本当に、壱劇屋の応援をいつもありがとうございます(;_;)今日も来て頂いた方全員をご案内出来るように頑張ってきます☆

投稿: 奥田夏実 | 2013年10月26日 (土) 09時23分

>奥田夏実さん

コメントありがとうございます。

もう、千秋楽公演も無事に終わり、いい酒が飲める頃でしょうか。
Twitter見ていたら、私のお気に入りの京都の役者さん方も上々のコメントをされていますね。
大成功でしたね。
今後の活躍が益々期待できそうです。

投稿: SAISEI | 2013年10月27日 (日) 17時02分

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