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2013年9月29日 (日)

来年もまた一緒にここに来ようね♥【sputnik.】130928

2013年09月28日 Cafe Slow Osaka

毎度のごとく、感性を研ぎ澄ませて観るような作品なので、感想が感覚的で文章では書きにくい。
いっそ、絵心があれば、何か感じたままに絵でも描いた方が、よく伝わるんじゃないでしょうか。

作品名のいかにもラブラブといった言葉、チラシの少女漫画のような可愛らしい絵から想像する作品とは違いました。
観ようによっては、そのままなのかもしれませんが、私はこの言葉を持ち続けて男を愛する女性の、恋愛に対する警鐘のような話として受け止めています。

<以下、訳が分からない文章ですが、一応、筋みたいなものを書いたので、公演終了まで白字にします。公演は、本日、日曜日まで。3回あります>

何か、話は全体的にぼんやりとは分かるんだけど、流れがどうなっているのか、細かなところは混乱しています。
記憶があいまいになっているのだが、4幕に話は分かれているようです。

  

うそつき。
女の部屋だろうか。
ソファーに女と男が座っている。
男はかかってきた電話に弱々しく、時折、ごめんと言いながら、言い訳がましいことを話している。
怪人が現れたから・・・
妻からの電話だろうか、女の存在を疑われているようで嘘をついているが、恐らくはばれているだろう。
怪人が影としてやって来る。
怯える女、弱いので及び腰だけど必死に追い払おうとする男。
やがて、その姿は消え、二人はソーメンを食べる。
本当はホワイトチョコレート色してるけど、甘くないシチューが良かったのだが。
外は雨が降って、雷が鳴っている。
怪人は自宅に戻り、待ちくたびれたのか寝ている女2に毛布をかける。
目を覚ました女2と共にソーメンを食べる。

  

おわかれ。
降りしきり雨の中、交差点で傘もささずに茫然と立ち尽くす男。
信号はもう何回も変わっている。
男を見つけた女2が声を掛けて近づいてくる。
何やら、元気づけようとしているのか、明るく振る舞っているが、空回りしている感もある。
買ってもらう約束だったのか、ホワイトチョコレートのことなんかを話したりして。
会社を辞めたのか、辞めさせられたのか。男は、自分を必要としてくれるところが、また見つかると思うと言っているが、その言葉は弱々しく、精一杯の残された力を女2に気遣って振り絞っているようである。
さようなら。いつか、また会う日まで。
約束のホワイトチョコレートはその時に。

  

さがしもの。
みんなで隠れんぼ。男と怪人と女と女2。
女がじゃんけんに負けて鬼となる。
10数えて、みんな隠れるが、女はルールを理解していないのか、探しもせずにどこかへ行ってしまう。
しびれを切らしたみんなの下に、平然とパンを食いながら戻ってくる女。
みんなに責められて、じゃんけんに負けたからといって、鬼になるのはおかしいと飛び出してしまう。
追う男。怪人と女2は、放ったらかしで、パンを食っている。
男は追い付いて、不器用な言葉でご機嫌を伺う。
徐々にご機嫌を取り戻し、女はどこかへ行きたいようなことを話し出す。どこへでも一緒に行くと答える男。
いつの間にやら、二人は海でいちゃつくカップルに。
もう一方の怪人と女2もカップルとなって、海に行っている。女2は物差しで色々な物の長さを測定し、怪人と長さが合わないと必死に何かを探そうとしている。

おもいで。
あの日の大雨の中の雷。
大木に雷は落ちて、今では生木が剥き出しになっている。
そんな大木を見つめながら、男や怪人のことを回想しているのだろうか。

  

後半、少し意識飛ばしましたので、よりあやふやになって、何のことかよく分からない状態になっています。
まあ、そもそも怪人って何よってところもありますし、この4人の関係性もいま一つ、いや全くかな、よく理解できていません。
時間軸がバラバラになっているのでしょうか。
4人の仲間から、男と女、女2と怪人のカップルが生まれる。
男は仕事絡みの負担で、女とは距離を置くようになる。そんな時に支えてくれたのが女2。女2は元々、怪人との距離感がぼんやりしており、その付き合いを深めていくにはどうすればいいのか悩んでいた。
その頃から4人の関係は昔のようではなくなってくる。
男は会社も辞めて、女2ともお別れをする。そして、心機一転、頑張る中で、今の妻と出会った。
その後、いつの間にか、男は女とまた距離が近くなる。女2と怪人のことは風の噂で聞いている。
男も女も心の中に何か
漠然とした不安があったのだろうか。怪人がやって来るという恐怖に苛まれる。
やがて、男は妻の下に戻ったのだろうか。怪人もどこかへ飛び立っていったのだろうか。
残された女と女2は、男や怪人と共に過ごした時間を想いながら、いつも思っていたことを考える。
来年もまた一緒にここに来ようね。
といった感じで、勝手に話をつなぎ合わせてしまいました。

  

来年もまた一緒に来よう。この言葉はかつて女たちが、男や怪人に対する愛情から生まれた言葉なのかなと思っています。
その言葉を男や怪人たちは消してしまったのではないでしょうか。仕事、自分、他の女のことなんかに縛られて。
今の相手を愛するのは、付き合っていれば当たり前に出来るわけで、来年も愛することは、どう示せばいいのかは分からない。それは、旅行であったり、約束したプレゼントであったり、常にこの先、どういう二人でいようかと考えていることを示す言動が乏しくなった時にお別れの時がやって来るように感じます。
作品名からは、いつまでも一緒にいようねみたいな、男女の微笑ましい恋愛観を描いた話のように思って、観に伺いましたが、どうもこれは女性が男性を責めているように感じてしまいます。
かつて女の心の中にあった、来年もというこの気持ちを、あなたの狡猾さ、心の狭さ、余裕の無さでかき消されましたよみたいな。
天誅のような雷により、二人が育てた大木が崩壊した時、その中から見える大木を作り上げていた生木のような純粋な愛情を知り、どう感じるのかを問いただされているような感覚を得ます。

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