首吊りサーカス【PT企画】130806
2013年08月06日 細野ビルヂング
一度は経験しておきたかった、観客参加型ミステリー。
まあ、難しいものですな。
推理するとかいうレベルにまで達せず。
ここまで、大事なポイントを見逃す自分に驚きました。
明治時代のそれこそ文明開化みたいな趣のあるビルの一室が舞台。
昔のダンスホールみたいな感じの部屋に、幾つかの机が並べられ、客はそこに座ります。
何か、ちょっとした研修みたいなイメージです。
ここはアメリカ、ニューヨーク。
サーカス団のパーティーが始まるらしく、団員たちも会場をうろついています。
ピエロ、軽業師らしいワイルドっぽい男、アシスタントを務める可愛らしい女性。
貫録ある紳士姿の座長が、パーティー開催の挨拶をして、団員たちは準備のため、いったん部屋に戻ります。
しばらくして、みんな、会場に戻って来ますが、どうもオロオロしています。
倉庫で仲間が死んでいる。首吊り。
当然、パーティーは中止。
そんなところに、招待されてやって来たエラリーという男。推理小説家みたいです。
これは殺人事件です。
驚く団員たち。何を根拠に。
エラリーの推理が始まります・・・
死んでいるのは、軽業師の妻。貞淑な妻とは言い難く、実は座長やピエロとも関係があったとか。
首吊りだけど、その首に巻かれたロープの下には絞殺痕が残っている。
ロープは、サーカス団員でないと知らない特殊な結び方。
死亡推定時刻。
鍵を持っている者。
サーカス曲芸用のナイフ、拳銃がある中で絞殺を選んでいる。
・・・
エラリーと団員たちの会話から、数々の情報が20分ぐらいの時間で与えられ、15分の推理タイムの後、解答編と称して、エラリーの推理が明かされます。
まあ、なるほどとは思いますが、どうもモヤモヤしたところも残るような感じだったかな。
全てがつながったといった爽快感までは得られない推理だったように思いますが。
それでも、しっかり気付く人はポイント突いて物を見ているんですね。
半数以上が、犯人は少なくとも当てられていました。
理由を理路整然と書かれた5名が表彰されました。
私は、犯人すら当てられず。
面白かったのですが、実はあまり楽しめませんでした。
それは、冒頭でエラリーが会場内の犯人の残した痕跡探しをするのですが、そこで客いじりをされたんですね。
客いじりといっても、絡んでこられたのではなく、机の下に置いていた私の荷物を掴んで、その下を探すようなね。
あの荷物、観劇後に彼女に渡そうと花束が入っていたのです。花が見えないように、紙で覆って。
それを思いっきり掴むものだから、せっかくアレンジしたのがめちゃくちゃになりますわね。
イラっとして、声あげようと思いましたが、空気を乱すわけにもいかず。
その後も、崩れてないかがずっと気になって。
花束じゃなくても、横にしてはいけないとか、あまり動かしてはいけないような、例えばケーキとかが入っていたら、どうするつもりだったのでしょうか。
客の持ち物を触るといういじり方は、本来は絶対にするべきではないと思いますが。
殺人犯の推理は出来ても、そんなことすら読めない男では、名探偵とはまだまだ呼べませんな。
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