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2013年8月24日 (土)

瀬戸の花嫁たち【OKAYAMA'S】130824

2013年08月24日 モノカフェ ワヲン

岡山出身の女優さん、吉陸アキコさん(ダシマキmusic/sunday)と森口直美さん(パプリカン・ポップ)の岡山弁で演じる会話劇。
姉妹となった二人の飾らない心の底からの言葉の投げ合いが、互いの想い合いを浮き上がらせる素敵な作品。
何となくのイメージだが、広島のようなきつさを持ちながらも、大阪のほんわかさも兼ねているような地域性を見い出せるような雰囲気で、笑いと共に鋭いところを突く厳しさのある会話を楽しむ。
厳しくも優しさを醸すお二人の素敵な姿が印象的な作品。

大阪から岡山に帰省して来た女性。
両親も、祖父母も市民会館に出掛けてしまっているみたい。
氷川きよしが来ているのだから仕方がないか。
家で帰りを待ってくれていた姉と、シャコをつまみにお茶をする。

帰省したのは、結婚の報告。
既に電話では話していたみたいで、家族だけでなく、近所の人たちも大喜びらしい。
昔はミス岡山に選ばれたぐらいの人気者なので当然か。
それに、相手はイケメン、弁護士、長身・・・と申し分無し。よくぞいい男を捕まえたと母も喜んでいたとか。
姉は相変わらず元気だが、居心地はやはりあまり良くないらしい。
離婚して出戻っているから。
近所の視線が刺すようで痛いらしい。
こんなタイミングで姉には悪いとは思うが、こればかりはタイミングだから仕方が無い。

結婚にあたって、少し気になっていることがある。
結婚を考え直せというような手紙が何通も届いたり、無言電話がかかってきたりするらしい。
その手紙も、誘拐の脅迫文みたいに文字を切り貼りしたもの。
今どき、そんなアナログなことをするのは、きっと年配の女性。
そして、一人さみしく生きているひがんだ女性なのではないかと踏んでいる。
そう、まさかとは思うが・・・

とにかくこの結婚を破談にしようとしている姉。
その姉の真意は。
ずっと賢く、スポーツも出来てチヤホヤされていた姉に隠れて生きてきた幼き頃のこと。ミス岡山に選ばれた時にようやく姉よりも優れているところが自分に見つかって嬉しかった。でも、姉はおめでとうって言ってくれなかった。嫉妬だったのか。
姉の離婚の原因。姉の旦那のことを好きになってしまった。そのことをどうして怒らないのか。いつも、いつも、気を遣って言いたいことを言わない姉。それが、離婚にまで至った理由の一つだということを分かっているのか。

二人が腹を割って話すことから、互いに心にしまっていたことがぶつかり合う・・・

会話は全て、岡山弁でされているみたい。
岡山ローカルネタなんかも入っているみたいで、知らなくても思わずクスリとしてしまうところも。
方言を用いて、軽快なテンポで進む会話が心地いい。
姉と妹のちょっとしたスレ違い。本当は深く重いんだけど、互いの信頼関係がそれを深みにはまらせない。
互いに想いあっているからこそというのが、とても優しく感じる。
友達じゃなくて、やっぱり姉妹なんだなあ。
晴れの国と言われるだけあって、相手の心を突き刺すようなことを言っても、やっぱり最後は晴れ晴れとしている。明るく前向きで、相手のことを想える二人にジメジメは似合わない。
言いたいことを言い合えることの幸せは、何よりもかけがえない。
そんな二人の女性の心通わした素敵な会話から、家族の絆が浮き上がる。

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