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2013年7月

2013年7月31日 (水)

愛が降る街~岩本栄之助物語~【HPF高校演劇祭 鳳高校】130730

2013年07月30日 吹田市文化会館 メイシアター中ホール

昨年に引き続き、観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/hpf120809-71f3.html
あのはやぶさを完全擬人化して、その心の機微を描いた作品。
この時も凄かったんだよなあ。
でも、当日チラシの顧問の先生のコメントでは、講評委員の方々にけっこう厳しく言われたとか。
そういえば、私のブログでも、けっこう叩かれたので褒めてくれて嬉しいなんて役者さんのコメントが残っている。
そうだったのかあ。
私は絶賛だったからなあ。プロの視点では、まだまだ向上させられるといったところがたくさんあるのかもしれないですね。
ちなみに、私は褒める気はさらさら無く、観て感じたままを感想として記しています。素晴らしかった時は、それ以外に書きようがないから、そうしている。

今回は、そんな顧問の先生の言葉を踏まえて、少し、批判しないといけないところが隠れているのかもと思いながら観劇。実は、私も講評委員の一人なので。
う~ん、でも、無理だったな。
申し訳ないが、悪いところが、私にはどこにあるのか分かりません。
やっぱり、凄いなあとか素晴らしいなあとしか思えないのです。ここが、単なる素人の普段、観劇をするだけの人間の観方の限界だと思います。
観ながら、何回も何回も、ビリビリと背筋に電気が走って感動した作品に、ここがダメとか、こうした方がいいとかをどう書けばいいのか・・・

昨年に引き続き、様々なジャンルを盛り込んで、エンタメ色豊かに、あるものの生き方を通して、夢や希望、自分の生きる道みたいなことを描いているようです。
昨年ははやぶさ、今年は岩本栄之助。
こうした、高校としての特色を明確にして、自分たちの世界観を持った作品創りをしているところは、今後も期待できるように感じます。

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2013年7月30日 (火)

AS YOU LIKE ~野ざらしの海豹~【HPF高校演劇祭 精華高校】130729

2013年07月29日 ウィングフィールド

テンションと個性の勢いが溢れる楽しい作品。
その中で、高校生として演劇をする自分たちが抱える現状の悩み、将来への不安をほのめかしながら、作品名のとおり、思うままにやってみるという覚悟を伝えている。

勉強、恋愛、趣味・・・
しなければいけないこと、したいことは幾らでも、自分の周りにいつもある。
思うままにと言ったって、本当に好きなことを好きなように自分で決めてやるには、まだ幼い。
親、両親、友達、世間・・・そんなものに、行動は制限がかかる。
それでも・・・

色々な悩み、行き詰まりがある中で、不安を抱えながらも、こんなに楽しい作品を演じている姿が、内側では幼き心を震わせていながら、普通に明るく元気のいい高校生として振るまっているのであろう姿と同調し、どこか胸が締め付けられる想いがする。

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2013年7月29日 (月)

若葉夢【HPF高校演劇祭 大谷高校】130728

2013年07月28日 シアトリカル應典院

一昨年からHPFの作品を拝見しているのだが、一番、高校演劇という言葉から私が想像していた作品に初めて出会った。
意外に、ここまで、ただ無条件に楽しくしてしまう作品は無かったような気がする。
高校生らしく、元気いっぱいのキラキラ光り輝く姿にとても魅了された。

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2013年7月28日 (日)

赤い実【虚空旅団】130727

2013年07月23日 Cafe Slow Osaka

人によって異なる価値観。
そこから生み出される、犠牲に対する考えの相違を、思い詰めさせられる様な会話劇。
重苦しい内容ではあるが、一つの恋愛をベースにして話を展開しており、少しほのかな気持ちで最後は締められる。

<以下、ネタバレ注意。公演終了まで白字にします。公演は本日、日曜日まで>

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2013年7月27日 (土)

比翼の鳥【HPF高校演劇祭 大阪府教育センター附属高校】130726

2013年07月26日 シアトリカル應典院

すごく感情移入して観てしまった。
男女の恋愛の現実を痛烈に描いた作品。
特に、男の女性に抱く甘い幻想は、厳しい視点で描かれており、ちょっと心が痛い。途中、あまりにも的を得た厳しい追求のような描き方に、目も耳も覆いたくなってしまう。

高校生が演じるには、いくらなんでも経験不足なところがあって、登場人物の心情を本当に理解して演じられるのかと思ってしまうが、これだけ感情移入して観れたということは、それが実現していたのだろうな。
高校生が真摯に表現する男女恋愛の姿に、一喜一憂して、共感したり、反発したりして、興奮している、中年の自分の姿が、途中、面白くも情けなくもあり。
目まぐるしく気持ちが抑揚した、楽しい90分であった。

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2013年7月26日 (金)

RIP【ピースピット】130726

2013年07月26日 HEPホール

久しぶりのピースピット。
多くの人がそうだと思うのだが、数年前に観劇を始めた頃に圧倒されて、その後も観劇を続けるきっかけになったところ。
もう、今となってはチケットも取りにくく、今回もまあいいかなんて思っていたのだが、ちょうど頃合いよく届いた数年前に申し込んでいた過去作品のDVDを少し見たら、急に観に行きたくて仕方なくなってしまった。うまい戦略だなあ。

ちょうど、まだ席も空いていて、実際に観たら、やっぱり凄かった。
人の脳の不思議な世界に入り込んでしまうような話。そこは怖くて、狂気的なのだが、どうしようもなく人を愛してしまうような優しさも混在している。
そんな不思議な世界を、得意のパフォーマンスで表現しながら、緊張感を持って話を展開していく。
舞台に濃厚に惹きつけられる恐ろしい130分。

ちなみに、今はお忙しいのか更新があまりなくなったのでたまに見る程度だが、昔は作・演の末満健一さんのブログを毎日のように見ていた。
そこで、紹介されていたある精神科医のHP。
リンクしたらまずいかもしれないので、名前を書いておくと、Dr林のこころと脳の相談室というページ。
ここに描かれた世界は、虚妄そのものなのだが、確かな現実であり、この作品に通じるところがあるような気がする。
興味本位で見るべきものではないのかもしれないが、人の脳の不思議な世界を非常に冷静に描いています。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで>

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星めぐり ~『銀河鉄道の夜』より~【HPF高校演劇祭 大阪女学院高校】130725

2013年07月25日 ウィングフィールド

基本的に銀河鉄道の夜における、銀河鉄道の中で、ジョバンニが生きるということを理解して心の成長を遂げるところに焦点を置いているようである。
幻想的な描写が多くて、感性豊かじゃないとちょっと分かりにくいところを、具体的な事例を交えて、この作品が伝えたいことを描こうとしているような教科書的な作品になっているのかな。

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2013年7月25日 (木)

部屋、あり〼【fabricant fin】130725

2013年07月25日 カフェ+ギャラリー can tutku

家をテーマに、自分の居場所や帰る場所を考えるような話。
居場所や帰る場所を無くした娘の悲しみや苦しみが、母の想いによって溶けていく様がとても優しく映る作品です。
ただ、個人的には、この作品、男は本当のところを理解できないのでは無いかなと思います。
母や娘という、女性の心情を中心に描かれているようなので。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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死神 ~古典落語より~【HPF高校演劇祭 北摂つばさ高校】130724

2013年07月24日 ウィングフィールド

2年前に拝見した高校。
とにかく元気いっぱいで、明るく楽しい作品をコミカルに演じられる。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/schoolaid-11072.html
その中に潜むブラックな部分が見え隠れするなんてところは、今回の作品にも引き継がれているみたいです。

この高校に限らないのだろうが、かなり稽古を積んで、舞台に臨んでいるのではないだろうか。
非常にテンポがよく、楽しく観ることが出来た。
登場人物たちが、生き生きとしており、舞台でとても輝いて見える。

観劇前に、元ネタの落語のあらすじだけ確認をしていたのだが、何やら欲深き人間をダークに皮肉めいて描いているような印象を受けていた。
実際に拝見したところ、女性が多いこともあってか、ずいぶんと華々しい展開で話を進めている。
元気で明るくたくましい人間たちが、コミカルに舞台上で活躍していたからだろうか。
人間の愚かさは感じるものの、それがどうした、これが人間なんだといった逆ギレみたいな、ふてぶてしい人間が浮き上がって見えた感じがする。
欲深さを認め、死神すら打ち倒さんとする強い人間。そんな人間の行き着く成れの果てに人の憐れを想う。

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2013年7月24日 (水)

僕たちの好きだった革命【HPF高校演劇祭 淀川工科高校・長尾谷高校】130723

2013年07月23日 ウィングフィールド

素晴らしかったな。
こんな言葉でしか、感想を書けないのが申し訳ないが、本当に素晴らしかった。
この高校は、昨年も拝見しており、その時もなかなか見事な作品だったので、楽しみだったのだが、期待以上に心打たれるいい作品を見せてもらえた。
(昨年の感想:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/hpf120720-2b98.html

有名な既成脚本みたいだが、自分たちの言葉でそれを真摯に伝える、情熱あふれる姿にも感動した。
熱のこもった力作である。
終演後、なかなか鳴りやまなかった拍手が、その素晴らしさを一番伝えていると思う。

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2013年7月22日 (月)

Dear~「ありがとう」を君に【HPF高校演劇祭 大阪信愛女学院高校】130722

2013年07月22日 シアトリカル應典院

先週の金曜日から始まった、HPF高校演劇祭。
都合で週末は観れず、遅れて、本日より参戦。
昨年もたくさん拝見したが、高校生が自分自身、社会を見詰め、そこに抱く真摯な考えを伝えてくる深い作品が多く、非常に魅力あるものとなっている。

この作品も、一つの死を通じて、生きるということを真剣に見つめた深い作品となっている。
最初、随分とおとなし目な印象を受けて観ていたが、これは恐らく、登場人物が背負う生の苦しみを、各々が掴みとり、それを丁寧に描こうとしている表れなのだろうと思える。
死はどこか遠くの存在でありながら、今、生きている自分の常に隣り合わせにあるものとも考えられる。
生きることを考えるには、死が悲しいとかつらいとかを越えた視点で見つめなくてはいけないように思う。
これを、作品を通じて実現し、今、そしてこれからを生きる自分たちが、一つの答えを出しているような作品である。

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農業少女【グンプロ】130721

2013年07月21日 大阪大学 豊中キャンパス 特設芝ステージ

もう、あまりにも凄かったので驚嘆している。
観終えて、別に何をするわけでもないが、凄いものを観てしまったとアタフタしてしまう感じ。

数々の巧みな演出が功を奏しているのだろうか。一応、以前に同作品を他劇団で拝見しているので、記憶が残っているからだろうか。
時間軸がバラバラになって進む展開なのに、以前よりも格段と話が分かりやすく入ってくる。
加えて、際立った力を見せつける4人の役者さん。
文句のつけようがない素晴らしい企画公演。

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2013年7月21日 (日)

叙情的遊園地【チャルナカ】130721

2013年07月21日 世界館

まず、謝罪か。
申し訳ありませんでした。
ほぼ、完全に意識を飛ばす。
ここまで、寝てしまったのは久しぶりだ。
ガクンってなったものなあ。
後ろや隣の方も、気分良くなかっただろうに。
本当に申し訳ない。

少々、疲れ気味だとか、こちら側に大きな原因があるのだが、どうして、ここまで気持ちがのって観れなかったのだろうかなあ。
客席全体も少し元気が無かったようにも思えるのだけど。
実際、あの名作、テノヒラサイズの天国と地獄で、笑いは起きるものの、妙におとなしい雰囲気が漂っており、いつもの凄い盛り上がりが無かった。本当は、笑い声うるさくて、セリフ聞こえないから黙ってというぐらいに、最高潮を迎える作品のはずなのだが。少なくとも、5回以上は観ている気がするのだが、今回が一番、盛り上がりに欠けていた。
まあ、こちらの精神状態がそう思わせたのかも知れないが。
最初から、どうも劇場の雰囲気になじめず、開始直後、もっと言えば、前説の段階から、何かノリ気じゃなかった。
世界館という独特の雰囲気を醸す劇場は、祭りのようなエンタメ作品がよく似合っており、今回のような会話劇とかはあまりマッチしないのではないだろうか。
と、色々と言い訳を考えて、寝てしまった罰を軽くしようとしている・・・

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Hero@Show Like Lie ?【演劇集団イチゴハチエ】130720

2013年07月20日 自由空間 高津177(シアターOM) 

若い方が揃っているということで、少々、ゴリ押しっぽいところはあるが、ご自分方の熱い気持ちを詰め込んだ話となっているみたい。
熱い勢いの一辺倒だけでなく、道がふさがれてしまった少女が、自分の目標に向けて、また歩み出す姿と同調して、劇団自体も一緒に成長していこうとする姿を丁寧に描こうとしているところが感じられる。
多用される暗転、途切れてしまうリズムなど、素人目からしても、まだ改善できそうな点も多々あるように思うが、真摯な気持ちがしっかりと伝わるいい作品に仕上がっている。

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骨のない魚【カメハウス】130720

2013年07月20日 socio

面白いところに目をつけた話だなあ、面白い空間が出来上がっているなあとは思うが、楽しくは無い。
観ていて、ひたすら気持ち悪かった。
観終えての爽快感は皆無である。
一つの事件の真相がきちんと明らかにされるのだが、それはあくまで表面的なものであり、そこに潜む人間の内側に関しては、明確に言及されていない。
そこに、いつ外に出てくるか分からない、人の悪意みたいなものが感じられ、心ざわつく気味の悪さを残している。

<以下、ネタバレ注意。公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2013年7月18日 (木)

城のアリ【ないすばでぃプロジェクト】130718

2013年07月18日 ライト商會 三条店 2階ギャラリー

緊張と緩和、明と暗、静と動。
メリハリがしっかりとしており、悲しみと喜びが明確に浮き上がるようになっている作品。
好きとか嫌いとか、自分のためや相手のためとか、幸せな時間や不幸な出来事による亀裂とか。
そんな二人に降りかかる様々なことの、もっと上に揺るがない愛が存在しており、それに気付くまでのある夫婦の姿を描いたような話だろうか。

<以下、ネタバレ注意。公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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2013年7月16日 (火)

天橋立

もう、20年近くぶり。
中学生までは家族で毎年、海水浴に行っていたところです。
最初に行ったのは、小学4年生ぐらいだったでしょうか。
もう、今は亡くなってしまった親父の免許取り立ての黄色いファミリアに乗って・・・
懐かしい思い出が詰まった地です。

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華包丁やまざき 2<徳島>

2か月ぶりぐらいでしょうか。
すっかり気に入ったので、また伺ってみました。
大将は顔を覚えてくれていました。

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鳴帆渡<徳島>

阿波富田の割烹料理。
カウンターに、奥には個室。
お客さんでにぎわっている割には、なかなか落ち着いた趣のある店でした。
この日は、けっこう、大事な仕事の話があり、あまり料理をしっかり覚えておらず。
写真だけ簡単に。

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2013年7月15日 (月)

ラブなま【劇団うんこなまず】130715

2013年07月15日 梅田カラビンカ OZC GALLERY+CAFE

話としては、5人の男が、1人の女性と色々と掛け合うだけです。最後の方にもう1人、男が追加されるけど。
もちろん、作品名から想像できるように、そこにはその女性が気になっている、恋をしているというようなところがあります。
初めて、この劇団を拝見した時のいぬのさんぽみたいな感じで、作品の深部にまでたどりつかせないように、とにかく悪ふざけや不条理会話、シュールな展開を入れ込んで、煙に巻いている。
この時間をどう過ごすのかが、毎回なかなか難儀します。
あまり考えずに、役者さんの悪ふざけを笑うという手もあるのですが、どうも、笑いの感性は私とかなりズレているようで、客席の笑い声ほど、私自身は大きな笑いを感じない。
各役者さん、打率1割ぐらいで、ヒットするといった感じでしょうか。ただ、そのヒットはホームランに近い大きな当たりであり、常にフルスウィングしていることは感じます。

前回公演でも、笑いという点では合わなかったので、あまり多くを求めないようにして観ました。
それよりも、何か伝えようとしていることを、分かりはしませんが、何となく感じれるように、色々なことをイメージしながら、恐らくはテーマとなっているのであろうラブを意識しての観劇。
その結果が下記となります。

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KING【GEKIDAN☆73】130715

2013年07月15日 インディペンデントシアター1st

現実と架空世界の交錯という演劇らしい設定の中で繰り広げられるファンタジー。
そこに、一人の女性の成長物語をテーマにして描かれている作品。

周りが気になって、自分はどうなるのだろうと不安に思っている若い人が、人との触れ合いの中で、自分自身の道、そして、周囲の仲間たちの想いに気付いていく過程が、一つの冒険と共に優しく、時に厳しく描いているような話でした。

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2013年7月13日 (土)

オレンジのハイウェイ【月面クロワッサン】130713

2013年07月13日 インディペンデントシアター2nd

筋は大きくは変わっていないのだろうが、どこをどうしたとかは分からないが、かなり京都で拝見した時と作品の雰囲気は変わっている。
(京都公演の感想:
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-5.html
<↑ 思いっきりネタバレしていますのでご注意>
より、自分たちが、今、伝えたいことを露出させたような感じか。
主張激し過ぎる作品は、個人的に少し毛嫌いする傾向があるのだが、この作品はとても心地よい。
やりたいことをやる、現実的に生きていくなんて狭間で揺れる若い人たちの姿が、等身大で描かれている。
もう、自分が中年の域に入っているからか、別に達観しているわけではないが、その姿が痛々しかったり、微笑ましかったり、羨ましかったり。そして、そんな苦しみながらも、それを奥に潜めて、楽しく頑張るなんて結論に自分を持っていく姿に勇気が湧いてくる。
若い世代はもちろん、全世代に通じる激励、そして、自分の道を徹底的に見詰めて、頑張ってみるという覚悟が伝わる、いい作品に仕上がっているように感じる。

公演はあと、日曜日に2回。
大阪での観劇を中心にしている方は、京都の劇団だからというわけでは無いだろうが、少し違和感があるかもしれない。
熱さを秘めた話だが、がむしゃらではなく、とてもスマートな雰囲気でそれを展開する。でも、伝わってくる想いはきっと同じである。
今、モヤモヤして不安に感じていることの答えの一つが見つかったりもするのではないだろうか。
是非、劇場に足を運んで、登場人物たちが心に秘めた不安と戦いながら、自分の道を見つけ出すまでの姿を、楽しく笑いながら感じて欲しい。

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Target ~ターゲット~【hima neko style】130713

2013年07月13日 ロクソドンタブラック

前作が確か、凄いブラックなオチで、嫌いだなあ、こういう作品はと思ったので、今回は敬遠しようかと思っていましたが、チラシの雰囲気からはほんわかしてそうな感じだったので観劇。
多分、前々作に近いハッピーエンドのほんわかコメディーみたいな感じでしょうか。
仕組まれた筋書きの中で人が動かされる中で、自分の大切な想いに気付くような形で話が展開します。
少しご都合主義的なところはあるものの、うまい具合に誰も傷つかずに、みんな幸せになる結末が気持ちのいい作品です。

<以下、ネタバレしますので、公演終了まで白字にします。公演は日曜日まで>

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ドアの向こうの薔薇【くじら企画】130712

2013年07月12日 ウィングフィールド

以前に大竹野正典さんの作品を拝見した時、どんなこと思ったんだったかなと自分のブログを読み返してみる。
演劇じゃないとダメ。そう思ったのか。
それなら、今回も同じ感想となる。
とにかく、演劇の力というものを感じられる凄い作品なのである。
(夜が掴むの感想:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/10706-d02f.html

連続婦女暴行殺人事件を扱った話ということで、暗いのだろう、宣伝文にはボーヨーとした内容と書かれているので、難しいのだろうと思っていたが、どちらも当てはまらない。
テンポよく観ることができ、シーンは色々と切り替わりバラバラとなっているが、とても分かりやすい内容・構成である。
そして、普通に笑えるところもチラホラ。いや、チラホラどころじゃないな。けっこう、そんな明るいところがたくさんある。
ただ、ラストは圧巻させられることになる。あまりの迫力に意識が朦朧となるくらい。
戎屋海老さんの主人公の苦しみを吐き出す鬼気迫る独白。
抱きしめたくなるくらいに感動した。

<以下、ネタバレしている部分がありますが、しているからと言ってどうこうという作品ではないので、白字にはしていません。完全白紙で観たい方はお気を付け下さい。公演は月曜日まで>

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2013年7月11日 (木)

INDEPENDENT:13 トライアル 130710

2013年07月09日 インディペンデントシアター1st

昨日に引き続き、残り7組を観劇。
(昨日の感想:http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/independent13-1.html

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2013年7月10日 (水)

INDEPENDENT:13 トライアル 130709

2013年07月09日 インディペンデントシアター1st

昨年も同じことを感想に書いています。
決してレベルの高い公開プレゼンではありませんでした。
一人芝居に限らず、創り手さんの懸命な頑張りには、普段、観劇をして楽しませていただいている私のような客は当然、敬意を払うべきで、その気持ちは決して忘れておりません。
それでも、やはり、全体的にレベルが低過ぎる。
途中、少し頭にきました。
今年は昨年を上回る不作揃いで、暑くて疲れてるし、もう途中で帰らせてもらおうかなと思い始めるくらいにひどいものでした。

一応、私の評価基準。昨年と
①役者の凄さ:観ていて圧倒されたり、オーラあるなあと感じたか
②話の魅力:話として、発想が面白いなあ、又は何て芸術的なんだろうと思ったか
③分かりやすさ:話の筋、伝えようとしていることが理解できるか(15分ということと、私の能力不足があるので、漠然とでもいいから、何か感じれば良しとした)
④世界観:15分の間、舞台がその作品独特の世界を創り出しているか
⑤本選への期待:30分拡大版として観たいなと思うか
⑥演出:巧妙な演出を味わえたか
全部、○がつかないと、投票用紙にも○を付けていません。

ちなみに今年は誰一人、○を付けていません。
規定どおり、3名の方が次の最終予選に進出されましたが、私の中では、今回は該当者無しです。

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2013年7月 9日 (火)

富豪タイフーン【突劇金魚】130709

2013年07月09日 芸術創造館

自分らしく生きるってことはどういうことなのかを考えさせられるような作品。
普通じゃない、異端の価値観と世間一般的な価値観が出会った時に、人はどう生き方を変えてしまうのか。異なる価値観がぶつかった時に、互いの生き方はどうなるのか。
それはいいことなのか、悪いことなのか。
不安の中で生きるから、いつも揺らいで、悩み苦しむ。
そんな生きることの大変さと同時に、不安から救われる気持ちも感じられるような話だった。

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2013年7月 8日 (月)

baghdad cafe' 13. the LIVES TALK ABOUT HER LIFE (モノロ・テクノ+生活のリズム)【baghdad cafe'】130708

2013年07月08日 カフェ+ギャラリー can tutku

これで、4作品全部を観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-1.html
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/baghdad-cafe-13.html

分からない作品もあるのだけど、全部、生きている人を描いているのだろうな。
描かれる日々の生活をしながら生きている人たちの姿から、今の自分のことを少し振り返れる時間となれば、いいのではないだろうか。
大変なことも多いけど、自分なりに羽ばたき、過ちを恐れずに、今、生きていることを大事に思って、幸せを追い求めたい。
全部観ると、だいたいそんなことを考えるような人が出来上がると思うのだが。

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筋肉少女【石原正一ショー】130708

2013年07月08日 インディペンデントシアター1st

今年の5月の公演に引き続き観劇。
http://ksaisei.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/130506-a78b.html

とにかく凄かったな。
完成度が。
言葉ありません。

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ライナスの毛布のように【トードリ】130707

2013年度07月07日 人間座スタジオ

あの有名な悪い芝居の劇団内ユニット。
作品名から、何かを捨てて、新しい自分の道を進む人を描いたような優しい話かなと思ったら、コント集のような公演で面喰らった。
食事だったら、完全に店を間違ったといったところだが、よくあるように、そんな時の方が意外に美味しかったりする。今回の観劇もそうだったかな。
9人の役者さんの個性的な考えや感覚が詰まった不思議な9作品を拝見した。

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2013年7月 7日 (日)

日本語私辞典【オイスターズ】130706

2013年07月06日 アイホール

衝撃的な作品だった。
とにかく、観るべしと噂になっていた劇団だったが、これは凄い。
この劇団も凄いが、日本語、凄いと感じさせられる作品で、かなり感動した。

<以下、ネタバレしています。まあ、読んだところで観ないと分からないとは思いますが、白紙で観た方が衝撃を受けるのは間違いないと思います。大阪は本日まで、その後、名古屋、広島と公演は続くようですので、ご注意願います>

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Evergreen Online /EDIT【ALTERNAIT Produce】130706

2013年07月06日 インディペンデントシアター2nd

こういった現実と架空世界を交錯させて、人の生き方を見詰めるような作品が好きだからなあ。
仮想現実の世界を描いた方が、より自分たちが生きる現実世界の出来事を明確に表現できている感じがして、その境界がぼやけてくる感覚がたまらない。
自分の想いを伝えるのに、架空だから、現実だからという区別は無く、そこに伝えたい相手がいるかどうかに委ねられているような気がする。
だからこそ、発した言葉が世界を変えてしまう。
それを新たなコミュニケーションの形として捉えるのか、あくまで真実の言葉は現実世界だけで通用する媒体として捉えるのか。
そんな攻防にも焦点を置きながら、どんな形でも出会った人同士の想い合いが、新たな人生を生み出すようなことを描いているような話のように思う。

<以下、ネタバレ注意。公演終了まで白字にします。公演は月曜日まで>

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2013年7月 6日 (土)

baghdad cafe' 13. the LIVES TALK ABOUT HER LIFE (モノロ・テクノ+fallbility)【baghdad cafe'】130705

2013年07月05日 カフェ+ギャラリー can tutku

昨日に引き続き、4作品中の2作品を観劇。
両作品とも、これまでの観るという観劇の感覚だとなかなか難しい気がする。
不思議な感覚の中で得られる心地よさを味わうような作品と言えばいいだろうか・・・

<以下、よく分かっていない状態で感想を書いているため、ネタバレはしていないと判断して白字にはしていません。少しだけ気になるところもあるので、ご注意ください>

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2013年7月 5日 (金)

baghdad cafe' 13. the LIVES TALK ABOUT HER LIFE (talk about her life)【baghdad cafe'】130704

2013年07月04日 カフェ+ギャラリー can tutku

組み合わせで全4作品ある公演。
今回は公演名にもなっているメインの作品を観劇。
台本にセリフの無い会話劇。
毎回、登場人物が語る言葉は変わるのだろう。
今をつらさや悲しみと共に生きている人たちが、そこから前へ進み始めようとするまでを、ある特殊な設定の下で描いています。
客は当然、喋ることはできませんが、観客参加型の討論会の模様で進む不思議な感覚の作品です。

<以下、ネタバレ注意。会話の模様は毎回変わるのでしょうが、登場人物のキャラ設定とかは同じだと思うので、そこを記してしまっています。公演終了まで白字にします。公演は火曜日まで>

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2013年7月 1日 (月)

家【努力クラブ】130701

2013年07月01日 アトリエ劇研

コンプレックスの塊。
淡々と流れる時間。
鬱屈した雰囲気で単調に展開する話に退屈にもなるし、必然的に眠くもなる。そして、本当に寝た。
でも、起きても、そんな雰囲気は全く変わっていない。
いったいいつになったら終わるのか。いつまで、心苦しい想いをさせ続けるのか。なんか、もうちょっと思いっ切り笑える部分は無いのか。もう、早く終わって欲しい。
観劇中に本当に思っていた感想である。
面白いという言葉はふさわしくないようには思うが、少なくとも興味惹かれる作品だった。なぜか、ざわついた心がねっとりと消えずに残っている。
笑えないのは、自分もあんな堕落したところがあるからかもしれない。

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ネバーランド【近畿大学文化会演劇部覇王樹座】130630

2013年06月30日 シアトリカル應典院

80分という短めの公演時間だったためか、作品の世界観、各登場人物が背負うものなどが十分描き切れていない部分が所々で見られ、そこがとても惜しい気がする。描き切れていないというよりかは、偏りがあるような感じだろうか。

作品は親子や小さな恋愛を通じて、時間を巧みに操った設定で、人の想い合いを深く表現している。
現実の世界でも、伝えられなかった言葉や気持ちが、こうして、必ず絆というものがあり、それがその想いを通じさせてくれると思うと、何だか安堵と幸せな気持ちが芽生えてくる。
自分が人を想う気持ち、人に想われた気持ちは、永遠の時を巡る輪廻の人生の中で、必ず相手にまでたどり着き、自分の下にもやって来るといったところだろうか。
これを、親や自分を支えてくれた人たちへの感謝の気持ち、そして、心を豊かにしてくれた愛する人への想いを込めて創られているような話に感じる。

 

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流れんな【iaku】130630

2013年06月30日 八尾プリズムホール

緊張と緩和を巧みに使った濃厚な会話劇。
言葉一つ一つに重みがあり、逃げ出したくなるくらいに、残酷に人の姿を描いてます。
登場人物の様々な考えに、頭を悩まされながら、色々と考えさせられる作品でした。

<以下、あらすじを書いているのでネタバレします。福岡で7/5、6と公演がありますが、先のことなので白字にはしていませんので、ご注意ください>

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